月刊グラン4月号のご紹介[マテウス カストロ選手インタビュー]
充実した補強が進んだ今季のストーブリーグ。最後に訪れたビッグニュースに多くのファミリーが喜びの声を上げた。2019年から23年夏までグランパスに在籍し、攻撃の核となってチームを引っ張ったマテウス・カストロ。近年、最強にして最高のパフォーマンスで魅せたアタッカーの復帰で、リーグタイトルを獲る準備が整った。
サウジに残ってプレーする感覚なくなった
「ずっと名古屋に戻りたかった」。そう語ったマテウス・カストロの潤んだ瞳を見て「周囲が想像している以上に日本が好きだったんだな」と感じた。クリスティアーノ・ロナウドやベンゼマなど、世界の名だたる選手が集まるサウジアラビアリーグで1年半。初年度はチームの主軸として大活躍をしていたものの、去年はアキレス腱断裂の大けがもあり苦しい時を過ごした。マテウスが心機一転にと望んだのは、古巣グランパスへの復帰だった。
─復帰を決めてファミリーからいろいろな声が掛かったと思いますが。
たくさんのメッセージをもらったし声も掛けてもらえました。まだグランパスと交渉が始まったばかりの時になぜかその情報が表に出ちゃって、すぐにたくさんのファミリーからメッセージが届きました。「マテちゃんに戻ってきてほしい」とか、「マテちゃんのプレーが好き」とか、本当に愛情が伝わる言葉をたくさんもらって、すごくうれしく思いました。
─移籍の経緯を教えてください。
去年の春に大きなケガをして復帰をしましたが、途中出場やスタメンでも途中交代とか、コンディションを整えるのに時間がかかりました。正直、なかなかうまくいかない中で、ピッチ上でもピッチ外でも自分のメンタルとしてサウジアラビアに残ってプレーするという感覚がなくなったので、代理人に「グランパスに戻りたい」という話をしました。同時に他のチームからもいろんなオファーが来ましたけど、自分としてはグランパスを優先したいなと思っていて、それで、もしグランパスが興味を示さなければ他のチームと話をする。そういう第2プランも考えていましたが、結果的に僕にとってすべてが成功という感じで復帰ができてうれしいです。
─そもそもグランパスからサウジアラビアにどんな夢を持って移籍したのでしょうか。
みなさんご存じの通り、サウジアラビアはサッカーに対してすごく投資をしていて、世界のトップネームがたくさん集まってプレーをしています。僕の夢というか目標の一つに「世界のトップクラスの選手と対戦したい」という気持ちがありましたし、もちろん経済的な面も考えないといけないと思って移籍を決断しました。サウジアラビアリーグは、まだ彼らが望んでいるようなレベルに届いていないかもしれませんが、2034年のワールドカップが開催されるまでには、きっと強いリーグになっていると思います。
─クリスティアーノ・ロナウドとかベンゼマとか世界的な選手と仲良くなったとか(笑)
そうですね。仲良くまではなれませんでしたけど、クリスティアーノ・ロナウドと対戦した時に、僕からじゃなくて、向こうから話しかけてきてくれてすごくうれしかったですし、ベンゼマとはユニフォームを交換しました。彼も22年に世界最優秀選手になっていますからね、すごく興奮しました(笑)。
─ちなみにロナウド選手とはどんな話を。
戦術とかサッカーの話です。他にもたくさんの選手と写真を撮ったし、本当にそういう世界的な選手たちと話すことができて、いい経験になりました。
続きは『Grun』2025年4月号をぜひご覧ください。
Man of the Month
心機一転
マテウス・カストロ
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