2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ第12節:名古屋グランパスvsサガン鳥栖

最終更新日時 2015/05/17 10:44

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豊田スタジアム 5/16(土) 19:00キックオフ

試合前

上空に雲が広がる豊田スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第12節はホームでサガン鳥栖との対戦となる。

前節、ホームで今シーズン初黒星を喫したグランパス。3週間で7試合を戦う過密日程最終日の試合では疲労の色も隠し切れず、チャンスもほとんど作り出せない惜敗となった。約1週間と通常の間隔に戻り行なわれる今日の試合では、疲労回復から勢いを取り戻したグランパスの姿に期待したい。

キックオフ約30分前、怪我の高木に代り西村が加わったゴールキーパー陣に続きフィールドプレイヤーがウォーミングアップのため姿を現した。今シーズン初のナイトゲームとなる豊田スタジアムにはすでに照明が灯されゴール裏サポーターも中央へと集まりすでに戦いの準備は出来ているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは竹内、闘莉王、牟田の3人。磯村、矢田が中盤底に位置し矢野、永井の両サイド、川又の1トップの後ろに小川、松田が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォームの名古屋ボールからキックオフ。

1分、竹内から縦へのボールに走り込んだ川又と鳥栖・谷口が交錯、川又がファールを取られる。

2分、自陣から中央を持ち上がった磯村からのボールを足下で受けた川又がペナルティエリア手前から右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

3分、鳥栖・丹羽から縦へのボールは楢崎が直接抑える。

4分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鳥栖・池田の折り返しは竹内がゴールラインへとクリア。鳥栖・左からのコーナーキック。ショートで繋ぎ名古屋ゴール前へのボールは直接ゴールラインを割る。

5分、鳥栖陣内右、ハーフライン付近でハイボールを競った松田が倒されフリーキックを得る。

6分、自陣からのボールを名古屋ペナルティエリア手前で受けた鳥栖・金の右足でのシュートは枠の左へと外れる。

7分、鳥栖陣内中央右寄りでボールを拾った矢田から縦へのボールは直接ゴールラインを割る。

8分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた鳥栖・金の右足でのクロスはゴール前を超え逆サイドタッチラインを割る。

9分、名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けた鳥栖・水沼から中へのボールは竹内がヘディングでクリア。

10分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた鳥栖・豊田の右足でのシュートはクロスバーを越える。

12分、センターサークル付近で磯村が落としたボールを矢田から左の永井へ、ペナルティエリア付近からマイナス方向へグラウンダーのボールを戻すが、このパスは相手ディフェンスにカットされてしまう。

15分、名古屋陣内中央右から鳥栖ボールのフリーキック。中央で川又が競ったこぼれ球は牟田が右タッチラインへとクリア。

16分、名古屋陣内中央から右へとドリブルで持ち上がった鳥栖・金のグラウンダーのクロスは闘莉王がクリア。

17分、ハーフライン上でボールを受けた松田が後ろからのタックルを受けフリーキックを得る。

18分、自陣からのカウンターを右へと運び名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた鳥栖・高橋のシュートは闘莉王が体でブロック、これをクリアする。

20分、名古屋陣内右、高いポジションを取る鳥栖・水沼の前を狙ったボールは永井がスライディングで触りゴールラインを割る。

21分、鳥栖・右からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディング、こぼれ球を鳥栖・吉田に左足で狙われるがこのシュートは枠の左へと外れる。

22分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた鳥栖・池田からグラウンダーのボールは磯村がタッチラインへとクリア。

23分、鳥栖陣内左の小川が中へとドリブルを仕掛けフリーキックを得る。

24分、鳥栖ペナルティエリア手前左から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足で上げたボールは鳥栖・赤星がパンチング、その前に名古屋のオフサイドとなってしまう。

25分、左サイドを上がった永井からのクロスは鳥栖・谷口がゴールラインへとヘディングでクリア。

26分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。

28分、鳥栖陣内中央でこぼれ球を拾った永井が右足で遠い距離から狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

29分、ハーフライン手前左の永井から縦を狙ったボールは鳥栖・赤星が直接抑える。

31分、自陣左で永井のボール奪取から左の川又へと繋ぎペナルティエリア左からのクロスに松田が走り込むが高いボールには触れられず逆サイドでクリアされる。

33分、名古屋ペナルティエリア手前でこぼれ球を受けた鳥栖・池田のシュートはクロスバーを越える。

34分、鳥栖陣内右サイド高い位置でボールを受けた矢野のクロスは直接ゴールラインを割る。

36分、闘莉王からのボールを右サイドで受け縦へと粘った松田からの折り返しは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

37分、名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。

38分、永井からのボールに左サイドを上がった川又の2度の切り返しから左足で中へのボールは中央へ走る小川の為に入った相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

39分、鳥栖ペナルティエリア内左で矢田からのボールを小川が頭で落とし川又のボレーは鳥栖・赤星が弾く。こぼれ球を繋ぎ闘莉王がペナルティエリア手間からシュートを狙うと相手ディフェンスに当たり浮いたボールがゴールマウス方向へと向かうが、このボールも鳥栖・赤星に戻りながらクリアされてしまう。

40分、名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールがクリアされるとこのボールを磯村が狙うが、右足のシュートは味方に当たりタッチラインへと跳ね返ってしまう。

41分、竹内から縦へのボールを小川が相手ディフェンスの間から裏へと抜け受けるが、これはオフサイドの判定。

42分、鳥栖・吉田の左サイドから縦への突破は矢田がゴールラインへとボールをクリア。

43分、鳥栖・左からのコーナーキックはニアサイドの松田がヘディングでクリアする。

44分、鳥栖陣内左で小川が倒されると素早いリスタートで左の永井へと繋ぐ。しかしゴールライン付近での切り返しは相手ディフェンスにボールをゴールラインへとクリアされてしまう。

45分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールをニアサイドへと斜めに走った矢野が体をひねりながら頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、鳥栖ペナルティエリア手前の闘莉王から中へのボールは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは鳥栖・赤星が弾き逆サイドでゴールラインを割る。

アディショナルタイム2、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールをニアサイドの矢野が頭で合わせるが、このシュートもクロスバーを越える。

ここで前半終了。

試合開始からお互いカウンターを仕掛ける展開となった前半。30分過ぎまでは川又のシュート1本のみと抑え込まれていた。その後2度の決定機を鳥栖・赤星の好セーブで防がれるとセットプレーのチャンスも決められずスコアレスでの折り返し。

後半も同じような展開となるかもしれないが相手のカウンターにはしっかりと切り替えて対応し、そして先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、鳥栖ボールでキックオフ。

1分、鳥栖・丹羽から名古屋ゴール前へのボールは楢崎が直接抑える。

2分、名古屋ペナルティエリア手前右から鳥栖・水沼のクロスは闘莉王がヘディングでゴールラインへとクリア。

3分、鳥栖・右からのコーナーキックはファーサイドの川又が頭で触り外へと流れる。

4分、自陣右でボールを奪った磯村がそのまま足をかけられフリーキックを得る。

5分、永井からのボールを鳥栖ペナルティエリア左で受けた川又からのクロスに、逆サイドから長い距離を走り込んだ矢野が頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。

6分、鳥栖ペナルティエリア手前中央で小川が頭で落としたボールを松田が体をひねりながら右足ボレーで合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。

9分、自陣左で小川のパスカットを受けた永井がそのまま持ち上がるがペナルティエリア付近で味方を確認しながら切り返したところで相手ディフェンスと重なりボールはクリアされる。

10分、鳥栖・池田が名古屋陣内右サイド高い位置でボールを受けるが永井が執拗にマーク、そのままタッチラインを割る。

11分、名古屋1人目交代:松田→本多

12分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた豊田の右足でのシュートは楢崎が正面で抑える。

13分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた鳥栖・水沼の右足のシュートはクロスバーを越える。

14分、名古屋ペナルティエリア手前中央でボールを受けた鳥栖・藤田がシュート体勢に入るが小川がスライディングでボールを奪う。

15分、カウンターから左サイドを駆け上がった永井からの低いクロスに右から走り込んだ川又が左足インサイドで直接合わせるが、このシュートはクロスバーを越えてしまう。

16分、本多からのボールに左サイド高い位置で裏を取った永井がペナルティエリア左から中へと切り返すが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

17分、名古屋ペナルティエリア手前から鳥栖・高橋のミドルシュートは楢崎が一旦前へと弾きながら抑える。

18分、鳥栖陣内右サイドの矢野からのクロスは中央で相手ディフェンスにクリアされる。

19分、右サイドで矢野からの戻しを受けた矢田の左足でのクロスを永井が相手ディフェンスの上から高い位置で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。

21分、名古屋ペナルティエリア手前から縦へのボールに斜めに走り込んだ鳥栖・水沼が足先でコントロールを狙うが、このボールは楢崎が抑える。

22分、名古屋陣内右の鳥栖・水沼からのアーリークロスは楢崎が直接抑える。

23分、鳥栖ペナルティエリア手前で磯村からの楔を川又が落とし永井が小さく蹴り出しシュートを狙うが、ボールは打つ前に相手ディフェンスにクリアされてしまう。

24分、矢田からのボールを鳥栖陣内右で小川が落としペナルティエリア内右の川又へ、そこからヒールでの戻しに内側へと走り込んだ小川の左足でのシュートはクロスバーを越える。

26分、名古屋陣内右へと開く鳥栖・金の足下へのボールはコントロールをミス、そのままタッチラインを割る。

27分、名古屋陣内中央で小川と鳥栖・豊田が交錯、鳥栖ボールのフリーキックとなる。

28分、名古屋ゴール正面30m強の位置から鳥栖ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へと真っすぐ上げられたボールは楢崎が直接抑える。

29分、センターサークル付近でハイボールを競り相手を倒した川又がそのままボールを蹴ってしまいイエローカードが提示される。
鳥栖1人目交代:金→白

30分、右に開いた鳥栖・白からのクロスは本多がタッチラインへとクリア。名古屋陣内右、高い位置から鳥栖ボールのスローイン。鳥栖・藤田のロングスローは闘莉王がヘディングでクリア。

32分、矢田からのボールを右で受けた川又の左足でのクロスは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

33分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた鳥栖・水沼のクロスは牟田がゴールラインへとクリア。鳥栖・右からのコーナーキックはニアサイドの小川がヘディングでクリア。

34分、鳥栖ペナルティエリア右へボールを永井が追いゴールライン際で追いつき中へと折り返すが、中央の川又の手前で相手ディフェンスにクリアされる。
名古屋2人目交代:小川→田中

35分、鳥栖ペナルティエリア左の本多のクロスからのクリアボールを田中が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

36分、ハーフラインを超えた本多からペナルティエリア付近の永井の足下へのボールをダイレクトで左へと流れる田中へと狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

37分、鳥栖ペナルティエリア手前で磯村からのボールを受けた田中の右足でのミドルシュートは鳥栖・赤星が弾き、枠を外れる。

38分、名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは鳥栖・赤星がパンチングでクリア。

39分、鳥栖2人目交代:水沼→崔
鳥栖・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

40分、鳥栖3人目交代:池田→鎌田

41分、鳥栖・豊田が名古屋ペナルティエリア内でフリーでボールを受けるが、これはオフサイドの判定。

42分、名古屋3人目交代:川又→ノヴァコヴィッチ
ハーフライン付近左から名古屋ボールのスローイン、ノヴァコヴィッチが頭で前へと流したボールに左サイドを縦へと突いた永井の左足でのクロスは相手ディフェンスにクリアされる。

44分、自陣左で闘莉王がファールを受けフリーキックを得るが、そのプレーにエキサイトした闘莉王の異議に対しイエローカードが提示される。名古屋ボールのフリーキック、楢崎からのボールを田中が落とし鳥栖ペナルティエリア手前からノヴァコヴィッチが右足で狙うが、このシュートは鳥栖・赤星の正面を突きキャッチされてしまう。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア手前左へと走り込んだ鳥栖・吉田の左足でのミドルシュートはクロスバーを越える。

アディショナルタイム2、鳥栖陣内右、ハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック。矢田からのボールを中央の矢野が体をひねり頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。

アディショナルタイム3、名古屋陣内右から鳥栖ボールのスローイン、鳥栖・藤田からのロングスローは楢崎が弾き永井がクリアする。

【失点】
アディショナルタイム4、名古屋ディフェンスライン裏へのボールに鳥栖・豊田が抜け出すと、前へと出る楢崎を浮かせて交わすシュートを決められ、終了間際に先制ゴールを奪われてしまう。

アディショナルタイム5、キックオフからのボールを鳥栖ペナルティエリア左で繋いだ永井から中へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。竹内から縦へとボールを田中が落とし矢野がなんとか繋ごうとするが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

ここで試合終了。

後半に入ってもお互いにカウンターから相手ペナルティエリアへと迫るシーンが続く展開。何度か大きなチャンスを作った名古屋だったが、シュートは枠外か鳥栖・赤星の好セーブに阻まれると、90分を通し、ペナルティエリア手前からのシュート以外ではほぼ決定機を作らせていなかった鳥栖の終了間際のワンチャンスをエースの豊田に決められ敗戦。リーグ戦3連敗となり、スタジアム内にはサポーターからの大きなブーイングが響いた。


試合終了後記者会見

150516-nis.jpg痛恨の失点、痛恨の敗戦と感じざるを得ません。前半は拮抗していました。両チームがなかなか攻めきれず、こちらは遅攻が上手くいかない中で、ボールを奪われてカウンターを受けていました。ハーフタイムには遅攻の時は落ち着いてボールを保持して、サイドでポイントを持ちながら攻撃を仕掛けて行けと話していきました。こちらの持ち味は堅守からのカウンターなのですが、鳥栖もその辺りを抑えてきたため上手く機能しませんでした。

後半になって、テンポもボールの動かし方も良くなり、フリーキックも含めてかなりチャンスは作れていたと思います。ただ、その中で決めきれなかったから最後にああいう瞬間を与えてしまうのかなという感じはします。決して珍しいケースではありませんし、選手達も集中を切らしている訳でもなかったのですが、全員に決めきりたいという思いがあっても、あのような一瞬を与えてしまうこともあるのだと思います。それでも後半は、たくさんのチャンスを作れていました。投入された選手も多少のアクセントを持って入って行けていましたし、勝ってもおかしくない、ああいう点を取られてもおかしくないゲームだったと思います。

Q.前半はウイングバックが最終ラインまで落ちるシーンが多く、ボールを奪った後に前に人がいないという状況がよく見られましたが、あの辺りの要因はどこにあったのでしょうか?

金民友選手と水沼選手が高い位置でポジションを取っていたため、それに永井と矢野が引っ張られていました。そこに丹羽選手や吉田選手がサイドで対応してきました。そういうこともあって、2対1という状況の中でも、ボールを奪ってからのスタートも少し距離が長いかなという感じはしました。システム上、そういう状況であってもしっかりポジションを取ってディフェンスをしながら耐えるようにしています。

そんな中、切り替わったところでこちらのシャドーが逆に優位な状況であれば、そこを使って両サイドを空けたいというのがシステムとしての狙いではあります。奪った後に川又の辺りでボールキープがもう少ししっかり出来れば、永井や矢野はそこから出て行く力は発揮出来たと思います。ただ、鳥栖のポジショニングであったり、名古屋の守から攻に切り替わったところのボールキープが少し足りなかったために、全体で落ちて戦わざるをえませんでした。