「名古屋トヨペット×mozo WONDER CITY 名古屋グランパス選手チャリティーイベント」に高木義成選手・矢野貴章選手が参加

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11月29日(日)、mozo WONDER CITY(愛知県名古屋市西区二方町40番地)において、「NTP名古屋トヨペット × mozo WONDER CITY 名古屋グランパスチャリティーイベント」が行われ、名古屋グランパスより高木義成選手と矢野貴章選手が参加し、およそ300名のお客さまを楽しいトークショーで盛り上げました。


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いよいよ今年も残すところ約1ヶ月。mozo店内はすでに華々しいクリスマス飾りがされ、休日のショッピングを楽しむたくさんのお客さんで賑わいを見せていました。この日の司会進行役はスタジアムDJでお馴染みのYO!YO!YOSUKEさん。

イベントがスタートし、「高木義成選手〜!」と、YOSUKEさんがコールすると選手が登壇...したものの、出てきたのは高木選手ではなく矢野選手。という"小ボケ"を早速かまし、いきなり会場から笑いを引き出していました。

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−今日はよろしくお願いします。

矢野:こんなにたくさんの人が来て頂いて嬉しいです、今日はよろしくお願いします。

高木:よろしくお願いします。僕は今日昼12時からここにいるので、もしかしたらあまり喋れないかもしれないです(笑)。

−二人でのトークショーは初めてですか?

矢野:一人はありますが、二人でのトークショーは初めてです。

高木:毎週末とか...

矢野:それプライベートの話でしょ(笑)。

−プライベートでは週一で会ってるんですか?

高木・矢野:週一は...。

−会ってないんかい!(笑)。

矢野:まぁ結構ごはんとか一緒に食べたりしてますよ!

−チーム内でも仲の良い二人なんですね。

高木:そうでもないかな...

−どっちなんですか(笑)。この2人大丈夫かな今日...。

高木:(口元を指差して)これか?

矢野:これです。高木の喋りすぎ!

−喋りすぎといえば、この前のC級ライセンスの時に色々あったんですよね?

矢野:C級ライセンスの最後の方で子ども達を指導するんですけど、その指導が終わった後、教官の方に「高木選手はちょっと喋りすぎなので、もっと生徒にプレーさせてあげましょう」と言われていました(笑)。

−なかなか無いパターンですね(笑)?

矢野:なかなか無いパターンです(笑)。

高木:指導者に向いてないですね僕...。

−でも喋れるのは良いことだと思いますけど?

高木:なのでMCやります。

−じゃあ今日司会やりますか?

高木:やんない!

−やらないのかい(笑)。...さてリーグ戦も終わり、今年もあと少しですが、一年を振り返ってみていかがでしたか?

高木:僕はもうヤマザキナビスコカップのG大阪戦でPKを外したことが一番ですね。記憶が色々飛んでるんですよね。でもガンバを見るとちょっと震えが...。

−(苦笑)。延長戦からのPK戦でしたね...。PKを公式戦でやった記憶って残っているものでしょうか?

矢野:ほとんどないですよね。天皇杯とナビスコしかないので。僕は順番で言うと6か7番目くらいに蹴りましたね。

高木:その話します?

矢野:えっ、今日そのコンビでしょ?(笑)PKでその順番まで回ってくることはあまりないですね。みんなが決めていく中、回ってくるなと思っていました。僕自身、当たり前ですけど、必ず決められる自信があったんですけど、外したことが凄いショックでした...。

−高木選手は延長戦後半のロスタイムで最後の交代枠を使っての交代でしたが、その時の心境はいかがでしたか?

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高木:その時監督が動いたので、交代が来ると思って「誰か来るぞ!」って周りに声をかけていたんですよ。すると「高木」と言われて「えっ誰?」ってなって。それからGKコーチも三回くらい確認したらしいです(笑)。終了5分前に言われたので慌ててアップしました。でもあんまり見えるところでアップすると、ピッチ内もざわつくと思ったので、コソ〜っとアップしてましたよ。出る時には最悪のシナリオと最高のシナリオを考えていましたね。最高のシナリオは終了間際にグランパスが得点したらそれで良かったですし、PKを止めて勝てればなんとなくヒーローっぽいなとは思ってました。逆に最悪のシナリオは止められないで負けちゃったら外した選手が可哀想だな、自分が止められなくて残念だな、と比較的ライトな考えをしていました。ただ、6人目7人目と順番が進んで行く中で「取れない...」ってなっちゃって。自分にキッカーが回って来た時はゴールが凄い小さく見えましたよ。

矢野:自分まで回ってくるってことが予想できて無かったってここですよね?(笑)

高木:そう!自分が止めらんないで自分が外して終わるってのはさすがに予想してませんでしたよ。甘かった...。

−蹴る瞬間の心境はどうだったんですか?

高木:「やっべ...」と思っていました。これ逆にコースとか色気づいて狙いにいって止められた日には駄目だと思い、最後は気持ちだけでぶち抜いてやろうと思ってシュートしたらゴールキックみたいになっちゃって...(苦笑)。

矢野:日頃から蹴っている人はまた別だと思いますけど、試合中で蹴ることもほぼありませんし、練習中とはまた雰囲気が違いますから緊張しますよね。

−他に年間通して何かありましたか?

高木:やっぱり年間通して言えば貴章がFWからDFに転向してからコンスタントに試合に出続けて300試合を達成したことでしょう!(会場から拍手)

−柏戦で楢崎選手の600試合と一緒に達成しましたね。

高木:なんかもう一人600試合達成した人いましたからね(笑)。それで薄れた感じはあったんですけど、よく考えてください!古巣と対戦する時に300試合達成するなんて選手なかなかいないですからね!?みんな楢さんの600試合のことばかり言われていたので、「あれは言われなくてもすごいの!だから300試合をもっと出すんだ!」って僕ロビー活動しましたからね(笑)。

−改めて高木選手が思う300試合というのはいかがですか?

高木:すごいですよ。その内の何試合かで点取られていますしね。レイソル時代にすごいシュート決められてそのままヴェルディ降格しましたからね。

−ヴェルディ時代の話ですか!?

高木:そうそう!だからすごいイメージ悪い選手だったの!

矢野:(笑)。

高木:矢野貴章はヘディングで決めてなんぼだろと思っていたら、その時すごいミドル決められて。それが引き金になってその試合は大敗して、それがきっかけでJ2落ちたんですよ!

−とどめを刺した選手というわけですね?

矢野:その時の義成さんが悔しがっている写真を年賀状で送りましたね(笑)。ゴール前で膝をついて倒れているところを。

−そういう因縁めいたものもFWとGKとしてあったわけですね。

高木:もはやDFですけどね、彼は。

矢野:SBにコンバートされて約2年ですね。FWの頃にはなかった発見もあって楽しいですよ。やりがいもあります。あとFWと違って得点できる機会がコーナーキックかフリーキックからしかないので、そこはどん欲に狙ってます。そこでしか目立てないと思っているので(笑)。

高木:一つ腑に落ちないのがあるんですけど、貴章は年間の選手登録のポジションがいつまでもDFにならないで、ずっとFWになってるんですよ。

矢野:特に意味はないのですが、FWの方がいいかなと思ってるだけです(笑)。

高木:来年あたりDFに登録されていると思います。2番とか!

矢野:いまの2番押しのけて?(笑)

高木:あいつなんて何番でも良いんだよ!

矢野:そうですね。2番はどうでもいいですね(笑)。

−お二人は昔からプロサッカー選手を目指していたんですか?

高木:僕が中2の時にJリーグが出来たので、それまでは「サッカー選手になりたいなー」くらいの気持ちでした。背が大きかったので最初からキーパーをやらされていましたね。

矢野:僕が小2の頃にJリーグが開幕してサッカーブームが来ていました。サッカー始めた頃からプロサッカーがあったのでそれを目標に目指していました。本格的に決めたのは高校生の時ですね。

−矢野選手は代表も経験されているわけですが?

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矢野:最初は下のカテゴリでしたが、そうやって代表に選ばれていって色んなクラブから声も掛かりましたし、元々持っていたプロになりたい気持ちがより強くなりましたね。

−高木選手はいつ頃プロになりたいと思いましたか?

高木:僕も高校の時ですかね。サッカーが強い高校に行きたかったので。そこに行けなかったら今ここにいなかったと思います。そっちだったかもしれません(笑)。(MC席を指差して)

−昔と比べて、Jリーグや海外サッカーの情報がたくさん手に入るようになりましたがその事についてどう思いますか?

高木:うらやましいですよね。ただ、その分サッカーをやっている子の親が口うるさくなった印象ですね。親も同じく見る機会や触れる機会が増えてきたので、結構見ていると子どもに向かって色々と言っている人が増えています。個人的には、やっぱり親としては黙って見守ってあげた方が良いと思います!

−でもC級ライセンスの時、しゃべりすぎって言われたのは...?

高木:...(挙手)。

矢野:(笑)。でもサッカーに対する情熱に関しては褒められてましたよ(笑)。

−最近の子ども達のレベルについてどう思いますか?

矢野:上手いですね。僕が子どもの時を考えてももちろん上手いですし、今好きな選手や好きなチームとかを聞いてみると、僕らの頃だとJリーグの誰々とかだったんですが、今の子達はメッシ選手とかバルセロナFCとか、昔僕らが知らなかった更に上を見てるんですよね。だから違いますよね。環境も違いますし。

−これからサッカーを始める子ども達にこうした方が良いと言うことはありますか?

高木:やっぱり世界のサッカーばかり見せすぎても良くないので、もっと身近にある名古屋グランパスの試合を常に流し続けて洗脳して...。

−洗脳なんて言わない(笑)。好きになって貰ってということですね?

高木:好きになってもらって、Tシャツの色選ぶ時は「赤?緑?いやいや赤。」何色が好きですか?「赤?緑?いや赤」。誰が好きですか?「矢野」ってことです。竹内、矢野、磯村だったら?「矢野」でしょ。

−ちょっとよく分からなくなってきましたが(笑)。

高木:とにかく身近に触れるのが一番良いってことです。世界のサッカーを見るには飛行機乗らなきゃいけないですけど、グランパスだったらちょっと足を伸ばせば行けますからね。

矢野:(笑)。たしかに義成さんの言う通り、本物に触れることは大事だと思います。後は、サッカー選手だけでなく何かになりたいんだという強い気持ちを持ってやり続けることがやっぱり大事だと思います。

−最後になりますが、2016年の抱負をお願いします。

矢野:最近悔しい思いしかしていないので、こうやって応援してくれる方達がたくさんいるので、その人たちの期待に応えられるような結果を出したいと思います。

高木:毎年同じになりますが、喋りすぎて悔しい思いしかしていないので、来年はあまり喋らないでしっかりと自分のプレーを世間様に見せられるように、頑張っていきたいと思います!

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トークショーの中では、高木選手の"義成節"が炸裂。両選手とYO!YO!YOSUKEさんの軽妙なトークによって、会場からは頻繁に笑い声が挙がる楽しいトークショーとなりました。和やかな雰囲気の中、トークショーが終了すると、続いて2つ目のイベントとなる、名古屋グランパスの選手が過去に使用したスパイクやユニフォームなどのグッズオークションが行われました。

オークションは挙手制で進行。次々と跳ね上がっていく金額に、会場からはどよめきの声が挙がり、両選手ともハラハラとした様子でこの光景を眺めていました。オークション最後の2品はもちろん両選手のサイン入りグッズ。途中、高木選手がギョッとすると「これPK戦で負けた時のグローブかも...。」と恐る恐る口にし、会場が一気にざわついていましたが、そんな"超プレミア賞品"も見事落札され、「このグローブでいっぱいシュート止めてね!」と落札してくれた子どもに少し自虐気味にエールを送ったのでした。

この日のチャリティオークションの売上金「20万3千5百円」は、『中日新聞 社会事業団』を通して、東海地方を中心とした福祉事業に役立てられます。この日ご参加頂いた皆さん、誠にありがとうございました。