10/25(火)トレーニングレポート

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次節の神戸戦に向け、新たな1週間の始まりとなるこの日、チームは11時よりトヨタスポーツセンター第1グラウンドでトレーニングを行いました。

小雨の中、開始となった本日のトレーニング。まず始めは、ウォーミングアップとしてフィジカルトレーニングを行いました。直線上に置かれたラダーやポールなどを軽い足取りでこなしながら、オフの間休ませていた体をゆっくりと起こしました。その後パスワークを行い、下半身を中心に程良い負荷を与えていきました。

ウォーミングアップを切り上げたところで、シュート練習へと移行。ステップワークを織り交ぜ、両足によるシュートからヘディングシュートまで、数パターンに分け、繰り返し行いました。しっかりと感覚を研ぎ澄ませた後は、クロスに合わせたシュート練習を行い、『質・精度』の向上に努めました。

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トレーニング終盤には、11人対11人でのミニゲームを実施。コートの中央には、いつものようにボスコ監督の姿があり、間近で選手一人ひとりのプレーを入念に確認していました。複数回に分けて組み合わせを替えるなどして、神戸戦に向けたフォーメーションでの連携を高めると共に、選手間のポジション争いを促しているようでした。

ボスコ監督も納得がいったかのように、ホイッスルを長く鳴らしたところで、本日のトレーニングは終了となりました。オフ明け初日のトレーニングはおよそ100分に渡り、選手達の活き活きとした表情がよく見られる、内容の濃いものとなりました。

◇ボスコ監督コメント

─今の名古屋グランパスの順位や、他チームとの勝ち点差についてはどのように捉えていますか?

他チームのことは深くは考えていません。勝てば勝ち点が入ってくるのは当たり前のことです。もちろん他のチームの結果は重要です。我々は順位が下の方ですし、全部勝つのは容易ではありません。ただ、選手も練習をこなしていますし、今はとにかくただ勝ち点を取るために続けていきたいと思います。シーズンも残すところ10日間ですが、とにかく我慢強くいきたいですね。

神戸は良いチームだと思いますが、その点ではグランパスも負けていません。グランパスはガンバ大阪戦以降負けていません。良い方向に向かっていると思いますし、今はこの流れを続けていきたいと思います。その中でさらに良くしていかないといけません。今はブロックを作ってしっかり守れています。この前のジュビロにも明確なチャンスはなかったと思います。失点のシーンではクロスからチャンスを作られましたが、『攻撃されていた』という印象はありません。そういうのも守備が良くなっているからだと思います。

ただ一つ言えるのは、もっとゴール前で集中してプレーしなければいけないということですね。5-0で1試合勝つよりも、1-0で2試合勝ちたいです。少しの点差であっても勝つということを監督として求めていきたいです。

─ヴィッセル神戸も先日まで2ndステージの優勝争いをしていたチームですが、対策の方はどうなっていますか?

もちろんチャンスを掴んでプレーしたいと思いますし、Jリーグは下位チームが上位チームに勝ったりと、とにかく色々なことが起こる面白いリーグです。難しいゲームだと思いますが、それは我々の手、そして"足"に懸かっています。ベストを尽くしてトライしていきたいと思います。

─就任当初は「選手達に自信を与える」とおっしゃっていましたが、現在ボスコ監督が力を入れていることは何でしょうか?

先程言いましたように、守備が良くなっていく中で、自信がついてきていると思います。攻撃に関しては、才能やイマジネーションによるところがあるので一概には言えません。ただ、以前にも言ったように、もっとポゼッションして自信を持ってやっていきたい部分はあります。全員がプレッシャーを感じずにやれているわけではありません。やはりプレッシャーもあると思いますが、何人かは気持ちが小さくなってプレーしているような選手もいます。やはり全員が集中して、自分の重ねたことをしっかりやって、最後の2試合はサッカーのことを追求していって欲しいですね。とにかくサッカーに集中した日々を送ってほしいです。

─残留争いが選手達へのプレッシャーになっているのでしょうか?

どんなストレス下に置かれても、プロとして高いクオリティは出さなければいけません。そこで出せないままでは、それ以上の選手にはなれません。どんな難しい状況であっても良い選手というのは高いクオリティを見せてくれるものです。その選手にクオリティがあれば、戦術にもメンタルにも全て表れます。グランパスが必要としているのはそういう選手です。強いチームになるためには、強い選手が必要です。とにかく今、私が監督として思っていることは、どんな選手であっても、試合に出たら全てを出し切って欲しいということです。

─神戸というと、過去に闘莉王選手が4点を取ったことがある相手ですが、セットプレーも含めて、彼に得点を求めていきたいところではないでしょうか?

ここまででセットプレーやポストプレーからゴールを決めているのは、酒井と堅碁(川又選手)くらいです。PKや流れの中からのゴールはあれども、セットプレーやポストプレーからのゴールというのは少ないです。そういった点では、相手に脅威を残している闘莉王には、復帰初ゴールと言う意味合いでもゴールを見せて欲しいです。また我々としても、もっともっと良い状況を作って得点を重ねていきたいと思っています。