2015年名古屋グランパス パートナー懇親会の模様
12月7日(月)、名古屋市内のホテルにて「2015年名古屋グランパス パートナー報告会・懇親会」が行なわれました。
会には出資会社・パートナーのグランパスご担当者と、クラブから佐々木眞一代表取締役副会長、久米一正代表取締役社長、中林尚夫代表取締役専務と小倉隆史ゼネラルマネジャー(GM)補佐、楢崎正剛選手をはじめとした19選手が参加しました。
17時から行なわれた報告会ではチーム状況や事業・営業状況、財務状況、ホームタウン活動など今シーズンの活動報告がパートナーのみなさまへ伝えられました。
報告会後の18時過ぎからは選手も参加し懇親会が行なわれました。
懇親会では、まずクラブを代表し佐々木眞一代表取締役副会長が、そして来シーズンから新監督への就任が決まった小倉隆史GM補佐がご支援頂くパートナーのみなさまへ今シーズンの結果についての報告と、来シーズンへの意気込みを込めた挨拶を行ないました。
佐々木眞一 代表取締役副会長
皆さまこんばんは、ご紹介頂いた副会長の佐々木です。
師走の大変お忙しいなか、パートナー懇親会に多くの皆さまにお越し頂き、ありがとうございます。
皆さまには愛されたいクラブ宣言バッジを付けていただき、名古屋グランパスサポーターとして今日は大いに盛り上がってください。私もグランパスのスタッフのなかでも最も大きな缶バッジを付け、他のスタッフに負けないよう「愛されたいクラブ」を宣言したいと思います。
今シーズンは残念ながら、皆さまのご期待に応えられる成績を収められませんでした。チャンピオンシップへの出場はかなわず、鹿島戦で早々にシーズンが終了となってしまいました。本当に申し訳なく思っていますが、パートナーの皆さまはそのような状況でも変わらず熱いご声援を頂きました。心より御礼申し上げます。
今シーズンは、西野監督2年目のシーズンとして何とか頑張ろうとスタートを切りましたが、残念ながら主力選手に怪我が多い状況でございました。そのような残念なこともあり、9位という皆さまのご期待に添えられなかったことを、繰り返しになりますが申し訳なく思っています。チームのみならずクラブのスタッフ全員が、それぞれの立場で反省し来年以降の糧にしたいと思っています。
それでも、悪い話ばかりではありませんでした。今シーズンは10月3日(土)の柏レイソル戦でゴールキーパーの楢崎正剛選手が前人未到のJ1リーグ600試合出場を達成しました。本当に偉大な記録を打ち立ててくれましたし、クラブとしてこのような選手が在籍することが名誉であり、誇りでもあります。
営業成績、事業面では昨年の来場者数より若干数字が下がってしまいましたが、目標である30万人来場者を達成しました。今後も話題性のある企画や愛されたいクラブの信念に基づいたホームタウン活動など、多くの方々に愛され、親しまれるクラブ作りを継続させクラブ一丸となり、名実ともにJ1の名門クラブ復活に向け邁進していきたいと考えています。
チームとしては来シーズン、小倉新GM兼監督のもと「スピーディーで美しくテクニカルなフットボール」を目指し精一杯戦う所存でございます。新監督には了解を取っていませんが、クラブとしての目標は「タイトル奪還」です。先日の就任記者会見で新監督本人も「この場でそれ以外の目標は言えない」と話していましたが、ぜひ来シーズンはご期待していただきたいと思います。そのためにも、今日ご出席いただいている皆さまのご支援、ご声援はチームにとって大きな力となります。ぜひ来シーズンも、名古屋グランパスへの熱いサポートをよろしくお願いいたします。
本日は、小倉新監督と来シーズンを共に戦う選手が出席しています。お時間が許す限り、出席した選手たちとの懇親や来シーズンに向けた激励をお願いしたいと思います。今日は楽しいひと時を過ごされることを願い、挨拶と変えさせていただきます。
小倉隆史GM補佐
皆さまこんばんは。まだGM補佐の立場として、この1年間ご支援いただいた事に御礼申し上げます。
先ほど佐々木副会長からの話もありましたが、今シーズン、なかなか皆さまのご期待に応えられる成績を上げることができませんでした。もちろんフロントスタッフとして悔しい思いもありますが、選手が最も悔しい気持ちを味わっています。成績が奮わなかった反省をふまえ、来シーズン選手たちはまた新しく頑張ってくれると思います。
今日はパートナーの皆さまへの報告会と懇親会ですが、すでに佐々木副会長から大きなプレッシャーをかけられました。来シーズンはGM兼監督として仕事をする決意をしました。ここから上がるためには、やらなければいけないことが沢山あります。クラブとしても、選手たちにも厳しい面をもって取り組んでもらいます。簡単に順位は上がらない、簡単に優勝はできません。覚悟を持って挑まなければ優勝は手に入れられません。強い覚悟を持ち、来シーズン1年を頑張ります。
そのためには、皆さまのご支援が絶対に必要となります。「仕方ないから支援しようか」という支援ではなく、実際皆さまがスタジアムへ足を運びたくなるようなゲームを見せることが我々には必要です。その中で選手が生き生きとプレーできる状況を作ることがGM兼監督である私の仕事です。今年以上のご支援を頂けますよう、精一杯努めたいと思いますので、これからも長く長く名古屋グランパスをご支援いただければと思います。
今日は懇親会という集まりですので、ざっくばらんに私も含め選手たちとも話をしていただければと思います。
クラブからの挨拶に続き、パートナーを代表し株式会社デサント常務取締役・三井久様からご挨拶と乾杯のご発声を頂きました。
三井久 株式会社デサント常務取締役
皆さまこんばんは、ご紹介いただいたデザントの三井です。
先ずはチームの皆さま、ここにいる関係者の皆さま、1年間お疲れさまでした。そして今年も素晴らしい試合を見せていただき、ありがとうございました。パートナーとして我々も1年間、残念で悔しい思いをしましたが、チームの皆さまが最も悔しい思いをしていると思います。先ほど久米社長、中林専務から新しいチームの方針を聞かせていただきました。しっかりと振り返ったうえで次に向かう信念・理念を感じましたし、来年は期待できると思っています。
小倉新監督の先日の記者会見で3つのキーワードがありました。「スマート、テクニカル、共感」という言葉でしたが、共感という意味では、今日ご出席いただいている皆さまには何らかの赤色のものを身につけていただいております。これまでにも何度も出席していますが、これは初めての試みだと聞いています。こういった事が大切ですし、来年はもっと赤色が増えることでクラブへの共感ということにつながると思っています。
我々パートナーができることは何かと考えてみますと、やはり観客を増やすことです。1人でも多くの方にグランパスの試合を見ていただく、それが我々パートナーの願いでもあります。そのためにはスペクタクルな試合を沢山見せていただく、さらには日常からのファンサービスも重要になります。そのうえで、ここにいる我々パートナーの皆さまは1試合でも多くスタジアムへ行き、そして1人でも多くの方とスタジアムへと足を運ぶ、それが重要です。ぜひ来年は1試合でも多くスタジアムへ足を運び、観客動員に貢献できればと思います。
Jリーグから色々な数字が発表されていますが、収容率という項目を見ると、まだまだグランパスのキャパシティには余裕はあるようです。スタジアムの観客数に対し実際に来場された人数を示す数字ですが、グランパスのこれは48.9%という厳しい数字でした。今シーズンのトップのチームは83%という数字でした。これは浦和レッズかと思っていましたが、実際は松本山雅FCでした。グランパスは「愛されたいクラブ宣言」をされましたが、地元の方々に沢山来場いただき、80%を達成すれば40万人は超えます。ぜひそのようなクラブを目指していただき、そのために我々も一丸となって観客動員増に貢献できるよう、力強く踏み出したいと思います。
乾杯後は監督、選手は各テーブルへと分かれ、日頃から多大なご支援を頂いているパートナーの皆さまと歓談やサイン、記念撮影を行い親交を深めました。また、会の途中からは田口、矢田、川又、永井選手達がステージへと上がりプレゼント抽選会が行なわれました。選手直筆サイン入りユニフォームや最新家電に加え、「矢田選手からのハグ」プレゼントは男性の方が当選され、会場は笑いに包まれていました。
最後はチームを代表し楢崎正剛選手が挨拶、約1時間半の懇親会は閉幕いたしました。
楢崎 正剛選手
本日はお忙しいなか、お集りいただきありがとうございました。パートナーの皆さまには日頃から名古屋グランパスに対し沢山のご支援を頂き、感謝申し上げます。
ご存知の通り、非常に厳しいシーズンを過ごし、ご支援いただいている皆さまには申し訳ない思いです。キャプテンの闘莉王がホーム最終戦で厳しい言葉を残していましたが、これから選手・クラブが厳しく謙虚な気持ちを持って闘わなければチームは元には戻りません。強いグランパスに戻るために、自分たちは頑張らなければいけません。今は難しい時期でもあり、ここで威勢の良い言葉を残すのも難しいのですが、来シーズン始動日に集まり、闘う準備ができたところでチーム一丸となって頑張りますので、これからもご支援をよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。