2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第2節:名古屋グランパスvsガンバ大阪

最終更新日時 2015/07/16 14:10

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パロマ瑞穂スタジアム 7/15(水) 19:04キックオフ

試合前

梅雨明け前ながらも、真夏の暑さに覆われたパロマ瑞穂スタジアム。明治安田生命J1リーグ2ndステージ第2節はホームでガンバ大阪との対戦となる。

前節、アウェイで湘南ベルマーレに敗れたグランパス。2点を追う展開で1トップの位置へ起用されると永井からのパスに飛び出しゴールを決めた川又。今日は先発メンバーに名を連ね同じ1トップでの起用が予想される。8月に行われる東アジアカップでも予備登録メンバーに選出され、さらなる活躍が期待される。

キックオフ約30分前、ウォーミングアップのためその川又を含むフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現した。夕方になり少し風も出てきたパロマ瑞穂。それでも第1節から中3日、暑いコンディション下での試合となり、両チームとも消耗戦も予想される。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディンフェスラインは竹内、闘莉王、大武の3人。矢田、小川を中盤底に矢野、本多の両サイドハーフ。川又の1トップ、その後ろに永井、小屋松が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、キックオフ直後、右サイド前線へのボールを競った矢野からのボールを小屋松が再度矢野へと戻すが、ボールはタッチラインへとクリアされる。

2分、右サイド高い位置を取るG大阪・大森の前へのロングボールは大武がコースを塞ぎ直接ゴールラインを割る。

4分、G大阪・岩下から縦へのボールを小川がカット、その小川からのボールを受けた永井がG大阪ペナルティエリア内右まで縦に仕掛け右足でのシュートを狙うが、このボールはG大阪・東口の正面を突き一旦弾きながら抑えられてしまう。

6分、ハーフライン付近右の竹内から縦へのボールを受けた小屋松がワンタッチでさらに右を上がる矢野の前へと狙うが、このボールはG大阪・藤春にタッチラインへとクリアされる。

【失点】
8分、名古屋ペナルティエリア手前でG大阪・パトリックのドリブルは闘莉王がカット、こぼれ球を矢野から左に開く永井へ繋ぐと、ここからG大阪ペナルティエリア内右まで持ち上がった永井が角度のあるところから右足で狙うが、このシュートはG大阪・東口に弾かれる。するとG大阪が一気に名古屋ゴール前へのボール、これを受けたG大阪・大森の左足のシュートが左ポストに当たりながら中へと跳ね返りゴールの中へ。開始早々に先制ゴールを許してしまう。

11分、G大阪ペナルティエリア手前中央の小川から右を上がった竹内へ、ここからペナルティエリア内左よりの川又を狙うが、このボールは相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。

12分、G大阪ペナルティエリア手前左の永井に当て小屋松が縦へのワンツーでエリア内へと飛び込むが、リターンボールはG大阪・東口にクリアされる。

13分、本多がペナルティエリア内左で縦へと仕掛け得た名古屋ボールのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。

14分、G大阪陣内中央の矢田から左サイドを上がる本多の前を狙うが、G大阪・米倉と競った本多が触ったボールはゴールラインを割る。

17分、名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けたG大阪・宇佐美の右足のシュートはクロスバーを越える。

18分、G大阪陣内中央でボールを受けた永井が相手センターバック2人の間を抜ける川又の前へと狙うが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

19分、自陣でボールを奪った矢田がそのまま中央を持ち上がると、G大阪ペナルティエリア手前で倒されフリーキックを得る。

20分、G大阪ゴール正面30m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。矢田が左足で直接狙ったシュートが壁を越え鋭く曲がり落ちるが、ボールはクロスバーを越えてしまう。

21分、G大阪・東口からのゴールキックを大武がカット、左へのボールを本多が頭で前へと流し自ら追うが、ボールはG大阪・大森にタッチラインへとクリアされる。

22分、G大阪ペナルティエリア手前左寄りで永井からのボールにトップスピードで走り込んだ川又が足を掛けられフリーキックを得る。

23分、G大阪ゴール正面左寄り30m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。矢田が左足で上げたボールをペナルティエリア内右の闘莉王が背面でのヘディングで浮かせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

24分、ハーフライン付近で闘莉王のパスカットから左の本多へ、そのままG大阪ペナルティエリア内へと走りこむ永井の前へアーリークロスを狙うが、このボールはG大阪・東口が直接抑える。

26分、G大阪陣内中央で永井が倒されフリーキックを得ると素早いリスタートで右へとつなぐが、矢野が蹴り出したボールは直接ゴールラインを割る。

27分、左サイドで小川が相手パスをカット、このボールを受けた永井が中央方向へとドリブルで持ち上がり入れ替わるようにペナルティエリア内左へと走る川又を狙うが、このボールは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

29分、小川からのボールに左サイドを駆け上がった本多が中へと切り替えマイナス方向へ、このボールを永井がダイレクトで中へと落とすが、川又へは届かずクリアされてしまう。

【失点】
30分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを受けたG大阪・藤春からのクロスをペナルティエリア内右よりのG大阪・パトリックにヘディングで叩きつけられ2点差とされるゴールを許してしまう。

31分、G大阪ペナルティエリア手前右の小川からゴール前へのボール、しかし中央で川又、永井が重なってしまいボールはクリアされる。

32分、G大阪・宇佐美に名古屋ペナルティエリア右を縦へと突破され中へグラウンダーのボールを狙われるが、このボールは楢崎が弾きゴールラインを割る。

33分、G大阪・右からのコーナーキックは中央の競り合いでG大阪のファールとなる。

34分、ハーフリアン付近右のG大阪・宇佐美から名古屋ゴール前へのロングボールは大武が頭で触り、浮いたボールは楢崎が抑える。

35分、G大阪陣内左で相手ボールのスローインに永井がプレスを仕掛けるとルーズとなったボールを拾った川又から再び左の永井へ、中へと持ち替え中央を上がる小川へと送り右足でのミドルシュートを狙うが、このシュートはG大阪・岩下に当たりクリアされてしまう。

36分、名古屋陣内右のG大阪・パトリックから左へのボールをG大阪・倉田が左コーナーフラグ付近で追いつくが、触ったボールはゴールラインを割る。

38分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けたG大阪・大森から中へと戻したボールに走り込んだG大阪・宇佐美の浮かせたシュートは楢崎が抑える。

39分、G大阪ペナルティエリア内へのロングボールに飛び込んだ永井とG大阪・東口が交錯、ゴール方向へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。ここで両者がピッチに倒れ込んだため主審が駆け寄り一旦プレーが止められるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

41分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドで大武がそらすが相手ディフェンスがカット。このボールを右で拾った闘莉王から内側の小屋松へ、その小屋松が縦を突き右足で強烈なシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越えてしまう。

42分、永井からのボールに右サイドを上がった矢野から内側の小屋松、さらに後方から走り込んだ小川の右足のシュートはG大阪・岩下に当たりクリアされる。

45分、G大阪ペナルティエリア手前中央で足下へのボールを受けた川又がターンし左へと流れ持ち込むがシュートまではいけずボールはクリアされてしまう。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、名古屋陣内右のG大阪・宇佐美からのアーリクロスにG大阪・倉田が足を伸ばすが、ボールはゴールラインを割る。

アディショナルタイム2、ハーフライン左から名古屋ボールのスローインを中へと入れたところで前半終了。

シャドウストライカーの位置に入った永井からのパス展開やドリブルの仕掛けでG大阪ゴール前へと迫った名古屋だったが、ゴールは決められず。逆にカウンターからあっさりとG大阪に2ゴールを許し苦しい展開での折り返しとなった。後半、これ以上の失点を重ねないようカウンターに注意しながらも、さらに前への圧力を高め2点差を追う試合に期待したい。

後半

エンドを替えた後半、G大阪ボールでキックオフ。

1分、自陣中央でボールを受けた矢田がG大阪・宇佐美にユニフォームを引っ張られフリーキックを得る。リスタートを右へとつなぎ矢野からアーリークロスを狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

2分、センターサークル内の大武から左の本多へ。本多が縦へと仕掛けるがG大阪・大森のマークに付かれ縦と蹴り出したボールはゴールラインを割る。

3分、G大阪・ペナルティエリア手前中央で永井から足下のボールを受けた矢田の右足のシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

【得点】
4分、矢田のシュートからのクロスボールを再び繋ぐと、永井からのボールをペナルティエリア内右の闘莉王が受け再度中の永井へ。この足下のボールを永井が右足で蹴り込み後半開始早々、1点差とするゴールを決めた。

6分、G大阪陣内センターサークル付近でカウンターの起点となる楔のボールを受けたG大阪・パトリックを大武が後ろから倒しフリーキックを与える。

7分、G大阪陣内中央を持ち上がった小屋松から右の矢野へ、さらに中の矢田へと戻し左足でミドルシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。

8分、自陣左で頭からボールに突っ込むG大阪・大森と闘莉王の左足が交錯、G大阪ボールのフリーキックとなる。ここからのフリーキック、G大阪・遠藤が名古屋ゴール前へと上げたボールは大武がヘディングでクリア。

9分、G大阪・東口からのボールにインターセプトを狙い飛び込んだ大武が目測を誤りボールを後ろへそらすとG大阪・パトリックがフリーで抜け出すが、これはオフサイドの判定。大武に対し闘莉王から激しい檄が飛ばされた。

10分、G大阪ペナルティエリア手前右の永井のミドルシュートが相手ディフェンスに当たり、浮き球をG大阪・東口と川又が競り合いボールがこぼれるが、相手ディフェンスに先にクリアされてしまう。

11分、自陣中央で矢田がG大阪・宇佐美にボールを奪われるが本多、闘莉王で挟みボールをクリアする。このボールをG大阪左陣内で追った永井がG大阪・米倉を倒し、このプレーで永井に対しイエローカードが提示される。

12分、G大阪ペナルティエリア手間右の永井からのボールをペナルティエリア内左へ走り込んだ小川が胸トラップから右足ボレーで狙うが、このシュートはG大阪・東口に弾かれ枠を外れる。

13分、名古屋・右からのコーナーキックは中央でクリアされる。

15分、G大阪陣内中央のパトリックから左のG大阪・宇佐美へ。そのまま名古屋ペナルティエリア内左へと持ち込まれるが、戻った闘莉王がスライディングでボールをカット、中への折り返しもクリアする。

16分、中盤から縦への浮き玉に闘莉王のラインコントロールを抜け出したG大阪・パトリックが受けようとするが、残った大武がヘディングでクリアする。

17分、自陣で楔を受け浮いたボールに自ら飛び込んだ永井がG大阪・丹羽と交錯、その場で倒れたため矢田が一旦ボールを外へと出し止めるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

19分、G大阪ペナルティエリア左で本多から足下へのボールを受けた永井が右足へと持ち替え中央を狙うが、このボールはG大阪・東口が直接抑える。

20分、G大阪陣内中央で粘りボールをキープした永井から左の本多へ。ペナルティエリア内左の川又の足下へのボールを川又がダイレクトでゴールニアサイドへと狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

21分、名古屋1人目交代:小屋松→磯村

22分、G大阪陣内左を上がった本多からのアーリークロスを川又が低い体勢のヘディングで合わせるが、このシュートは左へと反応したG大阪・東口にキャッチされてしまう。

23分、名古屋ペナルティエリア手前右のG大阪・宇佐美から中へのボールは磯村が体でクリア。ここからG大阪陣内右へと持ち込むと、矢野からのクロスに一気にゴール前へと上がった闘莉王が飛び込むが、相手ディフェンスと激突、闘莉王のファールを取られてしまう。

24分、G大阪1人目交代:宇佐美→リンス

25分、G大阪・倉田が名古屋ペナルティエリア内左で縦へと仕掛け折り返すが、このボールは闘莉王がゴールラインへとクリア。G大阪・左からのコーナーキックは中の密集でG大阪側のファールとなる。

26分、G大阪ペナルティエリア手前右へと走り受けた小川から中央の川又へと預けるが、浮いたボールはG大阪・東口にキャッチされてしまう。

27分、中央を持ち上がった磯村から川又、右の矢野へとつなぎ中への折り返しは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

28分、名古屋2人目交代:小川→ノヴァコヴィッチ
名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げた高いボールに、ニアサイドの闘莉王が引き倒されPKを得る。

29分、名古屋3人目交代:本多→田中

【得点】
30分、このPKを闘莉王自身がゴール左へと強く蹴り込み同点に成功した。

31分、ハーフライン付近で磯村から右の矢田を狙ったボールが乱れるが矢野がフォロー、この矢野をG大阪・パトリックが後ろから倒し名古屋ボールをフリーキックとなる。

32分、右サイドを上がったG大阪・米倉からのクロスは竹内がヘディングでクリア。

33分、G大阪2人目交代:倉田→阿部

34分、名古屋ペナルティエリア右ゴールライン付近のG大阪・米倉から速い中へのボールは楢崎がゴールラインへとクリア。G大阪・右からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。

35分、右からのクロスを名古屋ペナルティエリア内で磯村がカット、このボールがG大阪・阿部の足下へと入るが、左足のシュートはクロスバーを越える。

【得点】
37分、G大阪陣内中央で永井がインターセプト。素早く相手ディフェンスライン右裏へと飛び出した川又へとパスを通すと、フリーの川又が左足で前へと出るG大阪・東口を巻くようなゴールを決め、後半3点目で逆転に成功した。

39分、右へと開くG大阪・米倉の前へのボールに田中がプレスを仕掛けると、G大阪・米倉が触ったボールはタッチラインを割る。
G大阪3人目交代:大森→長澤

41分、自陣左で竹内のカットしたボールを川又が受けようとするが、G大阪・リンスのスライディングでクリアされてしまう。

42分、ハーフライン付近右のG大阪・丹羽へのボール磯村がプレスを仕掛けるが、縦へと蹴り出されたボールが後ろの永井の手に当たりハーフライン付近でフリーキックを与えてしまう。

44分、G大阪・岩下からのロングボールは楢崎が抑える。

45分、名古屋ペナルティエリア手前中央で闘莉王と競り合ったボールを拾ったG大阪・パトリックの右足の強烈なシュートは楢崎が正面で、一旦下へと弾きながら抑える。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、G大阪ディンフェンスラインへノヴァコヴィッチがプレッシャーをかけ右へとこぼれたボールを川又がダイレクトで折り返そうと中を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

アディショナルタイム2、楢崎からのゴールキックを矢田が頭で流し中央のノヴァコヴィッチから右の川又へと狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

アディショナルタイム3、自陣で大武が競り合い裏へのボールは闘莉王がG大阪・パトリックのコースを抑え田中が右足でクリア。

アディショナルタイム4、ハーフライン付近右のG大阪・丹羽から縦へのロングボールは大武が競り勝ち竹内がクリア、再び名古屋ペナルティエリア内右へのボールを繋がれるが、これも田中がクリアする。

ここで試合終了。

G大阪が得意とするカウンターからの2失点を喫し迎えた後半。攻撃へと参加を見せた闘莉王が永井のゴールをお膳立てすると、その闘莉王がPKを決め同点に成功。守備でもカウンターの起点となるG大阪・パトリックへの楔のボールに対しファールも辞さない厳しいディフェンスで止めると、試合は残り10分。ノヴァコヴィッチも加わった前線での激しいプレスから川又が歓喜のゴール。

ホームでサポーターと共に感情を爆発される逆転勝利を飾った。


試合終了後記者会見

150715-nis.jpg痛快です。ガンバ大阪を相手に2点差をひっくり返すという展開はなかなか想定できないことだと思います。内容的にもうなずける試合でした。非常にポジティブに戦えましたし、いつも以上にアグレッシブにボールを保持し、運ぶことができました。ガンバのリトリートしたディフェンス、そこからの宇佐美、パトリックのカウンターは想定していたのですが、前半に2点先行されてしまいました。後半は前半と同じようにバランスを崩さないように動きつつ、闘莉王にはリスクを持って攻撃に参加するように指示しました。ガンバのブロックをしっかり崩すことが大事だと感じていたので両サイドをポイントに攻撃し、攻撃の要である宇佐美、パトリックの二人に対し厳しいチャレンジを後半はさせました。敵エンドの中でボールが展開している中では十分崩せていたと思います。その中で1点目を返すことができ、そこで流れが変わったように感じました。選手達もタフに戦ってくれて、結果勝利しましたのでこれがきっかけになって欲しいですね。

Q.永井選手のポジションを一列前に上げた采配の理由と今日の永井選手の評価をお願いします。

ディフェンスの負担がかなりあるなかで、永井も守備に貢献していました。今回本多が高い位置にいる中で思い切って永井の攻撃へのスタートのポジションを高くしてみました。結果、積極的に攻撃が仕掛けられ、川又と絡んで行く場面は増えました。それが今後プラスになると思います。

Q.湘南戦の前後で闘莉王選手と話し合っていましたが、それを通じてチーム全体の共通理解が生まれ、今回の結果につながったのでしょうか?

言ったことが簡単に実践出来るとは思っていません。闘莉王が言ったからといってすぐにやれるわけではありません。ガンバが今日のような戦術、システムを使ってきたから、こちらのボランチの選択肢が増えボールが保持できたというのもあります。相手の術中にハマっていたと言えばそうだと思います。後半も前半のように攻められていたら裏目に出ていたと思います。グランパスは良いディフェンスから速攻でいく事をベースに、そこからプラスアルファや多少ポジティブに行けるような戦術を目指しています。そこを試合を通じてみんなが少しずつ理解してきているのだと思います。決してその戦術が全てのチームに通用するとは思っていません。選手達の基本的なプレースタイルを活かしたカウンター、速攻をベースに持つ必要はまだまだあります。

Q. 今回湘南戦から中三日でこれだけ内容が改善できたというのは、監督から選手達に何か特別な指示、アプローチをしたからなのでしょうか?

今回はガンバに対するスカウティングの中での指示の結果だと思います。全体的なコンセプトは変えていません。ガンバの2トップに対するグランパスの3人のビルドアップが有効にできるように戦術的なことを強調しました。全てが闘莉王に依存したプレーにならないよう竹内、大武がゲームを作るようにならなきゃいけません。その中で闘莉王は前半両サイドに基点を持たせるようにしていました。中三日でできたと言うよりは対ガンバだから今日のような展開になったと思います。カウンター、速攻という名古屋のスタイルに対し、どのチームも抑えてきますのでそういう中でボールを保持して攻めていく意識を少しずつプラスに持っていければいいと思います。今回、相手がガンバだから上手く出来たと言う事はあります。これが次の清水に通用するかは分かりません。色んな対戦相手に対する戦略はこれから考えないといけません。ただ今は選手が一人、二人動かすと全体が変わってします所がありますので、チーム状態、対戦相手を見極めた中で戦い方を考えていきたいと思います。