月刊グラン6月号のご紹介[高嶺朋樹選手インタビュー]

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を迎え、新スタイルの浸透を図るチームにとって、高嶺朋樹の加入はまさに"クリティカルヒット"だった。ボランチや左センターバックから精度の高いパスで攻撃の起点となり、かつて北海道コンサドーレ札幌で経験した"ミシャ式"をチームへと翻訳する役割も担う。そんなキーマンに自身の役割と手応えを聞いた。
信頼できるミシャの下で
およそ4カ月という短期決戦で行われている明治安田J1百年構想リーグ。その中で名古屋グランパスは上位争いを続けることができている。主力の顔ぶれ自体は、思うように勝ち点3が取れずに苦しんだ昨季と大きく変わらない。ただ、札幌から来た背番号31の存在が、チームに小さくない変化をもたらしている。
―百年構想リーグでは上位争いを続けています。現状をどのように捉えていますか。
ミシャ(ペトロヴィッチ監督)の1年目ということもあって、まだまだ理想的なゲーム内容とは程遠いと思っています。ただ、所々で良いシーンも出せていますし、この百年構想リーグをうまく活用しながら、チームの成熟度を高めていきたいです。
―高嶺選手の加入を大きいと感じているファミリーも多いです。
うれしいですね。ただ、期待は感じていますが、それをプレッシャーには感じていません。むしろ去年、欧州から札幌に戻った時の方が、「違いを出さないといけない」という緊張感がありました。今回はJ2からJ1という環境ですし、自分に過度なプレッシャーは掛けず「J1でもやれるところを見せたい」という気持ちで、うまく試合に入れています。ですが、試合によって波があるのは自分自身の反省点だと感じています。
―チャレンジを楽しめているという感覚でしょうか。
そうですね。プレッシャーというよりも、自分が出せるものを出そうと思っていますし、札幌にいた時は「自分が引っ張っていく」という意識が強かったのですが、今は「チームを助ける」ことと「引っ張る」ことをうまく両立してプレーできていると思います。
―中盤でも最終ラインでも、存在感を発揮しています。
今はサイドバックで出ることが多いですが、どのポジションでもやれることは自分の強みだと思っています。自分の本来の特長を出せるのはボランチだと思っていますけど、監督にとって(起用が)難しい選手にはなりたくないので、どのポジションでも自分の持っているモノを発揮することを意識しています。そこは監督も分かってくれていると思います。
―最初の立ち位置はセンターバックですけど、高嶺選手としては左サイドバックというイメージなのですね。
そうですね。ミシャのサッカーはボランチが落ちることも多いので、やること自体はサイドバックに近いかな。試合や状況によって変わります。
―今回の移籍は高嶺選手の加入が先で、その後にペトロヴィッチ監督の就任が決まったと聞きましたが。
オファーをもらった時点ではミシャが監督になるか決まっていませんでしたが、返事をするまでの間にミシャになると聞いて、最終的に僕も移籍を決断しました。ただ、一番の決め手はクラブの誠意をすごく感じたことです。それに加えて、自分をよく知っているミシャが監督だということも大きかった。移籍を迷っている時にミシャと話をさせてもらったし、札幌時代から人間的にすごく信頼できる監督だと感じていたので、また一緒にやりたいなと思いました。
―移籍する前の名古屋の印象は。
ビッグクラブというイメージでした。僕が小さい頃はタイトル争いをしていたチームだったし、おととしはルヴァンカップも獲っていました。選手を見てもすごく多くのタレントがいるチームで、「そんなチームでミシャが監督をすればどうなるんだろうな」という期待感も含めて決断しました。その中で自分も輝きたいと思いましたし、自分の武器であるサイドチェンジや展開力も、ミシャのサッカーならより出せると思っているので、もっともっと出していきたいと思っています。
続きは『Grun』2026年6月号をぜひご覧ください。

- その左足に、魂は宿る
高嶺朋樹 - THE MATCH
J1百年構想リーグWEST
第9~12節
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