2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第6節:名古屋グランパスvs大宮アルディージャ

最終更新日時 2016/04/11 10:51

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豊田スタジアム 4/10(日) 13:04キックオフ

試合前

上空には雲が広がる豊田スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第6節はホームで大宮アルディージャとの対戦となる。

水曜日、鹿島アントラーズとのヤマザキナビスコカップ グループステージでは後半3失点で逆転負けを喫した。これで公式戦4連敗。新チームとして苦しい状況が続くが、選手達は次のステップへ進むため今は耐える時期と前を向いている。

キックオフ約40分前、いつもどおりフィールドプレーヤーがピッチへと姿を現しサポーターへと挨拶、その後ウォーミングアップを開始。先日の仙台戦でJ1通算100試合を達成した竹内、そして今日の試合で100試合を達成する田口がスタジアムMCより紹介されサポーターからもそれぞれのコールで達成記念を祝われている。プロ8年目、今年、新キャプテンに就任した田口にとってメモリアルとなる今日の試合、サポーターも選手も、この試合に向け気持ちを高めている。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、大武、竹内、安田の4人。明神、田口を中盤底にシモビッチの1トップ、その後ろに古林、野田、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア内右で大宮・ムルジャのドリブルは大武がボールをゴールラインへとクリア。

2分、大宮・右からコーナーキックに対し大宮・菊地がニアサイドで触るが、ボールは枠の右へと外れる。

3分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた大宮・岩上の右足のミドルシュートは枠の左へと外れる。

4分、自陣左でボールを受けた野田がそのまま左へ流れドリブルで持ち上がるが、ボールはタッチラインへとクリアされる。

6分、大宮ペナルティエリア左でシモビッチのキープから安田へ戻し中へのクロスは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドへ飛び込むシモビッチの後ろを抜け逆サイドでタッチラインを割る。

7分、右サイド高い位置でボールを奪った野田がキープ、コーナーキックを得る。

8分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはゴール前を抜ける。これを明神が拾い安田から縦へ。ペナルティエリア内の野田が頭で落としシモビッチが右足で飛び込むが相手ディフェンスと交錯、シモビッチのファールとなる。

9分、左サイドをワンツーで抜け出した大宮・泉澤からのクロス。ゴール前中央でフリーの大宮・ムルジャに頭で合わせられるが、このシュートはクロスバーを越える。

10分、田口とのワンツーで左サイドを駆け上がった安田から、中央を並走する野田の前へと狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

11分、安田から浮かせたボールに大宮ペナルティエリア内左へと走りこんだ永井のゴールライン付近からの折り返しは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

12分、名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールにファーサイドの竹内が相手ディフェンス上から頭で狙うが、ボールはディフェンスに当たりクロスバーを越える。

13分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールをファーサイドの野田が頭で折り返し矢野、大武と頭でつなぐが、ボールはゴールライン付近でクリアされる。さらにこぼれ球をシモビッチが左足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

14分、野田からのボールを大宮ペナルティエリア左で受けた永井が中、外の選手をおとりに自ら中央方向へ持ち込み右足でゴール隅を狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

15分、名古屋陣内左の大宮・和田からゴール方向へのボールは竹内がタッチラインへとクリア。

16分、大宮陣内左寄りで野田のキープからシモビッチ、左の永井とつなぎゴール前のボールに逆サイドから古林が走り込むが、ボールは相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。

17分、ハーフライン付近右で古林と大宮・泉澤が交錯、古林がその場で膝付近を抑えピッチへと座り込んだため主審が近づくが、すぐに立ち上がりプレーは続けられるようだ。

18分、名古屋ペナルティエリア手前左から中央へ流れた大宮・泉澤の左足のミドルシュートは枠の左へと外れる。

19分、センターサークル付近で明神がカットしたボールを永井がダイレクトで縦へと狙うが、このボールは大宮・加藤が直接抑える。

22分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた大宮・ムルジャのグラウンダーのクロスは大武がゴールラインへとクリア。

23分、大宮・左からのコーナーキック。中央でのこぼれ球を最後、大宮・菊地に反転した右足で狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

24分、名古屋ペナルティエリア手前左から中へと持ち込んだ大宮・泉澤の右足のシュートは楢崎が正面で抑える。

25分、野田からのボールに左を突破した永井から中央へ走りこむ明神への浮かせたボールは相手ディフェンスがクリア。再びエリア内左のシモビッチへとつなぎコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールに、ペナルティエリア内で竹内が大宮・家長に倒されPKを得る。

【得点】
26分、このPKをシモビッチがゴール右上へと強く蹴り込みゴール。ホームの名古屋が欲しかった先制点を奪った。

27分、自陣左でボールをカットした安田がそのまま後ろから引っ張られファール、フリーキックを得る。

29分、大宮陣内中央右寄りで田口が大宮・金澤に引っ張り倒されフリーキックを得る。

30分、ここからのフリーキック、田口が右足で大宮ゴール前へと上げたボールはファーサイドで大宮・加藤のパンチングにクリアされる。

31分、ハーフライン上右でドリブルを仕掛ける明神と大宮・金澤が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。

32分、大宮陣内左で安田からのボールを前向き受けた永井が短いドリブル、中の野田に預けワンツーを狙うが、野田からヒールでのリターンは相手ディフェンスにカットされてしまう。

33分、ハーフライン手前右の田口から縦へ浮かせたボールをシモビッチが頭で前へ、野田がディフェンスライン裏へと狙うが、ボールはカバーのディフェンダーに先にクリアされる。

34分、名古屋ペナルティエリア右の大宮・家長からのクロスは矢野がゴールラインへとクリア。

35分、大宮・左からのコーナーキックはニアサイドの野田がヘディングでゴールラインへとクリア。

36分、大宮・左からのコーナーキックは中央の楢崎が両手で弾きクリア。

37分、大宮陣内左の田口からペナルティエリア内右へと浮かせたボール、ポジションを入れ替えた永井が胸で相手ディフェンス裏へと狙うが、ボールは先に大宮・加藤にクリアされる。

38分、大宮陣内右の古林からのクロスにペナルティエリア内まで走りこんだ明神がヘディング、相手ディフェンスに当たったボールを体勢を戻した明神が再び右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

39分、名古屋・左からのコーナーキック。田口からボールは中央で相手ディフェンスがクリア。これを明神から再び田口へとつなぎ中央へ持ち込み右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

40分、名古屋ペナルティエリア左から大宮・泉澤の仕掛けは矢野がゴールラインへとボールをクリア。大宮・左からのコーナーキックは名古屋ゴール前を飛び越え逆サイドタッチラインを割る。

41分、名古屋ペナルティエリア内左へと斜めに走りこむ大宮・家長の前へのボールは大武がマーク、ボールは大宮・家長が触りゴールラインを割る。

43分、ハーフライン付近でシモビッチのパスカットから田口がダイレクトで右の野田へ、そのままタッチライン際で突破を狙うがライン外へと押し出されてしまう。

45分、名古屋ペナルティエリア付近左の大宮・泉澤から縦へのボールは楢崎が抑える。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、名古屋陣内中央でボールを受け反転する大宮・横谷を明神が倒しファール、このプレーで明神に対しイエローカードが提示される。

アディショナルタイム2、名古屋ゴール正面30m強の位置から大宮ボールのフリーキック、名古屋ペナルティエリア内でこぼれたボールを最後は明神がオーバーヘッドでクリア。

ここで前半終了。

ボールポゼッションではホームの名古屋が大きく上回るが、シュート、チャンスの数では互角の展開となった。それでもPKで先制した名古屋が1点リードでの折り返し。逆転負けが続く現在のチームにとって課題の後半。攻守の意識を統一し、しっかりと守りながらも、流れの中から追加点を奪い試合を決めたい。

後半

エンドを替えた後半、大宮ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた大宮・家長から左足でのクロスは矢野がヘディングでクリア。

2分、名古屋ペナルティエリア内へ走る大宮・ムルジャの前へと浮かせたボールは大武がヘディングでカット、左の安田がクリアする。

4分、ハーフライン付近右の古林から前へと浮かせたボール、シモビッチが相手ディンフェス2人の間を突くが、切り返しを狙ったファーストタッチはクリアされてしまう。

5分、大宮陣内中央の野田から左の永井、さらに野田へと戻し左足でミドルシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。

6分、大宮・家長が左へ開きボールを蹴るが安田がマーク、ボールはそのままタッチラインを割る。

7分、名古屋ペナルティエリア右から大宮・奥井の左足でのボールは竹内がクリア、こぼれ球を拾った大宮・和田に左足で狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

8分、フリーキックからのリスタートを大宮陣内左で受けた永井。内側を上がる野田へとつなぎペナルティエリア内で中央へと折り返しを狙うが、ボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

10分、名古屋ペナルティエリア右の大宮・奥井から右足のクロスは中央の竹内が左足でクリアする。

11分、ハーフライン付近でシモビッチがパスカット、中央の明神へとつなぎ持ち上がるとペナルティエリア付近右の古林へ。その古林の左足でのシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

12分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でクリアされる。

13分、右へと開いた大宮・岩上からのクロスに矢野と大宮・和田がエリア内で激突、名古屋ボールのフリーキックとなる。矢野が顔を抑えピッチへと倒れこんだため主審が近寄るが、出血も見られずプレーは続けられるようだ。

14分、名古屋陣内左でボールを受ける大宮・奥井に対し永井、野田の2人が執拗にマーク、そのままタッチラインを割らせる。

15分、自陣で矢野から大武へのボールを大宮・ムルジャにカットされるが、左への展開はすぐに守りへと切り替えた大武がスライディングでクリアする。

16分、大宮陣内左寄りで田口がインターセプト、そのまま縦へとペナルティエリア内へ持ち上がり中央のシモビッチを見てヒールで後ろの永井へと狙うが、芝に掛かった踵でボールは弱くなり、相手ディフェンスにクリアされてしまう。

18分、ハーフライン付近右で野田が粘り中へと落としたボール、古林が蹴り出し突破を狙うが、ボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

19分、名古屋ペナルティエリア左の大宮・泉澤の前へのボールは大武がスライディングでカット、素早く立ち上がりゴールライン付近からタッチラインへとクリアする。

20分、名古屋ペナルティエリア左から大宮・家長のグラウンダーでのクロス。竹内のクリアがゴール方向へと浮き危ないシーンを迎えるが、ボールはクロスバーを越える。

21分、名古屋陣内右で大宮・奥井のドリブルは安田がスライディングでカット、こぼれ球にもすぐに立ち上がった安田が左足でクリアする。

22分、大宮陣内左で永井がパスカット、縦へと持ち上がり左足で中へと浮かせたボールに逆サイドから古林がトップスピードで飛び込むが、ボールは手前に入った大宮・加藤に弾きクリアされてしまう。

24分、大宮陣内中央左寄りでボールを受けた永井から縦へと速いボール、右から古林が一気に大宮ペナルティエリア内まで走り込むが、相手ディフェンスと重なりボールに触ることができず、クリアされてしまう。

26分、名古屋ペナルティエリア右から大宮・奥井のクロスは矢野がヘディングでゴールラインへとクリア。
大宮1人目交代:岩上→江坂
大宮・左からのコーナーキック、中央でこぼれたボールは明神が前線へとクリア。

【失点】
27分、左からのクロスを名古屋ペナルティエリア内中央の大宮・河本に頭で合わせられ同点とされてしまう。
名古屋1人目交代:野田→和泉

29分、名古屋ペナルティエリア右から大宮・奥井のクロスは矢野がゴールラインへとクリア。

30分、大宮・左からのコーナーキック中央からの折り返しをエリア内左の大宮・河本が頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。

32分、大宮陣内中央で田口から足元へのボールを受けた和泉が1人かわし左の永井へ、ゴールライン付近からの折り返しは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

33分、大宮陣内左の永井から中央の和泉、右の古林とつなぎ古林からのクロスに左から中へと走り込んだ永井が倒れながら頭で合わせるが、このシュートは大宮・加藤の正面を突きキャッチされてしまう。

【失点】
34分、名古屋ペナルティエリア左から中へと持ち込んだ大宮・泉澤の右足のシュート。左へと反応した楢崎が弾くが、ボールはそのまま枠の中へ。逆転を許してしまう。

35分、名古屋2人目交代:古林→小川

36分、大宮2人目交代:菊地→山越
名古屋ペナルティエリア左から中へのボールに大宮・ムルジャが走り込むが田口がコースを抑え触らせず、ボールは楢崎がクリアする。

37分、永井からのボールにペナルティエリア内左へ抜けた和泉からグラウンダーのクロスをシモビッチが押し込むが、オフサイドの判定、ノーゴールとなってしまう。

39分、左サイドでシモビッチが競った裏へのボールに和泉が飛び込むが大宮・奥井と交錯、和泉のファールをとられる。

40分、名古屋3人目交代:明神→矢田

41分、大宮ペナルティエリア手前中央の小川から、相手ディフェンス裏へと走る矢野へ浮かせたボールが通るが、これはオフサイドの判定となってしまう。

42分、大宮3人目交代:泉澤→横山

44分、大宮ペナルティエリア手前左でハイボールを競り合った小川がディフェンスと交錯、フリーキックを得る。大宮ゴール正面左30m弱から名古屋ボールのフリーキック。田口からゴールファーサイドへと浮かせたボールに矢野が走り込むが、シュートへはいけずボールはクリアされる。

45分、竹内とのワンツーで左サイドを上がった永井のゴールライン付近からの折り返しは中央でクリアされる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、名古屋陣内に1人残る大宮・ムルジャの前へのボールはペナルティエリアを出た楢崎がクリア。

アディショナルタイム2、大宮ペナルティエリア内で田口から足元へのボールを受けたシモビッチ。しかし相手ディフェンスに囲まれ反転してシュートまでは持ち込めずボールはクリアされる。

アディショナルタイム3、名古屋ペナルティエリア左から中へと流れた大宮・ムルジャの右足のシュートはクロスバーを越える。

アディショナルタイム4、センターサークル内の竹内から縦へのボールをシモビッチが頭でゴール方向へと流すが、このボールは大宮・加藤が抑える。これを大宮・加藤が大きく蹴ったところで試合終了。

2試合連続で逆転負けを喫している今のグランパスにとって課題の後半にまたも2失点で逆転を許すと、そのまま試合終了。これでナビスコカップを含め公式戦5連敗となり試合後のゴール裏の一部サポーターからはブーイングが浴びせられた。


試合終了後記者会見

160410ogu.jpg相手がセットプレーをケアしたところでPKを獲得し、それを決めて先制点を奪えた流れでしたが、そこから後半に盛り返された原因は自分たちにあると思います。ヤマザキナビスコカップの鹿島戦の敗因も考慮して、後半はしっかり入るようにと伝えていました。後半の入りの出来は良かったのですが、いい時間帯にやり切る形まで持っていけなかった部分や、2点目、3点目と追加点を取れないところに、相手に追い付く芽というか、やる気を与えてしまったと思います。そういった中で、きれいに逆転されてしまいました。いろいろな部分で改善が見られていただけに、もったいなかったと思っています。現実にはホームで負けてしまっているので、サポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

Q.ここ数試合は後半に逆転されるシーンが多いですが、その要因はどのように分析していますか?

前回と今日の敗因が一緒だとは思っていません。今日逆転された要因は、2点目、3点目を取れなかったことだと思います。攻撃としてやり切らない形があったり、追加点が取れる状況で自分たちに余裕がなかったことは、連敗が続いている中でナーバスにならざるを得ない状況がチームにあったと思います。本当に後半の入りが良くて、高い位置でボールが取れて、プレスによって相手もミスが多く出ていた中で、1対1や数的優位なチャンスをシュートまで持っていけなかった。そこの部分で、相手に逆転できるという隙を与えてしまったと思います。

Q.1点リードして後半に入った試合のマネジメントとして、今日は相手の交代策を待っていたのかと思います。この数試合、選手交代策が実ってないように思われるのですが、どう考えていますか?

その評価は評価として受け止めたいと思います。後半の一番最初に和泉と野田を変えたのは、元々のプランにありました。野田の調子が後半に上がればと思っていた中で、野田が一つギアを上げてくれたので、交代を引っ張ろうという判断になりました。