ランゲラック選手 南警察署「一日警察署長」就任
9月26日(水)、ランゲラック選手が、南警察署の一日警察署長に就任し、南区内でのイベントに参加しました。
名古屋グランパスのホームスタジアム、パロマ瑞穂スタジアムからほど近いイオンモール新瑞橋(名古屋市南区菊住1-7-10)にて行われた同イベント。日本の警察制服を颯爽と着こなし「一日警察署長」のたすきをかけたランゲラック選手が特設ステージへと登場し、サポーターの見守る中で南警察一日警察署長委嘱式が行われました。
はじめに松永 愛知県警察南警察署長と河野 和彦 名古屋市南区長より今回のキャンペーンの趣旨である交通安全と犯罪防止についての呼びかけがあり、その後、ランゲラック一日警察署長のトークショーとなりました。
ランゲラック選手
みなさま、本日はお集まりいただき本当にありがとうございます。このような形で一日署長となりましたが、嬉しい限りです。この地域を守るためには交通安全、車においていろいろなところで安全が必要だと思います。私もそれはサポートしてきますし、みなさまも喚起しすすめていただきたいと思います。
このような機会で警察官になることができましたが、日本は本当に安全な国だと思っています。これは私が日本へ来た時から確信していることです。この地域を守るために、みなさまの協力が必要だと思っています。
─今年度は愛知県警察より名古屋グランパスに「交通安全大使」を委嘱しており、今回こうやってランゲラック選手に色々と話を聞かせていただきたいと思います。まず個人的な質問なのですが、ランゲラック選手はゴールキーパーとしてこれまで多くのビッグゲームにも出場されてきたかと思います。試合にのぞむうえで、自分の気持ちを上げすぎず下げすぎず、ベストな状態で挑めるよう、どのようなことを心がけているのでしょうか?
みなさんも、緊張を強いられるような場面があると思います。ただ、私の場合は大きなゲームの場合もそうなのですが、しっかりと集中し、冷静に対処することが大切です。試合でもそうですが、練習から平常心を保つ。試合に入ってしまえば体が反射的に動きますし、その意味では慣れも必要です。
─これまでドイツやスペインのリーグでも活躍されてきましたが、日本のJリーグへ来て、日本のサッカーの印象をお聞かせください。
日本人の選手、サッカーはとても早く、テクニックもあります。ボールがあればそれをすぐにゴールへと結びつけるというか、早いプレーが多いですね。私自身、チャンピオンズリーグも含めヨーロッパの主要な大会でもプレーしましたが、日本人の俊敏性というものはすごいと感じました。私の仕事としては、ゴールを守ることです、一度グラウンドへ入ってしまえば、いつもやっていること。毎週末に試合はやってきますし、体が慣れてきます。最初はある程度苦労しましたが、早さと技術力には対応ができていると思います。
─グランパスというチームの印象、雰囲気をお聞かせください。
素晴らしい選手、質の高い選手が揃っています。来日して最初の日のトレーニングで良い意味で裏切られたというか、驚かされました。うまい選手がいて、しっかりやっていける、雰囲気も良いですし、私を受け入れてくれたことも含め素晴らしいチームだと思っています。このクオリティの高い選手と闘っていますし、寝食共にしています。そういう部分で、私を受け入れてくれたチームに感謝していますし、今後もこのチームで頑張り、成功を手に入れたいと思います。
─ランゲラック選手からみて、グランパスの日本人選手で、ぜひ試合を観にきて注目してほしい選手を教えてください。
1人2人の名をあげることは難しいのですが、前線では前田選手、後ろでは丸山選手が加わったことでチームはうまく回っています。ただ私が言いたいのは、サッカーで闘うのは11人に加えサブの選手、総力戦で闘うことであり、そこはみなさんに思っていただきたいことです。
─ゴールキーパーというポジションはチームの一番後ろから指示やアドバイスをすることも多くあると思います。コーナーキックなどのような止まった状態からのリスタートではジェスチャーを含めコミュニケーションを取れると思いますが、カウンターを受けるなど、流れのあるなかで日本人選手とはどうコミュニケーションを取られているのでしょうか?
ゲームが止まったなかではもちろん指示は簡単ですが、流れの早いなかでは簡単ではありません。ですから、普段の練習からしっかりとコミュニケーションを取るようにしています。これは日本のJリーグだけでなく、世界中のリーグで起こりうることです。普段の練習の中からアイコンタクトや身振り手振りも含め、いろんな面でコミュニケーションを取っています。そうすることで、実際の試合、早い流れの現場で指示をしなくても意思を統一したプレーができるので、練習からのコミュニケーションが重要だと思っています。
─リーグ前半戦は厳しい戦いが続きました。再開後は7連勝を含め調子が上がっていますが、チームの最後尾から見て、何が変わったと感じているのでしょうか?
新しい選手が入り、新しい力が加わったこともありますが、前へと攻撃する力がついたと思います。しっかりと後ろから繋ぎ前へと行く速さも出てきましたし、メンタルの面、勝たなければいけないとう気持ちが強くさせたと思います。勝ち点3を獲得することが大切で、これが獲得できなければ降格してしまいます。簡単ではありませんが、練習からしっかりとハードワークをし、勝ち点を獲得するため全員が力を合わせ闘っています。今シーズンが終わるまでに良い結果を残したいと思います。
─防犯について少しお話を伺いたいと思います。ランゲラック選手自身、日本へ来て愛知県、名古屋市の治安という部分についてはどのような印象を持たれているのでしょうか?
先ほども話しましたが、安全で治安の良い地域だと思います。名古屋市に住んでいますが、この治安というのは、みなさまの努力によって作られているものだと思いますし、これがずっと続いて欲しいと思っています。世界のいろいろな国に私自身行きましたが、日本は本当に治安の良い国だと思っています。
─防犯対策という部分で、何か気をつけられていることはありますでしょうか?
外出するときはドアに、車にもしっかりと鍵をかける。悪い人はどこにでもいますから、頭を使い、我々自身で用心しなければいけないと思っています。
─愛知県の犯罪の発生状況は年々減少していますが、侵入盗という面では11年連続で全国ワーストワンという状況が続いています。家を出られる際の施錠はもちろん、ガラス割り防止シートをはったり、ツーロック(二重での鍵かけ)を心がけるなど、より防犯の意識を高めていただきたいと思います。
防犯用品があればいただきたいですね(笑)。家での鍵などはしっかりとしていますが、そのあたりの意識はみなさんも大切だと思います。
─ランゲラック選手自身、交通安全で気をつけていることを教えてください。
車を運転する時は、ゆっくり走らせる。歩行者がいればゆっくり止まる、そしてスピードをあまり出さない。これは気をつけています。
─休みの日はどう過ごされているのでしょうか?
街をぶらぶらする、散歩が好きなので本当に街を楽しんでいます。そして犬を飼っていますので、犬の散歩をさせたり、カフェを見つければ入ったり、名古屋を楽しんでいます。日本へ来てサッカー以外でもいろんなことをしたい、いろんなところへ行ってみたいと思っていますので、これからも街を楽しみたいと思います。
─風間監督は「ポジションは関係ない」という話をよくし、デイフェンスの選手もよく前線へと上がりますが、少し上がりすぎなのではと感じさせられる時もあります。今日は一日署長として、そのことで取り締まりたいチームメイトはいるのでしょうか?
ミッドフィルダーですが、エドゥアルド ネット選手、彼は怒ってしまって指示を聞かなくなったり感情的な部分がありますので、そういう時は逮捕したいなと思っています(笑)。
─最後に、ランゲラック選手から集まられたみなさんへメッセージをお願いします。
日本は本当に治安の良い国ですし、このままみなさんの意識を高く持ち続けてください。日本へ来た当初から、安全な国だと感じています。今日は一日署長という役割をさせていただきましたが、今日も一日、みなさま安全に過ごしてください。
今日はありがとうございました。
トーク後はグランパスオリジナルデザインのノベルティも入った交通安全啓発グッズをランゲラック選手からイベントに参加されたファン・サポーターのみなさまへと直接手渡し、全イベントを終了しました。
日本国内はもちろん、これまでの生活で初めての一日警察署長就任となったランゲラック選手でしたが「本当に楽しめました!」と、笑顔で会場をあとにしました。