2016沖縄トレーニングキャンプ：第6日（午後）

午前中に比べると日差しが増し、過ごしやすさが感じられる黄金森公園陸上競技場。競技場へ到着し、早めにグラウンドに出た選手たちがリラックスした表情でボール回しや談笑するなか、小倉GM兼監督の掛け声で午後トレーニングが開始された。

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午前トレーニングでしっかりと体を動かしたこともあり、午後は最初からボールを使ったウォーミングアップが行わた。ジグザグ状に設置されたポール間でパスの出し手と受け手がそれぞれ名前を呼び、スピーディーにパスが回されていた。

その場で軽いジャンプやストレッチを行い、筋肉系にも刺激が与えられると、その後は広いスペースへと移りランニングでのパス回し。ここでも選手達がお互いに名前を呼びながらテンポ良くパスが回るが、監督からは「変化をつけろ」と、常に頭も使った動きをするよう要求が出されていた。

約15分のアップを終えるとキーパーも含めたフルコートでの11対11の戦術トレーニングが開始された。キーパーからパスが開始し、自陣ではディフェンスラインに守備的MFを加えたメンバーで素早くパスをつなぎビルドアップ。ハーフラインを超えたあたりから縦へのスピードを上げフォワードへの楔からサイドへと展開、そこからのクロスに対し中央へ複数の選手が飛び込む。ポゼッションスタイルのサッカーでは基本となる形だが、序盤は選手間の距離や個々の感覚を確認するため監督の指示で止めながらゆっくりと組み立ての確認が行われていた。

前日のトレーニングからボールを使い、部分的に合流していた明神が今日からは全体練習に合流。攻撃でのポゼッション時には効果的な位置へ顔を出してパスを受け素早く放す。シンプルで無駄がなく常に相手の一歩先を見る洗練されたプレーを発揮していた。

途中、水分補給のためにトレーニングを止めると、小倉GM兼監督は選手全員をピッチ中央へと集め、ホワイトボードを使い逆サイドを含めた連動した動きを詳細まで確認。再開後は連携がさらにスピードアップし、球際にも激しい実戦さながらのトレーニングが続けられた。

約60分が経過する頃、最後はコーナーキックからのボールが中央ではじかれたところでホイッスルが響き戦術トレーニングが終了。夕日を浴びる選手たちがしっかりとクーリングダウンをし、午後のトーレニングは終了となった。