丸山のフィードはチームにとって一つの武器なので、そういう意味では、前半はなかなか、相馬も仙頭も引いてしまって背後に飛び出す選手がいなかったのですが、後半は2人とも下がるのではなく、どちらかが下がればどちらかが飛び出す、当たり前のことなのですが、前半はなかなかそういうことが（できませんでした）。何回か仙頭が飛び出しチャンスになりかけたシーンはあったのですが、やはり回数が少なかったので、そこを内田に代えて、そういう話をしました。後半は本当に丸山から良い縦パスが出る形で、相手の右サイドを崩すことができていたと思います。

同点に追いつかなければいけなかった状況と、同点に追いついた状況というものでメンバー交代も変わってきます。中盤の運動量を増やすという意味でまず永木と宮原を入れ、相手も勝つために（前へと）出てきますので、中盤での攻防を重視した交代となりました。その中で追加点を取ることができたので、最終的にはあのような形となりました。（自分たちの）セットプレーと、コンサドーレ札幌も大きな選手を入れてきたので、長いボールに対してチアゴのヘディング力というものをいかしながら逃げ切れればと思っていました。もちろんなかなか狙い通りに最後までいきませんでしたが、しっかりと交代した選手がプレーしてくれたと思います。

これで、色々な選手が刺激されチームが活性化してくることを期待したいと思います。「良い競争を」ということを新加入の選手が入ったあとで選手たちに話しましたが、前線で競争がうまれなかった前半戦でしたので、永井やナウド（レオナルド選手）が入ったことで競争が発生して、良い意味でチームに活力がうまれることを期待しています。

謙佑（永井選手）はFC東京の時からよく知っていますが、自分でいくこともできますが、周りを上手くいかすプレーも非常に長けた選手です。今日のレオへのアシストは非常に落ち着いて良いボールをゴール前に供給してくれたと思います。

若干、勝ちたいために引いてしまい、（相手を）受けてそこからセットプレーを与えてしまいました。セットプレーも含めチアゴを入れたことはあったのですが、思い通りにはいきませんでした。次はしっかりと勝ち切れるようにしたいと思いますが、こういう（相手に先制される）展開でそのまま終わってしまうのではなく、しっかりと得点を取れたことはポジティブに捉えたいと思います。

残り10分というところで入れましたが、10分間アグレッシブにプレーしてくれたと思います。そういう意味では、献身性という面も見られたと思いますし、これからJリーグに慣れていかなければいけない選手ですが、少しずつ出場時間というところを自分自身で結果を残し、こちらとしてもしっかりと協力しながらチームの戦力となってほしいと思います。今日はよくやってくれたと思います。

水曜日にナイターのゲームをして、90分近い時間プレーをしたと思います。そこから中2日での今日はデイゲームでしたので、肉体的にきつかったと思います。そういう意味では、あの時間帯までよくプレーしてくれたと思います。本人的にはもっとやれたと思っているとは思いますが、こちらとしては30度を超えるような環境のなかで、代表の活動はずっとナイターのゲームや、夕方のトレーニングが多かったと思いますが、今日はよく交代するまでプレーしてくれたと思います。それもあったので、相手のルーカス フェルナンデス選手が疲弊し、内田のアシストに繋がったと思います。