2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第12節:ヴァンフォーレ甲府vs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/05/15 12:57

AWAY GAME

山梨中銀スタジアム 5/14(土) 18:30キックオフ

試合前

好天に恵まれた山梨中銀スタジアム。2016明治安田生命J1リーグ1stステージ第12節はアウェイでヴァンフォーレ甲府との対戦となる。

前節、ホームでヴィッセル神戸に敗れたグランパス。1試合少ない状況ながらも、13位の甲府とは勝ち点差2。アウェイでの戦いとなるが、まずは一桁台の順位へと戻すためにも負けられない戦いとなる。

キックオフ約40分前、フィールドプレイヤーがウォーミングアップに登場、アウェイ側一角をグランパスレッドに染めるサポーターの前まで行き、深々と礼からハーフコートへと散らばりアップを開始した。

過密日程を戦ったゴールデンウィークの連戦から1週間の準備期間を挟んでの今日の試合。連戦中には発熱から試合途中で交代することがあったシモビッチもコンディションは戻ったようで、その大きな体を軽快に動かし初めてとなる中銀スタジアムのピッチを確認している。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは武田。ディフェンスラインは右から矢野、オーマン、竹内、高橋の4人。田口、イ スンヒが中盤底を形成しシモビッチの1トップ、その後ろに野田、矢田、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム名古屋に対し甲府ボールでキックオフ。

1分、甲府陣内中央の田口から左の高橋を狙ったボールは甲府・松橋にカットされてしまう。

2分、ハーフライン付近左から名古屋ボールのフリーキック。高橋とのパス交換を受けた田口からペナルティエリア内左へと斜めに走る野田の前へ浮かせたボールを狙うが、直接ゴールラインを割る。

3分、自陣右で矢野が甲府・田中を倒しフリーキックを与える。

4分、名古屋ゴール左45度、30m強の位置から甲府ボールのフリーキック。甲府・クリスティアーノが右足で直接狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

5分、自陣右からドリブルで持ち上がる野田がハーフライン手前で後ろから引っ掛けられフリーキックを得る。

6分、ハーフライン付近の野田から縦の矢田を狙った楔のボールは相手ディフェンスに弾かれてしまう。

8分、自陣左で甲府・松橋とハイボールを競り合った高橋が倒されフリーキックを得る。

9分、武田からフリーキックのリスタート、甲府ペナルティエリア手前左のシモビッチが頭で前へと流し矢田が裏を狙うが、ボールはゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは甲府・河田が僅かに触りディフェンスにクリアされる。

10分、ハーフライン左の竹内から縦の矢田の前へと浮かせたボールは、甲府・土屋にコースを抑えられ直接ゴールラインを割る。

12分、甲府陣内右で矢野が中へと戻したボール。イ スンヒが縦のシモビッチに当てリターンボールを右足のボレーで狙うが、少し深く入ったボールには合わせ切れずクロスバーを越える。

13分、甲府陣内右ハーフライン付近で矢野が倒され得たフリーキック。田口から甲府ゴール前へのボールを相手ディフェンスがヘディング、そのボールを竹内が左足ダイレクトで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

14分、甲府陣内センターサークル付近で相手ディフェンスとハイボールを競り合ったシモビッチの肘が相手に当たりイエローカードが提示される。

15分、名古屋ペナルティエリア左からの折り返しを甲府・河本が頭でゴール前へと落とすが、オーマンが触り武田が抑える。

16分、自陣からのクリアボールをシモビッチが頭で落とし矢田が裏を狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。

17分、甲府ボールを自陣で回すが、甲府・黒木が足を痛めた様子で走れず、ボールを外へと出しプレーが止められる。

19分、左膝付近への治療を終えた甲府・黒木が主審の笛を確認しコートへと戻る。

20分、自陣からのロングボールに甲府・熊谷が名古屋ペナルティエリア内へ抜け出しボールを落とすが、ここはオフサイドの判定。

21分、ハーフライン付近で竹内が甲府・熊谷に倒されると、このプレーで甲府・熊谷に対しイエローカードが提示される。

22分、甲府陣内中央で田口のパスカットからイ スンヒを狙ったボールがカットされカウンターとなるドリブルを狙われるが、カバーのオーマンがボールをクリアする。

23分、甲府ペナルティエリア手前右から矢田の左足のミドルシュートはクロスバーを越える。

24分、名古屋ペナルティエリア右で縦へと抜けた甲府・松橋からの折り返しは逆サイドへと流れる。

26分、甲府ペナルティエリア内右で田口から足元へのボールを受けたシモビッチがトラップから前へとコントロールするが、シュートまでは持ち込めずボールはクリアされる。

27分、甲府ペナルティエリア左でイ スンヒからのボールを受けた永井が右足へと持ち替えシュートを狙うが、相手ディフェンスに弾かれてしまう。

28分、甲府陣内左で永井のパスカットから田口、イ スンヒとパス交換し右を上がる矢野の前を狙うが、このボールは甲府・クリスティアーノにタッチラインへとクリアされる。

30分、ハーフライン付近左から縦へと加速した甲府・クリスティアーノのグラウンダーのクロスは竹内がタッチラインへとクリア。

31分、甲府ペナルティエリア右から矢野のクロスは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。

33分、名古屋・右からのコーナーキック。田口がゴール前へと上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。

34分、名古屋ペナルティエリア手前右へと上がった甲府・土屋からのクロスはオーマンがヘディングでクリア。

35分、名古屋ペナルティエリア左から甲府ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールはニアサイドで野田がクリアする。

36分、自陣中央でオーマンが競り合ったハイボールが裏へとこぼれ甲府・熊谷が狙うが、カバーの竹内がタッチラインへとボールをクリアする。

37分、名古屋ペナルティエリア右から甲府・松橋のグラウンダーでのクロスは竹内がタッチラインへとクリア。

38分、甲府・右からのコーナーキック。ショートでつなぎ中央でのボールを甲府・クリスティアーノが右足で狙うが、このシュートは武田が正面で抑える。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。竹内からのボールに甲府ペナルティエリア右で抜け出した矢田がグラウンダーで中を狙うが、相手ディフェンスが触りゴールラインを割る。

39分、名古屋・左からのコーナーキック。田口からショートコーナー、矢田に当て戻したボールを田口が右足で甲府ゴール前へと狙うが、ニアサイドでクリアされてしまう。

40分、名古屋陣内右を上がった甲府・クリスティアーノからのクロスは矢野がゴールラインへとクリア。

41分、甲府・左からのコーナーキック。ショートで戻し中へと浮かせたボールは武田が触り逆サイドでゴールラインを割る。

42分、甲府・右からのコーナーキック。ここでもショートをつなぎゴール前へと浮かせたボールを甲府・クリスティアーノがヘディングで狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

44分、名古屋ペナルティエリア左で甲府・熊谷がボールを受けるが、オーマン、矢野で挟みゴールラインを割らせる。

45分、ハーフライン付近でルーズとなった相手のパスを田口がダイレクトで左の永井へと狙うが、このボールはタッチラインを割る。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、甲府ペナルティエリア右の永井からのクロスをファーサイドのシモビッチが相手ディフェンスと重なりながら頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。

ここで前半終了。

ボールポゼッション、シュート数でも互角の戦いとなった前半。前節からゴールが遠ざかる名古屋だが、甲府ゴール前での圧力をより高め、なんとかゴールをこじ開けたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、オーマンからのボールを甲府ペナルティエリア手前左でシモビッチが競り永井が裏を狙うが、ボールはゴールラインを割る。

2分、甲府陣内左でイ スンヒからのボールを受けた高橋が縦へと加速、ここからのクロスをニアサイドのシモビッチが頭でゴール方向へとそらすが、ボールは逆サイドでクリアされる。

3分、甲府・松橋から名古屋ゴール前へ縦のボールは前へと出た武田が抑える。

【失点】
4分、名古屋ペナルティエリア左から甲府・クリスティアーノの右足のクロス。中央のオーマンのヘディングでのクリアが届かず裏へとこぼれたボールを甲府・田中に押し込まれ先制ゴールを許してしまう。

5分、甲府ペナルティエリア内右で矢田からのボールを受けた永井の右足のシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

6分、名古屋・右からのコーナーキック。田口からのボールを中央外のシモビッチが足元で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

7分、甲府・クリスティアーノの左サイドでのドリブルはマークの矢野が触りゴールラインを割る。甲府・左からのコーナーキックはニアサイドで野田がクリア。

8分、矢野からのパスに右サイドを飛び出した野田のクロスは甲府・河田にパンチングでクリアされる。

10分、右サイドを上がる甲府・松橋からゴール方向へのボールは竹内がタッチラインへとクリア。

12分、名古屋ペナルティエリア右から甲府ボールのフリーキック。小さくつなぎ名古屋ゴール前の甲府・土屋を狙ったボールは野田がゴールラインへとクリア。甲府・左からのコーナーキック。ショートでつなぎ甲府・稲垣がペナルティエリア内で受けるが矢野、野田で挟みタッチラインへと押し出す。

13分、甲府1人目交代:熊谷→森
高橋が自陣から左サイドをドリブル、さらに前へと蹴り出し突破を狙うが、このボールは甲府・土屋にタッチラインへと右リアされる。

14分、名古屋1人目交代:野田→古林

15分、甲府ペナルティエリア内で田口からのボールを競り合ったシモビッチのこぼれ球に矢田が飛び込むが、ボールはゴールラインへとクリアされる。

16分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドでタッチラインへとクリアされる。

17分、名古屋ディフェンスライン裏へのボールを甲府・クリスティアーノが追うが、オーマンが先に武田へと戻しサイドへとクリアする。

18分、甲府陣内中央右で矢田がドリブルを止められフリーキックを得る。

19分、甲府陣内左で高橋が縦へと仕掛けコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスに当たり逆サイドタッチラインを割る。

21分、左サイドハーフライン付近で竹内からのボールを永井が体を入れ替え前で受けようと狙うが、相手を引っ掛けてしまいファールの判定となる。
甲府2人目交代:河本→保坂

22分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた甲府・クリスティアーノの中への仕掛けは矢野がブロック、オーマンがボールをクリアする。

【失点】
23分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた甲府・クリスティアーノのシュートを武田が弾くが、真上へと弾いたボールを甲府・松橋に頭で押し込まれ2点差とされてしまう。

25分、永井との縦へのワンツーでペナルティエリア内へと飛び込んだ矢田の左足のシュートは枠の左へと外れる。
名古屋2人目交代:矢田→川又

26分、甲府・森が右へと流れディフェンスライン裏を狙うが高橋がブロック、相手のファールを誘う。

27分、甲府ペナルティエリア手前左で相手ディフェンスのクリアを田口が胸トラップから左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。
甲府3人目交代:土屋→津田

29分、甲府陣内中央の永井から右サイドを上がる古林の前を狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

30分、甲府陣内右の矢野からペナルティエリア内左のシモビッチを狙ったクロスは手前で相手ディフェンスにクリアされる。

31分、甲府陣内右の田口から縦へのボールに矢野が相手ディフェンスライン裏を狙うが、ボールはゴールラインを割る。

32分、ハーフラインフインで田口のパスカットからイ スンヒ、縦のシモビッチ、左外を上がる永井とつなぎグラウンダーで中を狙うが、このボールは甲府・河田に抑えられてしまう。

34分、甲府ペナルティエリア左で右足へと持ち替えた高橋のクロスはゴールラインへとクリアされる。

【得点】
35分、名古屋・右からのコーナーキック。田口からのボールを中央外よりのシモビッチが頭で合わせゴール。1点差とする。

36分、キックオフ直後のボールを甲府・クリスティアーノが右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

37分、オーマンからのボールを甲府ペナルティエリア左の永井が頭で中へと流し川又が走り込むが、ボールは先にタッチラインへとクリアされる。

38分、名古屋陣内左でオーマンのディフェンスを跳ね返し突破した甲府・クリスティアーノのシュートは武田が弾きクリア。

39分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールを矢野が頭で合わせるが、このシュートは僅かに枠の左へと外れる。

40分、矢野からのフィードに川又が走り込み、裏へのボールを永井が頭で中へ折り返すが、このボールは甲府・河田が抑える。

41分、自陣左でこぼれ球に飛び込んだイ スンヒと甲府・保坂が交錯。甲府・保坂がそのまま担架で外へと出される。

43分、甲府ペナルティエリア手前からイ スンヒのヘディングで中へのボールがキーパー手前でバウンドしゴール方向へ向かうが、クロスバーを越える。

44分、甲府ゴール前へのボールにシモビッチが詰めこぼれ球を永井が追うが、甲府・河田に先に抑えられてしまう。

45分、ハーフライン付近のオーマンからのボールを川又が頭で狙うが、ボールは甲府・河田が抑える。
(アディショナルタイム表示:5分)

アディショナルタイム1、名古屋3人目交代:高橋→大武
甲府・森が名古屋ペナルティエリア左でスローインからのボールを受けるが、これはオフサイドの判定。

【得点】
アディショナルタイム2、左からのクロスに川又、シモビッチが甲府ゴール前に詰めると、こぼれたボールに右から長い距離を走りこんだ古林が押し込み同点とした。

アディショナルタイム3、甲府ペナルティエリア手前でのクリアボールを田口が右足ダイレクトで狙うと枠を捕らえるが、甲府・河田が弾きゴールラインを割る。

アディショナルタイム4、名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールは中央でクリアされる。

アディショナルタイム5、自陣から右サイドを一気に持ち上がった矢野のクロスからコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でディフェンスがクリア。古林から再び右の田口へとつなぎ中を狙うが、このボールもクリアされる。

アディショナルタイム6、永井の左足ボレーから得た名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールを外で押し込もうとするが、ゴールライン付近でクリアされる。そのまま全員がゴール前に残り最後のパワープレーで中へのクロスを狙うが、このボールもクリアされる。

ここで試合終了。

2点リードされ残り15分、敗戦の雰囲気も漂いだした。しかしながら、セッットプレーからシモビッチがゴールネットを揺らすと、そこから名古屋が怒涛の攻撃。甲府に3人目交代以降にケガによる退場者を出し10人となると、諦めない名古屋が後半アディショナルタイムに、古林の移籍初ゴールで同点。さらにパワープレーで甲府ゴール前に圧力をかけるが、あと1点の願いは届かず2-2で試合終了。苦しい戦いをなんとか引き分け、勝ち点1を持ち帰ることとなった。


試合終了後記者会見

160514ogu.jpg追いついて勝ち点1を獲得しました。まずは選手の負けたくないという姿勢を評価したいと思います。今日のゲームではしっかりと戻り、素早いプレスで甲府の持ち味を消そうと選手には話をしていました。その状況で攻撃時のプレースピードを上げられず、シュートで完結するプレーという部分では満足していません。自分たちのスタイルを作り出せない状況から、ディフェンスの部分で1対1の対応にミスがあったことは、大いに反省し、次節に向けて改善すべき点と思います。

Q.野田選手を右サイドで先発させた狙いをお聞かせください。

ここ数試合の古林は、中の選手との関係性という点でパフォーマンスが落ちていたので、トレーニング中も動きが良くコンディション面でも向上が見られた野田を起用することにしました。そして旭(矢田選手)をトップ下に置くことで、野田と狭いスペースでも高い連携を作ってくれるという期待を込めました。

Q.甲府のクリスティアーノ選手に対する対策はどう考えていたのでしょうか?

クリスティアーノにはしっかりとマークを付け、さらにカバーリングのためにボランチの1人も残る対応をしました。あとは1対1の局面で縦への推進力を抑えるよう対策しました。

Q.古林選手の起用、そして川又選手を入れることでゲーム終盤にシモビッチ選手と2トップにした狙いをお聞かせください。

コーナーキックから、やっと決まったかという思いがありました。また、2点目は古林のゴールでしたが、古林は長い距離のランニングでは意識的に外へ開く傾向があるのですが、ゲーム前に個人的に中へのランニングを狙うように指示しました。しっかりと中へと走った形が得点に繋がったと思います。シモビッチと川又の2トップについては、結果的に「ハマった」という印象ですが、勝ちにこだわるためにあのように戦わざるをえなかったというゲームでした。