2016シーズン試合結果
試合前
夕方になり、風も出て過ごしやすくなったShonan BMWスタジアム平塚。明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節はアウェイで湘南ベルマレーとの対戦となる。
ヤマザキナビスコカップを含めアウェイ4連戦の2試合目となる今日の試合。アウェイ側サポーター席に1000人弱のグランパスサポーターが駆けつけ徐々にボルテージの高まる午後5時20分、ゴールキーパー陣に続きフィールドプレイヤーがウォーミグアップのため姿を現した。
水曜日に開催されたアウェイ、ナビスコカップ神戸戦から中3日。その神戸戦ではメンバーを大きく入れ替えたため田口、シモビッチらのコンディションとしては通常の試合と大きな違いはなさそうだが、それでもここまで思うような結果を出せていない状況に、湘南、福岡と続けて戦うアウェイでの連戦に強い緊張感をもって望んでいるようだ。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは武田。ディフェンスラインは右から矢野、大武、竹内、高橋の4人。イ スンヒ、明神が中盤底に位置しシモビッチの1トップ、その後ろに野田、田口、安田が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った名古屋に対し湘南ボールでキックオフ。
1分、キックオフ直後、湘南・高山の縦へと蹴り出したドリブルは竹内がボールをクリア。
2分、湘南陣内左からスローインボールをシモビッチが中へと落とし野田が胸トラップ、左足先でシュートを狙うが、このシュートは力がなく湘南・村山に正面でキャッチされてしまう。
3分、名古屋ゴール右30m弱の位置から湘南ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールは竹内がヘディングでクリア。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。左でハーフラインを超えた高橋から湘南ペナルティエリア手前右を上がるシモビッチを狙うが、このボールは手前で相手ディフェンスにクリアされる。
4分、ハーフライン付近左から安田が持ち上がりシモビッチへと当てたボールをダイレクトで田口へ落とすが、コースがそれボールはクリアされてしまう。
5分、安田とのワンツーで高橋が左サイド外を上がるが、ボールは湘南・藤田にカットされる。
6分、自陣左でのファールに竹内に対しイエローカードが提示される。
7分、湘南ボールのリスタート、右サイド高い位置で湘南・藤田がボールを受けるが、中への折り返しは高橋がゴールラインへとクリア。湘南・右からのコーナーキック。ショートから何度もつなぎ中へのボールは大武がヘディングでクリア。こぼれ球を湘南・大槻が左足で狙うが、このシュートは武田が弾き左タッチラインへとクリア。
8分、名古屋陣内右から湘南ボールのスローイン、名古屋ゴール前を飛び越え逆サイドへのボールを外から湘南・菊池に合わせられるが、このシュートは枠の左へと外れる。
9分、湘南ペナルティエリア右で縦へのドリブルから切り返した矢野が引っ掛けられフリーキックを得る。
10分、湘南ペナルティエリア右から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールに対しシモビッチが中央を詰めるが、ボールは湘南・村山が直接抑える。
11分、名古屋ペナルティエリア右手前から湘南ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは中央のシモビッチがヘディングでクリア。
13分、竹内から戻したボールを武田が縦へ。湘南陣内中央のシモビッチが頭で前へと流し野田が裏を狙うが、ここはオフサイドとなってしまう。
15分、湘南陣内右のシモビッチから中の田口を狙ったクロスは相手ディフェンスがクリア、ハーフライン付近でこのボールを拾う明神が後ろから倒されフリーキックを得る。
16分、湘南陣内中央右よりで縦へのドリブルを仕掛けた野田が湘南・アンドレ バイアに倒され、このプレーで湘南・アンドレ バイアに対しイエローカードが提示される。
17分、湘南陣内中央右よりから名古屋ボールのフリーキック。田口が湘南ゴール前へと上げたボールは風に乗り直接クロスバーを越える。
18分、右からのボールに湘南・高山が完全に大武の裏へと抜け出すが、トラップでバランスを崩し大武から武田、ボールをクリアする。
19分、左サイドを上がる湘南・菊池の前へのボールは矢野がコースをカット、直接ゴールラインを割る。
20分、湘南陣内中央左から名古屋ボールのフリーキック。田口からファーサイドのシモビッチを狙ったボールは相手ディフェンスがカット、こぼれ球をイ スンヒが右足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。
21分、湘南陣内左でシモビッチからのボールを前で受ける安田が倒されフリーキックを得る。
22分、湘南陣内左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールにファーサイドから走りこんだ大武がヘディングで叩きつけるが、このシュートは湘南・村山の正面を突き弾かれてしまう。
23分、シモビッチとのワンツーで左を突破した高橋が湘南ペナルティエリア手前左から左足で狙うが、このシュートは湘南・村山にキャッチされてしまう。
25分、名古屋ペナルティエリア左から湘南ボールのスローイン、左でつなぎ中へのクロスをファーサイドの湘南・大槻に頭で合わせられるが、このシュートは武田が正面で抑える。
26分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた湘南・高山からマイナス方向への折り返しは竹内がゴールラインへとクリア。湘南・左からのコーナーキック。ショートでつなぎ中へのボールをファーサイドの湘南・三竿が頭で叩きつけるが、このシュートは枠の右へと外れる。
28分、名古屋陣内左から湘南ボールのフリーキック。素早いリスタートから縦へとつなぎ中へのボールをファーサイドの湘南・アンドレ バイアが足元で受けるが、明神がスライディングでボールをクリア。
29分、名古屋陣内右から湘南ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へ中央へのボールは矢野がヘディングでクリア。
30分、湘南・右からのコーナーキック、ゴール前を飛び越え外へのボールはシモビッチがタッチラインへとヘディングでクリア。
31分、竹内からのボールを湘南陣内左で受けた野田が中へと持ち込みペナルティエリア付近のシモビッチへ。相手ディフェンスを背負いながら反転したシモビッチの右足のシュートはクロスバーを越える。
32分、ハーフライン付近でボールを奪った田口が足をかけられフリーキックを得る。
33分、竹内からのフリーキックを跳ね返され右から再び中へのボールに走りこんだ明神が右足で合わせるが、このシュートは湘南・村山の正面を突きキャッチされてしまう。
35分、湘南ペナルティエリア右でスローインのボールを受けたシモビッチの落としは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。
37分、野田の落としから田口がペナルティエリア手前左のシモビッチへ。このボールをシモビッチが胸トラップでゴール方向へとコントロールするがシュートへは持ち込めずボールは先にクリアされる。
38分、名古屋ペナルティエリア付近右で相手のパスカットに飛び込んだ矢野と湘南・菊池が交錯、このプレーで湘南・菊池に対しイエローカードが提示される。
40分、ハーフライン付近左でシモビッチが抑えられえたフリーキック。素早く左へとつなぎ安田からペナルティエリア付近へシモビッチへの楔をダイレクトで落とすが、ボールは相手ディフェスにクリアされる。
【失点】
41分、名古屋ペナルティエリア手前右から湘南・島村の右足で強く落ちるミドルシュートを武田が弾くと、こぼれ球を湘南・端戸に押し込まれ先制ゴールを許してしまう。
43分、名古屋陣内右で湘南・端戸の突破から裏へとこぼれたボールに湘南・高山が飛び出すが、これはオフサイドの判定。
44分、湘南ペナルティエリア左で田口からのボールを受けた安田が縦へと仕掛けグラウンダーの折り返しを狙うが、ボールはゴールラインへとクリアされる。
45分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央の密集を飛び越え逆サイドでタッチラインを割る。
(アディショナルタイム表示:1分)
アディショナルタイム1、湘南陣内右からのスローインを受けた野田が小刻みなドリブルでペナルティエリア内右へと持ち込みグラウンダーで中を狙うが、ボールはタッチラインへとクリアされる。
アディショナルタイム2、湘南ペナルティエリア左でボールを受けた高橋からの速いクロスは中央でクリアされる。
ここで前半終了。
1点ビハインドで折り返しとなった前半。失点シーン以外にも、名古屋陣内で湘南のパス回しから縦への切り替えでディフェンスラインの裏を何度も取られるシーンが目立った。相手のトラップミスやシュートミスに助けられたが、後半、自陣での守り方を再構築し同点、そして逆転ゴールを奪いたい。
後半
エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:高橋→古林
1分、湘南陣内左で明神からシモビッチへ楔のボールが左へ流れ野田が追うが、ボールはタッチラインを割る。
2分、ハーフライン手前右でハイボールを競った明神が抑えられフリーキックを得る。
4分、田口からのボールに、後半から左サイドバックへと移った安田が左を上がる。ペナルティエリア内で野田とのパス交換をカットされ、こぼれたボールを田口が中央のシモビッチへと狙うが、相手ディフェンスに抑え込まれシュートへは飛び込めずボールは先にクリアされる。
5分、名古屋ペナルティエリア内左、湘南・高山の前へのボールは大武がコースを抑え直接ゴールラインを割る。
6分、湘南ペナルティエリア手前右の矢野からのクロスにペナルティエリア内左、外から走りこんだ田口が倒れながらヘディングで合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。
7分、右サイドを駆け上がった古林からのクロスを田口がファーサイドへダインビングヘッドで飛び込むが、このシュートは枠の左へと外れる。
8分、ハーフライン付近からフリーキックで縦へのボールを名古屋ディフェンスライン右裏で受けた湘南・高山の右足のシュートは枠の右へと外れる。
9分、名古屋ペナルティエリア手前右から湘南・神谷のミドルシュートは枠の左へと外れる。
【得点】
11分、湘南陣内左で相手ボールのスローインをカットしたイ スンヒがそのままペナルティエリア内から右足でのシュートを決め同点とした。
13分、自陣中央で矢野と湘南・高槻が交錯、湘南ボールのフリーキックとなる。
14分、名古屋ゴール正面30m弱から湘南ボールのフリーキック、湘南・島村の直接狙ったシュートが壁に当たりこれを再び拾った湘南・島村の左足のシュートはクロスバーを越える。
15分、湘南ペナルティエリア手前左の田口から中へと浮かせたボールをシモビッチが体をひねり頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。
16分、湘南陣内右でのドリブルから相手ディフェンスのチェックを足元でのターンで前へと交わした矢野が遠い距離から浮かせたシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。
17分、湘南ディフェンスラインへと戻したボールにシモビッチがプレスをかけるが、ボールは一旦キーパーへと戻しクリアされる。
18分、湘南陣内中央を持ち上がった野田が強烈なミドルシュートを狙うが、ボールは湘南・村山が弾きクリアされる。
19分、湘南ペナルティエリア内左で右、左と切り返し縦を突いた安田の強いボールからコーナーキックを得る。
20分、湘南陣内で倒れた明神がその場で立ち上がるがプレー続行不可能と判断、ピッッチを下がる。
名古屋2人目交代:明神→磯村
名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールは中央でゴールラインへとクリアされる。
21分、名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールはニアサイドでクリアされる。こぼれ球を拾う磯村が相手選手を倒しフリーキックを与える。
22分、湘南1人目交代:神谷→下田
名古屋陣内右から湘南ボールのスローインを竹内がヘディングでカットするが、ボールはゴールラインを割る。
23分、湘南・右からのコーナーキックはニアサイドの野田がヘディングでクリア。こぼれ球を拾った湘南・下田の右足のシュートは枠の右へと外れる。
25分、湘南陣内左の野田から縦へのボールに飛び込んだ古林と湘南・村山、アンドレ バイアが交錯。腰付近を抑えたアンドレ バイアが一旦治療のため外へと出される。
27分、武田から左のシモビッチを狙ったゴールキックは直接タッチラインを割る。
28分、湘南2人目交代:端戸→長谷川
29分、湘南陣内右で矢野から前を流れる古林の前を狙ったボールは球足が速く直接ゴールラインを割る。
30分、矢野から湘南陣内へのボールを受けようとした野田の手にボールが当たり湘南ボールでのリスタートとなる。
31分、名古屋ペナルティエイア手前左から湘南・石川のシュートがディフェンスに当たりゴール方向へと浮くが、武田が正面で抑える。
32分、名古屋ペナルティエリア内左へと走り込む湘南・高山の前へのボールは体を前へと入れた矢野がタッチラインへクリアする。
33分、名古屋ペナルティエリア左で矢野が湘南・菊池のドリブル突破を倒し、このプレーでイエローカードが提示される。
34分、名古屋ペナルティエリア左コーナーフラッグ付近から湘南ボールのフリーキック。グラウンダーで中へのボールは中央を抜け竹内がクリア。
35分、湘南・藤田の右からのドリブルはイ スンヒがタッチラインへとクリア。
【失点】
36分、名古屋陣内右から湘南ボールのスローイン。ここから名古屋ゴール前へのボールに左からフリーで抜け出した湘南・菊池にダイレクトで合わせられ再びリードを許してしまう。
37分、名古屋3人目交代:野田→グスタボ
湘南陣内左で相手のドリブルをスライディングで止めた磯村に対しイエローカードが提示される。
39分、センターサークル付近の竹内から右へのボールを矢野が頭で中へと折り返すが、媚び込んだ古林が触ったボールはゴールラインを割る。
湘南3人目交代:藤田→坪井
40分、湘南・下田の左サイドでのドリブルは古林が体を前へと入れボールをクリア。
41分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた湘南・大槻の折り返しは竹内がゴールラインへとクリア。湘南・左からのコーナーキックは中央の大武がヘディングでクリア。
42分、名古屋ペナルティエリア左でグスタボが湘南・長谷川を引っ掛けフリーキックを与える。ここからのフリーキック、細かくつなぎ中へのボールは大武が触り竹内がクリアする。
43分、センターサークル付近でボールを処理する竹内に対し湘南・高山が飛び込み名古屋ボールのフリーキックとなる。
44分、ここからのフリーキック、竹内から湘南ゴール前へのボールは左でクリアされる。こぼれ球をつなぎイ スンヒのシュートは相手ディフェンスの壁に、これを古林が右で受けるが、これはオフサイドとなってしまう。
45分、自陣で大武のボール処理から右の古林へのパスは直接タッチラインを割る。
(アディショナルタイム表示:4分)
アディショナルタイム1、湘南時内右から矢野のロングスローは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。
アディショナルタイム2、再び名古屋ボールのスローイン。矢野からのロングスローで中央へのボール、これを拾った竹内がオーバーヘッド気味に右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。
アディショナルタイム3、湘南ペナルティエリア左でグスタボがドリブル突破を狙うが相手ディフェンス2人に囲まれ、逆に相手を抑えてしまい湘南ボールのフリーキックを与える。
アディショナルタイム4、ハーフライン付近右から湘南ボールのスローインを竹内が跳ね返したところで試合終了。
後半、メンバーを入れ替え前線での動きが活性化されると、イ スンヒの果敢な飛び込みから同点ゴール。その後も前半と比べ湘南の2列目からの飛び出しに対応しミドルレンジからのシュート以外は危ないシーンも作らせず、名古屋のペースが続きた。しかしながら課題の終盤、30分過ぎから一気に湘南の圧力を受け出すと押し返せず、スローインからのワンプレーで簡単に勝ち越しゴールを許し1-2の敗戦。試合後はサポーターから大きなブーイングを浴びせられた。
試合終了後記者会見
アウェイまで来てくれたサポーターに申し訳なく感じています。特に前半の内容が悪く、引いてしまえば相手のプレスの思うつぼとなります。後半、メンバーを入れ替えたから万全に戦えたというわけではありません。同点とはしましたが試合をひっくり返しきれない部分に課題があります。
前節に続き終盤の失点での敗戦となりましたが、その要因はどこにあるとお考えでしょうか?
最初の失点もそうでしたが、サイドバックとサイドハーフで同じ選手を見てしまい、相手の危険な選手をフリーにさせていました。最後の失点はクロスに対して入ってくる選手に対しての対応が不十分でした。
前半が良くなかった理由は、どこにあったとお考えでしょうか?
メンタル的な部分が大きかったとは思います。相手のハイプレッシャーにさらされることは分かっていました。さらに、サイドの選手も上がってくる状況で、なぜ自分たちが前を向けないかという点を振り返ると、結局は自分たちのミスと言えます。湘南のプレスを交わすチョイスとして、自分たちには高さという武器や、その次のボールへの予測という活路を見出す強みもグランパスにはあったのですが、そういった部分を活かせず消極的に戦っているように見えました。