月刊グラン4月号のご紹介[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督インタビュー]

大幅に刷新されたグランパス首脳陣が新たに指揮を委ねたのが、攻撃的なスタイルで国内サッカーに大きなインパクトを与えたミハイロ・ペトロヴィッチ氏。Jリーグで20年。三つのチームの潜在能力を引き出した実績ある名将が、近年低迷していたグランパスに"勝利文化"を根付かせるため、名古屋の地に降り立った。
ミシャの哲学を名古屋に与える
過去2年スタートダッシュに失敗している名古屋だが、今季の特別大会「J1百年構想リーグ」は2試合を終えて2勝(1PK勝ち)の滑り出しとなった(編注:取材日2月18日)。ペトロヴィッチ監督が就任して約3カ月弱。もちろん戦術の浸透度はまだまだ足りていないが、より攻撃的に、常に相手ゴールに向かうという選手の意識は変わりつつある。
―監督に就任して2試合を戦いました。清水戦はホームで勝利。アウェーのG大阪戦はスコアレスながらPK戦で勝利しました。この2試合をどう捉えていますか。
私が名古屋に来ておよそ6週間、選手たちと一緒に仕事をしてきました。今はこれまでのグランパスのスタイルを変えようと、哲学を変えようとしている時期です。部分的にはもちろん良いところもありました。でもこれから改善していかないといけないところが多々あります。継続性を持って取り組んでいかないといけないですし、6週間というのはサッカーにおいてそれほど長い時間ではありません。何かを変える時には、時間が必要だと思っています。
―清水戦の得点は練習通り。短い準備期間の中でも狙った形でゴールを奪うことができて「すごいな」と感じました。
例えばセットプレーから得点を取って、「これは私がセットプレーを練習したから生まれたゴールです」と胸を張ることもできますが、私はそうではありません。次の10試合でセットプレーから得点が入らないなんてこともよくあることですし、そうするとヨーロッパのジャーナリストは「全く結果が出ないじゃないか、どんな練習をしているんだ」と厳しい質問をしてきます。私のことを褒めるような質問はうれしいですけども、あくまで選手たちが良いアイデアを出し合ってくれたことで、ああいう素晴らしいゴールが生まれた。それが答えです。
―あのゴールは得点を挙げた木村(勇大)選手も素晴らしいですが、最後尾から縦パスを入れた藤井(陽也)選手の勇気、山岸(祐也)選手のアイデアあふれるフリック、3人目として動いた中山(克広)選手の献身性、すべてのポジションの選手が素晴らしい関わりで生まれたゴールでした。監督は選手たちをどう評価していますか。
私は日本で19年仕事をしてきました。6年間サンフレッチェ広島で指揮を執りましたが、「私のサッカーはこれだ」という攻撃的なスタイルは、その6年間で確立し、みなさんに分かってもらえたと思っています。その後浦和レッズでも北海道コンサドーレ札幌でも自分のサッカー哲学は変えずにやってきました。例えばですが、スペインのバルセロナというチームだったら、みなさんがどういうスタイルなのか分かると思います。それは誰が監督になっても「バルサ」という確立されたスタイルがあって、それを積み上げてきた財産があります。今はそれをつくり始めたところです。私のスタイルはやはりオフェンスを重要視していて、そのサッカーをするためには、ゴールキーパーから最前線まで11人のプレーヤーが常にゴールに関わり続けなければいけない。常にアタックのことを考えながらプレーしてほしいと思っています。今はそういうサッカーをやろうとみんながトライをしていますし、良いプレーも出ていますが、まだ始まったばかりなので課題も多くあります。3カ月や4カ月経た後に、清水戦のゴール以上の素晴らしいコンビネーションや崩しを選手たちが表現してくれていると思うので、みなさんには落ち着いてその過程を見守ってもらえたらと思っています。そして私は選手を個人評価することをあまり好まないですし、まだ6週間で評価をすべき時期ではありません。いまこのチームに在籍している選手がベストメンバーだと考えています。
続きは『Grun』2026年4月号をぜひご覧ください。

- Losgeht's!
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 - THE MATCH
J1百年構想リーグWEST
第1~3節
RE:PLAY 木村勇大 - 世界へ名古屋の力を示す
~服部健二SDに聞く - 国生千代のWE ARE FAMILY!「ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾」
- THE DAYS 佐藤瑶大Chapter2
- アカデミー通信
PICK UP PLAYER:U-18神谷輝一 水野優人