2016沖縄トレーニングキャンプ:第7日(午前)

前のページに戻る

沖縄キャンプ第7日は朝から沖縄らしい絶好の好天に恵まれた。スケジュール変更により午前のみの練習となった本日のトレーニング。定刻の午前10時より5分ほど早く小倉GM兼監督の掛け声でトレーニングが始まった。


160209-am-top.jpg

まずは約20分、バックスタンド側タッチライン際でウォーミングアップを開始。入念なストレッチから筋肉に負荷をかけ体幹を刺激すると、5m程度の距離で選手が向かい合いボールを使ったトレーニングが行われる。対面する選手の足元へ強いパスを入れ、そのまま選手間に設定されたコーンをサイドステップでスラローム。

最初は3タッチでのボールコントロールを指定されたが、その後2タッチ、1タッチとスピードが上がり選手の額には汗が見られるようになった。さらに10m程度に間隔を広げ、短い距離で一瞬のスプリント走を数本繰り返しウォーミングアップを終えた。

10時20分過ぎからはフルコートを使い戦術トレーニングを開始。前日同様2チームに分け、まずは相手のいないフリーなコートで自陣から短いパスをつなぐポゼッションを確認し、そこから素早くラインを押し上げ、相手陣内ではサイドへの展開から中へのクロスに複数の選手が飛び込む形を繰り返す。

相手ディフェンスのいないフリートレーニングでは、難しい体勢のボレーなどで枠を外しても監督からしっかりと決めるよう強い言葉が発せられていた。また、右サイドからのボールに対し逆から走りこんだ小川がトップスピードでそのまま右足内側でシュート、キーパーの外側から弧を描くようにサイドネットを揺らすと、周りの選手からも拍手がおきた。

10時30分過ぎからはそのまま2グループが対峙し、フルコートで実戦形式のトレーニングへと変更された。お互いに決められたポゼッションスタイルを保ちながら、ゴール前では昨日以上に多くの選手が飛び込む攻撃的な姿勢が見られた。また、両グループのゴール前でこう着すると監督が止め、その場からセットプレーで再開。今シーズンから新加入のシモビッチ、オーマンを中心に身長の高い選手の特徴を活かす守り方などを繰り返し確認した。

開始から1時間を過ぎた11時からは、今日のトレーニングの仕上げとしてハーフコートに3つのゴールを設置、8人3グループに分けた変則形式でのミニゲームが行われた。ボールを2つ使用しゴール数を競うレクリエーション性の高いゲームだったが、それでも8人のグループがそれぞれ、いま自分たちは守っているの攻めているのか、どのゴールへと向かっているのか、他の2チームが偏ることで空いたスペースはどこかにあるかを瞬時の判断し意思統一を求められるゲームに、選手たちは笑いながらも次第にヒートアップしていた。

このゲームでは小倉GM兼監督がレフリーを担当。複数の方向で動くボールと選手、そして3つのゴールネットを揺らす得点数をしっかりとカウントしながら、選手からの抗議に強弱をつけ笑いを交えた返しを入れるなど、そのマルチタスクぶりで取材するメディア陣を驚かせていた。

約10分のミニゲームを終えこの日のトレーニングは終了。最後のミニゲームに負けた永井の負け惜しみの言葉やそれに反応する監督など、終始和やかな雰囲気でクーリングダウンを終え選手たちは宿舎へと戻った。