第47回 堀田まつりイベントレポート

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10月20日(日)、名古屋市瑞穂区の堀田本町商店街にて開催された「第47回 堀田まつり」に渡邉柊斗選手とグランパスくんが参加しました。

前日の雨も上がり青空が広がったこの日、まずは午後2時30分からグランパスくんが商店街を練り歩き、特設ステージでの撮影会やベビーカーを押してのお手伝い、サメ釣りや焼きそば屋台に顔を出したり地元の皆さまと触れ合いました。

午後4時30分からは、西側イベントステージで、地元瑞穂区出身の渡邉選手がトークショーと抽選会を行いました。

─渡邉選手は瑞穂区と関わりがあるそうですが、生まれも育ちも瑞穂区なのでしょうか?

瑞穂区へ引っ越してきたのは小学4年生の時で、それまでは、すぐそこなんですが名古屋市港区に住んでいました。

─堀田本町商店街の存在は知っていましたか?

商店街があるのは知っていましたが、来たことはありませんでした、すみません(笑)。

─小さな頃はこの周辺でサッカーの練習もしていたと聞きましたが?

小さい時は、そこの「惣作(そうさく)公園」でお父さんと一緒にサッカーをやったり、一人でもボールを蹴ったり。自分の子どもの頃は、周りの友達でサッカーをやっている子が全然いなかったので、一人で練習するか、親とするかという感じでした。

─小さな頃、お祭りの思い出とかはありますでしょうか?

この辺ですと、熱田まつりとかには行っていました。今日は堀田本町商店街を歩いてきましたが、子どもからお年寄りまで多くの人が集まり、温かいなと感じています。

─サッカーの話もさせていただきたいと思います、渡邉選手は2018年のタイキャンプで大きな怪我をしてしまいましたが、現在の状態はどうなのでしょうか?

いまはだいぶ良くなっていて、トレーニングでしっかり走ったりボールを蹴ったりもできていますし、復帰には近づいています。長い時間がかかりましたが、良くなっています。タイのキャンプでは前十字靱帯を怪我し、一度復帰したのですが、また他のところを痛めて手術もしています。長い期間休んでいますので復帰することへの不安もありますが、早くサッカーがやりたいなと思っています。

─怪我をした瞬間は、どのようなことを考えたのでしょうか?

大学3年生の時にグランパスから加入の内定をもらい、4年生に上がるタイミングでタイのキャンプに参加させてもらいました。自分としては大学4年生の時に特別指定で試合のピッチに立ちたいという気持ちが強かったので、怪我をした時は気持ち的に落ち込みました。東京五輪が近かったので、そういう部分でもすごく痛いなと思いました。いろんなことが厳しい状況になったので、気持ちの面でもきつかったですが、いま思えば良い経験という風にも捉えられるかなと思っています。

─東京五輪の話もでましたが、やはりオリンピックは出たいですよね?

そうですね。東京五輪が決まった時に、自分は1997年生まれなのでぎりぎりで出られる世代だとわかっていましたし、決まった時はまだ高校生で、もちろんプロになることも決まっていませんし夢に思っていました。そのあとグランパスから内定を目指し、オリンピックを目指すこともクラブから話され現実的な目標としてもち始めた矢先の怪我でしたので、正直辛かったですね。

─大学在学中にグランパスのトレーニングに参加し、加入も決まりましたが、大学のトレーニングとプロのトレーニングでは、何が違うのでしょうか?

学生の時に練習に参加させてもらい、違いはすごく感じました。自分が最初に練習参加した時はグランパスがJ2の時でいまのメンバーとは違うのですが、それでもスピード感や「サッカーで生活していくんだ」という気持ちの部分でも学生との違いが練習からプレーに現れていることをすごく感じました。

─チームメイトで、この選手はすごいなと感じる選手は?

みんなジョー選手やランゲラック選手がすごいと感じていると思いますが、個人的には同じポジションを見てしまうので、そういう面ではシミッチ選手やネット選手、同じ左利きでもありますし、人には見えないところが見えていたり、パスセンスが光る部分が一緒にいて勉強になります。

─ご自身のプレースタイル、試合に出た時はここを見て欲しいという部分があれば教えてください。

技術というか細かいところ、ドリブルはもちろんパスやボールを持った時のプレーがうりだと思っていますが、うまい選手はプロになれば沢山いますし、何で違いを作るかというところで、運動量や走力で頑張りたいですね。プロサッカー選手になるとうまい人は沢山いますが、うまくて走れる選手となるとなかなかいなくなりますし、そういう部分で周りに勝てるよう、運動量は自信がありますし、それを出していきたいと思います。いまは走行距離とか目に見える数字としても出ますし、他の選手よりもしっかりと走りたいです。90分、同じ距離を走っても学生とプロでは違うものがありますし、それは実際にプレーしないとわからない部分もあると思いますし、それはやりながら覚えたいですね。

─今日は沢山の子どももトークショーに集まっていますが、どのような練習をすれば、渡邉選手のようなプレーができるようになるのでしょうか?

小さい頃は、ドリブルもパスも何でも、とにかく沢山の時間ボールを触ることが大切です。1日20分でもいいので、毎日ボールを触ることが大切です。小さいころはまだ感じにくいかと思いますが、大人になってくると1日休むと体が動かなくなったりボールタッチの感覚が変わってしまったりします。小さい時から、毎日ボールを触るという習慣を付けて欲しいですし、どのような練習でも、とにかくボールに触ることが大切です。

─最後に、今シーズン残りの試合に向けチームと個人の目標をお聞かせください。

皆さん知っているとは思いますが、いまチームは厳しい状況にあります。順位的にも残留争いの中にいますが、もちろん試合に出ている選手も出ていない選手も苦しい思いをしながらも練習から頑張って取り組んでいます。前向きに応援してもらいたいですし、チームとしていまはJ1残留という目標に向かって闘います。個人的にはまだサッカーができていませんが、そういう悔しさではなく、プレーしたうえでの悔しさを早く感じられるよう、少しでも早く復帰して皆さんの前でプレーできるよう頑張りたいと思います。

約30分のトーク&抽選会後も、地元の方々から記念撮影や盛大な歓迎を受けた渡邉選手は、名古屋での祝い事やお祭りイベントでの伝統恒例行事「お菓子撒き」にも急遽参加し、全イベント出演を終えました。

堀田まつりを開催された関係者の皆さま、そしてトークショーへお越しいただいたグランパスファミリーの皆さま、ありがとうございました。