2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節:名古屋グランパスvsモンテディオ山形

最終更新日時 2015/05/31 12:18

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豊田スタジアム 5/30(土) 14:00キックオフ

試合前

明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節はホーム豊田スタジアムでモンテディオ山形との対戦となる。

真夏のような暑さの豊田スタジアム。スタジアム内、屋根の覆われたスタンド部はまだ過ごしやすいが14時キックオフとなる今日の試合、強い日差しの降り注ぐピッチ内は30度を超え90分を戦う選手達には厳しいコンディションとなりそうだ。

前節、アウェイでのFC東京戦に勝利しリーグ戦連敗を3で止めたグランパス。それでもホーム・豊田スタジアムでは2連敗中であり、今日こそはサポーターと勝利を分かち合いたい。

キックオフ約30分前、フィールドプレイヤーがウォーミングアップに姿を現すと、ゴール裏へ陣取るグランパスサポーターを中心として歓声でピッチへと迎え入れられた。ダニルソンの怪我、磯村の出場停止により久しぶりにベンチ入りとなった望月。小柄ながら高いテクニックとテンポの良いボール回しでリズムを作り出すテクニシャンは小川、矢田の控えとしての準備が予想されるが、久しぶりのトップチームでのチャンスに、落ち着いた表情で豊田スタジアムのピッチを確認しているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは竹内、闘莉王、本多の3人。小川、矢田が中盤底に位置し、矢野、永井の両サイドハーフ、ノヴァコヴィッチの1トップの後ろに小屋松、川又が控える3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム・名古屋に対し山形ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた山形・ロメロの右足のクロスは竹内がクリア。

3分、ハーフライン手前の闘莉王から縦へのボールに川又が相手ディフェンスライン裏へと走り出すが、このボールは山形・山岸が先に抑える。

4分、センターサークル付近で小川からのボールを受けた矢田から縦の川又の前を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

5分、山形ペナルティエリア手前から川又が縦への突破を仕掛け得た、名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは中央外よりで相手ディフェンスにクリアされる。このボールを受けた山形・山崎を小川が後ろから引っかけてしまい山形ボールのフリーキックとなる。

6分、山形陣内右、ハーフライン付近で矢田から小川へと戻したボールが乱れ、小川が触ったボールはタッチラインを割る。

8分、山形陣内中央でノヴァコヴィッチが競り合い裏へとこぼれたボールを川又から左の永井へ、ここで右足へ持ち替え中へのクロスは山形・山岸が直接抑える。

9分、センターサークル付近で闘莉王から矢田へのパスをカットされるとそのまま山形がカウンター、名古屋ペナルティエリア右へと走り込んだ山形・高木のグラウンダーのクロスは名古屋ゴール前を抜け逆サイドへと流れる。

11分、山形ボールのフリーキック、名古屋ペナルティエリア付近で落とされたボールを拾った山形・山崎の右足でのシュードは楢崎が正面で抑える。

12分、先のセットプレーの競り合いでペナルティエリア内に倒れた闘莉王が治療のため外へと出される。

13分、左サイドを上がった山形・キムのアーリークロスは本多がヘディングでクリア。

14分、名古屋1人目交代:闘莉王→牟田

15分、山形陣内左を上がった永井がペナルティエリア左から切り返して中を狙うが、山形・當間にボールをカットされてしまう。

16分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた山形・宮坂の右足でのシュートは枠の右へと外れる。

17分、山形・ディエゴからの縦へのボールに山形・山崎が名古屋ペナルティエリア内へと抜け出すが、これはオフサイドの判定。

19分、名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けた山形・山崎の左足のシュートは枠の左へと外れる。

20分、牟田から縦へのボールをノヴァコヴィッチが頭で繋ぎ川又が裏へと抜けるが、これはオフサイドの判定となってしまう。

22分、山形ペナルティエリア左でボールを受けた小屋松からマイナス方向への折り返しは川又の後ろに入りカットされてしまう。

24分、名古屋陣内左に開く山形・ディエゴの前を狙ったボールは牟田がスライディングでタッチラインへとクリア。

25分、左からのスローインを受けた山形・ロメロから中へのボールは小川がカット、ゴールラインを割る。

26分、山形・左からのコーナーキックは楢崎がパンチングでクリア。

28分、左サイドタッチライン際を縦へと走る山形・キムの前を狙ったボールは直接タッチラインを割る。

30分、山形・山岸へと戻したボールに川又がプレスをかけるが、ボールはタッチラインへとクリアされる。

31分、山形ペナルティエリア手前でボールを拾った永井の左足でのシュートは枠の左へと外れる。

32分、山形・キムが左から中へのドリブルを仕掛けるが矢田がカット、こぼれ球を繋がれ山形・高木のシュートも楢崎が正面で抑える。

33分、山形ペナルティエリア手前右寄り30m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。矢田が左足で上げたボールはディフェンスがクリア、これを左から再び山形ゴール前へ、右の永井が頭で落としたボールにノヴァコヴィッチが足を伸ばすが相手ディフェンスと重なりボールはクリアされてしまう。

35分、山形・キムからのボールを竹内がカット、これを拾った永井から左へと開くノヴァコヴィッチの前を狙うが、このボールは直接タッチラインを割る。

36分、山形・キムの左サイドから縦へのボールは牟田が追いつき前線へとクリア。

37分、山形陣内右ハーフライン付近で倒れながらボールを繋ごうとした小川に対し山形・キムのスライディングが入り、このプレーでキムに対してイエローカードが提示される。

38分、右を上がる山形・林の前へのボールは体を入れた竹内が相手のファールを誘い自陣から名古屋ボールのフリーキックとなる。

39分、山形陣内中央左寄りから縦へと仕掛けた川又の左足でのシュートは枠の右へと外れる。

40分、名古屋陣内左ハーフライン付近から山形ボールのフリーキック、名古屋ペナルティエリア内右へボールは永井がヘディング、タッチラインを割る。右からのスローインを名古屋ペナルティエリア内右で受けた山形・ディエゴに反転し左足でのシュートを狙われるが、このボールはクロスバーを越える。

41分、左サイドハーフライン付近で矢田からのボールを受けた永井が右足へと持ち替え縦へと抜け出すノヴァコヴィッチへ浮かせたボールを狙うが、ここは山形・西河にヘディングでクリアされてしまう。

43分、牟田から縦へのボールを山形ペナルティエリア手前のノヴァコヴィッチが胸で落とし味方の上がりを待つが、ディフェンス2人に囲まれボールはクリアされる。

44分、右からのボールに名古屋ペナルティエリア内右へと山形・林が走り込むが、前へと落としたボールは直接ゴールラインを割る。

45分、名古屋ペナルティエリア手前左から山形・キムの中へのボールは牟田が左足でクリア。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、山形ペナルティエリア右を縦へと突いた矢野のクロスは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。

アディショナルタイム2、名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールはニアサイドで山形・ディエゴがクリア。

ここで前半終了。

試合開始僅か10分で怪我のため闘莉王を失った名古屋。不慣れな守備的MF2人のコンビにさらにアクシデントも重なり苦戦が強いられたが、なんとか無失点での折り返しとなった。攻撃でもペナルティエリア内でのシュートチャンスはほぼ作り出せずストレスのたまる展開が続くが、後半、なんとかチャンスを作り出し先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた山形・高木からのクロスをヘディングでクリアした矢野と山形・山崎が交錯、ペナルティエリア内で倒れたため主審が一旦試合を止める。

2分、山形・山崎が治療のため一旦ピッチの外へと出される。

3分、山形陣内左で永井、小屋松、左に開く矢田と繋ぎグラウンダーのクロスをニアサイドのノヴァコヴィッチが足下で浮かせるが、相手ディフェンスに引っかけられシュートへは持ち込めずボールはクリアされる。

4分、山形ペナルティエリア手前右で矢野からの戻しを受けた小川のクロスは山形・山岸が直接抑える。

6分、名古屋ペナルティエリア手前右で足下へのボールを受ける山形・ディエゴを牟田がスライディングで倒しフリーキックを与える。

8分、名古屋ペナルティエリア手前右から山形ボールのフリーキック。山形・宮坂が右足で直接狙ったシュートは楢崎が正面で抑える。

9分、名古屋陣内右で山形・山崎を竹内が倒しフリーキックを与える。

10分、名古屋ペナルティエリア手前左から山形ボールのフリーキック。山形・宮坂が直接狙ったボールは壁に当たり竹内がクリア。このボールを相手ディフェンスの裏へと蹴り出し突破を狙った永井が山形・當間に倒されると、このプレーでに山形・當間に対しイエローカードが提示される。

11分、山形ペナルティエリア左で縦へと仕掛けた永井の左足でのクロスは相手ディフェンスが足下でクリア、浮き上がったボールをノヴァコヴィッチが頭で落とすが、このボールも山形・山崎が抑える。

14分、本多から縦へのボールを山形ペナルティエリア左で受けた永井の右足へと持ち替えたクロスは相手ディフェンスがクリア、このボールを拾った矢田がペナルティエリア手前から左足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

15分、山形・西河へと戻したボールにノヴァコヴィッチ、川又がプレスをかけるがボールは左へとクリアされる。

16分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた山形・ディエゴの左足のシュートは枠の右へと外れる。

17分、センターサークル付近の山形・林の足下を狙った楔のボールは前へと出た竹内が先にクリア。

18分、名古屋陣内左の山形・キムからのクロスは本多がヘディングでクリア。

19分、山形陣内左で川又へと当て中を上がる矢田へのリターンボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

21分、山形ペナルティエリア手前左で永井からの戻しを受けた小屋松の右足でのクロスは直接ゴールラインを割る。

22分、名古屋2人目交代:川又→グスタボ
山形1人目交代:山崎→川西

23分、山形・キムの左からのクロスは竹内がカット、永井がクリアする。これを受けたグスタボが相手ディフェンス裏へと蹴り出した突破を狙うが、ボールはカットされてしまう。

25分、矢田からのボールを山形ペナルティエリア右で受け粘った矢野から再び矢田へと戻し左足でのクロスを狙うが、ボールは山形ゴール前を飛び越え逆サイドでゴールラインを割る。

26分、左サイドハーフライン付近で永井が相手のサイドチェンジをカット、中の矢田とパス交換し永井がペナルティエリア手前から右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

27分、山形2人目交代:林→中島

28分、名古屋ペナルティエリア内左へフリーで抜け出しボールを受けた山形・中島の角度の無いところから左足のシュートは逆サイドのゴールラインを割る。

29分、名古屋ペナルティエリア右からのクロスが逆サイドへと流れるがゴールラインを割らずそのままプレーを続けた山形・ロメロのシュートは楢崎が体で弾きクリアする。

30分、自陣中央で山形・川西をグスタボがスライディングで止めイエローカードが提示される。

31分、名古屋陣内中央右寄りから山形ボールのフリーキック、ファーサイドからの折り返しは牟田がヘディングでクリア。

32分、カウンターから右サイドを上がった小屋松のクロスが相手のハンドを誘いフリーキックを得る。

33分、山形陣内中央右タッチライン付近から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足でゴール前へと上げたボールは山形・山岸が直接抑える。
山形3人目交代:高木→萬代

34分、左サイドハーフライン付近で本多からのボールを受けるグスタボと山形・當間が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。

35分、ここからのフリーキック、矢田から山形ゴール前へのボールをクリアされると名古屋ディフェンスライン裏へのボールに山形・川西が抜け出すが、戻った小川が体を入れ相手のシュートを触り楢崎が抑える。

36分、矢田からのボールを山形ペナルティエリア右で受けたノヴァコヴィッチが粘り右足で折り返すが、このボールは山形・山岸が抑える。

38分、山形・右からのコーナーキックは楢崎がパンチングでクリア。これを再び名古屋ゴール前へと入れられるが、ゴール前の密集で山形側のファールとなる。

40分、自陣右からのスローイン、矢野からのボールをグスタボが頭で前へと流すが、ボールは直接タッチラインを割る。

41分、山形・キムからのクロスは竹内がヘディングで外へとクリア、これを左で拾った永井から前方へと斜めに走り込む小屋松へと狙うが、ボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

42分、矢田から縦へのボールに永井がペナルティエリア内左で追いつくが、相手ディフェンスに潰されボールはクリアされる。
名古屋3人目交代:ノヴァコヴィッチ→松田

44分、名古屋ペナルティエリア内右でフリーの山形・ディエゴの前を狙ったボールは直接ゴールラインを割る。

45分、自陣左の本多から縦へのボールを小屋松が頭で前へと流すが、グスタボとはコースが合わずボールはクリアされる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、山形陣内右で矢田からのボールを足下へと受けた矢野が切り返し中を狙うが、ボールは山形・キムにカットされてしまう。

アディショナルタイム2、右からのクロスのこぼれ球を山形・川西にボレーで叩き付けられるが、このシュートは楢崎が抑える。

アディショナルタイム3、自陣左で山形・中島のドリブルを永井が後ろから引っかけてしまいこのプレーに対しイエローカードが提示される。名古屋陣内右タッチライン付近から山形ボールのフリーキックは名古屋ゴール前を抜け逆サイドへと流れる。これを繋いだ山形、ペナルティエリア付近で山形・ディエゴの左足のシュートはディフェンスに当たりゴールラインを割る。

アディショナルタイム4、山形・左からのコーナーキックを山形・西河に頭で合わせられるが、このシュートは枠の右へと外れる。

アディショナルタイム5、このゴールキックを楢崎が蹴り出したところで試合終了。

後半に入ってもチャンスの少なかった両チーム。西野監督は早い段階でグスタボを入れ長い距離のカウンターを狙ったがそれでもシュートまではほとんど持ち込めなかった。終盤には暑さもあり両チームとも運動量、質ともに落ち見せ場の少なかった試合はスコアレスでの引き分け。下位チーム相手にホームでの引き分けという結果に、試合後はサポーターから大きなブーイングが浴びせられた。


試合終了後記者会見

150530nis.jpg得点が出来ないということが一番こういうゲームを成立させられないところにあると思います。毎試合果敢にゴールに向かっていく意識は高いのにフィニッシュの部分で連動していませんし、コンビネーションもなかなか取れていません。今日はゴールを奪うことを意識するよりも、ペナルティボックスに対する攻略であったり、そこにボールを供給して人が入っていくということをシンプルに考えて試合に入っていきました。そういう動きやボールの入りがあれば自ずとフィニッシュには行けると思います。特に川又はフィニッシュを意識していましたが、あまりそれを考えるよりはボックスを攻略する中で、攻撃のきっかけを全員で共有していくことを重視しました。

サイドからかなり圧力を掛けてボールを供給出来ましたが、山形のディフェンスは固いですし、それだけでは足りませんでした。センターからミドルも打っていましたが、もっと果敢にボールや人の動きが増えていかないと得点には結びつかないと思います。中盤も少し浮いたボールが多かったですし、今日は2トップで前線にポイントが作られれば、よりサイドが生きてくるという中で、やはり高い位置でポイントを作れませんでした。中盤のサポートについても、すこし距離があったように感じますし、山形もうちの速攻とサイドアタックを消しにかかっていました。そこを追求していくことを考えることと、中盤の構成やオプションを少しずつ、遅攻でもサイドアタックでも全体を押し上げないと厚みのある攻撃が作れないので、今日は非常に単調な攻めの繰り返しだったように感じます。二次攻撃・三次攻撃のところで、全体的なプッシュアップが少なかったように感じます。無失点で抑えられましたし、リーグ戦で3ゲームとも90分以内に得点を奪われていないことは評価しつつ、守備から攻撃への追求をしていく必要があります。ただ、攻撃のためにディフェンス力を抑えてというよりも、守備意識を継続しつつバランス良く考えていきたいと思います。そこは人なのかシステムなのかというところも、考える必要があるのかなと思っています。

Q.闘莉王選手のケガの状況と、代わりに入れた牟田選手、またDFラインの評価をお願いします。

闘莉王がいなくなったことは今まで無かったので動揺はしたと思います。いくつか選択肢はありましたし、4バックも考えました。ただ。最初は同じシステムの中でやらせていきました。竹内は多少不安もあったと思います。そういう状況の中でも色々なピンチやリスキーなシーンはありましたが、無失点で抑えられたことは素直に評価したいですし、よくやってくれたと思っています。闘莉王に関しては詳しいことはまだ分かりません。着地した時にということは訴えていましたが、肉離れは間違いないと思います。

Q.今日でリーグ戦5試合、自力での得点がありませんが、その辺りを改善していくためにはどういうことを考えているのでしょうか?

全体的には少ない得点数ではありません。5試合前はナビスコ、Jリーグを合わせて得点は出来ていたと思います。ただ、そういう得点力に対して、各チームからの対応がかなり厳しくなっている感じはしますし、ウィークポイントの川又と永井の足下に入れることをまず考えた対応をされれば、かなりチーム全体のスピード感を抑えられてしまいます。今はそういう状況でも、そこにオプションや選択肢がありませんし、相対された上で逆を突いていくとか、違うオプションでの攻撃がなかなか構築出来ていません。パス交換が多くなると段々とスローになってしまうし、最終的には逆にカウンターを受けている印象です。今はどのチームもグランパスのそういったウィークポイントに強く対応していると思います。これを打開するにも、個人のプレースタイルはある程度限定されてきます。ただ、色々な状況の中でリスタートして先手が取れた中で、相手が前掛かりで来たら、カウンターを仕掛けられたり、スピード感がそこに出たり、その中で追加点が取れたりすることもあります。そのように、こういうことはあるきっかけで改善されるものでもありますが、楽観的には考えたくないので、ある程度理詰めで考えなければならないとも思っています。人によって変化させていくことも必要なのかもしれません。

Q.ノヴァコヴィッチ選手に代えてという選択肢もあったと思いますが、途中から川又選手に代えてグスタボ選手を入れた狙いをお願いします。

今日2トップにしたのはポイントを作るためもありましたが、ストライカーを増やすという狙いもありました。得点力を上げるためには必要なことですから。彼らはボックスの中での強さが間違いなくあります。中盤の仕事というより、体がゴールの方向に向いた中で、ゴールに近いエリアでのグスタボの得点能力に期待していきました。2人のスイッチということも考えました。選択肢の優先順位が川又とノヴァになりましたが、今日はなかなか機能していないというか、得点に対する感覚的なものがなかなか遠かったように感じました。そういうこともあって最初に川又を選択しました。ノヴァに関しても、川又と同じタイミングで代えてもおかしくなかったと思います。