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---- KICK OFF

前半
後半

Coach Interview

負けはしたものの、前半にシュートを13本打ったことを含めてシュート数が増え、シュートに至るまでの経過、決定機の数も相手に負けていなかったと思っています。チャンスらしいチャンスを作れなかった9月、10月に比べると、攻撃は上向いてきたと思っています。ただ、最後のところで決めきれないとこういう結果になるのはわかっていることです。前半に1点を返していれば、後半はまた違った展開になった可能性もありますから、ああいうチャンスで1本を決めることが重要だと思います。逆に前掛かりになって決められた2点目については、リスク管理が緩かったと思います。ビハインドの状況でも後ろの選手が注意して戦っていかないといけません。追加点を許してしまうと非常に難しい展開になることはわかっているので、当たり前のことをしっかりとやれるかどうかが勝負の分かれ目になると思っています。選手たちは「勝ちたい」という想いを強く持って闘ってくれていると思うので、やり続けながらディテールにこだわり、(ヴィッセル)神戸戦に向けていい準備をしたいと思います。

  • 前半に多くのチャンスを作った一方、相手にもチャンスを作られました。失点した場面以外にも危ないシーンがあったかと思いますが、どのように修正したのでしょうか?

    リスク管理はしっかりとやっていこうと。藤井(陽也)の攻撃力は武器の一つでもあるのですが、野上(結貴)とボランチの1枚も上がる形で2枚しか残っていないということもありました。前半は人が同数であっても気付いていないことがあったので、ハーフタイムに「同数になったとしてもしっかりとマークをして、簡単に起点を作らせない」と(話しました)。特にふらふらしていた阿部(浩之)をつかみきれていなかったと思いますので、そこについて米本(拓司)と稲垣(祥)に指示を出しました。中谷(進之介)には「藤井が上がった時は野上にバランスを取らせるように」という話をしました。後半も危ないシーンはありましたが、いくしかない状況でしたので。前半の2失点目のような形は作らせなかったと思いますので、後半は修正をしながら戦ってくれたと思います。

    後半の頭から森島司選手を投入しました。意図を教えてください。

    0-0の状況であれば代える必要はなかったと思いますが、0−2というスコアでしたのでなにかメッセージを出さなければいけないなと。今日、永井(謙佑)は開くタイミングが森下(龍矢)とかぶっていて、ボックスの中にいてほしいところでいない場面が何度か見られました。1点を返したシーンは森島のシュートミスが(久保)藤次郎の前に転がってきたことで決まりましたけど、ボックス内に入っていたからこそ生まれた得点だったと思います。森島はボールに触りたいタイプなので下がってしまうことが多いんですが、そのあたりの話もしながらも「もう少しボックスに入っていって仕事をしよう」と言い、流れを変えていきたいということで森島を入れました。ロストしてカウンターを食らうシーンが前半に見られたので、そこを修正しなければいけませんでしたから、ロストの少ない森島を入れようと。キャスパー(ユンカー)がシュートを打てていたので、「キャスパーに仕事をしてもらえれば」という思いもあって入れました。藤次郎はよく決めてくれたと思います。

    稲垣選手を下げてシステムを変えたことで、攻撃がさらに良くなったように思います。狙いと評価を教えてください。

    負けている状況でしたので、前の選手を増やしてもう1点いこうと。どちらのチームも70分以降の失点が多いということはデータに出ていたので、湘南が落ちてくる時間帯にチャンスが生まれるのではないかと。そういう意味で守備的な選手を下げて攻撃の枚数を増やしました。

    湘南戦を迎えるまで、クロスに対する守備練習に時間を割いてきました。1失点目も含め、対応することの難しさを感じましたか?

    3バックとウイングバックの間に平岡(大陽)が走ってきて、最も難しい対応になったと思っています。1点目に言及していないのはそういうことです。ゴール前を横切るシーンもありましたが、中で叩かれるようなシーンはなく、ディフェンスラインが頑張ってやってくれたと思います。防げるとしたら2失点目だったかなと思っています。

Player’s Comment

6 米本 拓司 米本 拓司

  • 前回の試合よりも縦パスの本数が増え、チームとして90分間闘うことができていたと思います。

    そういうところは練習でやってきました。ただその分、攻撃に比重を置きすぎて、リスク管理であったり、また課題が出ました。結局、チャンスをいっぱい作って、攻撃の形を作っても、残るのは結果なので、それを結果につなげなければ意味がないかなと思います。

    2失点目のリスク管理についてはどう感じていますか?

    リスク管理をするために自分が残っていたんですけど、思いの外、サイドを変えた時に早く差し込んでしまってカウンターを食らったと思います。映像を見直してみないとわからないですけどね。ファウルで止めるべきところで止めないとダメかなと思っていたんですけど、僕は(累積警告が)3枚溜まっているし。その前で止められた可能性もあるし、そもそも失い方が良くなかったし、3枚のDFのうち、2枚があそこでいったらああなってしまいますよね。映像を観てみないとわからないのでなんとも言えないですけど、そういう意味では攻撃に比重を置きすぎて、守備が疎かになるのが一番ダメかなと思います。

    バランスを保つためにはコミュニケーションが必要になってくるのでしょうか?

    コミュニケーションもそうですし、チームのやり方、一人ひとりの判断ですね。「今は逆サイドが出ているから差し込まないでボールを持とう」とか、そういう判断をしないとダメだし、そういう声掛けも必要かなと思います。

    あれだけ攻撃に人数を掛けられるほど、いい形で攻めることができていたというのもあると思います。

    それがもしかしたら相手のスカウティングというか、ボールを持たせればカウンターを仕掛けられる、という分析があったかもしれません。いい感じに攻められていたのか、攻めさせられていたのか。相手は1点取っていたので、こっちが前掛かりになるというのもあるので、そこはなんとも言えないですね。得点、得点と言われますけど、後ろがもっといいパス、いいラストパス、打ちやすいパスを供給してチャンスを多く作ることでしか解決できないと思います。シュート練習でいくら入ったとしても、当然、試合を想定していますけど、実際の試合とはシチュエーションが違ったりします。もっとそこにこだわっていかなければいけません。

20 久保 藤次郎 久保 藤次郎

  • 今日のパフォーマンスを振り返ってください。

    今日は1人で突破していくというよりもコンビネーションするほうが感覚が良かったので、どちらかと言うと割りきってプレーしました。前半、失点につながってしまいましたけど、(稲垣)祥くんとの連係も含めて悪くなかったと思います。2点負けている状況でも隙を突いて点を取ることができました。チームが勝つことはもちろんですけど、今の自分に必要なのは結果だと思います。そういう意味では良かったと思います。

    感覚というのは自分自身によるものですか? それとも試合状況によるものですか?

    状況によるものが多かったと思います。ボールが来る時にはセンターバックが来ていたりもしたので。逆に(和泉)竜司さんのところがフリーになっていてつけられることが多かったです。仕掛けようとは思っていましたけど、そこはいい判断をするというか、連係のほうがいいなと思いました。

    前半で2点を取られる展開となりました。試合を難しくしてしまった要因は?

    チャンスはうちのほうが多かったと思いますけど、相手に決定機をしっかりと決められてしまいました。また、自分の取られ方も悪かったですけど、前掛かりになってカウンターから失点してしまったことで流れをつかめませんでした。ただ、今日に関しては前を向いてつなぐプレーもできていたと思いますので、「決めきれれば」という話になってしまうと思います。逆転できる試合でもあったと思います。2点取られてからの試合運び自体は悪くなかったのかなと思います。

    攻撃にはいい感触を持っていましたか?

    そうですね。「点が取れない」という感覚はなかったです。

    2点を負う状況で迎えた後半の入り方、戦い方についてチームとしてどういった認識を持っていましたか?

    相手は引く時間が増えてくると思ったので、焦らずに大きく揺さぶって、相手が間に合わなくなったタイミングでいこうと。ハーフタイムにそういう話をしました。

    自身のプレーで変えたところもあったのでしょうか?

    後半になって、中に当てて入っていくようになったというか。前半は当てて縦にいっていましたけど、得点シーンのように中に入っていくようになりました。また、仕掛けられると思ったら仕掛けようと思いました。

    そういった考えが実ったゴールだったと思います。いいところにボールがこぼれてきましたが、振り返っていかがですか?

    転がってくるのは運でしかないと思っているので、そこにいるかいないか、常に狙っているかどうかだと思います。あとはドフリーでゴールに近い状況だったので、慌てずに流し込むだけでした。

米本選手・久保選手のコメント全文、
ユンカー選手・森島選手・稲垣選手・藤井選手のコメントは、
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。

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