2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第3節:川崎フロンターレvs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/03/13 10:31

AWAY GAME

等々力陸上競技場 3/12(土) 19:04キックオフ

試合前

まだまだ寒さを感じる等々力陸上競技場。明治安田生命J1リーグ1stステージ第3節はアウェイで川崎フロンターレとの対戦となる。

開幕から2試合を終え1勝1分、勝ち点4とまずまずのスタートを切ったグランパス。前節、ホームでの引き分けはチーム、サポーターともに満足はしていないが、今節、アウェイで強力な攻撃陣を擁する川崎に勝利し、新しいチームとして一気に勢いをつかみたい。

キックオフ40分前、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現した。名古屋、そして関東在住のグランパスサポーターも合流しすでにアウェイ側サポーターゾーンはグランパスレッド一色。今シーズン、関東では初となるグランパスの公式戦に、すでにサポーターの臨戦体制は整っているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディンフェンスラインは右から矢野、オーマン、竹内、安田の4人。イ スンヒ、田口を中盤底にシモビッチのワントップ、その後ろに古林、松田、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム・名古屋ボールでキックオフ。

1分、キックオフ直後のロングボールをシモビッチが競りこぼれ玉を松田が反転しボレーで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

2分、名古屋ペナルティエリア手前右から川崎・大久保の右足のシュートはクロスバーを越える。

3分、川崎陣内左を上がった安田のクロスからコーナーキックを得る。

4分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でクリアされるが、こぼれ玉にイ スンヒが寄せ再びコーナーキックを得る。

5分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは川崎・チョンにパンチングでクリアされる。

【失点】
6分、名古屋ペナルティエリア付近右で味方の落としを受けた川崎・エウシーニョに左足でのシュートを決められ先制ゴールを奪われてしまう。

7分、川崎陣内左で安田から縦へのボールをシモビッチがダイレクトで左の永井の前へと狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

8分、名古屋ペナルティエリア内左へ縦へのボールはオーマンが見送り直接ゴールラインを割る。

9分、センターサークル内でオーマンとハイボールを競り合った川崎・狩野が倒れたため主審が止めるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

11分、名古屋陣内左のから川崎・車屋の左足のミドルシュートはクロスバーを越える。

12分、自陣右で矢野からのスローインを受けるシモビッチが後ろから抑え込まれフリーキックを得る。

13分、名古屋陣内左から縦へと持ち上がった川崎・森谷の折り返しはディフェンスがゴールラインへとクリア。

14分、川崎・左からのコーナーキック。ショートでつなぎ中へのボールは田口がクリアする。

15分、川崎・中村から浮かせたボールに川崎・大久保が飛び出すが、これはオフサイドの判定。

17分、名古屋陣内右を上がった川崎・谷口からのクロスは直接ゴールラインを割る。

18分、川崎陣内左から縦へと仕掛けた永井の戻しを受けた安田が右足へと持ち替え中を狙うが、このクロスは中央でクリアされる。

20分、川崎・車屋の名古屋ペナルティエリア左で縦への仕掛けは竹内がスライディング、中へとこぼれたボールはオーマンがクリアする。

21分、自陣意義でルーズとなったボールに飛び込んだ古林が川崎・車屋と交錯しフリーキックを得る。

22分、川崎ペナルティエリア左の永井から右足で中へのボール、中央のシモビッチを超えファーサイドへのボールに追いついた古林が触るが、ボールはゴールラインを割る。

24分、川崎陣内中央でイ スンヒとパス交換したシモビッチが中央突破を狙うが、相手ディフェンス2人に囲まれボールはクリアされる。

【得点】
26分、松田のカットから右を上がった古林。川崎ペナルティエリア手前中央のシモビッチの足元へのボールをシモビッチがコントロール。一瞬のためから右に走りこんだ松田の前へのボールを、その松田が右足で流し込み同点とした。

28分、自陣中央でオーマンのパスカットから松田、永井、左の長い距離を上がった安田とつなぎ再び中の永井へ。ここから中へと浮かせたボールはシモビッチの背面に入り相手ディフェンスにクリアされる。

29分、名古屋ペナルティエリア手前で川崎・大島の左への切り返しはイ スンヒがカット、そこからの右へと流れたドリブルを倒されフリーキックを得る。

30分、川崎ペナルティエリア左で安田とパス交換した永井が左足で中のシモビッチを狙うが、ボールは直接ゴールラインを割る。

32分、川崎・中村からゴール前へと浮かせたボールは前へと出た楢崎が直接抑える。

33分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた川崎・エウシーニョの右足のシュートは枠の右へと外れる。

34分、名古屋陣内左の川崎・狩野の前へのボールは竹内がクリアする。

35分、川崎・谷口の名古屋陣内右タッチライン際でのドリブルは永井が体を入れボールを奪いクリアする。

36分、川崎・谷口から縦のエウシーニョへのボールは安田が体を合わせタッチラインを割らせる。

38分、名古屋ペナルエィエリア左で川崎・車屋の前へと浮かせたボールはオーマンが体を入れブロック、直接ゴールラインを割る。

39分、名古屋ペナルティエリア内左の川崎・狩野の前へのボールは矢野が体を入れボールを奪いクリアする。

41分、ハーフライン付近でイ スンヒが相手のパス回しにインターセプトを仕掛けるが、こぼれたボールは再び繋がれてしまう。

42分、センターサークル内でのパスカットから右の古林へ、そのまま縦へと上がり中を狙うが、グラウンダーのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

44分、ハーフライン付近左で永井がボールを奪うとそのまま縦へと加速。一旦バランスを崩しながら持ち直しグラウンダーで中のシモビッチを狙うが、ボールはわずかに後へと入りクリアされてしまう。

45分、名古屋ペナルティエリア内へと飛び込む川崎・大久保の前へのボールは飛び出した楢崎が体でしっかりと抑える。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた川崎・大久保へはオーマンが飛び込み、切り返したボールは古林が奪いクリアする。

アディショナルタイム2、名古屋陣内へのボールを竹内が拾い楢崎へと一旦戻したところで前半終了。

速いパス回しのポゼッションスタイルでボールを支配するホームの川崎に先制され苦しい展開となった名古屋。しかしこの試合、復帰後初先発となる松田がシモビッチの絶妙なポストプレーから右足で同点とした。後半も相手にボールを持たれる苦しい展開が予想されるが、耐えながらカウンターのチャンスを確実に決める集中力を保ちたい。

後半

エンドを替えた後半、川崎ボールでキックオフ。

川崎1人目交代:狩野→森本

1分、ハーフライン付近左のイ スンヒから縦へのボール、永井が相手ディフェンスの裏へと体を入れ強引に左足で狙うが、このシュートは川崎・チョンに抑えられてしまう。

2分、名古屋陣内左へと開く川崎・森谷の前へのボールは矢野が先にクリア。

3分、名古屋ペナルティエリア内へとこぼれたボールは矢野がタッチラインへとクリアする。

5分、左へと開く川崎・森谷の前への長いボールは古林がスライディグでカット、楢崎へと戻しクリアする。

6分、川崎・車屋の左サイドでのドリブルは矢野がマーク、ボールはゴールラインを割る。

7分、センターサークル付近のイ スンヒから左の永井へのボールは川崎・谷口が触りタッチラインを割る。

8分、名古屋ペナルティエリア内中央左で右からのボールを受けた川崎・森本の右足のシュートは楢崎が左手で弾きクロスバーを越える。

9分、川崎・右からのコーナーキックはニアサイドでオーマンがクリア。

10分、センターサークル付近でのパスカットからシモビッチ、左の永井へとつなぎ縦へ突破、左足のシュートは川崎・チョンが弾き右で追いついた松田の中へのボールはゴールラインへとクリアされる。

11分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央の川崎・チョンに弾かれてしまう。

12分、名古屋ペナルティエリア右で左からのボールに追いついた川崎・森本の折り返しはイ スンヒがタッチラインへとクリア。

13分、川崎・車屋から中へのボールは竹内がゴールラインへとクリア。

14分、川崎・左からのコーナーキックは中央を抜けイ スンヒが逆サイドでクリア。ここからボールをつないだ名古屋。右を上がった古林からのクロスに川崎ペナルティエリア内右へと走りこんだシモビッチが体をひねり頭で触るが、このシュートは枠の左へと外れる。

16分、楢崎からのボールに古林が右サイドで競り勝つが、その前のポジションでオフサイドとなってしまう。

17分、名古屋ペナルティエリア手前左よりから川崎・大島の右足のミドルシュートはクロスバーを叩き枠を外れる。

【得点】
18分、オーマンからのボールを川崎ペナルティエリア左で受けた永井が中へとドリブル。2人、3人とマークを外し右足を一閃すると地を這うようなシュートが右下へと突き刺さり逆転に成功した。

20分、右サイドを上がった川崎・谷口からのクロスは直接ゴールラインを割る。

21分、名古屋ペナルティエリア内左で川崎・森谷が縦へと仕掛けるが、矢野がスライディングでゴールラインへとクリア。

22分、川崎・左からのコーナーキックは楢崎がパンチングでクリア。

23分、名古屋陣内中央で川崎・エウシーニョのドリブルを倒したイ スンヒに対しイエローカードが提示される。

24分、川崎2人目交代:奈良→中野

26分、センターサークル内のシモビッチの落としから永井が中央を加速、再び左に開いたシモビッチへと通し中へのドリブルを仕掛けるが、ボールはクリアされてしまう。

27分、右サイドを駆け上がった古林から中のシモビッチを狙うが、ボールは手前に入った川崎・チョンにキャッチされてしまう。

29分、左サイドを上がった川崎・車屋からの低いクロスは竹内がクリア。

【失点】
30分、川崎・左からのコーナーキック。ショートでつなぎ川崎・中村からファーサイドへと浮かせたボールを川崎・大久保に頭で押し込まれ同点とされてしまう。

31分、川崎陣内左の安田から左へと開く永井を狙うが、ボールは川崎・谷口にタッチラインへとクリアされる。

33分、センターサークル付近のシモビッチの競り合いからこぼれたボールを松田が拾い左へ。永井が一気に加速しペナルティエリア内まで持ち込むが相手ディフェンスに付かれそのままゴールラインを割る。

35分、安田からのボールを川崎ペナルティエリア内左で受けた永井が右へとディフェンスをかわし右足のシュートでネットを揺らすが、オフサイドの判定、ノーゴールとなってしまう。

36分、名古屋1人目交代:松田→矢田

38分、川崎・中野から名古屋ペナルティエリア内へのボールは竹内がクリアする。

39分、名古屋2人目交代:イ スンヒ→明神

【失点】
40分、名古屋ペナルティエリア手前右でスローインからの落としに走りこんだ川崎・中村に右足でのミドルシュートを決められ2-3と逆転されてしまう。

41分、キックオフからのボールをシモビッチが競り合い永井が左から裏を狙うが、ボールはタッチラインへとクリアされる。

42分、川崎ペナルティエリア左で安田が中へと仕掛け得たフリーキック。田口が右足で低く入れたボールは中央でクリアされる。これを再び左の永井の前へとつなぎマイナス方向へと折り返すが、ボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

43分、川崎陣内中央右でオーマンが川崎・大久保に後ろから押されフリーキックを得る。田口からのボール、折り返しはディフェンスに当たりゴールラインを割る。

44分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。これを再び右の田口へとつなぎ左足の速いクロスは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。

45分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールをニアサイドの矢野が頭でそらすが、ボールはクリアされる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、川崎3人目交代:大島→井川
川崎ペナルティエリア手前でシモビッチが足を伸ばし奪ったボール、右の古林へとつなぎ中へのクロスを狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム2、センターサークル付近で川崎・大久保がボールを受けるが、ここは竹内がファールでカウンターの元を止める。

アディショナルタイム3、川崎陣内中央で田口が倒されフリーキックを得る。

アディショナルタイム4、田口から左のオーマンを狙ったボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは相手ディフェンスがクリア。再び右コーナーフラッグ付近から竹内のクロスをニアサイドの矢野がダイレクトでさらに中へとつなぐが、ボールはクリアされる。さらに左からゴール前へとボールを狙うが、これはオフサイドの判定。

アディショナルタイム5、川崎ボールのリスタートを大きく蹴られたところで試合終了。

1-1からはじまった後半。縦へと急ぎ始めた印象の川崎に対してオープンな試合の展開から1度は逆転に成功した名古屋。しかしながら警戒していた川崎・大久保、中村の2人に決められ2-3で試合終了。最後まで気持ちを切らさず同点、逆転を狙った名古屋だったが、新チームで初の黒星を喫してしまった。


試合終了後記者会見

160312-ogu.jpg率直に2-3というスコアでの敗戦は悔しいです。試合展開として、入りの取り組む姿勢は良かったのです。(ただ、)川崎フロンターレを相手に受けに回らないよう指示をしていたのですが、じりじりと下がり失点をしました。そこから指示を出し、高い位置からのプレスという修正を出せた部分は良かったと思います。永井のゴールでの逆転もありましたが2失点目、3失点目はそれぞれ寄せの甘さ、球際の甘さがあったと思います。その差が川崎フロンターレとの差になりました。ここぞという場面で体を張ったり間を寄せ切ったりという勝負強さをこれから身につけなければ、これからリーグで勝ち続けることは難しいと今日の川崎を相手に突きつけられました。

Q.フロンターレのストロングポイントは中盤から縦への力だと思いますが、そのことに対しどのような準備をされていたのでしょうか?

川崎の中村選手や大島選手に対し、1対1で奪おうとは狙っていませんでした。相手のセンターバックにプレスをかければロングボールを蹴るという傾向があったので、その傾向を増やそうという狙いを持っていました。試合開始からその狙いとのずれがあったため修正をしたのですが、相手の中盤に対してはこちらも田口とスンヒの2人でケアさせながら、松田にもケアさせていました。相手の中盤にはプレッシャーをかけ続け、フリーで長い時間プレーさせないよう気をつけていました。

Q.広島戦で負傷のあった田口選手をスタメン起用した狙いと、今日の評価をお聞かせください。

パフォーマンス自体は、気持ちも入っていました。私が求める部分ではもっとやってもらいたいとは思いますが、これまでと比べて怪我の影響があったとは感じていません。本人もキャプテンという立場で試合に出たい強い気持ちを持っていました。休ませるという選択肢もあったかもしれませんが、泰士(田口選手)のキャプテンシー、意気込みを感じ起用しました。それでもピッチでのパフォーマンスはもっと出してもらいたいですし、満足はしていません。

Q.攻撃に関してはシンプルで力強い特徴が出ていましたが、これを今後、どのように高めたいとお考えでしょうか?

私の中で考える形はあるのですが、それを出し切れない現状があります。今日はセカンドボールを奪っても、川崎が高い位置から切り替えさらに奪いにくるとわかっていました。その位置で簡単に失うのはもったいなかったと思います。自分たちでじっくりと時間を使い形を作る、自分たちの良い距離感はまだだせていません。それでもカウンターや、それに関わる選手の推進力は前よりは出せるようになっていると感じています。