『平成27年度小児医療普及目的の市民公開講座』に牟田選手、森選手、深谷チームドクター、河村栄養士が出演

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10月25日(日)、名古屋大学医学部附属病院(名古屋市昭和区)にて行われた『平成27年度小児医療普及目的の市民公開講座』に名古屋グランパスから深谷泰士チームドクター、河村美樹管理栄養士と牟田雄祐選手、森勇人選手が出演しました。


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名古屋大学大学院医学系研究科が主催となり行われた同講座。午後2時からの開講ではまず石黒直樹・名古屋大学医学部附属病院長から参加されるみなさまへ挨拶が行われました。その後は4部構成として行われ、第1部では田島正孝・田島クリニック委員長による「小児の頭部損傷」講演が行われました。

続いて第2部では深谷ドクター、第3部では河村栄養士によりそれぞれ「こどもにとってのスポーツとは?〜健やかなこども発育の視点から〜」「グランパスの食事から学ぶ!子どもの栄養」と題した講演が行われました。深谷ドクターからは、子どもの成長期に見合ったトレーニングの重要性やオーバーユースによる体の損傷と対処法が伝えられました。また社会性や連帯感など、スポーツを通し身につけるられる体だけではなく心の発育についても伝えられました。

河村栄養士からはFacebook企画「グランパス元気ごはん食堂」などでも人気の、プロサッカー選手の日頃、あるいは試合前の食事などが紹介され、バランスの良い食事の重要性が伝えられました。また成長期に特に重要なカルシウムや主食の摂り方の例や、子育てをする親御さんに向けては食事をただ摂らせるのではなく、例えば調理を子どもにも手伝ってもらうなど、楽しんで食事をする秘訣が伝えられました。

第4部では牟田雄祐選手、森勇人選手がステージに登場し、参加されたみなさまへ挨拶を行うと、その後トークショーが開催されました。

(以下トークショー内容)

─今日は子ども達もたくさんいますが、2人はいつ頃からサッカーをはじめたのでしょうか?

森勇人選手(以下、森):僕がサッカーをはじめたのは、4歳か5歳頃でした。父の影響ではじめたのですが、他のスポーツはまったく出来ませんでした。友達と野球をやっても、戦力外にされてしまいました(笑)。

牟田雄祐選手(以下、牟田):チームに入ってはじめたのは10歳頃でしたが、それまでもサッカーや野球を遊びでやっていました。最終的に野球をするかサッカーをするか悩んだのですが、野球は自分の番がくるまでの待ち時間が長いじゃないですか?それで、ハーフタイムだけ休憩のあるサッカーを本格的にするようになりました。

─両方得意なのでしょうか?

牟田:野球は打つのが苦手で野球もサッカーもずっと守る人でした(笑)。

森:打てそうな雰囲気ですけどね(笑)。

─今はプロサッカー選手となった2人ですが、子どもの頃はどのような食事をされていたのでしょうか?

森:エビフライとハンバーグが好きでしたし、今も変わりません(笑)。苦手なものは、小さな頃はプチトマトが苦手でした。今も得意というわけではありませんが、小さなころは避けていました。大きなトマトは好きなのですが、プチトマトのギュッとした、食べた瞬間に「オレはトマトだ!」という主張が苦手でした。

牟田:好き嫌いなものはほとんどありませんでしたし、出された物は残さず食べていました。

─森選手はグランパスの育成組織出身ですが、その頃から食事に対する勉強もあったのでしょうか?

森:そうですね。小学生の頃からグランパスにお世話になっているのですが、食事の面での講習会もあり、いろいろと質問したりして、上手く摂るようになりましたし、母もいろいろと勉強をしてくれたそうで、野菜も意識して食べるようになり、主菜・主食とバランス良く食べるようになりました。

─牟田選手は先日結婚されましたが、その事で食事の面での変化はありましたか?

牟田:いつもバランス良い食事を用意してもらっています。自分自身太りやすい体質なのですが、そこは油を控えたり気にしてくれています。栄養バランスの良い食事を心がけていますし、最近テレビでもやっていたのですが、注文してから新鮮で安全な食材を届けてくれるサービスも利用しています。

─森選手が牟田選手の家へ遊びに行ったこともあるそうですが、奥様の食事もいただいたのでしょうか?

森:すごく美味しかったですよ!ムッティ(牟田選手)には贅沢なくらいに(笑)。すごくバランス良く作ってくれて、羨ましかったです。

─サッカーといえば怪我もつきものですが、日頃から気を付けていることはあるのでしょうか?

森:僕は怪我が多かったのですが、今年は怪我無くここまで続けられています。練習前の準備と練習後のケアには時間をかけています。食事面もですが、しっかりと食べてからグラウンドへ行き、練習前からしっかりと体を動かすようにしています。

牟田:毎日、風呂上りのストレッチに時間をかけています。風呂で体を温めてからだと、よく伸びますし、良いですよ。

─今日ここには将来プロサッカー選手になることを夢見る子ども達もいますが?

牟田:小さな頃はとにかくサッカーを楽しむ事が重要です。怪我を恐れていては思い切ったプレーが出来ない場合もありますし、全力でプレーすべき時はプレーし、しっかりとケアする方法を覚える必要があります。それを続けていれば、万が一の怪我も最小限に抑えられるようになるかもしれません。まずは全力でプレーを楽しんでくだし。

森:僕自身、1番好きな事を今の仕事としていることに幸せを感じています。みなさんも今はサッカーを楽しみ、そして美味しい物もいっぱい食べて頑張って下さい。

─2人で話していると、なんだか兄弟みたいですね?

牟田:そうですか?あまり嬉しくありませんね(笑)。

森:なんてこと言うんですか!

─そろそろお時間となります。今シーズンはホームも含め残り2試合となりましたが、最後に意気込みをお聞かせください。

森:残り2試合となりましたが、全て勝って今シーズンを気持ち良く終われればなと思います。そのために僕も頑張りますので、応援をよろしくお願いします。

牟田:今シーズンも残り2試合となりました。開幕前は優勝という目標を掲げていたのですが、もう優勝もない、降格もないという難しい状況となってしまいました。それでも僕達選手は最後まで諦めず、自分達が今やれることを精一杯やりますので、サポーターの皆さんにも自分達の戦いを見てもらい、そして楽しんでもらいたいと思います。残り2試合ですが、応援をよろしくお願いします!


トークショーのあとは、お楽しみビンゴ大会が開催され、見事ビンゴを達成された方には前日の新潟戦で実際に使用された公式試合球やグランパスオリジナルTシャツ、選手直筆サイングッズがプレゼントされました。

全4部で2時間を超える講座となりましたが、最後は牟田選手、森選手が出口に立ち、参加された全員を見送り講座は終了となりました。