明治安田生命J1リーグ 第26節:
名古屋グランパス vs 横浜FC
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GOAL
Coach Interview
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後半の途中、キャスパー ユンカー選手に代えて野上結貴選手を入れました。監督としても決断が難しかったと思いますが、あの決断に至るまでの心境と交代の狙いを聞かせてください。
前田(直輝)という選択肢もあったと思いますが、中2日で(天皇杯の柏)レイソル戦で90分やっているので、おそらく使ってもそこまで動けないのではないかなと。案の定、残り15分くらいになって出しましたが、今日はそこまでパワフルにできなかったと思います。和泉(竜司)がけがをする前にあのポジションで非常にいい動きをしてくれたので、野上を入れてしっかりと補填しながら和泉で次の1点を狙いにいくという選択をしました。
ここ数試合と比べると、今日は後ろに重たい印象がありました。それは監督の指示なのか、それとも疲れていて前にいけない状況だったのでしょうか?
さすがに全部が全部が「いけ!」というわけには……。「いこうよ」という話はしていますが、実際にゲームをやりながら選手たちが感じて「ここはスペースを埋めながら」という形で闘ったと思います。ただ、試合が終わってからも言いましたが、チームとして2点目を取りにいくという姿勢を見せないとこうなる、という話をしました。
横浜FCは1点を追う中で、割りきってどんどん中に入れていくスタイルで闘ってきました。あの時間帯はどのような指示を与えていたのでしょうか?
この苦しい中でしっかりとハードワークしながら次の1点を取りにいけ、という話をして交代選手を入れています。34,000人近く入った中で、外からワーワー言ったところで聞こえないと思います。ただ、失点シーンはできれば森下(龍矢)が1対1で抜かれてほしくなかったなと思っています。
試合前、「キャスパーのマークが厳しくなってくる中で、ボランチがもう少し攻撃に関わってほしい」という話をしていました。先制点はまさにそういった形だったと思います。この先制点の価値と、ボランチの選手への働きかけを教えてください。
ミラーゲームなので、どこかで誰かが飛び出していかない限りはミラーゲームを崩すことができないと思っていました。そういう中で、相手のミスマッチを作って飛び出していこうと。相手もユーリ(ララ)が飛び出してくる形でしたし、ボランチがプラスワンで入っていかないと、お互いにチャンスにはならないということはわかってやっていたと思います。そういう意味では稲垣(祥)なんかが飛び出していったり、得点シーンも彼の本来のプレースタイルであって、ああいう形でゴール前に入っていくという姿勢は非常に良かったと思います。
横浜FCはヴィッセル神戸や横浜F・マリノスに勝利していて、残留争いをしているチームとの対戦の難しさを感じられたと思います。今日の試合で難しさを感じた部分と相手のカウンター対策について聞かせてください。
とは言ってもやはりホームなので、カウンターが怖いからいかないというわけにはいきません。藤井(陽也)が持ち上がるシーンが多かったと思います。それは横浜FCが意図的に持ち上がらさせたのかわかりませんが、藤井がああいう形で持ち上がることによって、リードするまでは相手の守備組織を崩すシーンを作れたと思います。藤井が上がったあとの山下(諒也)の飛び出しはチームとしてケアしなければいけないと思っていたので、そういう意味では途中で山下を代えざるを得ない状況に追い込んだのは、チームとしてやるべきことをしっかりとやってくれたんじゃないかなと思っています。
公式戦3連敗を受けて、内側からほとばしるようなものを感じた選手が多くいました。そういう中で引き分けという結果はとても悔しいと思います。先ほどおっしゃられた「1対1で抜かれてほしくなかった」という点以外で、失点シーンで「こうあってほしかった」という部分はありますか?
「こうあってほしい」というのは、やはりチームとして2点目を取りにいく姿勢をもっと強く出していくことです。そうしないと、ああいう失点は起こり得ると思います。なので、守りきるというよりは、特にホームでは追加点を取る姿勢を見せつつ、取れなくて1−0で勝つということであればまだいいと思います。ただ、今日の場合はどちらかと言うと、「逃げきろう」という姿勢になってしまったので、終盤は横浜FCの攻撃を受けてしまいました。(点を)取られたあとに取り返しにいく姿勢を見せられるのであれば、取られる前にチームとして追加点を取る姿勢を見せなければいけないと思います。森下に関してはもちろんよくやってくれたと思いますし、代表選手に選ばれたわけですから、それなりの責任を持って今日もプレーしてくれたと思います。ただ、そうであるのであれば、ああいう肝であるプレーを頑張ってほしいというか。抜かれてクロスを上げられただけなので、本人はそこまで悪いと思っていないかもしれないですが、1対1の場面でやられるということが代表ではそのまま失点につながる可能性もあります。なので、代表選手になったからにはさらに責任感を持ってプレーしてほしいなと思います。選ばれてけがをしたくないとは思っていないかもしれませんが、どこかでけがを恐れるようなプレーが見える選手もいます。今日の森下がそうであったかと言えばそうではないと思いますが、ああいう肝の部分の戦いで(クロスを)上げさせないということは頑張ってほしいなと。もちろん中のマークの対応がどうだったかはまだ映像を観ていないので、もう1度映像を観ながら、上げられたあとの対応がどうだったのか、セカンドボールの反応はどうだったのかなど、検証する必要があると思います。ただ、まずはそこの1対1で負けないというところ。終盤はある程度逃げきり態勢に入ったわけなので、構えた1対1の状況の中でやらせないということはやってほしかったです。
Player’s Comment
15 稲垣 祥
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公式戦3連敗で迎えた今日の試合、どういった意識を持って臨みましたか?
もちろん勝点3を取ることだけ考えて試合に臨みました。
今日の試合は守りきれなかったという印象ですか? それとも攻めきれなかった?
両方ですね。あれだけ受けに回ってしまうと、一発は出てきてしまうものです。もちろん、ああいう状況でも守りきりたいという気持ちはあるけど、やっぱり押し返していかないと。どこかで押し返すパワーを出していかないといけません。スタメンの選手、途中から出た選手を含めて、試合中にもう一つパワーアップすることが必要だなと。ただ、(前田)直輝や(貴田)遼河、(中島)大嘉が前線で追ってくれましたけど、ああいう姿勢はすごく大事だと思います。少なからずあれで助けられたところはあったので。そういう姿勢はもっともっと出していってほしいなと思います。
得点シーンはいい形を作れたと思います。あの場面を振り返ってください。
今日の試合に限らずですけど、今日は特に前線に関わっていくことを意識していました。ボランチが関わって厚みを出しながら攻撃できれば、いい攻めができるとわかっていたので。
疲労の影響もあり、特に後半はチグハグなシーンも見られました。
チグハグというか、押し返すエネルギーがもう少しほしかったです。どこかで誰かがドリブルで運んでいってファウルをもらうとか、頑張って守備をしてボールをかっさらって起点を作るとか、そういう一人ひとりのエネルギーがもう少しあると良かったです。
パワーを出していくために必要だったことは?
個人としてもチームとしても、どこで押し上げていくのか、どこで踏ん張って守備をするのか、ボールをキープするのか、ドリブルをするのか。1人の踏ん張りで流れを変えられることもありますし、チームとして押し上げるタイミングを逃していた部分もあると思います。
最後は押しきられる形となりました。終盤は守りきろうと考えていましたか?
最初はもう1点取りにいくことを考えながらやっていましたけど、時間の経過とともに相手が高い選手を入れてきて、「下がりすぎるのは嫌だな」と思いながらも下がらざるを得ない形になってしまいました。そのあたりは反省点だと思います。あそこまで下がってしまうとこういう結果になるというのは、一つの教訓として覚えておきたいです。
14 森島 司
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試合の振り返りをお願いします。
1点取って、もうちょっと押し返したかったというのはありました。それができなくても、ああいう展開になった時にしっかりと守りきることが大事なのかなと思います。
セレッソ大阪戦に続いて、森島選手の突破が得点につながりました。ああいった動きは意識しているのでしょうか?
そうですね。単独で仕掛けるタイプではないですけど、周りを見ながらドリブルをしていて、(永井)謙佑くんがうまくフォローしてくれて、いい形にはなったかなと思います。
森下龍矢選手の素早いリスタートから始まりました。来ると予測していたのでしょうか?
はい。モリもいいポジションを取ってくれたので、どちらにも選択肢があったのが良かったと思います。
2人に囲まれている状況で、どのタイミングで永井選手の動きが見えたのでしょうか?
持ち運んでいたら絶対に近くに来てくれるとわかっていました。くるっと回った時に見えて、ああいうプレーは得意なので助かりました。
アウトサイド気味のパスだったと思います。
あまり覚えていないんですけど、ちょっと浮かそうとは思っていました。
後半、押し返したい展開の中で守備の時間が長くなってしまった要因についてはどう感じていますか?
やはり1−0で勝っている状況というのはあります。その中で相手のFWを切りながらやっていましたけど、やはり1−0で勝っているという状況が影響したのかなと思います。
稲垣選手のコメント全文、ユンカー選手・森下選手・中谷選手・貴田選手のコメントは、
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。
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