2015シーズン試合結果

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦:名古屋グランパスvsFC町田ゼルビア

最終更新日時 2015/09/10 12:57

HOME GAME

名古屋市港サッカー場 9/9(水) 19:00キックオフ

試合前

心配された台風も午後には過ぎ一気に秋を感じさせる気温の名古屋市港サッカー場。ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦、120分+PK戦の激闘から中2日で天皇杯2回戦が開催される。

2週間で5試合を戦う過密日程ということもありメンバーを大幅に入れ替え、日頃出場機会に恵まれない若手選手主体で臨む今日の試合。キックオフ約30分前、港サッカー場のピッチにウォーミングアップのため選手たちが姿を現した。

初先発となるGK野村や初ゴールの期待される杉森など、サポーターにとってみどころの多い今日の試合だが、日曜日のG大阪戦で戦列復帰を果たした田口に続き、今日はダニルソンがベンチ入りを果たした。また小屋松もスタメンに復帰するなど、残りのリーグ戦、天皇杯を戦う上で重要な選手たちの状態を確認するためにも、今日は大切な一戦となりそうだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは野村。ディフェンスラインは牟田、竹内、大武の3人。望月、森を中盤底に田鍋、田中の両サイドハーフ。川又の1トップ、その後ろに小屋松、杉森が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、野村から町田陣内左の川又の前を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされる。

2分、ハーフライン手前左の大武から右の田鍋の前を狙った大きなサイドチェンジは相手ディフェスにカットされる。

4分、名古屋陣内中央からペナルティエリア内左へ持ち込んだ町田・鈴木の左足のシュートは野村が正面で抑える。

6分、町田陣内右で田鍋が縦へと仕掛けコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。望月が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。このボールを拾った森が左へと流れ再び町田ゴール前へ。このボールを田中が体をひねり頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

7分、田鍋が再び右サイドで縦へと仕掛けコーナーキックを得る。

8分、名古屋・右からのコーナーキック。望月が右足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。このボールを名古屋陣内左で受けた町田・戸島がそのまま名古屋ペナルティエリア内まで持ち込み左足で狙うが、このシュートは野村が弾き枠を外れる。町田・左からのコーナーキックは中央でディフェンスが枠の外へとクリア。

9分、町田・右からのコーナーキックはニアサイドで小屋松がクリア。

11分、左サイドを上がった町田・松本からのアーリークロスは牟田が頭で触り野村が抑える。

12分、町田陣内中央から竹内が右足で長い距離のシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。

13分、右サイドを上がった町田・重松のマイナス方向へのボールは大武がカット、望月がクリアする。

14分、町田・右からのコーナーキック。ショートでつなぎ中へのボールは川又が頭でクリア。

16分、ハーフライン付近の竹内から右サイドの田鍋の前を狙うが、このボールは町田・増田にタッチラインへとクリアされる。

17分、町田ペナルティエリア手前右の望月からエリア内右へと斜めに走る小屋松の前へアウトサイドにかけたボールを狙うが、町田・内藤にキャッチされてしまう。

18分、名古屋ペナルティエリア手前右で竹内のクリアボールを町田・宮崎に右足で狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。

19分、町田陣内右よりで足元へのボールを受けた杉森から右を上がる小屋松、グラウンダーで町田ゴール前の川又を狙うが、ボールは直接ゴールラインを割る。

20分、名古屋ペナルティエリア内中央で右からのボールを受けた町田・宮崎のシュートはクロスバーを越える。

22分、ハーフライン付近で川又が落としたボールを田中が左へと大きく蹴り出し相手ディフェンスの裏へと狙うが、蹴り出したボールはタッチラインを割る。

23分、名古屋ペナルティエリア内裏へと抜け出した町田・宮崎の戻したボールに町田・戸島に詰められるが、このシュートは枠の右へと外れる。

24分、ハーフライン付近右でパスをカットした田鍋から右へと流れる小屋松の前を狙うが、相手ディフェンスにコースを抑えられボールは直接ゴールラインを割る。

25分、名古屋ペナルティエリア付近で町田・重松の落としに走り込んだ町田・戸島の左足のシュートはクロスバーを越える。

27分、自陣右の竹内から左の田中を狙ったボールは高く直接タッチラインを割る。

28分、名古屋陣内中央でこぼれたボールを町田・松下が右足で狙うと、縦へと落ちるボールが枠へと向かうが野村が弾きクロスバーを越える。

29分、町田・左からのコーナーキックをニアサイドで合わせられるが、このシュートは枠の左へと外れる。

30分、町田陣内右よりの森から縦へのボール、町田ペナルティエリア内右へと流れた小屋松が足元に落としターンするが、シュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

31分、町田陣内中央の森から縦へと走る杉森を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

33分、町田陣内右の田鍋から戻したボールは味方がおらず、カバーの竹内が拾う。

35分、自陣ペナルティエリア付近で大武と町田・戸島が交錯、大武が顔付近をおさえ倒れたため主審が近寄るが、すぐに立ち上がりプレーは続けられるようだ。

36分、町田ペナルティエリア手前右でボールを受けた田鍋が中へと切り替え左足で狙うが、このシュートは町田・内藤が抑える。

38分、右からのクロスを中央の町田・戸島に頭で合わせられるが竹内が密着、シュートは枠の右へと外れる。

40分、ハーフライン手前の竹内から縦の川又の前を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

41分、ハーフライン手前左の大武から右を狙った大きなボールは直接ゴールラインを割る。

42分、小屋松からのボールを町田ペナルティエリア右で追いついた川又から中へのボールに小屋松がトップスピードで走りこむが、シュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

43分、町田ペナルティエリア左で外へと流れた望月がフォローの小屋松に当て中へと持ち替えるが、さらに中を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

45分、自陣左で田中が抑えられフリーキックを得る。
(アディショナルタイム表示:なし)

アディショナルタイム1、自陣左で杉森がボールを奪うが、ここで前半終了。

開始から単純なミスでリズムを作れず、チャンスの数でも町田に完全に上回られた名古屋。最後の部分、シュート精度の低さに助けられた。後半、まず試合を作れるようなんとか持ち直したい。

後半

エンドを替えた後半、町田ボールでキックオフ。
名古屋1、2人目交代:森、杉森→田口、ダニルソン

1分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた町田・鈴木からの折り返しに町田・松下が走りこむが、田中と交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。

2分、町田・鈴木が名古屋ペナエルティエリア左からドリブルで中を狙うが、牟田が体を当てボールを奪いタッチラインへとクリア。

3分、田口から縦へのボールに川又が町田ペナルティエリア左で縦を狙うが相手ディフェンスに着かれボールはゴールラインを割る。

5分、町田陣内左の田口からのボール、中へと入った田中から縦の川又、ダイレクトで左を狙うが、このボールはゴールラインを割る。

6分、左サイドで縦へのボールを追う小屋松が途中で左腿裏付近を押さえ止まると、ドクターに確認しピッチの外へと出る。

8分、町田陣内中央の望月からエリア内左の川又の足元へ速いボールを狙うが、このパスは相手ディフェンスにカットされてしまう。

9分、名古屋3人目交代:小屋松→矢野

10分、名古屋陣内左の町田・松本からゴール前へのボールは竹内が足先で引っ掛けクリアする。

12分、町田陣内右、センターサークル付近で田口と町田・平が交錯、このプレーで田口に対しイエローカードが提示される。

13分、町田1人目交代:戸島→久木野

14分、望月から左へ流れる矢野の前を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされる。

15分、ハーフラインを超えた竹内から相手ディフェンス2人の間から縦のボールを狙うが、このボールは町田・内藤が直接抑える。

16分、名古屋ペナルティエリア内右で中へと持ち込んだ町田・久木野の中へのグラウンダーでのボールは牟田がタッチラインへとクリア。

19分、名古屋ペナルティエリア内右で足元へのボールを受けた町田・鈴木の反転したシュートはクロスバーに当たり野村が枠の外へとクリア。町田・左からのコーナーキック、ニアサイドで逸らされたボールを再度右から中へと狙われるが、このボールは中央でディフェンスがクリア。

20分、町田陣内左で田口からのボールを受けた田中が右の田鍋の前へと狙うが、このボールは伸びてしまい直接ゴールラインを割る。

21分、町田ペナルティエリア手前右の望月からのクロスに、左を上がった竹内が町田ゴール前へと飛び込むが、相手ディフェンスに抑えられボールは直接ゴールラインを割る。

22分、名古屋ペナルティエリア手前右から町田・重松のミドルシュートは野村が正面で抑える。

23分、田口からのボールに右サイドを上がった田鍋の折り返しでコーナーキックを得る。

24分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボール、ニアサイドからこぼれたボールを左で追いついた矢野が再度折り返すが、ボールは相手ディフェンスに当たり町田・内藤が抑える。

26分、町田ペナルティエリア手前右で田口からのボールを受けた望月が右へ、このボールに外を上がった矢野の折り返しは町田ゴール前を抜け逆サイドでクリアされる。

28分、センターサークル手前の大武から右の田鍋を狙ったボールは浮いてしまい直接タッチラインを割る。

29分、ハーフライン手前の竹内から左の大武へのボールは追いつけず直接タッチラインを割る。

30分、町田ペナルティエリア内左でボールを受けた田中が中へと仕掛けコーナーキックを得る。

31分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは外よりで相手ディフェンスが触り逆サイドタッチラインを割る。

32分、町田陣内右から名古屋ボールのスローインからコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールに中央の牟田が頭で飛び込むがこのシュートは相手キーパーが触りディフェンスがクリア。

33分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボール、中央の混戦から竹内が左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。
町田2人目交代:宮崎→森村

34分、名古屋ペナルティエリア左外を上がる町田・松本の前へのボールは牟田がタッチラインへとクリア。

35分、自陣左でダニルソンのパスカットから縦へ、このボールを左で受けた矢野が中へと仕掛けフリーキックを得る。このプレーで町田・松下に対しイエローカードが提示される。

37分、町田ゴール正面左、20m弱の位置から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で壁を越えるシュートを直接狙うが、このボールは町田・内藤が正面で抑える。

38分、自陣右で町田・重松が足元へのボールを受けるが田中が密着して前を向かせず、ボールをタッチラインへとクリア。

39分、町田陣内左の望月から右の田鍋を狙ったサイドチェンジをカットされカウンターを受けるが、名古屋ゴール前へのボールはダニルソンが胸に当てゴールラインを割る。

40分、町田・右からのコーナーキック、ニアサイドへ低いボールから田口のクリアミスが逆サイドへと溢れるが、牟田がゴールラインへとクリア。町田・左からのコーナーキックは田中がニアサイドでゴールラインへとクリア。

41分、町田3人目交代:重松→サビア
町田・左からのコーナーキックは直接ゴールラインを割る。

43分、町田ペナルティエリア右の矢野からの折り返しは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスがクリア、このボールを田鍋が右足ダイレクトで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

45分、左からのクロスに名古屋ペナルティエリア内右、ゴールライン付近で追いついた町田・サビアのグラウンダーで中へのボールは牟田がタッチラインへとクリア。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア内左でダニルソンが町田・久木野の切り返したドリブルを後ろから引っ掛けてしまいファールの判定。このプレーでダニルソンに対しイエローカードが提示されるとともに、PKを与える。

【失点】
アディショナルタイム2、このPKを町田・鈴木にゴール左下隅に決められ、終了間際に先制ゴールを許してしまう。

アディショナルタイム3、センターサークル内の竹内から縦を狙ったボールは町田・内藤が抑える。

アディショナルタイム4、町田・内藤が大きく前へと蹴ったところで試合終了。

後半開始から田口、ダニルソンを入れた名古屋。中盤でボールを持てるようになったが、後半早々にこの試合が復帰戦となった小屋松が左腿裏付近を痛め交代。交代3人枠を使い切った名古屋だがゴールを奪えず。徐々に運動量の落ちる町田に対しこのまま延長突入かと思われたが、終了間際、ダニルソンが与えたPKを決められ、これが決勝ゴール。2年前、同スタジアムでの敗戦に続きまたしても天皇杯初戦で下部リーグ所属クラブに敗れての敗退が決まった。


試合終了後記者会見

150909-nis.jpg今日のようなパフォーマンスしか出せないことに対して、憤りを感じています。責任も強く感じています。天皇杯は色んな要素が噛み合ってゲームが成立します。そう簡単に戦える相手ではないと、選手達も強い気持ちを持って覚悟していました。ただその中で、J1のチームが今日のようなパフォーマンスではいけないと、情けなく思います。自分自身のチーム作り、選手へのパワーが自分に無いのかと思いました。今日の結果は監督としての力のなさを強く感じました。

Q.選手へのパワーがないと仰ってましたがそれはどのような事でしょうか?

チームを作る監督としての力のことです。

Q.終始相手に押されていましたが、相手の評価をお願いします。

スカウティングは充分しました。しっかり分析、警戒して選手に伝えていました。ただメンバー編成がこちらの予想より80%程違っていました。相手も主力メンバーでのスタートではなかったと思います。それでもチームのスタイルが確立されていました。こちらも警戒する所きちんと警戒し、攻められる所は狙って攻めました。ただ、町田は非常にアグレッシブで推進力がありプレッシングも強く、前半は中盤の主導権を握られてしましました。望月と森のセンターMFでは、少し負担が強かったのかなと感じました。