「2016タイトレーニングキャンプ」:第2日(午後)
昨日から続いていた雨も夜半には収まったものの、まだまだ空気は冷たく、南国・タイらしい天気とは言えないが、前日よりも気温が上がり、トレーニングの開始を待っている選手やスタッフの表情はとても穏やかだ。
小倉GM兼監督からの短めの説明を聞き終えた選手達は、ゆっくりとしたペースでのストレッチからスタート。菊池コーチのカウントに合わせながら、昼食後の休息で落ち着いていた体に刺激を入れていった。
その後、4人ずつ縦にポジションを取るとパスを前へと繰り出しながら、対面の選手とグラウンダーのボールを繋ぎ合う。水分補給を挟むと、今度は3人1組に分かれ、ボールを使いながらフィジカル面に負荷を掛けたメニューに取り組んだ。
小倉GM兼監督から「ここは100%に上げて!」と指示が送られ、選手達は細かなステップワークと共に鋭いスプリントを見せながら速さを競い合っていく。
本数をこなしてゆくうちに、疲れからスピードが落ち始める選手には「頑張れ、行ける行ける!」と激励がかかり、最後の選手が終了した時には、菊池コーチから「OK!素晴らしい!!」と惜しみない賞賛が送られた。
そしてこの日の後半は、赤と白にチームが分けられると、GKを入れた中で2対2によるミニゲームが行われた。1回の対戦が90秒という制限時間の中で、最終的に相手チームより多くのゴールを挙げた方が勝利するとあって、選手達は気持ちの入った表情を見せてゴールを奪い合っていた。
しっかりとシュートへと持ち込んでも、GKの好セーブに阻まれたり、枠を外したりすれば、直ぐさま攻守が入れ替わるため、選手達には常に高い運動量と集中力が求められた。
拮抗した展開が続く中、最後は安田選手が勝負を決する2得点を決めて赤チームが勝利。勝敗は分かれたものの、全力を出し切った選手たちは清々しい笑顔でクールダウンを行って、午後のトレーニングを終えていった。