2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第10節:名古屋グランパスvsベガルタ仙台

最終更新日時 2015/09/13 14:29

HOME GAME

豊田スタジアム 9/12(土) 18:35キックオフ

試合前

晴天に恵まれた豊田スタジアム。2015明治安田生命J1リーグ2ndステージ第10節はホームでベガルタ仙台との対戦となる。

水曜日に行われた第95回天皇杯、ヤマザキナビスコカップの激戦から日程が詰まっていることもあり若手主体メンバーでのぞんだグランパスだったが、まさかの初戦敗退となってしまった。ナビスコカップも敗退が決まり、残りはリーグ戦のみとなった今シーズンのグランパス。そのリーグ戦でも2ndステージ9試合を終え首位の鹿島とは勝ち点差8の8位。上位争いに加わるためはには、もう負けられない状況となった。

キックオフ約30分前、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーが姿を現した。先のナビスコカップ第2戦、天皇杯で途中出場を果たし怪我からの完全復活が期待される田口が今日はスターティングメンバーに名を連ねる。スタジアムMCからの紹介、サポーターからの「泰士コール」など、本人も久しぶりのリーグ戦、豊田スタジアムの感覚を試合前から確認しているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは牟田、闘莉王、竹内の3人。田口、磯村を中盤底に本多、小川の両サイドハーフ。野田、永井の2トップ、その後ろに矢田が控える3-5-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋ボールでキックオフ。

1分、仙台ペナルティエリア右で田口からのボールを受けた小川のクロスは仙台・石川にタッチラインへとクリアされる。

2分、田口からのダイレクトを右で受けた小川のペナルティエリア方向へのドリブルは相手ディフェンスにカットされてしまう。

3分、仙台陣内中央の闘莉王からペナルティエリア内を狙った縦のボールは仙台・六反が直接抑える。

4分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた仙台・奥埜の右足でのクロスは闘莉王がヘディング、このボールを受ける磯村が後ろから倒されフリーキックとなる。

5分、センターサークル内の闘莉王から縦へのボールに永井が相手ディフェンスラインの間から裏を狙うが、これはオフサイドの判定。

6分、仙台陣内左の田口からのボールを仙台ペナルティエリア内中央の野田が胸で落とし矢田が右足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

8分、名古屋ペナルティエリア手前左から仙台・奥埜が中へと持ち込んだ右足のシュートは闘莉王に当たり楢崎が抑える。

9分、仙台陣内右で小川から前を斜めに外へと開く矢田の前を狙ったボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

11分、センターサークル付近で相手のマークをターンして交わした磯村から相手ディフェンスライン裏を狙う永井の前を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

12分、仙台陣内左の本多から前へのボールに永井がエリア内を狙うが、仙台・梁にコースを遮られボールは直接ゴールラインを割る。

13分、牟田からのボールに右を飛び出した永井が仕掛け得た、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。このボールを再び仙台陣内でつなぐ名古屋。左の磯村からペナルティエリア内へのボールに、セットプレーから前線に残る闘莉王が飛び出すが、これはオフサイドの判定となってしまう。

16分、名古屋陣内左、ハーフライン付近から仙台ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは闘莉王がヘディングでクリア。

17分、ハーフライン手前の田口から縦を狙う永井の前を狙った浮き球は仙台・渡部にヘディングでカットされてしまう。

18分、仙台陣内右で磯村からのボールを受けた小川が縦を狙い仙台・石川に止められると、このプレーで仙台・石川に対しイエローカードが提示される。

19分、仙台ゴール右20m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。矢田が左足で直接狙ったボールはクロスバーを越える。

20分、仙台陣内中央でインターセプトした野田がそのまま左からペナルティエリア方向へと持ち込むが、相手ディフェンス2人に囲まれボールはクリアされる。

22分、自陣右で、仙台・ロペスの前へのスローインのボールは牟田がコースを遮り直接ゴールラインを割る。

23分、仙台陣内左で後ろからのボールを本多がヘディングで競り裏の永井へと狙うが、ここで仙台・菅井と交錯、ファールの判定となってしまう。

25分、矢田からのボールを仙台陣内左で相手ディフェンスに競り勝ち裏で受けた野田がそのまま中央方向へと持ち込み右足でのシュートを狙うが、中央へ戻ったディフェンスに当たりボールはクリアされる。

26分、仙台・六反からのゴールキックを闘莉王がヘディング、田口が足を伸ばし右の小川へと狙うが、このボールはタッチラインを割る。

27分、仙台ペナルティエリア手前右でボールをコントロールした野田から外を上がる小川へ、ここからグラウンダーで中へのボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

28分、仙台ペナルティエリア左の本多から低く中へのボールに、野田がニアサイド、相手ディフェンスの前へと飛び込み触るが、このシュートは枠の左へと外れる。

30分、名古屋ペナルティエリア左を縦へと狙う仙台・金園の前へのボールは牟田が体を入れ相手のファールを誘う。

31分、自陣右、低い位置で小川が仙台・奥埜のドリブルを引っ掛けフリーキックを与える。

32分、名古屋ペナルティエリア左から仙台ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へ伸びるボールは左へと流れた楢崎が直接抑える。

33分、名古屋ペナルティエリア内へのロングボールを競り合った竹内と仙台・金園が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。

34分、仙台ペナルティエリア左、高い位置で縦へと仕掛けた本多の左足でのクロスは仙台・六反が直接抑える。

35分、仙台・左からのコーナーキックはニアサイドで永井がクリア。

36分、仙台ペナルティエリア手前の野田から左へのボールに飛び出した永井が右足へと切り替えシュートを狙うが、このボールは仙台・六反がクリア。こぼれ球をペナルティエリア手前から小川が左足で狙うが、このボールも仙台・六反が抑える。

37分、名古屋陣内中央左から仙台ボールのフリーキック、名古屋ペナルティエリア内へのボールは永井がヘディングでクリア。

39分、名古屋ペナルティエリア左の仙台・金園からグラウンダーでの中へのボールは竹内が触り逆サイドタッチラインを割る。

40分、仙台陣内右、高い位置で磯村からのボールを受けた小川から中へのボールは仙台・石川がカット、小川に当たりボールはゴールラインを割る。

42分、仙台ペナルティエリア内左でボールを奪った野田が強引に左足で狙うが、このシュートは仙台・六反に阻まれてしまう。

44分、仙台ペナルティエリア手前中央で相手ディフェンスと交錯し野田が倒されたため主審が近寄るが、永井がベンチへ向かって丸のマークを送りプレーは続けられるようだ。

45分、磯村からボールに永井が相手ディフェンスライン裏を狙うが、これはオフサイドの判定。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、センターサークル内でディフェンスラインからのボールを野田が受けるが、相手ディフェンスに肘が当たり仙台ボールでのフリーキックとなる。

アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア手前右で仙台・金久保がボールを受けるが田口、本多が密着、ボールをディフェンスラインへと戻したところで前半終了。

ボールポゼッション、シュート数で互角の両チーム。ホームの名古屋としては少し物足りないが、それでも攻守に集中し、不用意なミスの少ない安定した試合を見せている。
後半、どこかでギアを1つ上げ、あるいは選手交代で勢いを掴み先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、仙台ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア手前右のから仙台・ロペスの左足での強いボールは磯村が体に当てゴールラインを割る。

2分、仙台・左からのコーナーキック、ニアサイドで中へと逸らされたボールは本多がクリア。

3分、ハーフラインを超えた竹内からペナルティエリア内を狙う矢田の前へのボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

4分、後ろからのボールにフリーで抜け出した仙台・金園のペナルティエリア内中央から左足のシュートは前へと出た楢崎がコースを限定し、正面で弾きクリアする。

5分、仙台陣内左で竹内からのボールを田口がダイレクトで縦へと狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

7分、自陣左でスローインからのボールを受けた田口が仙台・ロペスの強い当たりにボールを奪われるが、ここからゴール前へのボールは逆サイドへと流れる。

8分、自陣右の小川の縦への突破をカットされると、こぼれ球を磯村がダイレクトでタッチライン際の野田へと狙うが、背面に入ったボールはタッチラインを割る。

11分、ハーフライン手前左の竹内から縦へのボールを永井が追うが相手ディフェンスと接触、その間にボールは直接ゴールラインを割る。

12分、仙台・六反からのロングボールをセンターサークル付近で競り合った闘莉王と仙台・金園が接触、闘莉王が一旦ピッチにしゃがみ込んだが、すぐに立ち上がりプレーは続けられるようだ。

13分、センターサークル付近の田口から左の本多を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされる。

14分、名古屋陣内中央を持ち上がった仙台・奥埜の右足のシュートは楢崎が正面で一旦弾きながら抑える。

15分、ハーフライン付近左の田口から縦へのボール、相手ディフェンスライン左外からペナルティエリア内へと永井が走りこむが、相手ディフェンスが先にスライディング、ボールは永井に当たりゴールラインを割る。

16分、仙台ペナルティエリア左で永井が仙台・奥埜に倒され、このプレーで仙台・奥埜に対しイエローカードが提示される。

17分、名古屋1・2人目交代:牟田、矢田→川又、L.ドミンゲス

18分、仙台左コーナーフラッグ付近から名古屋ボールのフリーキック。L.ドミンゲスからペナルティエリア手前左の田口へと戻し右足でのシュートはクロスバーを越える。

19分、仙台ペナルティエリア手前からドリブルを仕掛けたL.ドミンゲスが仙台・富田に倒され、このプレーで仙台・富田に対しイエローカードが提示される。

20分、仙台ペナルティエリア手前左寄りから名古屋ボールのフリーキック。L.ドミンゲスが右足で壁を巻くように直接狙ったシュートも枠の右へと外れる。

21分、名古屋陣内右で仙台・ロペスがボールを受けるが磯村がカット、ゴールライン付近で追いついたボールは仙台・ロペスに当てタッチラインを割る。

22分、自陣で小川からのボールを仙台・ロペスにカットされ左で粘られるが、闘莉王が体を入れボールを奪う。

23分、仙台ペナルティエリア手前中央の野田から縦へのボールをエリア内の田口が後ろへと落としL.ドミンゲスが右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

24分、仙台陣内左、高い位置の永井の前を狙ったボールはバウンドが合わずタッチラインを割る。

25分、仙台1人目交代:ロペス→ウイルソン

26分、左の永井から中へのボールを川又が落としL.ドミンゲスから、右の小川へ、ここからグラウンダーで中へのボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

27分、名古屋ペナルティエリア手前右から仙台・ウイルソンの右足のシュートは楢崎が弾き枠を外れる。

28分、仙台・左からのコーナーキックを中央の仙台・渡部に頭で合わせられるが、このシュートはクロスバーを越える。

29分、仙台陣内左よりの磯村から楔のボールを受けた野田がバランスを崩し、磯村と接触、ボールはクリアされる。

30分、仙台・ウイルソンの右からのボールは本多がゴールラインへとクリア。仙台・右からのコーナーキック。中央で闘莉王のいるエリアへと再びゴール前へ狙われると、中央の野田に当たりコースが変わるが、ボールは枠の右へと外れる。

31分、仙台・右からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。

33分、センターサークル内で田口からのボールを受けたL.ドミンゲスが引っ掛けられフリーキッックを得る。素早いリスタートでつなぎ左寄りの磯村から仙台ゴール前へのボールに川又が走りこむが、追いつくことはできずボールはゴールラインを割る。

【失点】
34分、名古屋ペナルティエリア内右から左足へと切り返した仙台・金久保のシュートは楢崎が弾くが、こぼれ球を拾われると、最後は詰めた仙台・奥埜のシュートを楢崎が触るが浮きゴール方向へ、このボールがラインを超え先制ゴールを奪われてしまう。

36分、自陣左で本多と仙台・菅井が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。

38分、名古屋陣内左から中へと持ち込んだ仙台・奥埜の左足のシュートは楢崎が弾き枠を外れる。

39分、仙台・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

40分、名古屋3人目交代:磯村→ダニルソン

41分、仙台陣内左で田口からのボールを縦へと蹴り出した永井が外を上がり左足でのクロスを狙うが、中央の川又の頭上を抜け逆サイドへと流れる。

42分、仙台陣内右を縦へと突破した小川のアーリークロスに川又がゴール前へと走りこむが、ボールは手前に入った仙台・六反に先にキャッチされてしまう。

43分、仙台2人目交代:金久保→村上

44分、仙台3人目交代:奥埜→山本

45分、仙台陣内左で闘莉王から縦へのボールを野田が競るが、相手ディフェンスと接触し野田のファールを取られてしまう。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア内左から仙台・ウイルソンの折り返しはダニルソンが体に当てゴールラインを割る。

アディショナルタイム2、仙台陣内中央のL.ドミンゲスから右の野田を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

アディショナルタイム3、仙台陣内中央の闘莉王からディフェンスライン裏へのボールに小川が抜け出すが、わずかに追いつけずボールはゴールラインを割る。

アディショナルタイム4、このゴールキックを仙台・六反が蹴り出したところで試合終了。

後半に入っても互角の展開の両チーム。川又、L.ドミンゲスと攻撃的なカードを2枚同時に切り勝負に出たグランパスだったが、その後もボールはつながるがゴールは奪えず。すると、一度防いだシュートも仙台・奥埜の押し込まれ、これが決勝ゴール。

ナビスコカップ、天皇杯の敗退に続き、リーグ戦上位争いも遠のくホームでの敗戦に豊田スタジアムはサポーターの大ブーイングに包まれた。


試合終了後記者会見

150912nis.jpg厳しい結果を受けなければいけないです。悪い流れを断ち切りたいゲームでしたし、選手も「何とかしなければ」という気持ちの中でプレーしてくれたと思います。決して悪いスタートではなかったと思いますし、非常にアグレッシブに入れました。ただ、崩しきれない中で、カウンターアタックを受けることの繰り返しだったと思いますし、最終的に決定づけられました。それでも、選手は非常にアグレッシブにやってくれたと思います。しかし、やはり攻撃の部分で、崩しきれない流れが続いています。なかなか、きっかけというものが掴めません。

Q.ボールを支配する時間帯もありましたが、ショートパスを繋いでいる時、持っているのか、それとも持たされているかという感覚はあったのでしょうか?

ハーフタイムで、その辺を全員が感じていました。リトリートされている中で、相手のディフェンスラインやボランチと中盤のラインの前で、ある程度ボールをポゼッション出来ていたと思います。その中でサイドチェンジを図って、両ワイドを活かす狙いを持ちながらアタッキングサードに入っていくことで、同じようになっていたリズムを変化させていかなければいけなかったのですが、なかなか変わることはありませんでした。人の動きも侵入する数も少なかったですし、仙台も非常に高いディフェンス意識でした。最近の戦いの中で、相当ディフェンスに重心をかけて入ってくるのは想定していましたし、ある程度我々がコントロール出来るということも、今日の中盤の構成では更に感じてました。そこからどう狙いを持って両ワイドを使うとか、グラウンダーでもっとセンターのポイントを作るとか、そういう狙いはあったのですが、それ以上に仙台は堅固なディフェンスだったと思います。

もっとチャレンジしていくボールを供給して、そのセカンドボールを狙っていくなどのチャレンジする動きを増やさないといけませんでした。今日は(同じような)リズムでは崩せないという中で、チャレンジボールというものが少なかった印象です。やはり何となくポゼッションしてしまっているので、崩せそうな錯覚を選手達も持っていたと思います。テンポを上げたり、スピードアップしていく展開がもう少し無ければなりませんし、人数を掛けられてディフェンスされていた中で、レアンドロと川又が入ってからも同じようなリズムだったと思います。やはりそういう"持たされた感"が強かったと思います。

Q.残り10分という時間帯で0−1のビハインドであれば、闘莉王選手を前に上げる手段もあったのではないでしょうか?

あの布陣でスコアが欲しかったです。ただ、4バックにすることも考えました。磯村の状態が悪くなければ、闘莉王を前に上げることも考えました。ただ、今日のオフェンスの中で、永井を上げることでポジショニングを常に高い位置でキープしたり、特に中盤のボールを配球するところの支配率を高めたいという狙いがありました。