「Never give up your DREAM」〜名古屋市瑞穂区・天白区・豊田市・みよし市小学校訪問〜の模様(その3)

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7/4(火)には、佐藤寿人選手と渋谷飛翔選手が豊田市立浄水小学校(愛知県豊田市浄水町南平113-2)を訪れ、6限目の特別授業に参加、5年生107名の前でプロの技を披露、生徒たちと一緒にミニゲームを楽しんだ他、"夢"について熱く語りました。


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「皆さん、こんにちは。名古屋グランパス背番号11、佐藤寿人です。今日はサッカーを通じ、"夢"について一緒に考えることが出来れば良いなと思ってます。宜しくお願いします!」、「こんにちは。名古屋グランパスエイトでGKをやっています、背番号18の渋谷飛翔です。宜しくお願いします。」と挨拶を済ませると、早速、デモンストレーションを披露。まずは生徒たちを相手にしたシュート対決が行われました。

しっかり止めてやろうとゴール前に立ちはだかった渋谷選手でしたが、予想以上にコーナーを突いたシュートを立て続けに決められてしまい、体育館内は声援で大盛り上がりになっていました。

「指、怪我するかも知れないよ。」と話していた佐藤選手の心配をよそに、鋭いシュートを右手一本で弾き出す"凄技"を見せた子には、「お〜ぉ!」とどよめきの様な賞賛の声と共に大きな拍手が送られました。

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ミニゲームでは、佐藤・渋谷2選手は"大人げない"ほどのテクニックを駆使してボールをキープしながら相手ゴールを狙っていましたが、人数に勝る生徒チームが着実に得点を重ね、応援していた先生も思わず我を忘れて大興奮の白熱した試合展開となっていました。

ミニゲーム終了後は「夢トーク(選手への質問タイム)」の時間が設けられました。


−小学生の頃から"プロサッカー選手になろう"という夢がありましたか?

佐藤:僕が小学校の時にJリーグがスタートして、それを見て、大きくなったら"プロサッカー選手になりたい"と思いました。

渋谷:その頃は"絶対になりたい"という気持ちはまだあまりなく、漠然と"いつかなれたら良いな"くらいの気持ちでした。

−どのようなことがきっかけだったんでしょうか?

佐藤:三浦知良選手って知っている人いますか?僕が小学校6年生の時に三浦選手はスーパースターで、その三浦選手みたいになりたいと思ってサッカーを続けました。あとは女の子にモテると思ってやっていました(笑)。

−子どもたちが『夢』を見つけるために良いアドヴァイスがあれば教えて下さい。

渋谷:今は『夢』を持って無くてもまだ大丈夫だと思いますが、将来的には色んな"なりたいな"という気持ちが出来てくると思うので、今やっていることや好きなスポーツがあれば、ずっと続けてゆくことが良いと思います。

佐藤:先生やお父さんお母さんから"勉強しなさい"っていわれると思うけど、何でだと思いますか?これから中学・高校と進み、社会に出たり大学へ進学すると思います。その時に頑張ってきた人ほど、多くの選択肢があると僕は思っています。頑張った人は10個の中から色々と選ぶことが出来ると思いますが、あまり頑張ってなかった子は2つか3つの選択肢しか選べないと思います。頑張ったら頑張った分だけ自分に返って来ると思うので、先生やお父さんお母さん、大人が勉強しなさいと言ってくれると思います。僕も自分の子どもに多くの選択肢を持てる人間になって欲しいと話しています。

実際、僕も子どもの頃に先生からそれを言われて、サッカーが上手くいかなくても、勉強を頑張って、サッカーの強い学校に行けるようにと思って頑張ってきました。色々な夢があると思いますが、勉強も大切だということを頭の片隅に入れておいて欲しいと思います。

−お二人の今の夢は何でしょうか?また、その夢に向けて取り組んでいることがあれば教えて下さい。

渋谷:僕の今の夢は、名古屋グランパスがJ2に降格してしまったので、今シーズンでJ1に戻れるよう、自分が試合に出て活躍することです。

佐藤:サッカー選手を辞めた後、日本のサッカーが強くなるよう、そこにサッカー人として携わってゆきたいという夢があります。

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(※生徒からの質問コーナー)

−サッカーをしていない時、普段は何をしていますか?

渋谷:普段のトレーニングで疲れてしまっているので、体を休ませなければいけないと思って、ずっと寝てます(笑)。

佐藤:僕は子どもが3人いるんですが、特に一番下の子と遊んでリラックスしてます。

−サッカーの選手になるために頑張ったことは何ですか?

渋谷:練習を頑張り、それを試合で結果として出す、それだけです。

佐藤:高校生の時、友だちが彼女とデートしているのが羨ましかったですが、それでもサッカーの練習を頑張ってやっていました。みんなが頑張っている時、自分もどれだけ頑張れるかが大事だと思っています。

−お休みにどこかへ行きましたか?

佐藤:この間、レゴランドへ行ってきました。名古屋に来てまだ半年なので、これから東山動物園や名古屋港水族館へも行こうと思っています。

−『夢』に向かって頑張ろうと思っている子どもたちにメッセージをお願いします。

渋谷:スポーツでも何でも、自分の好きなことがあったら、嫌いになりそうになっても根性を持って頑張って下さい。

佐藤:みんなはこれから色んな夢を見つけてゆくと思いますが、好きなことは苦しい時でも頑張れると思うので、何かやりたいことや自分の好きなこと、自分の好きな分野を見つけ、将来の夢に向かって努力して頑張れる人間になって欲しいと思います。

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この日はさらに、夏休みも近いということで、豊田警察署交通課の方による『交通安全教室』も同時に行われ、「高校1年生の時に、青信号で自転車で横断歩道を渡ろうとして原動機付き自転車にぶつかったことがあったので、それからは青信号の時も渡る時は注意していました。」(渋谷)、「自転車に乗っている時は信号の無いところでも"止まれ"の標識があったら、しっかりと止まるようにしていました。」(佐藤)と生徒たちに、日頃から交通安全に付いて注意することの大切さを語っていました。

マスコットのグランパスくんをかたどったリフレクター(反射板)とサイン色紙、実際に試合に使った公式サッカーボールにサインを入れたものが手渡され、この日の特別授業は終了となりました。

生徒たちが会場を出る際には、顔写真入りの名刺を1人1人に手渡した佐藤・渋谷両選手。「頑張って下さい!」という激励の言葉に笑顔で応えながら、最後迄、しっかりと役目を勤め上げました。