2015シーズン試合結果
試合前
2週間ぶりの開催となる2015明治安田生命Ｊ１リーグ。今節のグランパスはアウェイ・ベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖との対戦となる。
前節、アウェイので柏戦でＪ１通算600試合出場という前人未到の記録を更新した楢崎。その試合には敗れてしまったが、アウェイ連戦となる今節に勝利し、来週末のホーム・パロマ瑞穂へとつなげたい。
キックオフ約30分前、ゴールキーパー陣に続きフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現した。遠く、九州・鳥栖まで駆けつけたサポーターからはいつも通りの声があがった。残り4試合となった2015シーズン、数字のうえはまだ残留が確定していないグランパスだが、この試合で勝利し、勝ち点を積み上げホームへと帰りたい。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、牟田、竹内、本多の4人。小川、磯村、田口、矢田が中盤を構成し川又、闘莉王の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。
1分、鳥栖陣内中央左でハイボールを競った田口が頭への接触でフリーキックを得る。ここからのフリーキック、田口が右足で鳥栖ゴール前へとボールを上げるが、鳥栖・林がキャッチ。素早い前線へのロングボールに鳥栖・池田が名古屋ディフェンスライン裏へと抜け出すが、前へと出た楢崎が体でブロック、シュートは打たせず戻った磯村がボールをクリアする。
2分、鳥栖陣内左で田口のパスカットから闘莉王がゴール方向へと浮かせたボール、川又が胸でのトラップを狙うが、ボールが手に当たりフリーキックを与える。
4分、右サイド高い位置でボールを受けた鳥栖・吉田のクロスは牟田がヘディングでクリア。
5分、名古屋陣内右の鳥栖・高橋からのアーリークロスは牟田がヘディングでクリア。
7分、右サイドの鳥栖・吉田からニアサイドへのクロスは本多がゴールラインへとクリア。
8分、鳥栖・右からのコーナーキックは中央でクリア。
9分、鳥栖・吉田から名古屋ゴール前へと浮かせたボールは楢崎が直接抑える。
10分、ハーフライン付近の田口から相手ディフェンスライン裏へと浮かせたボールを川又が追うが、ボールは先に鳥栖・林にキャッチされてしまう。
11分、鳥栖・左からのコーナーキックは中央で楢崎が手を出しクリア。
12分、鳥栖ペナルティエリア左で本多から足元へのボールを受けた闘莉王が内側を上がる矢田へとヒールで狙うが、ボールは鳥栖・谷口にスライディングでカットされる。
13分、自陣右でドリブルを狙った小川が鳥栖・早坂に倒され、このプレーで鳥栖・早坂に対しイエローカードが提示される。
14分、先の接触で右足首付近を抱え小川がピッチへと倒れ、治療のため一旦外へと出される。
15分、楢崎からのフリーキックを闘莉王が頭で落とし矢田が走り込むが、これはオフサイドの判定となってしまう。
16分、自陣左でパスカットした竹内がそのまま縦への突破を狙うが、ボールはタッチラインへとクリアされる。
17分、鳥栖陣内右で田口からのボールを足下へと受けた矢野が距離のある位置から右足でのシュートを狙うが、ボールは枠の左へと外れる。
19分、ハーフライン手前左で竹内が相手パスをカット、縦を狙うが、このボールもカットされてしまう。
21分、自陣右で小川がボールを奪うと中央の闘莉王、右に開く川又と繋ぎ中央をあがった矢田の前へとボールを通すが、矢田の右足のシュートは鳥栖・林の左足でブロックされてしまう。
23分、鳥栖・林のからのロングボールを左から名古屋ゴール前へとつながれるが、エリア内で前へと出た楢崎が直接抑える。
24分、鳥栖陣内中央で闘莉王の落としを小川が縦へと狙うが、相手ディフェンス裏を狙う川又へは届かずボールはクリアされる。
25分、ハーフライン上で田口がインターセプトに成功するが、足下深くに入ったボールは再度奪われてしまう。
26分、鳥栖ペナルティエリア左で闘莉王が落としたボール、本多が縦を突きゴールライン付近からのクロスをファーサイドから走りこんだ矢野が左足インサイドで合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。
27分、田口からのボールに左へと開いた闘莉王のクロス、中央で相手ディフェンスのカットを小川が右へ流し矢野が中央の川又を狙うが、このボールは手前に入った相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。
28分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールに矢野が飛び込むが鳥栖・高橋と接触、ボールは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。
29分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボール、中央での混戦に牟田、矢野が飛び込むが押し込めずボールは鳥栖・林にクリアされる。
30分、鳥栖・林からのリスタートを本多がヘディング、鳥栖陣内左よりの川又がライン際の闘莉王を狙うが、ボールはタッチラインを割る。
32分、名古屋陣内中央右から鳥栖ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へと上げられたボール、ニアサイドへ鳥栖・キムに飛び込まれるが、川又と重なりながら足先で触ったボールは枠の右へと外れる。
33分、左サイドハーフライン付近でボールを受けた本多の足の内側に鳥栖・吉田のタックルが入り、このプレーで鳥栖・吉田に対しイエローカードが提示される。
34分、ここで本多が治療のためピッチの外へと出される。
35分、ハーフラリン付近左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で鳥栖ゴール前へと上げたボールは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはファーサイドへと流れる。左で追いついた矢田からグラウンダーのクロスも見方が触れずクリアされてしまう。
36分、自陣右でボールをクリアする矢野の足に鳥栖・金のタックルが入りファール、主審からの注意を受ける。
37分、鳥栖陣内左よりで本多、闘莉王、本多、田口と繋ぎ田口からのボールをエリアな右の小川が頭で折り返そうと狙うが、ボールは直接ゴールラインを割る。
38分、名古屋ペナルティエリア左の鳥栖・池田からのクロスは本多がゴールラインへとクリア。
39分、鳥栖・右からのコーナーキック、中央でのこぼれ球は闘莉王がクリア。
40分、センターサークル付近で竹内のパスカットから田口が縦へ、川又が相手ディフェンスライン裏への突破を狙うが、ディンフェスとそのまま交錯し川又のファールを取られる。
41分、鳥栖陣内中央で川又の落としを矢田がダイレクトで左へ、小川がペナルティエリア左から中への突破を狙いコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールをニアサイドの闘莉王が頭で逸らすが、ボールは逆サイドゴールラインを割る。
42分、ハーフライン付近右で川又が後ろから押され得たフリーキック。田口から鳥栖ゴール前へのボールは矢野と競り合った鳥栖・林にクリアされてしまう。
43分、鳥栖陣内右よりの田口からゴール前へのボールに川又飛び込むが、手前に入った鳥栖・林に一旦弾きながら押さえられてしまう。
45分、自陣左の竹内から縦へのボールに闘莉王が鳥栖・谷口の裏を狙うが、相手を抑えてしまいファールの判定。
（アディショナルタイム表示：3分）
アディショナルタイム1、鳥栖陣内右から鳥栖ボールのフリーキック。鳥栖・林から名古屋ゴール前へのロングボールを右へと落とされるが、本多がタッチラインへとクリア。
アディショナルタイム2、ハーフラリン付近の田口から縦へのボールに川又が相手ディフェンスライン裏を狙うが、ボールはエリアを出た鳥栖・林に先にクリアされる。
アディショナルタイム3、鳥栖陣内センターサークル付近で田口が鳥栖・高橋と接触、田口のファールを取られたところで前半終了。
試合開始から名古屋陣内両サイドで高いポジションを取り縦へと速い攻撃の鳥栖に押し込まれた名古屋。それでも開始15分を耐えるとその後はお互い球際に激しさの見える互角の展開が続きスコアレスでの折り返しとなった。途中何度か両チームの選手が入り乱れるなどヒートアップするシーンも見られたが、アウェイの名古屋としては冷静に戦いを続け勝機を見いだしたい。
後半
エンドを替えた後半、鳥栖ボールでキックオフ。
1分、名古屋ペナルティエリア左から中へのボールをニアサイドの鳥栖・早坂が触るが、楢崎がゴールラインへとクリア。
2分、鳥栖・左からのコーナーキックはニアサイドでクリアする。
4分、鳥栖陣内左で本多がボールを奪われカウンターを仕掛けられるが、名古屋ゴール前へのボールは楢崎が直接抑える。
5分、田口からのボールに鳥栖ペナルティエリア内左へと開いた闘莉王がゴールライン付近で上りを待ち中央の川又へとマイナス方向へのボールを狙うが、相手ディフェンスと重なりシュートは打てずボールはクリアされる。
6分、鳥栖陣内中央でルーズボールに飛び込んだ磯村と鳥栖・菊地が交錯、磯村が前へと倒れるが、このプレーがシミュレーションと取られ磯村に対しイエローカードが提示される。
7分、センターサークル内で田口が競り合い前へとこぼしたボール、これを闘莉王が右足アウトサイドで前へと浮かせ川又が左から相手ディフェンスライン裏へと狙うが、エリア内で前へと出た鳥栖・林に先にクリアされてしまう。
8分、名古屋ペナルティエリア手前右で鳥栖・水沼にワントラップから右足ボレーを狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。
9分、名古屋ペナルティエリア右の鳥栖・吉田からのクロスは矢田がゴールラインへとクリア。鳥栖・右からのコーナーキックはニアサイドの小川がヘディングでクリア。
10分、自陣左で田口がインターセプトを狙うが、浮いたボールが自身の手に当たりフリーキックを与える。
11分、名古屋ペナルティエリア手前右から鳥栖ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へと上げられた速いボールは直接逆サイドでゴールラインを割る。
12分、鳥栖陣内左で川又のハンドによる鳥栖ボールのフリーキック。鳥栖・林からゴール前へのボールを一旦落とされるが、牟田が右足でクリア。
13分、鳥栖陣内右で矢野が右へと開く小川へと狙うが、このボールは鳥栖・キムにタッチラインへとクリアされる。
15分、鳥栖陣内右の闘莉王から内側の小川へ、中へと持ち替え左の矢田を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。
16分、中盤からのパスに名古屋ペナルティエリア内左ゴールライン際で追いついた鳥栖・池田の折り返しは左ポストに当たりゴールラインを割る。
18分、名古屋1人目交代：矢田→田中
19分、名古屋ペナルティエリア左の鳥栖・金からのライナーでのクロス、ゴール前でのワンタッチを鳥栖・に左足で狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。
20分、自陣右で矢野と鳥栖・水沼が交錯、鳥栖ボールのフリーキックとなる。
21分、名古屋陣内左タッチライン際から鳥栖ボールのフリーキック。ショートでのゴール前へのボールは本多がクリア。
22分、鳥栖陣内左で闘莉王、小川、本多と繋ぎ中へのクロスは鳥栖・林が直接抑える。
23分、名古屋ペナルティエリア内中央で右からのボールを鳥栖・早坂がトラップ、ボールを右へと小さく流し右足でのシュートは楢崎が反応、ゴールラインへとクリア。鳥栖・右からのコーナーキックは中央で磯村がクリア。
24分、コーナーキックからのクリアボールを再び右へとつないだ鳥栖のクロスは楢崎が直接抑える。
25分、先の接触プレーで頭部を負傷した闘莉王が治療のためピッチの外へと出される。
26分、鳥栖1人目交代：池田→豊田
27分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鳥栖・吉田のクロスはゴール前を飛び越え逆サイドでタッチラインを割る。
28分、名古屋ペナルティエリア左を上がった鳥栖・金からのクロスはファーサイドで本多がクリア。
29分、自陣から名古屋ボールのフリーキック。田口、磯村と小さく繋ぎ縦へとボールをペナルティエリア内左の川又が頭で折り返すが、ボールは鳥栖・林に直接キャッチされてしまう。
31分、鳥栖・金からのクロスは牟田が一旦胸で落としタッチラインへとクリア。
32分、鳥栖2人目交代：岡本→藤田
33分、名古屋ペナルティエリア中央でこぼれ球を拾った鳥栖・豊田の左足のシュートは竹内がスライディングでクリアする。
34分、名古屋ペナルティエリア手前左から鳥栖・金のクロスは名古屋ゴール前を抜け逆サイドでゴールラインを割る。
鳥栖3人目交代：早坂→鎌田
35分、名古屋ペナルティエリア内左の鳥栖・鎌田からのクロスは本多がヘディング、クリアボールをペナルティエリア外から鳥栖・高橋に右足ダイレクトで狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。
36分、自陣センターサークル付近でボールを受けた磯村が鳥栖・豊田に後ろから倒されフリーキックを得る。
38分、名古屋ペナルティエリア手前左から中へと流れた鳥栖・水沼の右足のシュートはクロスバーを越える。
39分、鳥栖陣内右を上がった矢野の遠い位置からのクロスは鳥栖・林が直接抑える。
40分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鳥栖・吉田の右足でのシュートはクロスバーを越える。
42分、鳥栖陣内右で闘莉王が右からのスローインを受けるが、ボールはタッチラインへとクリアされる。左サイドハーフライン付近で田中が鳥栖・水沼のカウンターのドリブルをスライディングで止め、このプレーに対しイエローカードが提示される。
44分、鳥栖陣内左で田中がヘディングで競り合い裏へと流れたボールを川又が追うが、これはオフサイドの判定となってしまう。
45分、鳥栖陣内右で闘莉王が前へと落としたボール、川又の縦への突破は相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。
（アディショナルタイム表示：5分）
アディショナルタイム1、鳥栖陣内右から名古屋ボールのスローイン。矢野からのロングスローのクリアボールをペナルティエリア外の田口が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに弾かれてしまう。
アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鳥栖・鎌田の折り返しは楢崎が直接抑える。
アディショナルタイム3、鳥栖陣内中央の小川から右の川又へ、川又がワンタッチで相手ディフェンス左へとボールを落とし左足で力のあるシュートを狙うが、このボールは鳥栖・林の正面を突き一旦弾きながら抑えられてしまう。
アディショナルタイム4、名古屋ペナルティエリア内左で縦へと抜けた鳥栖・水沼からのクロスは本多がゴールラインへとクリア。鳥栖・右からのコーナーキックはニアサイドで磯村がクリア。
アディショナルタイム5、名古屋陣内右から鳥栖ボールのスローイン。鳥栖・藤田のロングスローは楢崎がパンチング、再び名古屋ゴール前へと上げられたボールも鳥栖・豊田と交錯しながら楢崎がしっかりと抑える。
アディショナルタイム6、鳥栖陣内中央で闘莉王が倒され得たフリーキック。田口が鳥栖ゴール前へと上げたボールは密集を飛び越え直接ゴールラインを割る。
ここで試合終了。
後半に入り、ホームで何としても勝ち点の欲しい鳥栖の圧力を受け防戦一方となった名古屋。それでもディフェンスラインの球際で体を張った守りと楢崎の好セーブでなんとか耐えきると終了間際に田口、川又と2本の惜しいシュートを放ったが決められず、アウェイでスコアレスドローでの勝ち点1を分け合う事となった。
試合終了後記者会見
非常にタフなゲームを想定していましたし、ハードワークをする鳥栖のチームスタイルに対し、ベースとしての強さを求めました。今のチーム状況で戦うなかで、最低限のパフォーマンスは見せてくれたと思います。守備意識を持ちながら90分プラスアルファの時間を戦えていました。しかしながら、守備から攻撃へと転じる部分で迫力を感じませんでした。現状で闘莉王を前線で使いオプションが使えない状況で今日はオフェンスの力を出し切れませんでした。攻撃から守備への切り替えについては狙いを持った守りが出来たのですが、攻撃では足りませんでした。非常に厳しいチーム状態が続きますが、選手はタフに戦ってくれたと思います。
交代カードを2枚残したままの試合となりましたが？
代わりに出せる選手がいないわけではありません。遠征に参加する以上は戦力として考えていますし、そのような選手を選んで連れてきています。それでも、戦況を見る中で流れを変えるとかという狙いで使える状況がありませんでした。全体的に悪い流れではありませんでしたが、本来ならば攻撃のカードを切りたい部分はありました。それでも感覚的にもシステム的にも、そのカードを切ることが出来ませんでした。
闘莉王選手が発熱をおしての出場となったようですが？
昨日も練習に参加できませんでしたが、本人は間違いなく戦う気持ちでした。今日も食事では他の選手と重ならないよう時間差をつけるなど、本人も気を使っていまし、また試合前には点滴を打ちました。ぶっつけ本番的な部分はありましたが、本人の意思を尊重し出場させましたが、本来ならリスクがあったことは理解しています。彼のパフォーマンスについては、今日の試合に限らず本来守備の選手がチーム状況により前線で起用されることで、決してスムーズ出ない部分もあったかもしれませんが、相手には強い圧力をかけてくれたと思います。