飛騨市古川キャンプレポート:5日目(午前)

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1stステージ終了と翌日のファン感謝デーから2日間のオフを挟み、7月1日(水)より岐阜県飛騨市古川にあるふれあい広場にて、グランパスのトレーニングキャンプが開始されました。
ここでは、通常グランパス公式モバイルサイト「Gramoba」にて連日更新している練習場レポートを、飛騨市古川キャンプレポートとして毎日お伝えします。


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いよいよ古川キャンプも最終日。少し蒸し暑い気候となったこの日のふれあい広場。去年に比べてキャンプ期間がおよそ半分とあって、何やらあっという間にも感じられたが、選手達にとってこの5日間は非常に実りある5日間だったに違いない。感想を訪ねてみても、いずれの選手も「良い環境で集中してトレーニングが出来た」と口々に語っていた。

朝の9時、西野監督による挨拶が行われると、この日のトレーニングが開始。「さぁ行きましょう!」と選手からも気合いの入った声が挙がる。その場に散らばると、早速ウォーミングアップを行って体を起こしていく。

軽いフリーランニングとストレッチで全身が解れたところで、ボールを使ったメニューへと移行。各自ウェイトボールを持つと、リフティングを行っていく。足先でボールに柔らかくタッチしながらボールの真芯を捉える。しばらくすると、通常ボールを用いて引き続きリフティングを行った。

その後、ピッチ脇にてフィジカルメニューを実施。背の高いポールやミニハードル、黄色いマネキンが設けられたエリアの中、しっかりとスプリントをしながら細かなステップワークを行って、運動量を養いつつ、下半身を中心に程良い負荷を与えていく。

水分補給を行って小休止。その後、各自4つのコートに移動。"グーとパー"で3人対3人に分かれると、サッカーバレーを開始。このサッカーバレーはコートの中心に肩程の高さのロープが張られ、ボールを落とさず、3タッチ以内にロープの向こう側へと送るというもの。そのゲーム性は高く、各コートからは選手達の楽しそうな声が頻繁に挙がっていた。本来は疲れた体をリラックスさせるためのメニューでもあるが、時間の経過と比例して、徐々にゲームは白熱してゆき、選手によっては結構な運動量となっていたのではないだろうか。

長いホイッスルが鳴ったところで、サッカーバレーは終了を告げられる。その後、軽いランニングを行って熱を持った体をしっかりとクールダウン。仕上げに筋トレを行うと、この日のトレーニングは終了となった。

トレーニングが切り上げられ、監督がもう一度選手達を呼び集めると、締めの言葉を選手達に送って労をねぎらう。最後に、キャプテンの闘莉王を代表に一同全員で一本締めを行うと、2015年度の飛騨市古川キャンプは完了となった。選手達はホッと安堵の表情を浮かべると、一気に肩を脱力。少し名残惜しそうにしながら、ふれあい広場を後にした。

練習終了後監督会見

150705-nis.jpg─今日でキャンプ打ち上げとなりますが?

天候が良かったですね。ケガ人が多く、回復が目的というキャンプでした。キャンプで別メニュー調整だったメンバーも週明けには合流できそうですし、そこで色々と試すことが出来ると思います。

名古屋や関東は結構な雨だったという情報もありますし、ここでは雨に降られず幸運でした。そういう意味ではチームにツキが出だしたと言えるのかもしれません(笑)。

─来週から2ndステージが始まりますが、1stステージやキャンプでは手応えを感じているのでしょうか?

手応えはまだ感じてはいません。ステージを振り返るという期間でもありませんし、少しずつ付け足している段階です。どれだけの戦力を確保できるかが今は大切な時期です。

─懸案のボランチのポジションについて解決策は見つかっているのでしょうか?

ボランチにセンターバックの選手を入れるとか、アグレッシブな方法を探す必要もあります。来週から色々とトライをしたいと思っています。ただボールを捌けたり、攻撃を構成できるメンバーだけでは戦えません。そのための模索はしていたのですが、なかなかステージ中の変更はうまくいきませんでした。

─1stステージでは永井選手が3バックのシステムでの左サイドハーフに入る試合も多くありましたが、もう少し攻撃的な位置での起用は考えているのでしょうか?

4バックの左サイドで高い位置へ置いても、ディフェンシブな展開となれば守備には追われます。チーム状態全体が、まずは守備から試合に入らなければいけない状況ですし、まだしばらく続くとは思っています。

─2ndステージは序盤にG大阪や浦和レッズといった上位チームとの戦いが続きますが?

戦いというよりも、チャレンジの気持ちで臨む必要があります。1試合1試合がチャレンジの気持ちです。1stステージは序盤の2試合で結果が出ませんでした。どのクラブもアグレッシブなチャレンジを見せます。2ndステージは中断期間が短く、チーム力の差という部分ではあまり変化の無い状況でのスタートとなりますが、1試合1試合に勝つための試合をしたいです。

─永井選手がキャンプを通しチームを声で刺激したり、若い選手に声をかけている場面が見れれましたが?

昨年から彼はそういうキャラクターだと私は思っていましたし、あらためて何かが変わったというわけではありません。自分のことだけではなく、チームのことを考えられる余裕が、そのような姿に現れています。チームのムードメーカーと言えますが、このキャンプで極端に変わったわけではありません。昨年からそのような働きをしてくれていました。

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