2016沖縄トレーニングキャンプ:最終日(午前)
上空に雲が広がり風の強い黄金森陸上競技場。予定より10分早い9時20分、小倉GM兼監督の掛け声で沖縄キャンプ最終日午前のトレーニングが開始された。
監督からの短い挨拶に続きフィールドプレイヤーは約15分、グラウンドをゆっくりとしたペースのジョギングで周回。ところどころで立ち止まり、フィジカルコーチの指示でストレッチや軽いステップを交えたウォーミングアップが行われた。
ジョギングを終えると、4グループに分かれパス練習を開始。1グループ6人に対し2個のボールを使い常に動きながらパスの出し手と受け手がそれぞれ名前を呼び合い、テンポよくパスが回された。
水分補給のための小休憩を挟み9時45分からは北側ゴールを使いセットプレー確認が開始された。2チームに分け攻守を切り替えながら左右のコーナーキック、ペナルティエリア手前左右からのフリーキックが繰り返し行われていた。この時間になり沖縄らしい強い日差しが戻ったが、風が強く難しいコンディション下でのセットプレーとなった。ゴール前ニアサイド、ファーサイド、低く速いグラウンダーのボールやショートコーナーなどランダムに蹴り分けられるボールに対し、ゴール前中央の密集で競り合う選手たちは真剣な表情を見せていた。
10時10分過ぎからは最後のメニューとして各自フリーでのトレーニングが開始された。ディフェンス陣は主にジョギングや足元でのパス回しで体を動かすと、フォワード陣は南側ゴールを使いシュート練習。北側のゴールではペナルティエリア手前から、相手ディフェンスの壁に見立てたマネキンとゴールキーパーを立たせ小川、田口、矢田の3人が直接フリーキックの確認を開始。追い風でボールが伸びる難しい状況に苦しみながらも、壁を越えゴール隅のわずかなエリアを狙ったシュートを決めていた。
10時25分、小倉GM兼監督のホイッスルで沖縄キャンプ最終日のトレーニングは終了。強い日差しの下、全員でジョギング、ストレッチでのクーリングダウンを行った。
最後は今シーズンのチームキャプテン就任が決定した田口選手を囲むようにスタッフ全員がセンターサークルへと集まり、タイ、沖縄と約3週間に渡ったの春季キャンプを総括、田口の音頭による一本締めで沖縄キャンプ全スケジュールを終えた。