「Never give up your DREAM」〜名古屋市瑞穂区・天白区・豊田市・みよし市小学校訪問〜の模様(その2)

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この日は、佐藤寿人選手と杉森考起選手が名古屋市立相生小学校(名古屋市天白区境根町36)を訪れ、6限目の特別授業に参加、4〜6年生72名の前でプロの技を披露したり、生徒たちと一緒にミニゲームを楽しんだ他、"夢"について熱く語りました。


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佐藤:「皆さん、こんにちは。名古屋グランパス背番号11、佐藤寿人です。僕は今年広島から名古屋に移籍してきました。住み始めてまだ半年ですが、名古屋はとても住みやすい街ですぐに好きになりました。今日は短い時間ですが、"夢"について一緒に考えたいと思ってきました。この時間が少しでもみんなのプラスになればと思います。

僕の名前を呼ぶ時には、『佐藤』と呼ぶより『寿人さん』とか『寿人』と名前で呼んで貰えると嬉しいです。宜しくお願いします。」

杉森:「こんにちは。背番号27番、杉森考起です。今日は短い時間ですが、みんなと一緒に体を動かせたら良いなと思ってます。宜しくお願いします。」

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特別授業の開始に先立って行われた自己紹介の際、佐藤寿人選手から"佐藤君いる?"という質問に、3学年中1人しかいませんでしたが、何と、校長先生が「佐藤良人」という名であることに生徒たちが気が付いて大爆笑となり、一気に明るく楽しい雰囲気になって、授業が進んでゆきました。

最初に佐藤・杉森2選手と一緒に先生1名が参加してデモンストレーションを披露。大きな声援を受ける中でパス回しを行いましたが、慌てること無く巧みなトラップからパスを先生が繋ぎ、大きな拍手が送られていました。

その後、生徒参加によるボール回しでは杉森選手が鋭い切り返しでのボールキープを見せ、PKゲームでは佐藤選手が左足からの強烈なシュートで生徒たちを驚かせる等、しっかりとプロの技を披露して盛り挙げると、2選手の小さな頃からの『夢』についてのトークが行われました。


−小さい時はどんな夢を持っていましたか?

佐藤:小学校の6年生の時にJリーグが始まり、その時にサッカー選手になりたいと思いました。当時、三浦知良選手というすごいスターがいて、あの人のようになりたいと思ってサッカーの練習をしていました。小学校に入る前はプロサッカーリーグがまだ無かったので、ジャニーズに入りたいと思っていました(笑)。

杉森:僕はずっと小さい頃からサッカーが大好きで、小学校に入ってから、ずっとサッカー選手になりたいと思っていました。

−夢を叶えるのに大変だったことは何ですか?

杉森:練習の時とかに監督に怒られたことがたくさんありましたし、良いプレーが出来ない時には落ち込んでいました。

佐藤:サッカーを上手くなりたいと思ってずっと練習をしていましたが、小学校中学校と年令を重ねる毎に、"友達と遊びたい"とか"好きな女の子をデートに誘いたい"とか、サッカー以外のこともやりたくなり、そういうことと戦うことが難しかったです。プロサッカー選手になるためには人より多く練習しなければいけないですが友達とも遊びたかったです。時には友達と遊ぶことを我慢してサッカーの練習をしなければいけなかったので、それが大変でした。

サッカー選手になるためには何をしないといけないのかと思った時、人よりも多く練習して、人よりも上手くなって、活躍してプロの道を自分で勝ち取っていかなければいけないと思ってます。これはサッカー選手に限らず、自分たちの持っている夢に向かった努力を見つけて欲しいと思ってます。好きなもの・なりたいもの・叶えたい夢をしっかり持っていればやりたいことが見えてくるので、その気持ちを大事にして欲しいと思います。

−夢を持っている人と持っていない人の違いを教えて下さい。

杉森:夢とか目標が無いとこれを頑張ろうと努力することもないと思ってます。やはり打ち込むことがあった方が成長が出来ると思いますので、夢や目標をしっかりと立てて、これから生活していって欲しいと思います。

佐藤:夢を持つことで自分のやることがはっきりすると思います。自分にも小学5年生の子どもがいますが、『ユーチューバー』になりたいという夢とか、正直あまりよく分かりません。ただそれもひとつの夢ですし素晴らしいと思います。人と違うことや人を驚かすことがやりたいとか、何かを与えたいとか、色んな想いを持っている人はたくさんいると思いますし、勉強することはあまり好きじゃ無いと思います。

なぜ勉強をするかというと、これから中学校、高校・大学と色んな道に進んでゆく人がいると思いますが、頑張った分だけ自分に返って来ると思います。今すごく頑張ると小学校を卒業する時には10個の選択肢があって、自分のやりたいことはその中の10個から選ぶことが出来ると思います。ただあまり頑張ってない子はたぶん2,3個しか無いと思います。それは先に行っても同じだと思います。そしてどんどん可能性が減って、大人になった時には自分のやりたいと思っていた職業の可能性が狭まってしまうと思います。何が大事かというと今頑張って積み上げてゆくことがこれから先で活きてくると思っています。大事なところでどうなりたいかと思った時、努力してきた子は多くの選択肢から選ぶことが出来ると思います。だからやりたいことだけで無く、勉強もしっかりとやって欲しいと思います。そうすることで色々な選択肢が出来てくると思います。

僕も中学校の担任の先生から、"君はサッカーが上手いけど、君より上手い子ももっとたくさんいると思うよ。でも勉強もしっかりやったら、勉強でサッカーが強い学校にもいけるかも知れないよ。だから勉強もしっかりやりなさい"と言って貰った言葉で勉強を頑張れましたし、今もプロとして長くサッカーを続けることが出来ています。夢はたくさんあると思いますが、その夢を叶えるためにも努力して欲しいと思います。

−今の夢があれば教えて下さい。

杉森:試合に出て活躍し、長くサッカーをすることが僕の夢です。

佐藤:僕はプロで18年プレーしてきて、杉森選手と違いおっさんですが、選手としてこうなりたいとかでは無く、選手を辞めた後、W杯でも結果を残せるよう、日本のサッカー界のレベルを上げることに力を注ぎたいと思ってます。

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(※生徒からの質問コーナー)

−試合の中で一番きつかったことは?

杉森:夏の暑い時期に、沢山走ることが一番大変でした。

−一日どれくらい練習しますか?

佐藤:今日も朝10時から二時間、練習してきました。サッカー選手の仕事は短くて、だいたい1日2時間位練習したら終わり、短い(笑)?

僕たちサッカー選手は週末が試合で、練習開始の1〜2時間前にクラブハウスへ来て、練習を終えたらもう家に帰れるよ。("5時間くらい練習しないの?"と言う生徒からの声に)そんなに練習したら壊れちゃうよ(笑)。

−練習の中で一番きついことは何ですか?

杉森:やはり走ることが多いので、それがすごくきついです。

佐藤:シーズンの始まる前にキャンプがあるんですが、しっかり走ったりする練習が多く、その時がきついですね。

−最後に『夢』についてのメッセージをお願いします。

杉森:短い時間でしたが、どうもありがとうございました。みんなはまだ若いですし、これからやりたいことももたくさんあると思いますが、しっかりと目標を立てて夢に向かってたくさん努力して、その夢を叶えて欲しいと思います。ありがとうございました。

佐藤:今日はありがとうございました。最初に"既に夢がある人?"と聞いたら、多くの人の手が挙がって少し驚きました。僕はみんなにはたくさんの選択肢の持てる大人になって欲しいと思います。その為には頑張ることが大事だと思います。それぞれがやりたいこと、やりたい・叶えたい夢に向かって努力して欲しいと思います。途中、夢は"パティシエになりたい"と教えてくれた子がいましたが、僕は甘いものが大好きなので、将来、美味しいケーキを食べさせて下さい(笑)。宜しくお願いします!


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トーク終了後、佐藤・杉森2選手の直筆サイン入りのサッカーボールが手渡され、全員で記念撮影を行った後、「皆さん、今日は本当に良い経験が出来たと思います。寿人選手が話していたことには先生も同感です。頑張ったことは嘘をつきません。何を頑張るかは色々ありますが、勉強もそうですし、夢を持って頑張ることは絶対に将来役に立ってくれます。頑張らなかった人は、絶対に後で後悔します。自分の経験からもそう思っています。佐藤選手、杉森選手が語ったことを忘れないで、これからみんな頑張って欲しいと思います。」と佐藤校長先生による締めの挨拶が述べられ、生徒全員が「ありがとうございました!」と大きなお礼の言葉で、この日の特別授業は締め括られました。

2選手は写真入りの名刺を生徒たちにしっかりと手渡ししてこの日の特別授業を締め括りました。