明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第13節 ベガルタ仙台戦前日 監督会見
「明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第13節・ベガルタ仙台戦」を翌日に控えた9月24日(土)の午前練習後、トヨタスポーツセンター第1グラウンドでジュロヴスキー監督の記者会見が行われました。
─今週の練習では攻撃のバリエーションを徹底し選手達も手応えを感じていましたが、監督はいかがですか?
良い一週間でした。今週は攻撃の部分で時間を費やしました。攻撃的な部分である程度改善できたと思います。私としてはリスクを冒してでも攻撃をしていきたいです。ガンバ戦でも攻撃的にパワープレーをしました。リスクを冒すと相手にやられる場合もありますが、明日は頭の中で勝ち点3という気持ちを持ってしっかりやっていきます。
─前節のガンバ戦ではクロスが多く、得点に繋がらなかったという点がありましたが、改善はできましたか?
前節は確か36回クロスを上げました。クロスの質、クオリティをもっと良くしないといけません。シモビッチ選手、永井選手、矢野選手が前にいて闘莉王選手も上がってきていましたが、全体的にクロスが低かったように感じました。前線には背の高い選手がいますのでしっかりと上に蹴って欲しいです。今週の練習はそういった部分も練習しました。後は選手の反応次第です。
─明日は矢野選手のポジションを変えるように見えましたが、彼の評価はいかがでしょうか?
ポジションについては磯村選手、古林選手もいるのでまだ分かりません。矢野選手は西野監督、小倉監督と色んなポジションを何試合も経験しています。4バック5バックでもプレーしているので変わるとしても不自然なポジションではないと思います。
─闘莉王選手のパフォーマンスが今週にかけて彼本来の姿に戻ったように見えますが、監督はどう感じましたか?
モチベーションは上がっています。彼のコンディショニングには驚いています。彼が戻ってきて2~3週間は過ぎていますが、しっかりとコンディションを整えていたことに驚いています。長い間プレーから離れていてケガの心配もありましたが、十分な経験とグランパスの状況を察して自分で調整していました。
─闘莉王選手は今週の練習で攻撃に参加する場面もありましたが、彼には攻撃での貢献も求めていくのでしょうか?
闘莉王選手はフィジカルも整っていてヘディングが強いので、今週の練習で彼と話して「前線に上がっていいか」と言われたのでミニゲーム形式ですがやらせました。試合の中で彼がインターセプトして前に行くことはあり得る事ですが、毎回やられると疲れが出たりするので一試合1~2回程度を感覚でやって欲しいです。彼が前に上がればイ スンヒ選手辺りがカバーするのでそこはチームワークで補って欲しいです。
─明日相手の仙台の警戒すべき点はどこでしょうか?
仙台はチームとしてまとまっている良いチームです。攻撃面でもキープ力のある選手が多く、ブラジル人の良い選手もいます。サイドバックがいないと前に上がってくるチームなので我々としてはしっかりと守っていかないといけません。
─そこを踏まえると今週練習したサイド攻撃を試合でしっかりと成功させないといけないと思いますが?
本当は真ん中から攻めたいですね。しっかりと崩しシュートして終わりたいです。ただ向こうは守備を固めると思うのでコンパクトにしないといけません。そうなると空いているのはサイドになります。そこから川又選手、シモビッチ選手、永井選手がいますのでクロスから飛び込んでいくということをしていきたいです。矢野選手、永井選手はサイドから侵入して打てる選手なのでクロスからのフィニッシュをしたいと思います。私の仕事はトレーニングで選手を整えて試合にしっかり入れるように準備することです。ゲームではリスク対リスクなので相手がどう出てくるか様子を見ながらやっていきます。
─クロスの精度は勿論ですが、選手に対する高さなどの質は指示されたのでしょうか?
私の仕事は教えることです。クロスを上げる際試合では2対1になって簡単に蹴らせてくれません。一人一人にマークが付きディフェンダーもいますのでしっかりと人がいないところスペースにボールを入れることが重要です。蹴る人は走ってくる選手ではなくスペースに蹴るということ、それに対してしっかりとスペースに入っていくことを指示しました。永井、シモビッチ選手がそこにいるからそこに正確にボールを蹴ると言うことは相手の守備も含め難しいです。
─小川選手は、右ウィングやインサイドハーフと重用していますが、彼についての評価はいかがでしょうか?
明日のポジションはまだ分かりません。小川選手、磯村選手は私がストイコビッチ監督時代に長いこと一緒にプレーしていたので私の考えは分かっていると思います。サイドでもサイドバックでも中でもやれると思います。彼は中に入り戦う選手なので局面をポジティブに変えられると思います。
─扇原選手を除いて離脱していた選手がケガから復帰し、監督としてもうれしい状況だと思いますが?
選択肢も増えて良い状況ですね。良い結果が出れば変える必要はありません。沢山選択肢がある中でお互いのポジションで競争意識が芽生えて欲しいです。
─ハ デソン選手に期待しているところは何ですか?
技術力がありキープ力があり代表レベルの選手だと思います。彼はチーム違いをもたらすためにグランパスにきたと思うので、そのクオリティを試合で見せて欲しいです。