2015シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ第10節:横浜F・マリノスvs名古屋グランパス

最終更新日時 2015/05/07 12:24

AWAY GAME

日産スタジアム 5/6(水) 15:03キックオフ

試合前

ゴールデンウィーク最終日、好天に恵まれた日産スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第10節はアウェイで横浜F・マリノスとの対戦となる。

3日前に行なわれた前節、ホームで湘南ベルマーレに快勝したグランパス。3週間でカップ戦を含め7試合を戦う過密日程も5試合を終え、4勝1敗と勝ち星を重ねている。固定メンバーで戦う今のグランパス、選手達の疲労も相当大きくなっているだろうが、勝利という結果が伴うことで精神的には充実しているようだ。残り2試合となった同スケジュールだが、このまま勢いで乗り切りたい。

キックオフ約30分前、ウォーミングアップのため選手達が姿を現すと、練習最終日に横浜まで駆けつけてくれたグランパスサポーターからの聞き慣れた声で迎え入れられた。ハーフコートを使ったアップでは2002年W杯決勝でも使用された美しいピッチの感触をしっかりと確かめているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは竹内、闘莉王、牟田の3人。ダニルソン、矢田のダブルボランチ、田中、永井が両サイドハーフ。川又の1トップ、その後ろに小川、松田が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。

1分、横浜FM・中町から前線へのボールはペナルティエリアを出た楢崎がクリア。

2分、名古屋ペナルティエリア手前でのこぼれ球を横浜FM・中町が右足で狙うが、このシュートはディフェンスが体でブロックする。

4分、名古屋陣内右で戻したボールを受けた横浜FM・富澤からのアーリークロスは牟田がヘディングでクリア。

5分、自陣中央で足を踏まれた様子の闘莉王が止まったため一旦ボールが外へと出されるが、主審が確認しプレーは続けられるようだ。

6分、横浜FM陣内右へ開きボールを受けた川又がライン際をドリブル、左足へと切り返し中央を走り込む小川へと狙うが、このボールは横浜FM・飯倉に先にキャッチされてしまう。

7分、横浜陣内中央の川又に当て落としたボールを矢田がダイレクトで右の松田へ、さらに中の小川へと戻しゴール前へのクロスを狙うが、このボールは横浜FM・飯倉がキャッチ。

8分、横浜FM陣内左で矢田からのボールを永井がダイレクトで前線へ、このボールを川又が追うが横浜FM・中澤に体を入れられボールはクリアされる。

9分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた横浜FM・アデミウソンのシュートは楢崎が弾き枠を外れる。横浜FM・右からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。

【失点】
10分、名古屋陣内右でボールを奪った横浜FM・齋藤が縦へとドリブル、ペナルティエリア右から中へのボールに走り込んだ横浜FM・アデミウソンにシュートを許し先制ゴールを奪われてしまう。

12分、カウンターから横浜FM・アデミウソンが名古屋陣内を左へと流れ、そこからのボールを受けた横浜FM・藤本のクロスは闘莉王がゴールラインへとクリア。

13分、横浜FM・左からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。

15分、横浜FMペナルティエリア右でボールを受けた田中からのクロスは相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。

17分、名古屋陣内中央の横浜FM・三門から右へのボールは直接ゴールラインを割る。

18分、ハーフライン付近左の矢田から右の田中へのサイドチェンジがカットされカウンターを受けるが、名古屋ペナルティエリア内へのボールは闘莉王がクリア。

19分、横浜FMペナルティエリア手前右でボールを受けた田中が縦へとしかけコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを中央外よりの闘莉王が頭で合わせるが、このシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

20分、名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボール、横浜FM・飯倉が前へとこぼしたボールに松田が飛び込むが、このシュートは横浜FM・中澤にクリアされる。

21分、横浜FM陣内右から中へとドリブルを仕掛けた小川が倒されフリーキックを得る。

22分、横浜FMゴール右、ペナルティエリア手前から名古屋ボールのフリーキック。ダニルソンが左足で直接シュートを狙うが、このボールは相手ディフェンスの壁に当たりクリアされてしまう。

24分、右サイドを上がる横浜FM・小林の前へのボールは戻った永井がタッチラインへとクリアする。

25分、センターサークル付近で闘莉王のパスカットから矢田、左の小川へと繋ぎペナルティエリア方向へとドリブルを仕掛けるが相手ディフェンスと交錯、ボールはタッチラインへとクリアされる。

26分、横浜FM陣内右で田中と横浜FM・下平が交錯、このプレーで田中に対しイエローカードが提示される。

28分、横浜陣内左、ハーフラインを超えた位置で牟田が前へのボールを狙うが、マークに突いた横浜FM・藤本にボールをタッチラインへとクリアされる。

30分、横浜陣内中央の小川から斜めに走り込む川又を狙ったボールは横浜FM・富澤にカットされる。ここから右サイドの横浜FM・藤本へと繋ぎカウンターを仕掛けられるが、名古屋ペナルティエリア内へのボールは矢田がクリア。

31分、名古屋陣内右で横浜FM・小林のドリブルから中へのボールはダニルソンがゴールラインへとクリア。横浜FM・右からのコーナーキックは中央の川又がヘディングでクリア。

33分、ハーフライン付近でボールを奪った小川が横浜FM・中町に倒され、このプレーで横浜FM・中町に対しイエローカードが提示される。

34分、横浜FM・下平の左からのアーリークロスに闘莉王の内側へと入った横浜FM・アデミウソンが倒れながらのヘディングで合わせるが、ワンバウンドのシュートは楢崎が抑える。

36分、右サイドをドリブルで突破した松田から左の永井へのサイドチェンジを狙うが、このボールは手前に入った横浜FM・富澤にカットされてしまう。

37分、左からのクロスが名古屋ゴール前を抜け、逆サイドタッチライン際で横浜FM・小林が追いついたところを永井が後ろから倒してしまいフリーキックを与える。

38分、名古屋陣内右タッチライン際から横浜FMボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは永井のヘディングで浮き楢崎が抑える。

39分、横横浜FMペナルティエリア右でボールを受けた小川が縦へと仕掛けるが横浜FM・ファビオがマーク、強引に中への折り返しを狙うがボールは最後、小川に当たりゴールラインを割る。

41分、横浜FMペナルティエリア手前左でボールを受けた矢田から中へと戻したボールを松田が右足で狙うが、このシュートは横浜FM・飯倉にキャッチされてしまう。

42分、横浜FMペナルティエリア左へのボールを追う松田が、前に体を入れた横浜FM・富澤を倒してしまいファールの判定、自陣ゴールライン付近から横浜FMボールのフリーキックとなる。

43分、名古屋陣内中央右から横浜FMボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは川又がヘディングでクリア。

45分、横浜FMペナルティエリア左で縦へと仕掛けた永井がコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。これを左で拾った矢田が再び左足でのクロスを入れるが、このボールも中央でクリアされる。

(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、自陣からのボールを左サイドタッチライン際で受けた横浜FM・アデミウソンのカウンターとなるドリブルを田中がスライディングで倒してしまいこの日2枚目のイエローカード、前半終了間際に退場となってしまう。

アディショナルタイム2、名古屋陣内中央左から横浜FMボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールは松田がヘディングでクリア、このボールを横浜FM・三門が右足で狙うがこのシュートはクロスバーを大きく越える。

ここで前半終了。

先制されてからは膠着した状態の続いた前半だったが、終了間際に田中輝希が退場。残り45分、1人少なくなった名古屋がアウェイで1点を追う苦しい展開となってしまった。

後半

エンドを替えた後半、横浜FMボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:松田→矢野

1分、名古屋ペナルティエリア手前右の横浜FM・中町から中へのボールは闘莉王がカット。

3分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた横浜FM・アデミウソンがエリア内へと仕掛け右足でのシュートを狙うが、このボールは楢崎が左足でカット、これをクリアする。

5分、横浜FM・齋藤が名古屋ペナルティエリア手前から中へとドリブルで持ち込むが、戻った永井がボールをクリアする。

【失点】
6分、名古屋ペナルティエリア右からのボールを弾いた楢崎と竹内が交錯、そのこぼれ球を横浜FM・中町に押し込まれ2点差とされてしまう。

8分、先のプレーで倒れた楢崎の治療のため一旦ドクターがピッチ内へと入り試合が止まる。

9分、横浜FM1人目交代:中町→喜田

10分、横浜FMペナルティエリア左でスローインのボールを小川が左足ダイレクトで中へと狙うが、ボールは直接ゴールラインを割る。

11分、自陣センターサークル付近で横浜FM・喜田と小川が交錯、横浜FMボールのフリーキックとなる。

12分、横浜FM陣内中央で相手のチェックを受けながら粘ったダニルソンが右の矢野を狙うが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

14分、ハーフライン付近で横浜FM・小林にパスをカットされるとそのままペナルティエリア付近まで持ち込まれ左足でのシュートを狙われるが、このボールは楢崎が抑える。

16分、右から名古屋ペナルティエリア付近へと持ち込んだ横浜FM・藤本が縦へのワンツーでエリア内まで走り込むが、リターンボールは直接ゴールラインを割る。

17分、自陣右で竹内からのパスを横浜FM・藤本にカットされると、そのまま縦へと持ち込みエリア内左からのシュートを狙われるが、このボールは闘莉王がタッチラインへとクリア。

18分、川又とのワンツーをハーフラインを超えた位置で受けた闘莉王が横浜FM・ファビオに倒されフリーキックを得る。

20分、自陣で矢田から闘莉王へと一旦戻したボールが乱れ横浜FM・アデミウソンに迫られるが、闘莉王から楢崎へと戻しクリアする。

21分、横浜FMペナルティエリア右の矢野が中へと走り込む矢田の前を狙うがボールは先に相手ディフェンスにクリアされる。

22分、横浜FMペナルティエリア手前まで上がった闘莉王からのボールを受けた川又が相手ディフェンスのアークを左へと外し左足で狙うが、このシュートは横浜FM・飯倉にキャッチされてしまう。

23分、名古屋ペナルティエリア手前で戻したボールに走り込んだ横浜FM・下平の左足のシュートは楢崎が弾きクリア。

24分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた横浜FM・藤本の左足のシュートは枠の右へと外れる。

26分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた横浜FM・下平からグラウンダーでのクロスは竹内がクリアする。

27分、センターサークル内で川又が倒されると矢田が素早いリスタートで小川へ、さらに矢田へとボールを戻すが、ここもファールで止められてしまう。

28分、横浜FMペナルティエリア手前左から永井のシュートは相手ディフェンスがブロック、これを拾ったダニルソンが左足でシュートを狙うが、中央の密集を越す弧を描いたボールも横浜FM・飯倉にキャッチされてしまう。

30分、名古屋陣内中央で横浜FM・アデミウソンのドリブルはダニルソンがカット、このボールを拾った闘莉王からカウンターで攻め上がり、右サイドで矢田が倒されフリーキックを得る。

名古屋2人目交代:川又→ノヴァコヴィッチ
横浜FM2人目交代:藤本→兵藤

31分、横浜FM陣内中央右タッチライン際から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足で上げたボール、ペナルティエリア内外へのこぼれ球をノヴァコヴィッチが反転しながら足先で蹴るが、このシュートは横浜FM・飯倉の正面でブロックされてしまう。

33分、闘莉王から縦へのボールをノヴァコヴィッチが横浜FM・中澤の裏へと蹴り出し突破を狙うが、中澤の頭に足が当たってしまいファールの判定、横浜FMボールのフリーキックとなる。

35分、自陣でダニルソンのパスカットからノヴァコヴィッチ、小川、矢田と小さく繋ぎ左の永井の前を狙うが、このボールは相手ディフェンスに先にクリアされてしまう。

37分、センターサークル内でボールを奪った闘莉王から縦へのボールに右サイドを裏へと抜けたノヴァコヴィッチが右足ダイレクトで狙うが、このシュートは上手く打ち切れず横浜FM・飯倉にキャッチされてしまう。

39分、名古屋3人目交代:ダニルソン→磯村
横浜FM3人目交代:アデミウソン→端戸

40分、横浜FM陣内中央の闘莉王から縦へとボール、ペナルティエリア内左で横浜FM・中澤に体を合わせらながらノヴァコヴィッチが外から左足で折り返すが、このボールは横浜FM・飯倉にキャッチされてしまう。

42分、横浜FM陣内左で縦へと蹴り出した永井がスピードで外から追い越しクロスを狙うが、このボールは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。

43分、右からハーフラインを超えた竹内からノヴァコヴィッチを狙ったボールは横浜FM・中澤にヘディングでクリアされる。

45分、センターサークル内でノヴァコヴィッチの落としを受けた矢田が足をかけられフリーキックを得る。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、横浜FM・飯倉からのロングボールを牟田が頭で前へと跳ね返すが、ノヴァコヴィッチへは届かずボールはクリアされる。

アディショナルタイム2、小川からのボールに右サイド外を上がった竹内のクロスは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム3、センターサークル手前の闘莉王から右の矢野へのボールは相手ディフェンスがマーク、矢野が触ったボールはタッチラインを割る。

アディショナルタイム4、このスローインからのボールを奪った名古屋が前線のノヴァコヴィッチへと狙うが、ここで試合終了。

10人で戦う事となった後半。ボランチをダニルソン1人として攻撃的な前線を保ちなんとか同点、逆転を狙ったが、後半開始早々、不運も重なる形で失点を重ねてしまった。その後もなんとかゴールを狙う名古屋だったが、やはり連戦の疲労もある状況で10人での戦いでは得意とするカウンターも迫力が出せず攻撃はミドルシュートやセットプレーに絡む単発ばかりに。3連勝を狙ったアウェイでのゲームだったが、疲労感の残る試合となってしまった。

試合終了後記者会見

150506-nis.jpgこの連戦を言い訳にはしたくないのですが、今日は選手全体の動きが今シーズンで一番重かったようです。連勝している状況で気分的には軽いと思ったのですが、ピッチの選手達からは試合開始から重さを感じました。その上で、数的不利な状況も作ってしまいました。

後半は、0-1で凌ぎ最後に仕掛けるという考えがあったのですが、あのように追加点を許してしまいました。その後もペースを取れず、反攻するためのパワーも足りませんでした。疲労がある中で数的不利な戦いとなれば、行くべきところでも行けないゲーム展開となりました。

前節に続きアグレッシブなディフェンスから前へと仕掛ける、名古屋の今のベースとなる機動力・運動量を生かした戦いを考えていたのですが、それが出せない試合となってしまいました。それでも何度か好機は作り出せたのですが、0-1で凌ぐサッカーをもっと厳しく出す必要がありました。今は選手に強い要求を出せませんが、また立て直して次の試合に向かいたいと思います。

Q.田中(輝)選手の退場の場面について、相手のカウンターがはじまった時点では攻守が同数でした。あのファールは個人のミスだったと考えられるのでしょうか?

田中(輝)の判断ミスと言えます。すでに1枚カードを受けている状況の中、で相手に体を寄せた時点で、強引なスライディングはするなと声をかけたいくらいでした。攻撃と守備が同数でしたが、カウンターに切り替わった時点でマリノスの方がリアクションが速い状況でした。

Q.最初の失点シーンについてもミスが続いての失点でした。

今日の試合に限らず毎試合、個々のミスが相当あります。今まではそれが相手の決定機に繋がっていなかっただけですが、今日は繋がってしまいました。2つの失点がそうでしたし、局面での技術だけではなく、判断ミスもありました。楢崎がハーフタイムに、自分のキックミスから失点に繋がったとチームメイトに謝罪していました。それでも、そのミスから次の牟田のポジション、竹内のポジションなどミスが続きました。まだまだ対応力が足りていません。