2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第17節:鹿島アントラーズvs名古屋グランパス

最終更新日時 2015/11/23 12:50

AWAY GAME

県立カシマサッカースタジアム 11/22(日) 13:30キックオフ

試合前

上空には雲が広がり肌寒さを感じるカシマサッカースタジアム。明治安田生命J1リーグ2ndステージ第17節はアウェイで鹿島アントラーズとの対戦となる。

前節、ホームでの甲府戦に逆転勝利をしたグランパス。すでにチャンピオンシップ進出の可能性は無く天皇杯も敗退が決まったため、リーグ戦最終節となる今日の試合が今シーズンのグランパスにとって最後の試合となる。

キッックオフ30分前、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を表すと、アウェイ側ゴール裏をグランパスレッドに染めるサポーターの拍手と歓声で迎え入れられた。

今シーズン限りでの契約満了が発表された西野監督にとってもグランパスで最後となる今日の試合。相手は2ndステージ、僅かながらも逆転優勝のチャンスがある鹿島アントラーズであり難しいゲームが予想されるが、2年間の集大成となる今日の試合、なんとか勝利し選手・スタッフ、そしてサポーターが笑顔でシーズンを終えたい。

前半

前半、メインスタンドから向かって右にエンドをとった白のユニフォーム名古屋に対し鹿島ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア左で鹿島ボールのワンツーはそのままゴールラインを割る。

2分、名古屋ペナルティエリア手前中央でキープした鹿島・カイオから右へのボールは本多が足を出しカットする。

3分、ハーフライン付近左で闘莉王が倒され得たフリーキック。素早く右へと回し矢野からサイドへ流れる川又を狙うが、このボールは鹿島・山本にカットされてしまう。

4分、名古屋陣内中央右から鹿島ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは小川がヘディングでクリア。

5分、名古屋陣内中央で田口と鹿島・西が倒れると、両者とも治療のため一旦ピッチの外へと出される。

6分、名古屋ペナルティエリア手前左から中へと流れた鹿島・カイオの右足のシュートはクロスバーを越える。

8分、自陣ハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック。左へと流れた闘莉王へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

9分、左サイドで永井がペナルティエリア内へとボールを落とすと、それを受けた闘莉王の左足ボレーは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

10分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはファーサイドでクリアされる。

11分、鹿島陣内左で永井がインターセプト、そのまま縦へ持ち上がり中へのクロスに闘莉王が走り込むが、相手ディフェンスと重なり裏で触ったヘディングのシュートは枠を外れる。

12分、センターサークル内でパスカットした竹内が倒され得たフリーキック。田口が鹿島ペナルティエリア左へと上げたボールを闘莉王がヘディングで中へと落とすが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

13分、ハーフライン付近左でボールを奪った永井が鹿島・曽ヶ端の一を見て長い距離から浮かせたシュートを狙うが、このボールは後ろへと戻る鹿島・曽ヶ端にクリアされる。

14分、鹿島陣内左で永井、矢田、闘莉王とつなぎペナルティエリア右へと走り込む小川へのサイドチェンジ、このボールを小川がダイレクトで中へと落とすが味方には届かずボールはクリアされてしまう。

16分、自陣で牟田がカットしたボールを闘莉王が受けると右へと開く川又の前へ長いボールを狙うが、前へと出た鹿島・曽ヶ端に先にキャッチされてしまう。

17分、名古屋ペナルティエリア内左で縦へと突いた鹿島・カイオからグラウンダーのボールは竹内がゴールラインへとクリア。

18分、鹿島・左からのコーナーキック。中央を溢れ右から戻したボールを鹿島・ファンに右足で狙われるが、このシュートはゴールライン付近の闘莉王に当たり枠を外れる。鹿島・左からのコーナーキックは中央の接触で永井が倒れ名古屋ボールでのフリーキックとなる。

20分、名古屋ペナルティエリア内左で鹿島・カイオがドリブル、その場でターンし牟田を振り切り右足でのシュートは楢崎が弾き枠を外れる。鹿島・左からのコーナーキックは中央で楢崎が抑え名古屋ボールでのフリーキックとなる。

22分、鹿島ペナルティエリア左で闘莉王がヘディングで前へと落としたボールを競り合った永井が倒されフリーキックを得る。

23分、ここからのフリーキック、田口が右足で鹿島ゴール前へと浮かせたボールがそのまま枠の右上隅へと飛ぶが、鹿島・曽ヶ端にパンチングでクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールを中央の闘莉王がヘディングで合わせるが、このシュートは鹿島・曽ヶ端の正面を突きキャッチされてしまう。

25分、センターサークル付近の闘莉王から左縦へのボールを永井、本多が追うがボールは相手ディフェンスにクリアされる。

26分、自陣左で永井のパスカットから中央の田口へ、そのまま中を持ち上がり左へ流れペナルティエリア内を狙う川又へと通すが、相手ディフェンスに囲まれシュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

28分、鹿島ペナルティエリア内左へ走り込んだ永井の前へのボールをキーパー手前に叩きつけワンバウンドさせるシュートで狙うが、このボールも鹿島・曽ヶ端に弾かれてしまう。名古屋・左からのコーナーキック、田口からのボールは中央で相手ディフェンスが触り鹿島・曽ヶ端が抑える。

30分、ハーフライン付近右で田口がインターセプトを狙い飛び込むが、鹿島・小笠原と交錯しファール、鹿島ボールのフリーキックとなる。

31分、名古屋ペナルティエリア内右へと走り込む鹿島・赤崎へと浮かせたボールに竹内、本多が詰めると、本多が引っ掛けられ名古屋ボールでのフリーキックとなる。

33分、ハーフライン付近左から名古屋ボールのスローインを闘莉王が背面前方へとダイレクトで狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

34分、名古屋ペナルティエリア手前右へと走り込んだ鹿島・赤崎の低いシュートは楢崎が正面で抑える。

35分、鹿島ペナルティエリア左へのボールに追いついた永井がボールをキープ、中央を上がる小川の前を狙うが、これは呼吸が合わずボールはクリアされる。

37分、鹿島陣内中央の永井のヘディングでのボールに川又が相手ディフェンスライン右から強引に右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

38分、鹿島陣内左で永井がヘディングで浮かせたボールに走り込んだ川又が鹿島・西と接触、鹿島ボールでのフリーキックとなる。

40分、自陣右で矢野が鹿島・中村からボールを奪うが、ここで相手を倒してしまいファールの判定、鹿島ボールでのフリーキックとなる。

41分、名古屋ペナルティエリア手前左から鹿島ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは闘莉王がヘディングでゴールラインへとクリア。鹿島・左からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。

43分、鹿島ペナルティエリア付近右で川又が頭で落としたボールを小川が中央へと走り込む田口へ狙うが、ボールは背面に入ってしまい相手ディフェンスにクリアされる。

44分、名古屋ペナルティエリア手前中央から鹿島・遠藤のミドルシュートはクロスバーを叩き外れる。再度ゴール前へとボールを入れられるが、これは楢崎が抑える。

45分、鹿島陣内中央を持ち上がった矢田から左へと斜めに走る川又の前へと狙うが、これはオフサイドの判定。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、名古屋陣内右から鹿島ボールのスローインは闘莉王、永井が囲み縦へとボールをクリア。

アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア左から中へのボールは闘莉王がカットし楢崎がクリア。

アディショナルタイム3、名古屋ペナルティエリア付近のボールを田口がカットし矢田へとつなぐが、ここで前半終了。

ボールポゼッションではホームの鹿島が上回るが、シュート数、チャンスの数でも互角の両チーム。名古屋としては高い位置でのパスカットから何度かチャンスを作ったが、後半も耐える展開からなんとか先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、鹿島ペナルティエリア右で闘莉王のボールに追いついた小川からグラウンダーで中へ、このボールをニアサイドで受けた川又が反転し左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

2分、名古屋ペナルティエリア手前左の鹿島・遠藤から中へのボールを右から走り込んだ鹿島・中村がフリーで受けるが、これはオフサイドの判定。

3分、ハーフライン付近右へ戻したボールを受ける矢野が鹿島・カイオに後ろから引っ掛けられフリーキックを得る。

5分、鹿島ペナルティエリア左へと上がった本多のクロスは鹿島・西にゴールラインへとクリアされる。

6分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは鹿島・曽ヶ端にパンチングでクリアされる。

7分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた鹿島・カイオからマイナス方向へのボールを鹿島・遠藤に左足で狙われるが、このシュートはクロスバーを越える。

【失点】
9分、名古屋ペナルティエリア手前中央から右へと流れエリア内へ入った鹿島・中村に素早い切り返しから左足でのシュートを決められ先制ゴールを許してしまう。

11分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鹿島・遠藤の中への折り返しはゴールライン付近の牟田がクリア。

12分、名古屋ペナルティエリア内中央の鹿島・遠藤にフリーでのシュートを狙われるが、楢崎が反応、枠の外へとクリアする。鹿島・左からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。再び右から中へのボールを鹿島・赤崎に右足で狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

13分、センターサークル付近の矢田から右を上がる小川の前へのボールは鹿島・山本に体を入れられボールはクリアされる。

15分、センターサークル付近から名古屋ボールのフリーキック。田口からペナルティエリア右へのボールを闘莉王が頭で中へと折り返すが中央の川又の背面に入りボールはクリアされる。

16分、鹿島1人目交代:赤崎→鈴木

17分、自陣中央で牟田がピッチに座り込み、担架が呼ばれる。

18分、名古屋1、2人目交代:牟田、小川→大武、ノヴァコヴィッチ

20分、鹿島ペナルティエリア左で矢田とパス交換をした永井が右足で中へと狙うが、このボールは鹿島・曽ヶ端が抑える。

21分、センターサークル付近から名古屋ボールのフリーキック、田口からのボールをペナルティエリア付近の川又が競り合いこぼれ球を本多が左足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

22分、鹿島ペナルティエリア手前から田口が闘莉王へと当てワンツーを狙うが、リターンボールは相手ディフェンスにコースを抑えられ鹿島・曽ヶ端が直接キャッチ。

23分、鹿島2人目交代:中村→豊川

24分、闘莉王からのボールを右で受けゴールライン際を中へと持ち込んだ矢田からグラウンダーでマイナス方向へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

25分、鹿島ペナルティエリア左で川又からのボールを受けた本多のクロスに中央のノヴァコヴィッチが体をひねりながら頭で合わせるが、このシュートは鹿島・曽ヶ端の正面を突きキャッチされてしまう。

26分、鹿島陣内中央で川又が倒されフリーキックを得る。

27分、鹿島ゴール正面30m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールをゴール左の矢野が頭で折り返すが、ボールは中央を抜け逆サイドでクリアされる。

28分、名古屋ペナルティエリア手前左から鹿島・豊川のミドルシュートは楢崎が正面で抑える。

29分、鹿島ペナルティエリア手前中央で長いから足元へのボールを受ける闘莉王が引っ掛けられフリーキックを得る。

30分、鹿島3人目交代:遠藤→山村
鹿島ゴール正面20m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。これを田口が右足で直接狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

31分、鹿島陣内左でパスカットした本多が中央のノヴァコヴィッチを狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。

32分、鹿島ペナルティエリア右を縦へと突破した矢野からマイナス方向へのボールを矢田がスルー、中央の田口が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

34分、自陣からカウンターを狙う鹿島・小笠原の前へのボールは戻った矢野がクリアする。

35分、自陣中央で闘莉王が鹿島・豊川に倒されると、このプレーで鹿島・豊川に対しイエローカードが提示される。

36分、名古屋ペナルティエリア手間右から鹿島・山村のミドルシュートは楢崎が正面で一旦弾き抑える。

37分、鹿島ペナルティエリア左の永井からのクロスは鹿島・曽ヶ端が直接抑える。
名古屋3人目交代:川又→杉森

38分、鹿島陣内右でボールを受けた杉森が縦へのドリブルからクロス、このボールをファーサイドの永井が頭で折り返すが、鹿島・曽ヶ端にキャッチされてしまう。

39分、鹿島陣内中央で永井が鹿島・西に倒されると、このプレーで鹿島・西に対しイエローカードが提示される。

41分、名古屋ペナルティエリア手前右から鹿島・カイオの右足のシュートは楢崎が正面で抑える。

43分、楢崎からのボールを闘莉王が頭で競りノヴァコヴィッチが裏を狙うが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

45分、鹿島ペナルティエリア内右で田口からのボールを受けた杉森が左へと切り返し左足のシュートを狙うが、相手ディフェンスに当たりクリアされる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、鹿島陣内左から名古屋ボールのスローイン、ペナルティエリア内で一旦クリアされると、再度左から中へのボールをノヴァコヴィッチが右足で合わせるが、このシュートはゴールライン付近のディフェンスに体でクリアされてしまう。

アディショナルタイム2、セットプレーからのこぼれ球を鹿島陣内左の本多がゴール前へ、このボールを矢野が頭で合わせるが、このシュートは鹿島・曽ヶ端の正面を突きキャッチされてしまう。

アディショナルタイム3、自陣右で鹿島・カイオのドリブルを止めた矢野に対しイエローカードが提示される。

アディショナルタイム4、鹿島ペナルティエリア左で永井の縦へのドリブルは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

アディショナルタイム5、鹿島陣内左から名古屋ボールのスローイン。本多からのロングスローは中央でクリア、こぼれ球に走り込んだ田口の右足のシュートも相手ディフェンスに当たりクリアされる。

ここで試合終了。

失点直後にも2度のピンチを迎えた名古屋だったが、楢崎のビッグセーブもありなんとか1点差で耐えると、前線へノヴァコヴィッチを入れ前への圧力を高めた。カウンターでの追加点を狙う鹿島に対し何度かチャンスも作ったがそれでも最後までゴールネットは揺らせず。2015年の最終ゲームはアウェイでの惜敗となった。


試合終了後記者会見

151122nis.jpg優勝のかかった鹿島アントラーズが相手でしたし、スタートから強いプレッシングを受ける展開を予想していました。その中でどのように我々がリアクションするかという点をスタートから集中していました。中位にいながらモチベーションをキープするのは非常に難しいゲームでしたが、選手が最後までタフで、アグレッシブに戦った姿勢に満足しています。

負けたゲームでの満足はあり得ないことなのですが、選手が気持ちを込めて戦っていました。多少オープンな展開となったゲームでしたが、最後までゴールを狙う姿勢を持てたことは良かったと思います。本当に、難しい準備の中でのゲームでしたが、チームが機能し戦えたことが良かったと思います。

Q.後半途中から投入した杉森選手の評価をお聞かせください。

彼個人だけのことを考えれば、非常に刺激のあった1年だったと思います。いろいろとプレッシャーを感じながらも、J3で戦ったり代表での活動もあったり、グランパスのトップで僅かでも時間が与えられたり、日々のトレーニングでも向上心を持って取り組んだ1年だったと思います。先週まで代表でイングランド遠征へ行き、そこから帰ってきて彼の姿勢も一段と高くなっていました。コンディションも悪くありませんでしたし、今日は彼の将来を考えてチャンスを与えたのではなく、しっかりと力を持っている杉森という選手が今週もいたので、チャンスを与えました。

Q.この2年間、監督として誤算となった部分はあったのでしょうか?

厳しい状況でチームを預かることはわかっていました。チーム状況を変化させざるを得ない時期に任されたため厳しい内容は覚悟していました。クラブを整えチーム作りを続ければという気持ちは自分で持っていました。2年を振り返ると、チーム力を出し切れなかった、そのことに自分で責任を持つことが大切だと感じています。けが人も多く出してしまった結果、戦力を十分に発揮することはできませんでしたし、マネージメント不足を感じていました。そのような状況でいろいろと選手のポジションを変えたり、直近のゲームに入るのが精一杯でスタイルやコンセプトを打ち出すのは難しい時期でした。厳しい戦力の中で戦わざるを得なかった、そのような状況で選手達は耐えるゲームも多かったのですがタフに戦ってくれました。