2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節:名古屋グランパスvsヴィッセル神戸

最終更新日時 2015/09/27 13:34

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パロマ瑞穂スタジアム 9/26(土) 19:34キックオフ

試合前

上空には雲が広がるパロマ瑞穂スタジアム。2015明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節はホームでヴィッセル神戸との対戦となる。

前節、アウェイで川崎フロンターレを相手に大敗を喫したグランパス。これでナビスコカップ、天皇杯を含め公式戦7試合勝ちが無く、さらにその川崎戦で永井、ダニルソンの2人が負傷するなど、苦境が続く。

19時30分キックオフとなる今日の試合だがキックオフ30分前となる19時、フィールドプレイヤーがウォーミングアップのためピッチへと姿を現した。ゴール裏に陣取るグランパスサポーターからは拍手と歓声で迎え入れられえたが、今シーズン残り3試合となったホームゲーム。今日は何としてもチーム・サポーターが一丸となり勝利を掴みたい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーはJ1通算599試合目となる楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、竹内、牟田、本多の4人。小川、磯村、田口、矢田の4人が中盤を構成し闘莉王と野田の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋に対し神戸ボールでキックオフ。

1分、キックオフ直後のボールを受けた神戸・増山が右サイドでドリブルを仕掛けるが本多が体を前へと入れ相手のファールを誘う。

2分、神戸陣内左の田口から神戸ゴール前へと速いボール。これを小川がスルーしゴール方向へと向かうが、神戸・山本に直接キャッチされてしまう。

4分、神戸・森岡から名古屋ペナルティエリア左へと縦へのボールは、これを追う神戸・ペドロの前に牟田が体を入れ直接ゴールラインを割る。

5分、矢野から前線の野田へのボールは神戸・北本に体を当てられ触れず、神戸・山本がクリア。

6分、神戸・相馬の左からのクロスは名古屋ペナルティエリア内中央へと走りこんだ神戸・増山に左足ダイレクトで合わせられるが、このシュートは枠の左へと外れる。

8分、矢野から縦へのボールに神戸ペナルティエリア右を突いた小川がコーナーキックを得る。

9分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央外よりで神戸・山本にパンチングでクリアされる。

11分、自陣中央で田口からのボールを受けた牟田と神戸・石津が交錯。主審から神戸・石津に対し注意が与えられる。

12分、神戸陣内高い位置で矢田からのボールに本多がタッチライン際を走り込むが、ボールは神戸・岩波にスライディングでタッチラインへとクリアされる。ここからのスローインを右へと運ぶと矢野が競り合いコーナーキックを得る。

13分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。

15分、自陣左の本多から縦へのボールに野田が相手ディフェンスライン裏を狙うが、これはオフサイドの判定。リスタートから名古屋ペナルティエリア右の神戸・増山へのボールは本多がスライディングで引っ掛けてしまいフリーキックを与える。

16分、名古屋陣内左コーナーフラッグ付近から名古屋ゴール前へのボールを中央で神戸・チョンが頭で触れるが、ボールは逆サイドゴールラインを割る。

18分、神戸陣内左で野田が足下へのボールにタックルを受けフリーキックを得る。

19分、神戸陣内中央左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で神戸ゴール前へと上げたボールをペナルティエリア内へと入った野田が体をひねり頭で合わせるが、このボールは神戸・山本が抑える。

20分、神戸ペナルティエリア手前中央で後ろからのボールを小川が頭で落とし闘莉王が左足ダイレクトで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

22分、竹内のクリアボールを闘莉王がポスト、右の小川へとつなぐ。縦へと持ち込み右足のクロスをファーサイドの闘莉王が頭で落とし磯村が左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

23分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた神戸・チョンの右足のシュートは楢崎が弾き枠を外れる。神戸・右からのコーナーキック、中央でこぼれたボールは竹内が右足でクリア。

25分、名古屋ディフェンスライン裏へと抜け出す神戸・石津の前へのボールは、ペナルティエリアを出た楢崎が先にクリアする。

27分、神戸陣内左で磯村から足下へのボールを矢野が縦へと蹴り出し神戸・高橋の裏を狙うが、このボールはスライディングでゴールラインへとクリアされる。

28分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスクリアされる。

30分、神戸陣内からのクリアボールにディフェンスラインの裏を取られると、名古屋ペナルティエリア内右へとフリーで走りこんだ神戸・増山の前へのボールを右足で狙われるが、このシュートは楢崎が正面で弾きクリアする。

31分、自陣左で足下のタックルを受けた本多が倒れるが、主審が確認しプレーは続けられるようだ。

33分、神戸ペナルティエリア左で足下へのボールを受けた闘莉王が引っ掛けられフリーキックを得る。

【得点】
35分、神戸ペナルティエリア左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールをニアサイドで竹内が合わすと、このボールはクロスバーを叩くが、こぼれ球を闘莉王が左足で押し込み、ホームの名古屋が欲しかった先制ゴールを奪った。

36分、センターサークル付近で闘莉王からボールを受けた磯村がワンテンポ遅らせ左サイドを上がる矢田の前へと狙うが、このボールは神戸・山本が直接抑える。

38分、名古屋陣内中央を持ち上がる神戸・森岡から右へのボールは矢田がカット、楢崎へと戻しこれをクリアする。

41分、名古屋ペナルティエリア付近でボールを繋がれ中央へと走りこんだ神戸・森岡の足下へのボールは磯村が飛び込み先にボールをクリアする。

42分、神戸ペナルティエリア右で矢野からのボールを受けた小川のグラウンダーのクロスは中央で神戸・北本にクリアされてしまう。

43分、センターサークル内の磯村から神戸ペナルエティエリア内中央へと走り込む野田を狙ったボール。これを相手ディフェンスに先にカットされると、このボールを拾った闘莉王が左足のトラップで浮かせボレーで狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

45分、楢崎からのボールを神戸陣内中央の野田が神戸・北本と体を入れ替え前で受けるが、その前に相手を引っ掛けてしまいファールの判定を取られてしまう。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた神戸・増山からマイナス方向へグラウンダーのボールは磯村がゴールラインへとクリア。

アディショナルタイム2、神戸・右からのコーナーキックは中央の牟田がヘディングでクリア。このボールを神戸・相馬に左足で狙われるが、このシュートも牟田が体で飛び込みクリアする。

ここで前半終了。

ボールポゼッション、チャンスの数でもほぼ互角だった前半。相手のクリアボールの処理からディフェンスライン裏を取られ危ない場面があったが、楢崎の好セーブで凌ぐと、セットプレーの流れから先制ゴールを奪い1点リードしての折り返しとなった。

公式戦7試合勝ちのない名古屋だが、残り45分、攻めるべき部分と守るべき部分の判断を研ぎ澄ませ、さらに追加点を奪い逃げ切りたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、神戸ペナルティエリア手前左で本多から足下へのボールを受けた磯村が右足で狙うが、このミドルシュートは枠の左へと外れる。

2分、名古屋ペナルティエリア手前右の神戸・ペドロの足下へのボールは前へと出た竹内が先にクリアする。

3分、竹内からのボールを前線の闘莉王が頭で前へと逸らすが、このボールは相手ディフェンスにカットされキーパーからクリアされる。

4分、名古屋ペナルティエリア手前中央から神戸・増山の右足のシュートはクロスバーを越える。

5分、神戸陣内中央、センターサークル付近で闘莉王が倒され得たフリーキック。小さくつなぎ竹内からの楔を闘莉王から中の野田へ。このボールを野田が小刻みなボールタッチで中へと狙うが、相手ディフェンスに囲まれボールはクリアされる。

6分、神戸陣内中央で磯村が相手クリアボールをヘディングでカット。このボールに小川がペナルティエリア内中央へと走り込み相手ディフェンスと交錯しながら左足で狙うが、このシュートは神戸・山本が弾き枠を外れる。

7分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールを中央右寄りの牟田が頭で合わせるが、ボールは枠の右へと外れる。

【得点】
8分、神戸ペナルティエリア手前で神戸・森岡の足下へのボールを闘莉王がスライディングでカット。このボールを磯村、立ち上がった闘莉王と素早くつなぐとペナルティエリア内右へフリーで走り込む小川の前へ。小川が相手キーパーとの1対1を落ち着いて右足で蹴り込み、大きな追加点を奪った。

9分、神戸・奥井が右から中へと持ち込むが、戻った磯村がボールをカット、本多がクリアする。

10分、神戸1人目交代:森岡→三原
名古屋ペナルティエリア右で本多が神戸・奥井のドリブルを止めフリーキックを与える。

11分、名古屋右コーナーフラッグ付近から神戸ボールのフリーキック、ゴール前を飛び越えるボールをファーサイドの神戸・北本に頭で合わせられるが、このシュートはディフェンスに当たり枠を外れる。

12分、神戸・左からのコーナーキックは中央の牟田がヘディングでクリア。

14分、ハーフライン付近で牟田と神戸・石津がハイボールを競り合うが、ボールは神戸・石津の手に当たり名古屋ボールでのリスタートとなる。

17分、神戸陣内右、高い位置から名古屋ボールのスローイン、矢野からのボールを闘莉王、小川、野田とつなぐがシュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

18分、神戸2人目交代:石津→田代
自陣で牟田のヘディングでのクリアを神戸・ペドロに拾われそのままドリブルを仕掛けるが、カバーの竹内がボールを奪いこれをクリアする。

20分、楢崎からのクリアボールをセンターサークル付近で野田が競り合うが、神戸・北本と体を当てながら落としたボールは左タッチライを割る。

22分、名古屋陣内中央で牟田のクリアボールを拾った神戸・高橋の右足のシュートはクロスバーを越える。

23分、神戸陣内中央の闘莉王から左へのボールにコーナーフラッグ付近で矢田が追いつくが、ボールはタッチラインへと蹴り出されてしまう。

24分、左コーナーフラッグ付近でボールをキープした闘莉王が中へと切り返し突破を狙うが、ボールはタッチラインへとクリアされる。

25分、本多からのスローインを左で受けた野田が相手ディフェンスを1人交わしゴールライン沿いに中を狙うが、ディフェンスに押されそのままラインを割ってしまう。

26分、名古屋1人目交代:野田→川又

27分、名古屋陣内中央右寄りで神戸・ペドロが足下へのボールを受けるが、田口がノーファールでボールを奪い返す。ここから左へと繋ぎ神戸陣内左を上がった本多からゴール前中央の川又を狙った低いボールは手前で相手ディフェンスにクリアされる。

28分、名古屋ペナルティエリア手前中央から神戸・岩波の右足のシュートはクロスバーを越える。

30分、相手ディフェンスライン裏へとこぼれたボールに走りこんだ闘莉王が右足で飛び込み神戸・山本と交錯。このプレーで闘莉王に対しイエローカードが提示される。

31分、自陣中央で田口がパスカット、カバーの川又からセンターサークル付近の闘莉王、左の矢田を狙うが、このボールはカットされてしまう。

32分、自陣左で名古屋ボールのスローイン、矢田から本多へとボールを渡すが、このプレーが遅延とみなされ矢田に対しイエローカードが提示される。

33分、自陣センターサークル付近で小川が激しく倒されるがノーファールの判定。その後、主審が近づき確認し小川はプレーを続けられるようだ。

35分、ハーフライン付近で磯村と神戸・増山が交錯。このプレーで磯村に対しイエローカードが提示される。

36分、センターサークル内で小川のパスカットから神戸陣内中央の川又、左の闘莉王とつなぐが、ここでボールをクリアされる。

37分、名古屋陣内右の神戸・奥井から名古屋ゴール前へとグラウンダーで速いボールは名古屋ゴール前を抜け逆サイドで直接ゴールラインを割る。

38分、小川からのボールに右サイドを上がった矢野のクロスをファーサイドの川又が頭で折り返すが、ボールは神戸・北本にゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは神戸・山本がパンチング、これを右で拾った磯村が中央へと上げ川又がオーバーヘッドで狙うが、相手ディフェンスと交錯、川又のファールを取られてしまう。

40分、センターサークル付近で田口からのボールを受けた矢田が後ろから潰されフリーキックを得る。

41分、神戸・田代が左からドリブルを仕掛け、そのままディフェンスを振り切り名古屋ペナルティエリア内へと持ち上がるが戻った矢野がスライディング、ボールは田代が触りゴールラインを割る。

42分、名古屋ペナルティエリア右で縦へボールを受けた神戸・三原の折り返しは小川がヘディングでゴールラインへとクリア。

43分、神戸・左からのコーナーキック。ショートで繋ぎ中へのボールは本多がヘディングでクリア。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。田口からのロングボールに右コーナーフラッグ付近で追いついた矢田が戻し、これを受けた矢野の右足のシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

44分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でクリアされる。これを左の矢田へと繋ぎコーナーフラッグ付近から中へのボールは神戸・山本が直接抑える。

45分、神戸陣内中央左で本多が神戸・増山に倒されフリーキックを得る。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、名古屋2人目交代:磯村→田鍋
神戸陣内左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールをペナルティエリア内の矢野が体をひねり頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

アディショナルタイム2、神戸陣内左で相手ディフェンスライン裏を取った田鍋がそのまま縦へとドリブル、中の川又へと繋ぎ川又が左足へと切り返すが、相手ディフェンスに前を抑えられボールはクリアされる。

アディショナルタイム3、自陣左から神戸・相馬が縦へと蹴り出しドリブルを仕掛けるが、戻った小川がスライディングでボールをタッチラインへとクリア。

アディショナルタイム4、神戸ディフェンスラインから縦へのボールは楢崎がゴールラインへと見送る。

ここで試合終了。

後半、開始早々に闘莉王の前線での守備から小川が追加点を奪った名古屋。2点差としてからは攻め急ぐこともなく、終始自分たちのペースで試合を進め、そのまま逃げ切りに成功。8月16日(日)アウェイでの松本山雅FC戦以来、実に公式戦8試合ぶりとなる勝利を飾った。


試合終了後記者会見

150926nis.jpg今週一週間、キャスティングを変化した中で、選手達は良くやってくれました。内容は不足している部分はまだありますが、全体を見るとスピリットを感じた試合だったと思います。攻撃面では、最終的に闘莉王頼みの攻撃パターンに固執したところはありました。しかし、段々と全体のベクトルが整い、やり続けたことが、今日の試合結果に繋がったと思います。ディフェンス面に関してはスペースや時間を与えすぎることがここ数試合あったので、フラットにしながらボールに対するディフェンスをしました。竹内、牟田も非常に密にラインコントロールしながら、コンパクトにディフェンスしてくれました。ボランチも非常にプレスバックしやすい状況を引き出し、良い距離感の中でディフェンスが出来ていました。キャスティングを変えたことが結果に繋がったので、これをきっかけにして残りの試合を迎えたいと思います。

Q.今日のFWとしての闘莉王選手の評価をお願いします。

闘莉王は非常にいい能力を持っています。自分がグランパスに来て、スタートからFWとして使ったことは今回初めてでした。その中で、闘莉王も「十分に出来るか分からない」と言っていました。フィジカルや判断も普段と逆に入らないといけない闘莉王がいる中で、今日のミーティングでも、みんなには「チャレンジして行け」と言いました。なので、今日のような決定的な仕事が出来ることは、相当な能力だと思います。全体によりどころを与える素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。ただ、これからはそう簡単にはいかせてくれないと思います。本来ならば闘莉王が相手ディフェンダー二人を消して10-9の戦いに持ち込み、他のメンバーが活躍しなければいけません。しかし、終わってみると闘莉王が仕事をしています。それが今のチーム状態なのかも知れません。今後は全体のオフェンスの意識を見直して、メンバーにも奮起して欲しいです。

Q.今週久米GMから謝罪を含めた声明が発表され監督としても気合いの入った神戸戦でしたが、勝利と言う結果が出て一安心しましたか?

まだ5試合残っていますし、サポーターの期待に応えられる試合を続けていかないといけませんので、安心は出来ません。今日は期待に応えられた試合でしたが、満足する事は出来ないと思います。選手達も良いパフォーマンスをもっていますので、僕もこれからもっと引き出していかないといけません。戦力的に外国籍の選手や永井と主力選手がいない中で、今日選手達は良くやってくれたと思います。

Q.先日監督が闘莉王選手を動かすことによって他の選手のリアクションに期待すると言う事を仰ってましたが、今日の結果を含め今後も続けていくのでしょうか?

現時点では今日の結果と選手達の意識を尊重したいです。今日の試合も決して悪い状況ではなかったと思います。システムを変え闘莉王を前に出した中で、全員がチャレンジしてくれました。内容はまだまだですが、選手達の課題に対して向かっていく姿勢は大事にしたいです。