明治安田生命J2リーグ 第38節 長崎戦前々日 監督会見

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本日10月19日(木)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、明治安田生命J2リーグ 第38節 V・ファーレン長崎戦に向けて、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─シャビエル選手の怪我の状況が心配されますが?

どのくらいかは、これからの回復を見るしかありませんが、できるだけ早く戻ってきてくれればなと思います。

─シャビエル選手が欠場の場合、長崎戦ではどのような戦いを考えているのでしょうか?

いつもそうですが、誰かが足りなくなった時には他の選手が補えばいいと思います。チーム全体が良いので、今は仕留めるところにフォーカスしてやっているけれど、いろんなところから点が取れているので、それをきっちりやっていけば大丈夫だと思います。

─湘南戦では逆転勝利し次は長崎戦ですが、何が重要になるとお考えでしょうか?

一つは今やっていることにはっきりフォーカスすること、両方のゴール前の質も高くなっているし、そこまで行く回数、そしてできるだけ自陣へは来させない、いつも言っていることは同じだけれど、この前よりもっと良い試合をするため、自分たちがうまくなるために何が必要かは明確になっているので、それを続けるだけです。過去の試合は関係ないので、一喜一憂するよりも、今日よりも明日、明日よりも明後日と良いプレーをするために選手も自覚を持ってトレーニングできていると思います。

─湘南戦後の記者会見で、シャビエル選手の存在は大きいが、彼があれだけの能力を出せるのは元々のチームとしてのベースがあるからだと話されました。それだけ、チームの技術が上がってきている感触があるのでしょうか?

もちろんそうです。シャビエルのプレーについても、ブラジル時代を見ると今のようなプレーではなかったし、この中にどう順応するか、他の選手も変わっていますし、その中に居続けられる選手の数が増えることが重要です。ベースというものはどんどんできていると思います。

─長崎との対戦では、相手のクロスへの対応が重要になってくるかと思いますが?

いつも言っている通りカウンターをまず起こさせない。それからセットプレーを与えない。自分たちのベースがあり、どのようなことが自分たちの中で起こるか選手が分かってきたので、その中の一つにクロスの対応もありますが、相手ありきではなく自分たちがサッカーをし、何が起こるかに対して備える。結果的には起こさせないことが一番ですが、ゴール前にフォーカスしたことはずっと取り組んできていることなので、それを自分たちのサッカーの中で現象として出せるようになっていると思います。全てはこだわりですね。ミリメートルにこだわるのかセンチメートルにこだわるのか、あるいはメートルにこだわるかの違いで、どこまで突き詰めても、これで良いということはありません。緻密に、一歩、半歩を明確にやらなければわかりませんし、そういう意味ではどんどん明確になっていると思います。

─昇格に向け残り5試合、選手にプレッシャーのようなものはあるのでしょうか?

プレッシャーはいままで通り、最初から言っていますが目に見えないことは相手にしない。今になってプレッシャーがかかるとは思わないし、次の1試合しかない、それを一つずつやっていく。これは1年間ずっと言っていることなので、選手の感情が変わることもないと思います。

─昨日のトレーニングで青木選手に「ただシュートを打つのではなく、決めるために打つんだ」という言葉をかけられていましたが?

当たり前だけれど「シュートを打つ」ということのために打つのではなく「決める」ために打つものです。どうやったら入るかにこだわっているので、普通で言えば思い切ったシュートで良いと褒めることはあるかもしれませんが、シュートは入れるためのものだから、そのためにしっかりと打ってほしいし、あるいは無理なことはする必要はありません。

─前節、シモビッチ選手が素晴らしいゴールを決めました。彼をいかすために何か特別な考えはあるのでしょうか?

全部一緒です。うちにはポストプレーはないし、やってはいけないプレーもない。全ては得点を取るためにどう動くか、その組み合わせなので、彼をどういかすかではなく、この中に彼がどう入ってくるか、そして皆が彼をどういかすか、全部同じことです。

─そういう意味では前節、後半から試合に入りすぐに結果を出したことは評価できるのではないでしょうか?

もちろんです。いつも言っているのは相手のゴールに背を向けるよりも相手の背後、あるいは前にということです。それは選手それぞれの大きさやステップの違いもあるけれど、最終的にどうやるか。ロビン(シモビッチ選手)もしっかりそれに取り組んでいるので、うまくなっていると思いますし、この前もそれを出せました。トレーニングでも見せてくれているし、そういう意味では期待しています。