2016沖縄トレーニングキャンプ:第10日(午前)
上空には分厚い雲が広がる黄金森公園陸上競技場。定刻より5分早く小倉GM兼監督の声がかかりキャンプ10日目午前トレーニングが開始された。
まずはフィールドプレイヤー、ゴールキーパーに分かれウォーミングアップを行う。フィールドプレイヤーは15分間、ボールを使わず短い距離でのスプリントとストレッチ、等間隔に設置されたポールを使いサイドステップなどで体を動かす。徐々にペースを上げると、フィジカルコーチの指示で上半身と下半身に異なる動作を入れるコーディネーショントレーニングも取り入れられていた。
その後はハーフコートを使い四方に分かれ短いパスとランニングを開始。小倉GM兼監督も間近で見て、選手個々の疲労度合を確認していた。
南側ゴールではゴールキーパーがアップ。ラダーと呼ばれる足下の障害となるバーを設置、それを小刻みなジャンプやサイドステップで避け、ジェルソンコーチのシュートに素早く対応。左右へ絶妙なタイミングで蹴り出される強いシュートへの反応を繰り返していた。
アップを終えると守備的MFから後ろの選手を守備陣、前を攻撃陣と2グループに分け、ハーフコートに別れ、攻守別でのトレーニングが開始された。守備側ではステンリーコーチがホワイトボードを使いビルドアップの際のボールの動きを入念に確認。キャンプ中2試合でコンビを組んだ田口、イの2人に同ポジションでのレギュラー争いとなる明神、磯村の2人も加わり、両サイドバックとのスイッチを入れるタイミングや意思確認が行われた。
攻撃側では小倉GM兼監督が選手を集めトレーニング内容が伝えられた。相手ペナエルティエリア手前、バイタルエリアと呼ばれる位置でまず中盤の選手がパスを回し、サイドに展開した後にゴール前に最低3人の選手がつめる形でのシュート練習が繰り返し行われていた。
開始から約1時間となる午前11時、監督からのホイッスルが響き攻守グループに分かれたトレーニングを止め午前トレーニングは終了。クーリングダウンを終えた選手は足早に宿舎へと戻った。