「名古屋グランパス×TOYOTA GAZOO Racingコラボ企画発表記者会見」の模様

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10月15日(木)、名古屋グランパスクラブハウスにて、「名古屋グランパス×TOYOTA GAZOO Racingコラボ企画発表記者会見」を開催しました。

記者会見には、トヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing カンパニー GRマネジメント部 部長の杉浦宏哉さま、名古屋グランパス代表取締役社長の小西工己、丸山祐市選手、阿部浩之選手、ランゲラック選手が出席。ユニフォームへの「GRヤリス」の車名ロゴ掲出など、グランパスと「TOYOTA GAZOO Racing」がコラボしてホームタウンを盛り上げる企画を発表しました。

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【司会】
名古屋グランパスとTOYOTA GAZOO Racingコラボ企画の発表をさせていただきます。こちらの企画はサッカーとモータースポーツがタッグを組み、お互いの魅力を発信することで、サッカーファン、モータースポーツファンに元気になっていただくとともに、ホームタウンに住む人たちをサッカーとモータースポーツの力で元気にしていこうというものです。それでは早速、名古屋グランパス代表取締役社長小西工己より、今回のコラボ企画についてご紹介させていただきます。

【小西 工己(以下小西)】
今日は「TOYOTA GAZOO Racing」さんとのコラボ企画を発表させていただきます。まず一つ目は、このあとお披露目させていただく「GRヤリス」の車名ロゴ入りユニフォームです。10月24日のJ1第24節仙台戦から計6試合で着用します。車名がユニフォームに入るのはグランパスとして初めてのことです。そして二つ目は、10月24日の仙台戦で『GRヤリスシート』を設けます。これは非常に楽しいイベントになると思います。パロマ瑞穂スタジアムの南北に5台ずつ、計10台の「GRヤリス」を並べて、その中からお客さまに観戦していただくというものです。7月12日のC大阪戦で、ドライブインパブリックビューイングというものをトヨタ自動車様の敷地内でやらせていただきました。非常に好評で、「またやってほしい」というファミリーの皆さまからのお声もいただきました。今度は本物の試合を、車の中のゆったりとしたところから、臨場感あふれた観戦をしていただく、という企画を実施いたします。三つ目はコラボグッズの販売です。「GRヤリス」のロゴが入ったユニフォームをモチーフにしたグッズは非常にレアで、かっこいいものとなっています。大須商店街のクラブグランパスでも発売いたしますので、ぜひ足をお運びいただきたいと思います。今日、ご説明させていただくものは以上が中心となります。詳細につきましては後ほどご説明させていただきます。何とぞよろしくお願いします。

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【司会】
トヨタ自動車の杉浦さまにお話をうかがいたいと思います。ユニフォームの胸に入る「GRヤリス」はどのような車なのでしょうか?

【杉浦 宏哉(以下杉浦)】
「GRヤリス」は、社長の豊田章男の「トヨタ自動車のスポーツカーを取り戻したい」、「自ら作ったスポーツカーを世に出したい」という想いから開発された車です。弊社としましては、20年ぶりにスポーツ4WDを復活させたモデルにもなります。この車は、これまでの車の作り方と全く違っていて、レースに勝つための市販車を作るにはどうすればいいのかという発想をしています。普通は市販車を作ってから、改造してレースに勝とうという考えです。この車はレースに勝つことを前提に市販車を作ったというところでも特別です。加えてプロドライバーが開発の初期から携わっており、マスタードライバーでもある社長の豊田章男も携わっています。9月に富士スピードウェイで行われた、「ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 第1戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」で、ありがたいことにこの車がデビューウィンを飾り、そのポテンシャルの高さをお見せできたと思っています。もう一つは車の作り方。豊田市内の元町工場にスポーツカーの専用ラインを作り、我々はGRファクトリーと呼んでいます。1台1台、レースカーを作るように精度を求めながら生産していることも特徴です。そんな我々の熱い想いが詰まった「GRヤリス」のロゴをグランパスさんのユニフォームの胸に入れていただけて、大変ありがたく思っています。

【司会】
ピッチサイドで「GRヤリス」の中から試合観戦をできる斬新な企画も予定されています。企画についての想いを聞かせてください。

【杉浦】 ユニフォームだけではなく、『GRヤリスシート』やコラボグッズなど、盛り上げる施策を多く考えていただき、我々もワクワクしています。この取り組みでグランパスファンの皆さまや地元の皆さまに少しでも喜んでいただけたら幸いです。逆に多くの方々に「TOYOTA GAZOO Racing」のスポーツカーや、モータースポーツの活動に少しでも興味を持っていただけたら大変ありがたく思います。「GRヤリス」のユニフォームを着た選手の皆さんが活躍することを期待していますし、我々も精いっぱい応援させていただきたいと思っています。

【小西】
10月24日の仙台戦において『GRヤリスシート』で試合を見ていただくお客さまには、チケット1枚に「GRヤリス」のロゴが入った非売品のユニフォームがついてきます。そこも楽しんでいただけるのではないかと思います。

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【司会】
胸に車名が入るのは名古屋グランパス史上初となります。選手の皆さん、意気込みを聞かせていただけますか。

【丸山 祐市(以下丸山)】
小西社長がおっしゃったように6試合ではありますが、その試合で勝てるように頑張っていきたいと思います。

【阿部 浩之(以下阿部)】
「GRヤリス」をメディアの皆さんにより多く取り上げていただけるように勝ちたいです。胸に「TOYOTA」が入っているユニフォームを着ている時も頑張っているんですけどね(笑)。少しでも売上に貢献できるように頑張ります(笑)。

【ランゲラック】
本当にかっこいいシャツとパンツで、ワクワクしています。6試合だけでなく、勝ちを続けていきたいと思います。

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【質疑応答】

ー小西社長と杉浦部長におうかがいします。改めてコラボ企画の実施に至った経緯と目的を教えてください。

【小西】
9月19日に、豊田スタジアムで「モータースポーツフェスタ」を開催させていただきました。その際に、杉浦さんと行ったミーティングの中で「お互いになにか望みはあるか」という話になり、「『TOYOTA』もいいけど、『GRヤリス』にしたらかっこいいでしょうね」という提案をいただきました。そして「『FIA世界ラリー選手権』でトップを走る『GRヤリス』の名を胸に入れて、しっかりと闘いたい」という想いを抱きました。Jリーグにも許可をいただいたので、選手たちには「GRヤリス」を胸に、躍動してもらうことになりました。本当にワクワクしています。

【杉浦】
私に「GRヤリス」の車名掲載をお願いするという大層なことはできませんので、くま吉(TOYOTA GAZOO Racingのマスコットキャラクター)くんにそういったお願いをしてもらいました(笑)。我々としてはこういったコラボ企画が「TOYOTA GAZOO Racing」や「GRヤリス」を知っていただくきっかけとなればいいなと思っております。

ー「GR」というブランドから「ヤリス」が選ばれた経緯を教えてください。

【杉浦】
「GRヤリス」は熱い想いのこもった車であることが一つの理由です。こちらは今年の9月に発売させていただいた車でして、社長の豊田章男をはじめ、社員が熱を入れた車です。そういう理由から、今回は「GRヤリス」をお願いさせていただきました。

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ー選手の皆さん、「GRヤリス」の感想をお願いします。

【丸山】
今日初めて見させていただきましたけど、すごくかっこいいです。杉浦さんが「中も素晴らしい」と言っていたので、機会があれば乗ってみたいなと思いました。

【阿部】
「もしかしたら自分に似合うかな」と勝手に思っています(笑)。

【ランゲラック】
私が大きいのか車が小さいのかわかりませんが(笑)、乗ってみてこの車を体験してみたいですね。

ー今回3つの企画が発表されました。そのほかの企画は考えていらっしゃいますか?

【小西】
具体的には今回の3つになります。今年の11月に予定されていた「FIA 世界ラリー選手権」は開催断念という形になりましたが、来年の秋に2021年大会の開催が内定しています。そこで「GRヤリス」が快走を見せてくれると思いますし、来年の秋に向けていろいろなことをやっていきたいと考えています。サッカーはルール的には非常にシンプルで、手を使ってはいけない、より多くのゴールを決めたチームが勝ち。世界的に人気があり誰にでもできるスポーツです。「GRヤリス」の場合は、開発する人や生産する人、それを売る人がいる。そしてお客さまのもとに届いて運転したり、スポーツとして楽しまれる方もいる。生身でやるサッカーと、人馬一体という言葉のように人と車が一体になってやるスポーツ。ある意味では対極にありますが、その間を埋めていければスポーツが身近にある世界、身近にある生活にすることも可能だと思っています。今後もいろいろなことをやっていきたいと思っていますので、楽しみにしていただければと思います。

ーサッカーとモータースポーツの相乗効果をどのように発揮していきたいですか?

【小西】
クルマの街・豊田市、クルマの街・愛知県という基盤がありますし、グランパスは愛知県内約760万人の皆さまに支えられています。「GRヤリス」を運転して、豊田スタジアムやパロマ瑞穂スタジアムの近くに来ていただくこともあるかもしれません。サッカーとモータースポーツがタッグを組むことで、クルマの街でサッカーと車をもっと楽しんでいただければいいなと願っています。

【杉浦】
小西社長がおっしゃられたとおりで、少しでもグランパスファミリーの皆さまにモータースポーツやスポーツカーを楽しいと思ってもらえたらうれしいです。逆にモータースポーツ、スポーツカーのファンの方にサッカーを楽しいと思ってもらえることがまさに相乗効果だと思います。そのような相乗効果を生みながら、ホームタウンを元気にしていけたらと思っています。

ー『GRヤリスシート』についてですが、車から実際の試合を観戦するスタイルはJリーグの中で初めての試みでしょうか?

【小西】
調べているところではありますが、おそらく初めてだと思います。Jリーグ史上初めての企画ということになると思います。

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最後に記念撮影を行い、記者会見は終了となりました。サッカーとモータースポーツがタッグを組んで行う新たな挑戦にぜひご注目ください。