月刊グラン3月号のご紹介[木村勇大選手インタビュー]

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リーグでもトップクラスのポテンシャルを持つ木村勇大は、高さと強さを併せ持ち、前への推進力も出せる万能型FW。2024年シーズンにはJ1で2桁得点を挙げ一躍注目株となったが、昨季は自身の思い描く成長曲線に乗り切れず苦しいシーズンに。プロ4年目の今季はこれまで以上に強い覚悟を持って一歩を踏み出している。

新シーズンは好調な滑り出し

ミハイロ・ペトロヴィッチ新監督の下で新たなスタートを切ったグランパス。各ポジションでし烈な競争が巻き起こる中、シャドーや2トップの一角として木村勇大が好発進した。今季J1に昇格した水戸ホーリーホックとの練習試合では相手の隙を突いた2得点で勝利に貢献。自分をファーストチョイスにと、首脳陣へ猛アピールしている。

―ペトロヴィッチ監督が就任して、チームのスタイルも大きく変化しています。木村選手はどう感じていますか。

自分としてはすごく前向きにやれています。実は以前からミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)のサッカーをやってみたいと思っていたんです。ミシャはどんな指導者よりも攻撃的だし、僕もやっぱり攻撃が好きなので、こういう巡り合わせで一緒にやれるということでシーズン前からすごく楽しみにしていました。

―ペトロヴィッチ監督のサッカーをやってみたいと思ったのは。

プロ1年目の時にたまたま柏と札幌の試合(23年第16節)を見たんです。壮絶な打ち合いで、アディショナルタイムにミシャの率いる札幌がゴールを決めて5-4で勝って、「これだな」と衝撃を受けました。選手という立場じゃなく1人のサッカーファンとして引き込まれて「すごく魅力的なサッカーしてるな」って。もちろん監督の名前は知っていましたけど、いつか一緒に仕事ができたらいいなと思いました。

―スタイル的にも木村選手にハマりそうな感じですね。

監督からすごく期待されているのは伝わっていますし、沖縄キャンプでは2試合先発で使ってもらって(1月20日現在)、良い形でフィットできていると感じています。

―水戸戦でも先制と追加点、リズムがそれほど良くない中でしっかりと少ないチャンスを得点に結びつけて結果を引き寄せました。

自分の特長はゴールに向かうことや足を振ることですけど、あのゴール前のポジションにいたことが良かったと思います。もちろんミシャのサッカーはきれいな崩しとか流れもありますけど、その中で自分の色をどう出すかに念頭を置いて取り組んでいて、それが監督にも伝わっているんじゃないかと思っています。

―昨季は前線で孤立する場面が多かった印象でしたが。

やりづらさはなかったですけど、順位も順位だったし失点も多かったのでチームとして少し重いなという感触はプレーをしていてありました。今年はこれからどうなるのかわかりませんが、すごく「前に前に」というサッカーなので、見ている人も楽しい攻撃的なサッカーになるんじゃないかなと思います。

―水戸戦もディフェンスラインの選手が何度もゴール前まで攻撃参加をしていましたし、実際に得点も挙げていました。

後ろの選手も「どんどん前に行け」と毎日言われているので。その時の守備はどうするのかとか、リスク管理の問題はありますけど、攻撃は人数をかければかけるほどチャンスになるので、そこの意思疎通は全員ができています。

―その中で木村選手には特に得点が求められますが、同時に誰かに点を取らせるというプレーも必要になってくると思います。

そうですね。練習から結構頭を使っています。プレー中に周囲を見ることや判断することがすごく多いので、今は頭を使って考えて、いろんなものを吸収しながらやっている感じです。難しい部分は多いですけど、その分すごく成長できている実感があります。

―何が何でも速い攻撃でという感じではなさそうですね。

大事なのはボールが来る前のイメージ、味方がどこにいるのかという認知、相手センターバックとの駆け引きで、逆に考えすぎると良さも出なくなってしまうので、次はどうするのかイメージを持ちながら、自分としては最終的にゴールを決める地点にどう身を置くのかを考えています。でも結局は単純なんですよ。自分がどこに行けば得点を決めることができるのか。そこを究極に考え尽くす。そこですね。

―今は考え抜いてプレーをして、本番は自然にそういうプレーができている、それが理想ですね。

そうですね。もちろん相手もあってどういう状況かとか、サポートの仕方は変わりますけど、良い絡みをしても結局ゴール前にいないと得点はできないですし、最後に決めるのが自分の仕事だと思うので、自然と体がゴールに向かう、その回数が増えればいいんじゃないかと思います。結局ストライカーは得点を決めることしか考えていないので(笑)


続きは『Grun』2026年3月号をぜひご覧ください。

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  • ストライカーの矜持
    木村 勇大
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