2016シーズン試合結果

2016JリーグヤマザキナビスコカップGS第7節:ジュビロ磐田vs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/06/06 12:39

AWAY GAME

ヤマハスタジアム 6/5(日) 14:04キックオフ

試合前

午前中の雨もあがり、天候は回復に向かうヤマハスタジアム。Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ第7節はアウェイでジュビロ磐田との対戦となる。

すでにグループステージ敗退の決まった両チーム。グランパスにとってはアウェイ4連戦の最後の試合となるが、木曜日に開催されたリーグ福岡戦からメンバーを大きく入れ替えての戦いとなる。

3月のリーグ開幕戦を戦ったジュビロ磐田だが、その磐田もメンバーをリーグ戦から入れ替えた今日の対戦だが、両チームとも出場機会の少ない選手にとっては絶好のアピールの舞台でもあり、モチベーションは高そうだ。

開幕戦では怪我のため出場のなかったジュビロのフォワード・ジェイとは初対戦となる竹内、大武のセンターバック2人が、その高さをどう止めるかも注目したい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは武田。ディフェンスラインは右から矢野、大武、竹内、安田の4人。磯村、小川が中盤底を固め川又の1トップ、その後ろに古林、矢田、小屋松が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、キックフ直後のボールを大武から左へと開く川又へ。その川又が頭で中へと落とすがボールはタッチラインへとクリアされる。

2分、名古屋陣内左、高い位置で磐田・齊藤がボールを受けるが、矢野がタッチラインへとボールをクリア。

4分、磐田陣内左、ハーフライン付近でスローインのボールを受ける川又が後ろから押されフリーキックを得る。

5分、磐田陣内中央で磯村からの楔を受けた矢田がワンタッチで前へと持ち替え斜めに走る川又を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

6分、磐田陣内右、高い位置でボールを受けた古林から中へのボールはゴールラインへとクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。

7分、センターサークル付近で矢田が磐田・清水からボールを奪うが、足をかけてしまいファールの判定、磐田ボールでのリスタートとなる。

8分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを受けた磐田・中村の右足のミドルシュートはクロスバーを越える。

9分、ハーフライン付近右でボールを受けた矢野が中へと入りペナルティエリアへと走る矢田の前を狙うが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

11分、自陣で古林のパスカットから小川、再び右の古林とつなぎ中へのボールに川又がスライディングで飛び込むが、このシュートは前へと出た磐田・志村に弾かれてしまう。

12分、名古屋ペナルティエリア左でスローインのボールを受けた磐田・パパドプーロスのクロスは武田が両手で弾きクリア。

13分、センターサークル付近で自陣からのボールを受けた川又が引っ掛けられフリーキックを得る。素早いリスタートで左から右を上がる古林へサイドチェンジを狙うが、ここはオフサイドの判定。

14分、自陣右で縦へのボールを出した矢野へ磐田・齊藤のディフェンスが遅れて入りファールの判定、名古屋ボールでのリスタートとなる。

16分、磐田陣内右、高い位置で磯村からのボールを受けた矢野の中へのボールは相手ディフェンスに当たりタッチラインを割る。

17分、古林とのワンツーで、右を縦へと突いた小川からのクロスを小屋松が競り合いコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。こぼれ球をワンタッチでコントロールした矢田の右足のシュートも相手ディフェンスに弾かれてしまう。

18分、安田からのボールを磐田陣内右、高い位置で受けた古林からサポートの磯村へと戻しダイレクトでペナルティエリア内の川又を狙うが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。

19分、磐田陣内左、ハーフライン付近で安田がドリブルを引っ掛けられフリーキックを得る。

20分、名古屋ペナルティエリア内へと走り込む磐田・清水の前へ浮かせたボールを狙われるが、竹内が体を前へと入れボールをクリア。

22分、自陣左で安田のパスカットから小川、右の矢野とつなぎ縦の矢田の前を狙うが、このボールは磐田・志村が先に抑える。

23分、小川からボールを奪い名古屋陣内右を縦へと上がった清水のクロスは大武がヘディングでクリア。

24分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた磐田・清水の左足のシュートは枠の左へと外れる。

25分、センターサークル付近でボールを奪った矢田から縦へのボールに磐田ペナルティエリア内左へと飛び込んだ川又の左足のシュートは枠の右へと外れる。

26分、名古屋ペナルティリア右へと走り込む磐田・ジェイの前を狙ったボールは竹内が体を前へ入れ左タッチラインへとクリア。

【得点】
27分、磯村からの縦パスに相手ディフェンスライン裏へと抜け出した矢田のシュートは磐田・志村が弾く。このボールをペナルティエリア付近で拾った小屋松がワントラップでボールを前へとコントロールし右足で豪快に決め、名古屋が先制ゴールを奪った。

29分、センターサークル内の磯村から中央で動きだす川又を囮に左の小屋松の前を狙うが、このボールは直接タッチラインを割る。

30分、ハーフライン付近左の磐田・パパドプーロスから右へのボールは竹内が見送り直接ゴールラインを割る。

31分、磐田ペナルティエリア左で縦へ突破した矢田からのクロスに右から走りこんだ古林のヘディングで右ポストに、跳ね返りを小屋松が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

32分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。

33分、スローインのボールを磐田・ジェイが名古屋ペナルティエリア左で受けるが、折り返しは竹内がゴールラインへとクリア。

34分、磐田・左からのコーナーキックをファーサイドの磐田・パパドプーロスに頭で折り返されるが、ボールはゴールラインを割る。

35分、磐田陣内中央を左へと流れ持ち上がった川又が入れ替わりで右へと抜ける小屋松の前へとボールを通すが、これはオフサイドの判定となってしまう。

36分、磐田・清水が名古屋ディフェンスライン裏でボールを受けるが、これはオフサイドの判定。

【得点】
37分、清水陣内中央左で小屋松が潰され得たフリーキック。小川から磐田ゴール前へのボールを竹内が頭で背面へ逸らしゴールネットへ。前半のうちに2点差とするゴールを決めた。

【得点】
39分、磐田陣内中央で矢野からのボールを受けた矢田が潰されフリーキック。素早く起き上がった矢田から右をフリーで上がる古林の前へとつなぎ中へ速いボールに飛び込んだ川又が胸で押し込み3点差とした。

41分、名古屋ペナルティエリア右からのクロスを磐田・ジェイと競り合った矢野が後ろから押されファールの判定、名古屋ボールでのリスタートとなる。

42分、磐田・清水が名古屋ペナルティリア内右でボールを受けるが、竹内がゴールラインへとボールをクリア。コーナーキックからのボールを名古屋ペナルティエリア手前で拾った磐田・ジェイの左足のシュートは大武が体でブロック、タッチラインへとクリアする。

44分、武田からのゴールキックを川又が頭で前へと流し矢田が裏を狙うが、ボールは先に相手ディフェンスから一旦キーパーへと戻しクリアされる。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、磐田・清水が名古屋ペナルティエリア右でボールを受けるが、安田が体を入れボールを触り相手のファールを誘う。

アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア内から磐田・ジェイがヘディングで戻したボールを磐田・小川が左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

ここで前半終了。

ボールポゼッションでは互角の前半だったが、セットプレーも絡み3ゴールリードでの折り返しとなった。特に小屋松の先制ゴールは磯村、矢田の2人でシンプルに相手ディフェンスライン裏を狙う攻撃から生まれた、今シーズンここまであまり見られない形のゴール。直後の小屋松の決定機は相手ディフェンスに阻まれたが、今日の試合はもちろん、今後のリーグ戦でもレギュラーを狙うメンバーの活躍が見られた。

後半、杉森、グスタボの2人も出場のチャンスがあれば、この勢いに乗ったプレーを期待したい。

後半

エンドを替えた後半、磐田ボールでキックオフ。

磐田1人目交代:パパドプーロス→松浦

1分、自陣左で安田から矢田へのボールはカットされてしまう。

2分、名古屋ペナルティエリア左から中へグラウンダーのボールを磐田・松浦が足元で受けるが、竹内が飛び込みシュートは打たせずボールをクリア。

3分、磐田・ジェイが名古屋ペナルティエリア内で楔のボールを前へとコントロール、ターンし左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

4分、磐田・川辺からのクロスを磐田・ジェイが頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

5分、ハーフライン付近でディフェンスからのボールを受ける磐田・ジェイを竹内が後ろから押しファールの判定。磐田ボールでのリスタートとなる。

6分、磐田・齊藤から名古屋ペナルティエリア内右を狙ったボールは安田がカット、これをクリアする。

7分、名古屋ペナルティエリア左から中へと浮かされたボールは安田が戻りながら頭でクリア。

8分、古林からのボールに右外を上がった矢野が左足へと切り替え中へ。このボールを川又が頭で合わせるが、山なりとなったシュートは磐田・志村が抑える。

9分、名古屋ペナルティエリア手前から磐田・上田の左足のシュートは枠の左へと外れる。

10分、磐田・志村へと戻したボールに川又が猛然とプレスをかけるが、ボールは左へと回しクリアされる。

11分、ハーフライン付近で矢田が引っ掛けられフリーキック。再び矢田の素早いリスタートから相手ディフェンスライン裏へと抜け出す古林の前を狙うが、このボールは磐田・志村が直接抑える。

12分、安田からのボールに磐田ペナルティエリア左を縦へと突いた小屋松からのクロスは磐田・志村が直接抑える。

13分、磐田2人目交代:齊藤→上原

14分、ハーフライン付近の磐田・櫻内から縦へのボールは武田が直接抑える。

15分、センターサークル内で磐田・松浦からボールを奪った小川が後ろから引っ掛けられフリーキックを得る。小川が一旦ピッチへと倒れ込むが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

16分、名古屋ペナルティエリア左の磐田・松浦から中へと速いボールは竹内がヘディングでクリア。

18分、右サイドを上がった磐田・小川からのクロスは名古屋ゴール前を飛び越え逆サイドでタッチラインを割る。

【失点】
19分、左からのクロスを、ペナルティエリア内で競り合う安田の上から磐田・ジェイにヘディングで決められ1点返されてしまう。

20分、名古屋1人目交代:矢田→田口

21分、名古屋陣内中央で竹内の背面でのクリアを拾った磐田・松浦の左足のシュートは枠の左へと外れる。

22分、ハーフラインを超えた位置で磐田・ジェイが足元へのボールを受け前へと持ち替えるが、磯村が体を前へと入れボールを奪いクリアする。

23分、自陣左の安田からのボールを田口がヘディングで左の川又へと狙うが、このボールは直接タッチラインを割る。

24分、右からのクロスを磐田・ジェイが頭で合わせるが、浮いたシュートは武田が抑える。

25分、磐田・清水の名古屋ペナルティエリア内右で縦への突破から折り返しは安田がスライディングでボールをゴールラインへとクリア。磐田・右からのコーナーキック。ショートでつなぎ中へのボール、矢野のクリアが竹内の背中に当たり、こぼれ球をオーバーヘッドで狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

26分、名古屋2人目交代:川又→グスタボ

27分、竹内のからのボールを胸で前へとコントロールしドリブルを仕掛けたグスタボが倒されフリーキックを得る。

28分、磐田ゴール正面25m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足で直接狙ったシュートは相手ディフェンスの壁に当たり枠を外れる。

29分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。

30分、磐田陣内中央で小川が倒されフリーキックを得る。磐田ゴール正面、25m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。再び小川が右足で直接寝るが、このシュートはディフェンスの壁に弾かれてしまう。このボールを右の矢野へとつなぎ中へと折り返すが、このボールは磐田・志村が直接抑える。

32分、名古屋ペナルティエリア内中央で右からのボールを足元で受けターンした磐田・ジェイのシュートは武田が左足で弾きクリアする。

33分、磐田・清水が右から縦への突破を狙うが、グスタボがマーク、そのままゴールラインを割る。ここで、自陣ペナルティエリア付近に小川が倒れこみ担架が用意されるが、立ち上がり自身の足で治療のため一旦外へと出る。

34分、磐田ペナルティエリア左から小川が縦へと突くが、相手ディフェンスに密着され小川が触ったボールはゴールラインを割る。

36分、右サイドを上がる磐田・小川の前へのボールは安田がタッチラインへとクリア。

38分、磐田3人目交代:ジェイ→中村(祐)
名古屋3人目交代:小屋松→杉森

39分、自陣右で磐田ボールのスローインを奪った矢野が磐田・中村(祐)に倒され名古屋ボールでのリスタートとなる。

40分、名古屋陣内左を上がる磐田・中村(太)の前へのボールは矢野が見送りタッチラインを割る。

41分、磐田・松浦が右タッチライン際から縦へのドリブルを仕掛けるが、安田が体を前へと入れ相手のファールを誘う。

42分、磐田陣内中央で田口が競り合ったこぼれ球を杉森が拾い、右足でのミドルシュートを狙うが、このボールは磐田・志村が前へと弾き抑える。

43分、名古屋ペナルティエリア内左から磐田・中村(祐)のヘディングのシュートは武田が抑える。

44分、磐田・左からのコーナーキックは矢野がヘディング、田口が右でクリアする。

45分、磐田陣内左で小川との縦のワンツーを受けた杉森がペナルティエリア手前からディフェンスを右へと外し右足で狙うが、軸足のすべったシュートは力がなく磐田・志村に抑えられてしまう。
(アディショナルタイム表示:5分)

アディショナルタイム1、自陣中央で田口が競り合ったボールを右の古林へ、そのまま右タッチライン際を持ち上がるが相手ディフェンスに付かれ折り返しはゴールラインを割る。

アディショナルタイム2、自陣左で小川が磐田・松浦のドリブルを後ろから抑えてしまい、このプレーにイエローカードが提示される。

アディショナルタイム3、名古屋ペナルティエリア内でボールを受けた磐田・川辺の左足のシュートは武田が弾きポスト、そのままゴールラインを割る。

アディショナルタイム4、磐田・左からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。

アディショナルタイム5、名古屋陣内右の磐田・小川へと戻したボールはグスタボがカット、磐田・小川に当たりタッチラインを割る。

アディショナルタイム6、名古屋ボールのスローインを磐田陣内へ運んだところで試合終了。

3点を追い、より攻撃的なメンバー・システムへと変更した磐田に後半開始から押し込まれた名古屋。注意していた磐田・ジェイの高さから1失点を許したが、その他には大きな崩れもなく2点差を守りきりグループステージ最終節にして、ナビスコカップ初勝利。

欲をいえば後半、これからレギュラーを狙う選手たちのさらなる活躍も見たかったが、それでも今後のリーグ戦にも期待したい小屋松、川又の活躍による勝利となった。


試合終了後記者会見

160605ogu.jpgナビスコカップで初勝利ですし、この状況でも応援へと来ていただいたサポーターの方々に勝利を届けられて良かったです。前半は試合の入りから良く、得点を重ね、その他にもチャンスを作ることもでき良い流れでした。

後半の入りの部分では、ジュビロが何か対策してくると想定していました。ただ相手のプレス以前に、自分たちのミスで相手に主導権を与えてしまいました。その部分に関しては甘さがありますし、まだまだ反省すべき点です。今後はそういった際に、盛り返す強さを求めていきたいと思いますが、とにかく今日の勝利は選手たちにとって良い栄養になったと思います。

Q.一ヶ月間勝利の無い中で、選手にはどのように伝え、修正を繰り返してきたのでしょうか?

チームでやることは大きく変わっていません。ただ今日のゲームは、自分も含め選手にとっても位置付けの難しいゲームでした。そこでやるべきことはひとつ、目の前の試合で勝ちに拘るということが、グランパスとしてやるべきことです。ここまでリーグ戦であまり出ていない選手がいましたが、何を見せてくれるのか、選手自身が取り組むべきことは何なのかをしっかり追求するよう話をしました。試合への入りが良かったのは、そのことに対する意識があったのかと思います。

Q.小屋松選手の今日の評価をお聞かせください。

今日までにも出場させるチャンスはあったのですが、チーム戦術の部分で小屋松自身に浸透しきれていない部分がありました。小屋松のトレーニングに取り組む姿勢はしっかりとしていますので、パフォーマンス自体も日に日に上がってきていましたし、チームにフィットする動きも出るようになっていました。それで今日はどうなるか、期待を込めて起用しました。特に前半は良いタイミングで動き出しができていたと思います。今後もあの位置で効果的な動きを続ければ、小屋松の良さがもっと出るようになると思っています。

Q.前半は、ボールを奪ってからの判断がチームとして特に良かったように見えましたが?

相手もあっての話ですし、自分たちだけの判断はできません。ジュビロが今日の前半のシステムでプレスを掛け切れず、グランパスが主導権を取っていました。その状況で戦えたことは良い経験になったと思います。

Q.これでナビスコカップは終わりましたが、残りのリーグ戦へ向けた目標をお聞かせください。

一息ついている場合ではありません。今日の勢いを良い流れとしてリーグ戦へ還元したいです。特に前半の良い戦い、落ち着いたボール回しや試合への入りの良さを続け、自分たちの良さをこれから出していかなければならないと思います。

勝利は選手にとって、雰囲気を含め良い流れを作ってくれます。その意味で今日の勝利は大きいですし、この勢いを大切に、積極性を失わないよう次のゲームへの準備をします。