2016シーズン試合結果
試合前
青空が広がるが、まだ肌寒いパロマ瑞穂スタジアム。2016Jリーグヤマザキナビスコカップ、グループステージ第2節はホームで湘南ベルマーレとの対戦となる。
水曜日に行われた第1節に敗れ、グループステージ突破のためには負けられないホームでの今日の試合。今シーズン、グランパスへ移籍加入し右サイドで欠かせない存在となっている古林にとっては、古巣・湘南と初の公式戦を戦う。
ウォーミングアップを行う古林にはグランパスサポーターから声援が届けられたが、すでに本人もこの楽しみな一戦に向け気持ちを高めているようだ。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディンフェンスラインは右から矢野、オーマン、竹内、安田の4人。明神、田口を中盤底にシモビッチのワントップ、その後ろに古林、小川、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取ったホームの名古屋に対し湘南ボールでキックオフ。
1分、湘南・奈良輪から縦へのボールは竹内が見送り直接ゴールラインを割る。
2分、自陣右の矢野の足元へのボールに湘南・高山のスライディングの足が入りファール、矢野が一旦ピッチへ倒れるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
3分、自陣中央のオーマンから右の矢野、縦の古林を狙ったボールは湘南・菊池にカットされタッチラインを割る。
4分、右サイドで高いポジションを取る湘南・奈良輪の前へのボールは直接ゴールラインを割る。
5分、右サイド高い位置でボールを拾った古林が左へ切り返し中へとクロス、中央へ小川が詰めるがボールは手前で相手ディフェンスにクリアされてしまう。
6分、センターサークル付近の田口から縦へのフェイントを入れ左の永井を狙ったボールは背面に入りタッチラインを割る。
8分、名古屋ペナルティエリア右から中へとドリブルで流れた湘南・下田の左足のシュートはオーマンがブロック、これをクリアする。
10分、湘南・左からのコーナーキックは中央の永井がヘディングでクリア。ここで腰付近を打った永井が一旦ピッチへと座り込むが、主審が駆け寄り確認し問題はないようだ。
11分、ハーフライン手前で矢野がパスカット、右へと開く古林へ繋ぎゴール前のシモビッチへとアーリークロスを狙うが、このボールは高く逆サイドへと流れてしまう。
13分、自陣右の古林の足元へ湘南・菊池のタックルが入り、このプレーで湘南・菊池に対しイエローカードが提示される。
14分、湘南陣内左、高い位置でボールを受けた安田のクロスは中央でクリアされる。
15分、自陣右の古林から湘南陣内中央のシモビッチの前を狙った長いボールはエリアを外へと出た湘南・村山にタッチラインへとクリアされる。
16分、自陣中央で明神のパスカットから左へのボールを永井がダイレクトで右の古林へと狙うが、このボールは手前でカットされてしまう。
17分、ハーフライン手前でオーマンからのボールを受ける田口が足をかけられファールの判定、名古屋ボールのフリーキックとなる。
18分、ここで田口がピッチへと倒れこみ、治療のため一旦ピッチの外へと出される。
19分、オーマンからのフリーキックを左へと開いたシモビッチが相手ディフェンスラインの裏へと走るが、これはオフサイド判定。ここで治療を終えた田口のピッチへの戻りが主審から許可される。
20分、右サイドを上がった湘南・下田からのクロスはオーマンが頭で触り戻った古林がタッチラインへとクリアする。
22分、湘南・菊池が名古屋ペナルティエリア左でボールを受け縦を狙うが矢野が密着、前へと蹴り出したボールは直接ゴールラインを割る。
23分、湘南陣内右で田口からのボールを受けた小川が右へと流れ1度切り返し外を上がる古林の時間を作るが、ここで2人に囲まれボールを奪われてしまう。
24分、センターサークル付近で永井、田口、永井、オーマン、田口とワンタッチで繋ぎ右の矢野を狙うが、このボールは背面に入り直接タッチラインを割る。
26分、ハーフライン付近左で永井と湘南・奈良輪が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。
27分、素早いリスタートから湘南陣内右、高い位置の古林へと繋ぎ中へのクロスにニアサイドで小川が飛び込むが、ボールは手前で相手ディフェンスにクリアされる。
29分、湘南ペナルティエリア付近で相手選手と交錯した小川がその場で倒れるが、すぐに立ち上がりプレーは続けられるようだ。
30分、名古屋陣内右、高い位置の湘南・高山の前へのボールはマークの安田がゴールラインへとクリア。
31分、湘南・右からコーナーキック、中央でこぼれたボールはシモビッチが左足でクリアする。
32分、湘南陣内中央左で田口が縦へのドリブルを止められフリーキックを得る。ここからのフリーキック、田口が右足でゴール前へと上げたボールをファーサイドのオーマンが頭で合わせるが、このシュートは相手ディフェンスにクリアされる。
34分、セーンターサークル内の明神から縦へ楔のボール、これをシモビッチが右足アウトサイドのダイレクトプレーで左の永井へと繋ぎ右から走り込む古林へとクロスを狙うが、このボールは手前に入った湘南・村山にキャッチされてしまう。
36分、楢崎からのゴールキックを湘南陣内中央のシモビッチが頭で前へ流すが、このボールは湘南・村山にクリアされる。
37分、左サイドを上がった湘南・菊池からグラウンダーで中へのボールはオーマンが右足でクリア。
38分、右からのクロスを名古屋ペナルティエリア内左よりの湘南・大槻に頭で合わせられるが、このシュートは楢崎が弾き枠を外れる。
39分、湘南・右からのコーナーキックは中央で楢崎が直接抑える。
40分、湘南陣内左で永井がハイボールを競り合いフリーキックを得る
41分、素早いリスタートを左で繋ぎ縦の永井の前を狙うが相手ディフェンスに抑えられ裏へのボールはクリアされてしまう。
42分、名古屋ペナルティエリア内でオーマンのヘディングでのクリアミスを湘南・下田に左足で狙われるが、強烈なシュートも楢崎が足を出しクリアする。
43分、センターサークル付近で溢れたボールを縦へと狙う明神の足へ湘南・パウリーニョのタックルが入り、このプレーで湘南・パウリーニョに対しイエローカードが提示される。
45分、自陣中央でオーマンのクリアボールを永井がダイレクトで右へと狙うが、ボールは相手ディフェスに当たりタッチラインを割る。
(アディショナルタイム表示:2分)
アディショナルタイム1、湘南陣内右から名古屋ボールのスローイン。矢野からゴール前のシモビッチを狙ったロングスローは相手ディフェンスにクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足でのボール、中央外へと流れたところへオーマンが走り込むが、このシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。
アディショナルタイム2、名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足のボールをファーサイドの竹内が相手ディフェンスと重なりながら頭で合わせるが、このシュートは枠の右へとはズレる。
アディショナルタイム3、湘南ボールのゴールキックをオーマンがヘディングで弾いたところで前半終了。
ボールホルダーに対しコート全域でハイプレッシャーをかける湘南。ボールを奪ってから縦への形を持つ相手に緊張感の漂う前半はスコアレスでの折り返しとなった。
後半、湘南のプレッシャーを上回るスピードやダイレクトプレーでチャンスを作り、先制ゴールを奪いたい。
後半
エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。
1分、湘南ペナルティエリア手前中央の田口から右の古林へ、ここからの折り返しに田口がヘディングで飛び込むが合わせ切れずボールはクリアされる。
2分、ハーフライン付近右の古林の落としから明神がダイレクトで右前線へ、このボールを小川が追うが手前に入った湘南・三笠を後ろから押してしまいファールの判定、湘南ボールのフリーキックとなる。
4分、名古屋ペナルティエリア左の湘南・菊池からグラウンダーで中へのボールはオーマンがクリアする。
5分、名古屋ペナルティエリア手前でのこぼれ玉を湘南・石川が右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。
7分、センターサークル内で竹内からのボールを受ける古林が後ろから押されフリーキックを得る。
8分、ハーフライン付近左でシモビッチが引っ掛けられフリーキックを得る。リスタートのボールを左の安田へと繋ぎ中へのクロスを狙うが、このボールは相手ディフェンスに当たりクリアされる。
9分、自陣右で田口が足元へのタックルを受けフリーキックを得る。
10分、フリーキックからのボールをシモビッチが頭で落としサポートに寄った明神が倒されフリーキックを得る。リスタートのボールを奪われ一気に名古屋陣内へのロングボールを狙われるが、ペナルティエリアを出た楢崎が左へとクリアする。
12分、ハーフライン付近左から名古屋ボールのスローイン、安田からのボールをシモビッチが胸で落としタッチライン際を縦へと上がる永井の前へ狙うが、このボールは直接タッチラインを割る。
13分、名古屋ペナルティエリア手前右の湘南・下田から左足で中へのボールは楢崎が見送り直接ゴールラインを割る。
15分、名古屋ペナルティエリア手前でオーマンのディフェンスを左へと交わした湘南・高山の左足のシュートはクロスバーを越える。
17分、湘南ディフェンスラインから縦へのボールは安田が湘南・高山をブロック、ボールは直接ゴールラインを割る。
18分、ハーフライン付近でシモビッチと湘南・石川が交錯、湘南ボールのフリーキックとなる。
19分、湘南ボールのフリーキックを自陣で奪った名古屋。右の古林へ繋ぎタッチライン際で縦を狙うが、ここはファールで止められてしまう。
21分、自陣左で安田のパスカットから田口、シモビッチ、左の永井、小川と繋ぎペナルティエリア内左のシモビッチの左足のシュートは湘南・村山が触り枠を外れる。
22分、名古屋・左からのコーナーキック。田口の右足でのボールは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。
23分、名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足でのシュートは湘南・村山がパンチングでクリア。
名古屋1人目交代:小川→矢田
24分、湘南陣内右、高い位置から名古屋ボールのスローイン。矢野から矢田を狙ったボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足でのボールは湘南・村山が中央でキャッチ。腰からピッチへと落ちたため主審がプレーを止め確認するが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
26分、名古屋陣内右から湘南ボールのフリーキック、名古屋ゴール前左へのボールを競り合った矢野が相手選手と交錯、名古屋ボールでのフリーキックとなる。
27分、ハーフライン付近右の湘南・下田から縦を狙ったボールはカバーに走った竹内がタッチラインへとクリア。
28分、ディフェンスラインのオーマンから右サイドの古林の前を狙うが、これはオフサイドの判定となってしまう。
29分、右サイドを上がった古林からのクロス、左からペナルティエリアへ入った田口の左足のシュート、これは合わせられないがこぼれ球をシモビッチが頭で押し込むも相手ディフェンスにクリアされる。
30分、名古屋・左からのコーナーキック。田口の右足でのボールは中央でクリアされる。
31分、名古屋陣内左で湘南ボールのフリーキック、左へ開く湘南・大槻の前へのボールはオーマンがゴールラインへとクリア。湘南・左からのコーナーキック、ショートで繋ぎ中へのボールは矢野がヘディングでクリアする。
34分、自陣ゴール前でオーマンが足を痛めピッチへと座り込むと、立ち上がり歩いて外へと出るが、交代となる。
名古屋2人目交代:大武→オーマン
湘南1人目交代:大槻→藤田
36分、自陣で中央からの突破を狙った大武が蹴り出したボールを奪った湘南・石川をスライディングで倒し、このプレーで大武に対しイエローカードが提示される。
37分、自陣左の田口から縦へのボールを受けた永井が左サイドをドリブル、湘南ペナルティエリア付近で中へと持ち直し横へのドリブルから小さく落としたボールへ田口が走り込むが、右足のシュートは軸足が滑り合わせられず、相手ディフェンスにクリアされる。
39分、センターサークル付近で浮いたボールを矢田が頭で落とすが、田口へは合わず奪われてしまう。
40分、安田が左サイド高い位置で中へと蹴るが、切り返して浮いてしまったボールは相手ディフェンスにクリアされる。
41分、名古屋ペナルティエリア右の湘南・奈良輪からのクロスは矢野がヘディングでクリア。
【失点】
42分、湘南・左からのコーナーキックを中央の湘南・島村にヘディングで合わされ先制ゴールを決められてしまう。
43分、名古屋3人目交代:古林→川又
44分、湘南ペナルティエリア手前右で田口からのボールを受けた矢野のグラウンダーでのボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足のボールは中央でクリアされる。
45分、湘南2人目交代:菊池→岡本
左サイドの安田から縦へのボールを永井がディフェンス裏で受けるが、相手を引っ張ったとしてファールの判定。
(アディショナルタイム表示:4分)
アディショナルタイム1、自陣中央で竹内が湘南・下田にボール奪取を狙うが、強く倒してしまいファールの判定となる。
アディショナルタイム2、名古屋陣内右から湘南ボールのスローインを安田が奪い竹内から縦へと狙うが、このボールも跳ね返されてしまう。
アディショナルタイム3、名古屋陣内右へのボールを、ペナルティエリアを出た楢崎が前へと狙うが、タッチラインへとクリアされる。
湘南3人目交代:下田→齊藤
ハーフライン付近右から名古屋ボールのスローイン、湘南ペナルティエリア右へのボールはゴールラインへとクリアされる。
アディショナルタイム4、名古屋・右からのコーナーキック。田口の右足でのボールは中央でクリアされる。
ここで試合終了。
後半に入っても湘南のプレッシャーを崩せず効果的な攻撃を仕掛けられなかった名古屋。スコアレスの状況が続いたが、40分過ぎにはセットプレーからの失点を許す。その後は川又を前線へ入れシモビッチとの2トップでスクランブルを仕掛けるが最後までゴールネットを揺らせず。
ナビスコカップ開幕から2連敗。全6試合で競われるグループステージ突破へ向け、ホームでサポーターの期待を裏切る非常に厳しい結果に終わった。
試合終了後記者会見
アウェイの初戦に負けて戻ってきたあとの、ナビスコ2試合目のホーム試合ということで、どうしても勝ちを奪いたかったです。相手の湘南が前線からプレスにくることは分かっていたのですが、前半は特に出足が遅れて受けに回ってしまい、なかなか自分たちのリズムをつかめませんでした。後半は前への推進力が出て、つないだり、ショートカウンターといったシーンも出てきたのですが、最後の精度を欠いて崩し切ることができませんでした。湘南にも崩される場面は少なかったですが、またセットプレーでやられてしまったかという印象です。
自陣でボールを持った時に、敵陣まで運ぶのが難しかったように感じました。今後どのように改善しようと思っていますか?
後半に少し改善されたところは評価してもらえるとありがたいです。その部分の精度を上げていくことと、動きの質を上げていくこと。
ただ、意識の部分の改善が一番大きいと思います。そこを徹底してできていないのは、日頃のトレーニングで自分が監督として選手に落とし込めていないと思います。そういったところで改善していきたいと思います。
小川選手に代えて矢田選手を入れて、システムを「4-1-4-1」に変更してから良くなったという印象でしょうか?
私の認識としては、矢田が入ってから推進力が上がったというわけではなく、後半のその前からボールがつなげるようになっていたと思っています。
オーマン選手の状態は?
本人は「大丈夫」と言っていましたが、(痛めた部分を)気にしながらプレーしていたので。大武を使ってみたいという思いもあったので、早めに交代させました。
リーグ戦も含めて6試合が終わりました。攻守において前向きに戦うという姿勢は、この2カ月で上向きになってきたという受け止め方をしていますか?
どこをベースとして上向きになったと判断するかという点もありますが、キャンプは3試合と少なかったので、そこをベースとして見ると上向きという捉え方ができるとは思います。試合をこなしていく中で上げていく部分は、自分たちでやり切る難しさが出てきていると思います。リーグ戦はリーグ戦として、ナビスコカップはこれで2連敗となりました。その現実をしっかり受け止めないといけないと思っています。
私はそもそも上向きと捉えていない部分もありますし、まだまだやらないといけないことは多いです。ナビスコカップというゲームの中で、現実を見たという印象ですね。