このたび、JFAより発表されましたとおり、2018年6月6日(水)パロマ瑞穂スタジアムにて開催された天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦 奈良クラブ戦において、次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスが確認されました。
これを受けて臨時で開催された天皇杯実施委員会の協議結果において、特例の措置として、ペナルティーマークからのキック(PK方式)を一人目からやり直すことが決定しましたので、ご報告させていただきます。
JFAより発表された本件の概要と決定事項
当該試合 |
天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦 対 奈良クラブ(奈良県代表) 【マッチナンバー44】 |
事象 |
- 前後半および延長戦終了時点で1-1の同点だったことから、競技会規定により、ペナルティーマーク(PK方式)により3回戦進出チームを決することとなった。
- 奈良クラブの4本目のキッカー(背番号40の選手)がキックする際の動きを主審がフェイントと判断し、得点を認めなかった。
- キックする際の動きをフェイントと判断した場合は、競技規則では当該選手を警告とし、キックは失敗となり、「名古屋グランパス(PK 4 - 2)奈良クラブ」で終了し、名古屋グランパスが3回戦進出になるところだった。
- ところが、主審は競技規則の適用を誤り、当該選手に警告を与えずにキックのやり直しを命じた。また、副審、第4の審判員も誤りを正すことができなかった。
- そのままPK方式を継続させた結果、最終的に6本目のキックが終了したところで、「名古屋グランパス(PK 4 - 5)奈良クラブ」となり、奈良クラブの3回戦進出が決まった。
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決定事項 |
- PK方式全体を一人目のキッカーからやり直し、3回戦進出チームを決定する。
※競技規則の解釈では、試合は延長戦を含めて「引き分け」という結果で終了しており、次回戦進出するチームを決するために、競技会規則で定めるPK方式を実施したものである。(次回戦に進出するチームを決める方法であり、PK方式は試合の一部ではない) ※試合の結果に直接影響を及ぼす場面での明らかな適用ミスであり、PK方式そのものが成立していないこととみなす。
- PK方式のやり直し日時については、JFAによって決まり次第発表します。
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