2015シーズン試合結果

2015Jリーグヤマザキナビスコカップ第7節:名古屋グランパスvsヴィッセル神戸

最終更新日時 2015/06/04 12:15

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パロマ瑞穂スタジアム 6/3(水) 19:00キックオフ

試合前

心配された雨も午後からあがったパロマ瑞穂スタジアム。2015Jリーグヤマザキナビスコカップ・グループステージ最終節はホームでヴィッセル神戸との対戦となる。

1試合を残しすでにグループステージ首位での突破が決まったグランパス。余裕のある状況でテスト的な布陣も予想された今日のゲームだが、ディフェンスラインでは怪我の闘莉王に変わり牟田、竹内、本多の3人が並び、ここでは今後の闘莉王がいないリーグ戦を踏まえ完成度を高めるため、メンバー入れ替えは行われなかった。

それでも中盤から前には今シーズン、ここまで出場機会に恵まれなかったフレッシュなメンバーも先発に名を連ねる。特にグランパス下部組織出身の森、杉森の2人にとっては憧れの瑞穂のピッチ。昨年の同大会でのプレー経験もあるが、1年ぶりの公式戦のピッチ。午後までの雨や試合前の散水により水を多く含むピッチコンディションを確かめながら闘志を燃やしているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは牟田、竹内、本多の3人。磯村、森の2人を中盤底に田中(輝)、田鍋の両サイドハーフ。松田の1トップ、その後ろに小屋松、杉森が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドをとった赤のユニフォーム・名古屋ボールでキックオフ。

1分、本多から左サイドを上がる田中(輝)の前を狙ったボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

2分、左サイドから中へと持ち込んだ田中(輝)からペナルティエリア手前の松田の足元へ。松田がダイレクトでペナルティエリア内へと走りこむ小屋松へ狙うが、このボールは神戸・山本が先に抑える。

3分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた神戸・渡邉から中へのボールは田鍋がクリア。

4分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた神戸・ペドロからのボールは田中(輝)がゴールラインへとクリア。神戸・右からのコーナーキック、ショートでつなぎ中へのボールは竹内がクリア。

6分、自陣でパスカットした小屋松がそのまま中央を持ち上がり右の松田へ、ペナルティエリア付近から松田の右足のシュートは神戸・高橋(祥)に当たりゴールラインを割る。

7分、名古屋・右からのコーナーキック。森が右足で上げたボールはファーサイドで相手ディフェンスにクリアされる。

8分、名古屋陣内中央を持ち上がった神戸・渡邉の左足でのシュートは枠の左へと外れる。

9分、楢崎からのゴールキック、森が競り合い裏へとこぼれたボールを松田が追うが、神戸・増川からキーパーへと戻しクリアされてしまう。

10分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた神戸・安田の反転した左足のシュートは楢崎が弾き枠を外れる。

11分、神戸・右からのコーナーキック、中央での競り合いから浮いたボールは楢崎が抑える。

12分、名古屋陣内左でボールを受けたタッチライン際で神戸・小川が縦への突破を狙うが、ここは牟田がボールをタッチラインへとクリア。

15分、ハーフライン付近で神戸・渡邉から縦を狙ったボールが牟田の手にあたり神戸ボールのフリーキックとなる。

16分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた神戸・小川の左足のシュートは楢崎が正面で抑える。

17分、田鍋からの縦へのボールを松田が落とし杉森、森とダイレクトでつなぎ縦の松田へ。右足のシュートは神戸・増川がスライディングでカット、こぼれ球に走り込んだ森が右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

18分、センターサークル内の磯村から右サイドを上がる田鍋の前を狙ったボールは直接ゴールラインを割る。

19分、神戸陣内左でボールを奪った杉森がそのまま縦へと仕掛けるが、神戸・ブエノがスライディング、ボールは杉森に当たりゴールラインを割る。

21分、自陣左、ハーフライン手前で田中(輝)からの戻しを受けた磯村から右サイドへと大きな展開を狙うが、ボールは直接タッチラインを割る。

22分、神戸・増川から縦へのロングボールは竹内が神戸・小川と体を入れ替え、先に触ってボールをクリア。

23分、神戸陣内左タッチラインからペナルティエリア手前へと持ち込んだ田中(輝)の右足のシュートはクロスバーを叩き枠を外れる。

25分、自陣右サイドで田鍋が神戸・安田の激しいチャージで倒され、このプレーで神戸・安田に対しイエローカードが提示される。

26分、楢崎からのフリーキックのボールを松田が競り合い、裏へのこぼれ球に小屋松が詰めるが、ボールは先に相手ディフェンスにクリアされる。

27分、名古屋ペナルティエリア手前左で味方からヒールでのボールを受けた神戸・チョンの左足のシュートは枠の左へと外れる。

29分、左サイドハーフライン付近で杉森が潰れながら落としたボールをそのまま田中(輝)が一気に左サイドを持ち上がり、ペナルティエリア内左から中への折り返し。ここへ小屋松がトップスピードで走りこむが、一旦、胸で落としたボールはシュートへと持ち込めずクリアされてしまう。

30分、名古屋ペナルティエリア内左へと抜け出した神戸・小川のダイレクトのシュートは楢崎が弾きクリアする。

32分、センターサークル付近でこぼれたボールに田鍋が走りこむが、相手ディフェンスと交錯、ボールはクリアされる。

33分、センターサークル付近で倒れた松田に対しボールが外へと出たところで主審が駆け寄り、一旦治療のためピッチの外へと出される。

34分、神戸陣内中央でボールを受ける小屋松がトラップで相手のマークを小さくはずし縦へのボールを狙うが、ここは相手ディフェンスにカットされてしまう。

35分、ハーフライン付近左でボールを受けた小屋松から縦の松田へ、松田からダイレクトで小屋松へのリターンを狙うが、ここはタイミングが合わずボールはカットされてしまう。

36分、自陣右、ハーフライン付近でボールを受けた松田が神戸・小川と交錯。このプレーで神戸・小川に対しイエローカードが提示される。

37分、自陣から縦へのボールを追う神戸・小川に対し牟田が体を前へと入れファールを誘い、自陣ゴールライン付近から名古屋ボールのフリーキックとなる。

38分、神戸陣内左の神戸・安田から縦へのボールは竹内がタッチラインへとクリア。

39分、神戸陣内左でボールを受けた田中(輝)から右足で中央の松田を狙ったクロスは神戸・増川にクリアされてしまう。

40分、神戸ペナルティエリア付近で磯村が落としたボールを松田が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスが体でブロック、こぼれ球を田鍋が右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

42分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた神戸・小川の切り返しマイナス方向へのグラウンダーのボールは磯村がカットする。

43分、自陣から右サイドを持ち上がった小屋松が相手ディフェンスに囲まれると一旦止め右を上がる松田の前へと狙うが、このボールは神戸・増川にクリアされる。

44分、神戸ペナルティエリア手前で田中(輝)が倒されフリーキックを得る。

45分、神戸ゴール正面25m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。磯村が右足で直接狙ったシュートはクロスバーを越える。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた神戸・小川からの戻し、中央でのこぼれ球に神戸・森岡が詰めるが、ボールはゴールラインを割る。

ここで前半終了。

リーグ戦でもレギュラーをつとめる神戸のベストメンバーに対し互角の展開となった前半。前線では小屋松のボールを受ける際のトリッキーな動きや松田、杉森のダイレクトプレーで何度かチャンスを作ったがノーゴールでの折り返しとなった。

後半はその若い選手たちのプレーを楽しみにするサポーターを沸かせるゴールに期待したい。

後半

エンドを替えた後半、神戸ボールでキックオフ。

1分、左サイド高い位置の田中(輝)の前へのボールは神戸・ブエノにタッチラインへとクリアされる。

2分、神戸ペナルティエリア手前中央で小屋松からボールを受けた松田の右足のシュートはわずかに枠の左へと外れる。

【失点】
4分、名古屋ペナルティエリア手前中央へ走り込んだ神戸・チョンの足元へのボールをダイレクトで狙われると、このミドルシュートが枠の右上へと決まり先制ゴールを奪われてしまう。

6分、右へと流れる神戸・ペドロの前を狙ったボールは本多がヘディングでカット、田中(輝)が詰め神戸・ペドロが触ったボールはタッチラインを割る。

7分、神戸陣内中央をドリブルで持ち上がった小屋松が神戸・ブエノに倒されフリーキックを得る。

8分、神戸ゴール正面25m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。森が右足で直接狙ったシュートはクロスバーを越える。

9分、ハーフライン付近で後ろからのボールを受けた松田がトラップから前へと狙うが、このボールは神戸・山本が抑える。

10分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた神戸・小川の右足のシュートはクロスバーを越える。

11分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた神戸・渡邉の切り返しからの右足のシュートはポストに当たり枠を外れる。

12分、神戸陣内左タッチライン際で小屋松が頭で落としたボールを杉森から再び小屋松の前へとダイレクトで狙うが、このリターンボールは直接タッチラインを割る。

14分、名古屋ペナルティエリア手前右から神戸・ペドロの縦へのドリブルは森、杉森で囲み森がボールをカットする。

15分、名古屋1、2人目交代:森、杉森→矢田、川又

【失点】
16分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた神戸・ペドロに小刻みなボールタッチでディフェンスが交わされると、そのまま右足でのゴールを決められ2点差とされてしまう。

18分、名古屋陣内中央の神戸・小川の前へのボールは竹内が右足を伸ばしクリア。

20分、ハーフライン付近の磯村から戻したボールが乱れるが、ここはペナルティエリアを飛び出した楢崎がクリアする。

【失点】
21分、カウンターから左サイドへボールを運ばれると、ここからのアーリークロスを神戸・渡邉に頭で決められ3点差とされてしまう。

22分、キックオフからのボールを本多が左を上がる田中(輝)の前へと狙うが、このボールは神戸・増川にゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは神戸・増川がゴールラインへとクリア。

23分、名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは神戸・ブエノがヘディングでクリア。

24分、神戸ペナルティエリア手前で田中(輝)がダイレクトで落としたボールを小屋松が受けるが、足元へと収まらずボールは相手ディフェンスがカット、こぼれ球を松田が狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

25分、右から名古屋ペナルティエリア内へと突破した神戸・小川からマイナス方向へグラウンダーのボールに神戸・渡邉が走りこむが、このシュートは竹内がブロック、クリアする。

26分、神戸・ブエノから縦へのロングボールは神戸・渡邉の前へと入った竹内がタッチラインへクリアする。

【失点】
28分、神戸陣内右の矢田から縦へのボールにペナルティエリア内右へと走り込んだ川又が右足ダイレクトで合わせるが、ボールは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。するとここからのカウンターを名古屋陣内中右寄りで受けた神戸・ペドロがそのまま縦へ突破、ペナルティエリア付近から右足で強烈なゴールを決められ4点差とされてしまう。

30分、自陣中央で矢田から縦パスがカットされそのまま名古屋ペナルティエリア内の神戸・小川へとつながれるが、これはオフサイドの判定。

31分、名古屋3人目交代:磯村→望月

32分、神戸・増川から右の神戸・ペドロの前へのボールは直接ゴールラインを割る。
神戸1人目交代:ペドロ→石津

33分、神戸陣内左の田中(輝)からペナルティエリア内の川又、小屋松と当て落としたボールに走り込んだ田中(輝)の右足のシュートはクロスバーを越えてしまう。

35分、神戸陣内左でボールを受けた小屋松が相手のマークを外しペナルティエリア内中央へと走りこむ松田の前へと通すが、相手ディフェンスと重なりシュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

37分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた神戸・石津の左足の折り返しは牟田が体に当てゴールラインを割る。

38分、神戸・左からのコーナーキックはニアサイドでディンフェンスがクリア。

39分、神戸ペナルティエリア内左でボールを受けた田中(輝)が縦へと仕掛け折り返しを狙うが、バランスを崩しながら左足でのクロスはゴールラインを割る。
神戸2人目交代:高橋(峻)→藤谷

41分、神戸3人目交代:森岡→フェフージン
名古屋陣内中央でボールを受けた神戸・石津の右足のシュートは枠の左へと外れる。

42分、名古屋ペナルティエリア手前中央から神戸・石津のミドルシュートは竹内が体でブロック、これをクリアする。

44分、名古屋ペナルティエリア手前右よりから神戸・フェフージンの右足でのシュートは楢崎が弾き枠を外れる。

45分、神戸・右からのコーナーキックは中央の本多に当たりゴールラインを割る。神戸・右からのコーナーキックは中央の松田がヘディングでクリア。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア手前右の神戸・フェフージンからエリア内へのボールは直接ゴールラインを割る。

アディショナルタイム2、ディフェンスラインから縦へのボールに神戸・小川が抜け出すが、これはオフサイドの判定。

アディショナルタイム3、神戸ペナルティエリア左でボールを受けた田中(輝)が粘って相手ディフェンスのマークを外し中へと折り返すが、このボールは神戸・山本に直接キャッチされてしまう。

アディショナルタイム4、ハーフライン付近左から神戸ボールのフリーキック、リスタートを右へと流されたところで試合終了。

すでに勝ち上がりの決まっていたヤマザキナビスコカップ・グループステージ。今シーズン、ここまで出場機会に恵まれない若い選手達を多く起用した今日の試合だったが、後半、不意のミドルシュートから失点をすると、その後チームのバランスが崩れたのか攻撃が機能不全に陥り失点を重ね0-4での大敗。特に3点目、4点目とカウンターへの対応が甘くなり無防備な状態で簡単に決められるなど、中3日で日曜日行われるリーグ戦に向け大きな不安を残す結果となった。


試合終了後記者会見

150603-nis.jpgハーフタイム時に前半を振り返ると、選手達に後半いけそうな自信を感じさせるような意欲的な雰囲気がありました。後半はそういう中でもう少し全体のパフォーマンスが上がるかと期待していました。しかし神戸が後半ギアを上げてきて、徐々にチーム力の差が積み上がり、このような結果になったのだと思います。選手達も意欲的に前半からチャレンジはしていましたが90分通したパフォーマンスを見てみるとやりきれた感じはしませんでした。ナビスコ杯の順位状況を見ても色々なストレス、プレッシャーを感じない中での今日のゲームだったので高い集中力、緊張感が取りづらかったのかもしれません。収穫は今日出た選手たちのそれぞれのスタンダードが分かったところかも知れません。

Q.現在ボランチのメンバーが少ない中で、今日は森選手、後半途中から望月選手を起用しましたが、今後Jリーグに期待できそうな選手はいましたか?

今日の森のポジションは本職ではないというのもあり、磯村と組んだボランチでのコンビネーションを期待していました。特に磯村には高い期待をしていましたが、試合を終えてみると残念なパフォーマンスでした。後半は全体がワイドになって、ボランチにプレッシャーが掛かり、グランパスのバイタルを取られていました。その中でパワー不足、スピード不足、判断の遅さを感じました。今のボランチのポジションは非常に厳しい状況で、少しコンバートして小川や矢田をチャレンジさせていました。しかし、今のグランパスのシステムにおけるセンターミッドフィルダーに対する圧力の受け方を考えると今のボランチのパワーでは対応出来ない気がします。

Q.後半交代で出場した川又選手の評価をお願いします。

前回の山形戦でもフル出場はしていませんし、自身の中で不完全燃焼だったという気持ちはトレーニングで伝わっていたので、後半起用するという事は伝えてありました。後半から入る難しさもありましたが、ターゲットに対する動き出しを見ても自分から受けに行ったり、裏へ出たりと個人的なパフォーマンスは悪くはありませんでした。

Q.先発で出場した杉森選手の評価をお願いします。

もっとバイタルに入ってボールを受けたり、積極的にボランチに近い所でパス交換をしたり、前線とコンビネーションを取って欲しかったです。前半早々にシュートに行く場面も少し見られましたが、全体的に回数が少なかったですし、逃げずに積極的にチャレンジをして欲しかったです。トレーニングの中ではフィッシュの精度も力強くなって成長も感じていたので、今日の試合ではもっとやれると思っていました。

Q.闘莉王選手がいない中で次のリーグ戦を見据えたとき、最終ラインの評価はいかがでしょう?

今日は1対1になったり、リトリートした際の対応などかなり条件が悪い中での対応が多い試合でした。前半はラインコントロールもしっかりとやり、両ワイドとの距離も良く、ディフェンスラインの統率もうまく出来ていました。後半は田中(輝)が少し高い位置で本多と距離が空き、そこにペドロが仕掛けてきたため、本多がダイレクトに圧力を受けての対応が多かったように感じました。前半はチームの統率やボールに対するディフェンスは出来ていましたが、後半は人に対するディフェンスが対応出来ず崩される場面が目立ちました。