2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第5節:FC東京vs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/04/04 11:37

AWAY GAME

味の素スタジアム 4/2(土) 16:03キックオフ

試合前

上空を雲に覆われた味の素スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第5節はアウェイでFC東京との対戦となる。

桜が満開、ぽかぽか陽気の名古屋とは打って変わり肌寒い関東地方。それでもアウェイ側サポーターゾーンは名古屋からのサポーターに関東在住のグランパスサポーターも加わり約1800人がアカク染め試合前から熱気が漂っている。

午後3時20分、ゴールキーパー2人とフィールドプレイヤーが一斉に姿を現し、グランパスサポーターへと挨拶。その後、素早くハーフコートへと散らばり、直前の散水で水分を含むピッチの感触を確かめている。

先週開催されたヤマザキナビスコカップ2試合に敗れたグランパス。リーグ戦ではここまで4試合を終え4位と好位置につけるが、まだまだ序盤戦。ナビスコカップの流れを断ち切る今日の試合に期待したい。

前半

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、FC東京陣内中央の野田の落としを明神が左の安田へ、さらに前の永井がゴールライン付近から中へと折り返すが、このボールは直接ゴールラインを割る。

2分、ハーフライン付近左のFC東京・阿部の背面で前へのボールは大武が見送りタッチラインを割る。

3分、名古屋ペナルティエリア左からのクロスは大武がヘディングでクリア。

4分、FC東京ペナルティエリア左でシモビッチからのボールを受けた田口のグラウンダーのクロスは相手ディフェンスがカット、田口が再度奪いペナルティエリア手前の永井へと戻すが、足を滑らしボールは奪われてしまう。

5分、自陣中央で矢野からのボールを受けた田口が後ろから強く当たられファールの判定。フリーキックを得る。

6分、FC東京・左からのコーナーキックは安田がニアサイドでクリア。

7分、FC東京・阿部が左から名古屋ペナルティエリア内へと突破、グラウンダーでの折り返しは矢野がゴールラインへとクリア。

9分、自陣で大武から楢崎へのボールにFC東京・前田が猛然とプレス。楢崎から再度大武へと戻すが、ボールは背面に入りタッチラインを割る。

10分、ハーフライン付近右で矢野がFC東京・阿部のドリブルを止めファールの判定、FC東京ボールでのフリーキックを与える。

11分、FC東京陣内中央の野田から左へのボールに安田が縦へと突破、ペナルティエリア左から中央のシモビッチへ速いクロスを狙うが、手前に入った相手ディフェンスにヘディングでクリアされてしまう。

13分、楢崎からのゴールキックをシモビッチが頭で触り永井、田口とダイレクトプレー、そのまま前への野田へと浮かせたボールを狙うが相手ディフェンスにカットされてしまう。

15分、楢崎からのゴールキック、シモビッチが頭で触ったボールを相手ディフェンスがカット、こぼれ球を明神が縦へと狙うが、このボールもディフェンスにカットされてしまう。

【得点】
17分、FC東京陣内右を上がった古林のクロスからコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボール、中央でのこぼれ球を拾った野田が右へと大きく切り返し右足でシュート、竹内が触ったボールはゴールへ。アウェイの名古屋が先制ゴールを奪った。

18分、FC東京・左からのコーナーキックは密集のなかでFC東京のファールとなる。

20分、FC東京ペナルティエリア手前で野田が倒されフリーキックを得る。

21分、FC東京ゴール右25m強からの名古屋ボールのフリーキック。古林が右足でゴール前へのボールはFC東京・秋元が直接抑える。

23分、FC東京・徳永の右サイドでのドリブルは安田が密着、そのままタッチラインを割る。

24分、明神からのボールに右サイドを上がった古林のクロスは中央のシモビッチを飛び越え逆サイドへ、これに追いついた永井の左足の折り返しも相手ディフェンスにクリアされてしまう。

25分、名古屋ペナルティエリア付近で明神がインターセプト、シモビッチから永井、右の野田へ、FC東京ペナルティエリア付近で縦を狙ったドリブルは相手に体を入れ止められてしまう。

26分、右からのクロスをFC東京・前田に体をひねったヘディングで合わせられるが、このシュートはクロスバーを越える。

28分、FC東京陣内中央右の古林からのアーリークロスを野田が相手ディフェンスの上から頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。

29分、FC東京陣内右で矢野のダイレクトプレーから古林が縦へと突破、ここからのクロスに永井が倒れこみながら頭で狙うが、うまく合わせられずボールは逆サイドタッチラインを割る。

30分、右サイドを上がったFC東京・徳永からのクロスはディフェンスに当たり楢崎が抑える。

31分、FC東京ペナルティエリア左で縦へと仕掛けた安田のグラウンダーでの折り返しにニアサイドへ走り込んだシモビッチが触るが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。

32分、FC東京・左からのコーナーキックは矢野が中央でクリア。

33分、名古屋ペナルティエリア内右で縦へと突いたFC東京・阿部のグラウンダーでマイナス方向へのボールは逆サイドへと流れる。

34分、自陣ゴール前で竹内がピッチに倒れたため主審が確認するが、問題なくプレーは続けられるようだ。

35分、FC東京・ハの右サイドでのドリブルは安田が体を入れ、蹴り出したボールが直接ゴールラインを割る。

36分、自陣中央右でボールをクリアする矢野の足元へFC東京・阿部の足が入り名古屋ボールでのフリーキックとなる。

37分、FC東京陣内左の安田から縦へと浮かせたボールに永井が相手ディフェンスライン裏へと抜け出すが、これはオフサイドの判定。

38分、楢崎からのボールを受けるシモビッチが相手ディフェンスを抑えてしまいファールの判定。

39分、名古屋陣内右からFC東京ボールのスローイン。右に開くFC東京・河野の前へのボールは安田が頭でゴールラインへとクリア。

40分、FC東京・右からのコーナーキック、低く速いボールにFC東京・森重が右足で飛び込むが、このシュートは枠の右へと外れる。

41分、左サイド高い位置を取るFC東京・小川の前へのボールは矢野がゴールラインへとクリア。FC東京・左からのコーナーキックに中央で竹内とFC東京・森重が交錯、竹内のファールとしてFC東京にPKが与えらえる。このプレーで竹内に対しイエローカードが提示される。

【失点】
43分、このPKをFC東京・森重に決められ同点とされてしまう。

44分、自陣左で永井が引っ掛けられフリーキックを得る。

45分、ハーフライン手前左から名古屋ボールのフリーキック。安田からのボールをシモビッチが競り合い、右裏へと抜けたボルに古林が追いつくと右足でのシュートを狙うが、このボールは枠の左へと外れる。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、自陣左でボールを放した後に安田がFC東京・河野に倒される。このプレーでヒートアップした両者に対しイエローカードが提示される。

アディショナルタイム2、自陣左で安田が引っ掛けられファールの判定。

ここで前半終了。

アウェイでの互角の展開からセットプレーで先制に成功した名古屋だったが、PKからの失点により1-1での折り返しとなった。お互いにボールを持って縦へと速いスリリングな展開だが、時折水を含むピッチに足を滑らせ危ないシーンも見られた。前半終了間際にはヒートアップするシーンも見れれたがハーフタイムを挟み後半、落ち着きを取り戻し再度勝ち越しゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、FC東京ボールでキックオフ。

1分、FC東京・小川から縦へのロングボールは大武が競り合い楢崎が抑える。

2分、ハーフライン付近右から名古屋ボールのフリーキック、田口からFC東京ペナルティエリア左へのボールはクリアされてしまう。

3分、名古屋ペナルティエリア付近左からFC東京・東の右足のシュートは楢崎が正面で抑える。

4分、ハーフライン手前左で明神からのボールを永井がダイレクトで縦へ、野田が相手ディフェンス裏へと抜け出すが、これはオフサイドの判定となってしまう。

5分、FC東京陣内中央で野田のボール奪取から右の矢野へ、縦へと持ち上がり中への折り返しからコーナーキックを得る。

6分、名古屋・右からのコーナーキックは中央でクリアされる。

7分、センターサークル内の野田から左へボールに永井が飛び出すと、FC東京ペナルティエリア内左で相手ディフェンスのマークをゴール方向へと外し左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

8分、ハーフライン手前右で野田が倒されたフリーキック、大武から左サイドを駆け上がる安田へ長いボールを狙うが相手ディフェンスにカットされてしまう。

10分、名古屋陣内中央左からFC東京ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは楢崎が直接抑える。

11分、名古屋ペナルティエリア右からFC東京・徳永の右足でのクロスは楢崎が直接抑える。ここからのリスタートをFC東京陣内右の古林へと運び縦への仕掛けからコーナーキックを得る。

12分、名古屋・右からのコーナーキック。古林が右足で上げたボールを中央で高く飛んだ竹内が頭で触るが、このボールは左へと外れる。

13分、FC東京1人目交代:ハ→橋本

14分、フリーキックからのボールを名古屋ペナルエティエリア左で受けたFC東京・森重からグラウンダーのボールは古林がゴールラインへとクリア。FC東京・左からのコーナーキックは密集の中でFC東京のファールとなる。

15分、FC東京陣内右からスローインをシモビッチが頭で繋ぎ永井が再度頭で折り返すが、ボールはゴールラインへとクリアされる。

16分、名古屋・右からのコーナーキックは中央で名古屋側のファールを取られれる。

17分、自陣で明神のパスカットから野田、左の永井が上がる時間を作るがボールはタッチラインへとクリアされる。

18分、名古屋ペナルティエリア内左で足元へのボールを前へとコントロールしたFC東京・東の左足のシュートは枠の左へと外れる。

19分、名古屋ペナルティエリア手前右からFC東京・橋本の右足のシュートはディフェンスに当たり枠を外れる。

20分、FC東京・左からのコーナーキックは楢崎が弾きクリアする。

22分、FC東京陣内右を突破した古林からのクロスをファーサイドでシモビッチが触るがシュートまでは持ち込めず、ここで相手ディフェンスと交錯しFC東京ボールのフリーキックを与える。

24分、FC東京2人目交代:河野→平山
FC東京ペナルティエリア手前左でボールを受けた野田がエリア付近のシモビッチへ預けワンツーを狙うが、リターンボールはカットされてしまう。

【失点】
25分、名古屋ペナルティエリア内右で足元へのボールを受けたFC東京・平山に左へと流れディフェンスのマークを外し左足のシュートを決められてしまう。

27分、FC東京陣内右の矢野からのクロスは相手ディフェンスに当たりタッチラインを割る。
名古屋1人目交代:野田→小屋松

28分、FC東京ペナルティエリア右から小屋松が仕掛け浮いたボールをシモビッチが頭で落とし明神が飛び込むが、相手ディフェンスと交錯しながらのシュートはクロスバーを越える。

30分、FC東京・橋本から縦へのボールは竹内が見送り楢崎が抑える。

【得点】
31分、ハーフライン付近右で古林が潰れながら前へとつないだボール、ここにオーバーラップした矢野から柔らかいクロスを中央の永井がヘディングで押し込み同点に成功した。

32分、名古屋2人目交代:明神→小川

33分、FC東京・森重の足元へのボールに小屋松が猛然とプレス、左へのボールはタッチラインを割る。

35分、FC東京ペナルティエリア左で右からのクロスの流れに追いついた安田の折り返しは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

36分、FC東京・阿部の左サイドでのドリブルは戻った矢野がゴールラインへとボールをクリア。

【失点】
37分、FC東京・左からのコーナーキックを中央でFC東京・森重に頭で合わせられると、楢崎が触るがボールはそのまま枠へ。再びリードを許してしまう。

38分、大武からのボールに左サイドを上がった安田が倒されフリーキックを得る。

39分、FC東京陣内中央左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足でゴール前へと上げたボールはFC東京・秋元が直接抑える。

40分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けたFC東京・前田のクロスは楢崎が抑える。

41分、自陣中央左寄りでボールを受けた田口に後方からFC東京・森重がタックル。このプレーでFC東京・森重に対し一発レッドが提示される。

42分、メディカルスタッフが駆け寄り田口の状態を確認、一旦ピッチの外へと出される。

44分、FC東京3人目交代:平山→高橋
楢崎からのリスタートを蹴ったところで、主審から田口のコートへの復帰が認められる。

45分、ハーフライン付近左でボールを奪った永井が縦へと加速、ペナルティエリア左からのクロスに逆サイドへと走りこんだ矢野が頭で飛び込むが、このシュートは枠の右へと外れる。
(アディショナルタイム表示:5分)

アディショナルタイム1、名古屋3人目交代:安田→グスタボ

アディショナルタイム2、FC東京ペナルティエリア内左で外の小川からのボールを中で受けた永井がゴールライン付近から折り返すが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム3、ハーフライン手前左の田口から右を上がる矢野の前を狙ったボールはFC東京・秋元が直接抑える。

アディショナルタイム4、FC東京陣内右から名古屋ボールのスローイン。中央でグスタボが相手ディフェンスと交錯しこぼれたボールを小川が右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

アディショナルタイム5、FC東京・小川がゴール前で倒れ、治療のため一旦外へと出される。FC東京陣内右でグスタボがドリブルを引っ掛けられフリーキックを得る。

アディショナルタイム6、ここからのフリーキック、小川が右足でFC東京ゴール前へと上げたボールは相手ディフェンスがクリア。

ここで試合終了。

後半に入り、FC東京のリードに1度追いついた名古屋だったが、セットプレーから痛恨の失点を喫しアウェイで悔しい敗戦。お互いに戦う姿勢を強く出し、スピーディーでスリリングな戦いだっただけにサポーターからは拍手もおくられたが、悔しい結果となってしまった。


試合終了後記者会見

160402-ogu.jpg率直に悔しいです。ベースとしてこれまで掴んでいる部分を狙いとして出せていました。失点についていろいろな見方はありますが、選手が粘り強く戦っていただけに、もったいない失点でした。今日の試合内容で勝てないのは、私のマネージメントによる部分が大きいと思っています。選手に対しては、下を向くような内容ではないと伝えました。

Q.最初の失点、PKを取られたシーンを振り返ってください。

森重選手がうまいなと思いました。先制していてそれほど危ないシーンも無かっただけに、あの失点はもったいなく思います。それ以外の失点も、もったいない形でした。

Q.後半は相手のペースだった感じもしましたが、交代枠の使い方についてお聞かせください。

チームのバランスを見極めて、小屋松を使う時間帯について考えました。試合の流れを見ると、相手の時間帯という部分はありましたが、それほど極端には感じていませんでした。

Q.後半はビルドアップよりもオープンな展開からロングボールが増えたように感じましたが?

完全に、ビルドアップで戦うかといえば、そこに固執はしていません。繋げられる場面は繋ぎながらも、FC東京がシモビッチの高さに対応しきれていないのはわかっていましたし、そこの高さを有効に使う戦いもありました。オープンな展開になれば、前へ走る力のある選手がいます。高い位置で奪ってからのクオリティは前半から見せられていました。それでも、今後はラストパスや動きのクオリティを上げなければ、フィニッシュまでは持っていけません。その精度の差が、今日のようなゲームで出ると思います。

Q.オーマン選手に代え、大武選手を起用しましたが、その評価をお聞かせください。

選手個人に対する評価は、明言を避けさせてもらえればと思います。どの選手も試合に出たいと思っていますし、今日は大武にチャンスがありました。日頃のトレーニングから私なりに選んだ形でした。