月刊グラン7月号のご紹介[山岸祐也選手インタビュー]

度重なるけがに苦しみながらも、背番号11を背負う万能ストライカーは、常にポジティブに前を向き、決して歩みを止めなかった。指揮官の交代、結婚と、取り巻く環境が大きく変わった今季、暗雲が取り払われたかのように山岸祐也はゴールを量産。復活を印象付けるとともに、さらなる高みを目指している。
"攻撃の型"が見えたハーフシーズン
山岸にインタビューできたのは、J1百年構想リーグ地域リーグラウンド最終節の直前だった。本稿が読者の目に届いている時点で結果は出ているだろうが、それでも彼の持っていた熱量を伝えたい。そう思わせるほど最終戦に全てを賭けていた。
─今季、ここまでの自己評価をお願いします。
ハーフシーズンですけど、まずはけがなくやれていることが良かったと思っています。名古屋に来てからけがが続いてしまって、ふがいないというか歯がゆくて、復帰しても思うようなパフォーマンスが出せなくて。でも今季はけがもなく、自分の持っているパフォーマンスを出せている試合が多いので、本当に充実したシーズンになっていると思います。
─昨季までの2シーズンは精神的に苦しそうでしたが。
精神的には大丈夫。もちろん、いろんなことを言われましたけど、それはサッカー選手という仕事をしている以上、当たり前だと思っています。誰かが言っていたんですけど、「批判は酸素みたいなものだ」って。酸素がなくなったら生きていけないし、本当にその通りだなと思っていて。褒めてくれる人もいるし、一緒に喜んでくれる人もいる。逆に批判する人もいる。その全部を酸素として受け止めています。あと、ジャンプする時って膝を曲げないと高く飛べないじゃないですか。だから落ち込むこととか、苦しい時間があること自体は悪いことじゃない。でも、チームに貢献できないという悔しさはありました。1年目はルヴァンカップで優勝しましたけど、リーグ戦では思うような結果を出せなかった。それは気持ち的につらいというか厳しかったですね。
─昨季、けがから復帰した後に、長谷川健太前監督が、「シュートの感覚が以前と少しズレている」と話したことがありました。実際にそう感じる部分はありましたか。
なくはなかったです。ストライカーって、点を取っている時は「こんなシュートまで入るの?」っていうのが決まるし、逆に入らない時は「なんでこれを外すの?」っていうこともある。自分はそれを"感覚のズレ"だけにしたくないなって思っています。試合にはいろんな要素があるし、結果として得点が取れていなかっただけ。だから、その(シュートが決まらない)理由をずっと試行錯誤していました。常に「もっと成長したい」と考えていて、そういう向上心がなくなったら引退すると決めています。今シーズンはそこがうまくかみ合っている。でも、過去2年間は理想と現実の差がうまく埋まらなかった。試行錯誤をしながら、もっと自分に期待をしながらできるだけ長くやっていきたいと思っています。
─今季、結果を残せている理由をどう捉えていますか。
一つには絞れないですけど、仲間の存在は大きいです。カツ(中山克広)もすごく調子が良くて、自分が良い位置に入れば得点になるクロスを入れてくれる。あと、ミシャ(ペトロヴィッチ監督)になって選手同士の距離感が近くなったことで、シャドーやボランチとのつながりがすごく良くなった感覚があります。去年までは、どちらかというと個の能力ではがす部分が多かった。そこからチャンスをつくるシーンもたくさんありましたけど、ミシャは「3人目を意識しろ」とか、人を生かしながら自分も生きるというサッカースタイルなので、そこは自分の得意な部分としてうまく出せていると思います。
─今季はセンターフォワードで固定されていますが、それも得点増の要因ですか。
いや、そんなことはないですね。今のミシャのサッカーだと、むしろシャドーの方が点を取れるんじゃないかと思うくらいです(笑)。例えば、開幕の清水エスパルス戦のゴールも、(藤井)陽也から自分に縦パスが入って、それをフリックしてカツのクロスを(木村)勇大が決めた形でしたし、自分が起点になるシーンが多い。ずっと「もっと攻撃の枚数を増やしてゴール前に入っていかなきゃ」と言っていたんですけど、そういう形が増えてきたかなと思います。
続きは『Grun』2026年7月号をぜひご覧ください。

- STAY HUNGRY,STAY FOOLISH.
山岸祐也 - THE MATCH
J1百年構想リーグWEST
第13~17節
RE:PLAY 永井謙佑 - 国生千代のWE ARE FAMILY!「藤井陽也」
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