2015シーズン試合結果
試合前
真夏のような暑さに見舞われたパロマ瑞穂スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第9節はホームで湘南ベルマーレとの対戦となる。
水曜日に行なわれたアウェイ神戸戦に1-0で勝利したグランパス。3週間で7試合を戦う過密日程が続き、コンディションとしても厳しい戦いが続くが、その状況では内容よりも結果を重要視される試合もある。今日も30度近い環境下で日中のゲーム。暑さが最大と敵となるかもしれないが、今シーズン無敗のホームでのゲーム。サポーターの声援も背になんとか気迫で乗り切りたい。
キックオフ約30分前、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現すと、すでにぎっしりとグランパスレッドで埋まるゴール裏サポーターを中心に拍手で迎え入れられた。
大型スプリンクラーで散水が行なわれ若干の水分を含むピッチだが、強い日差しの下、ウォーミングアップの段階ですでに選手達には大量の汗が見られる。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは竹内、闘莉王、牟田の3人。ダニルソン、矢田のダブルボランチ、田中、永井が両サイドハーフ。川又の1トップ、その後ろに小川、松田が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。
1分、湘南・高山の左サイド高い位置からのクロスは牟田がヘディングでゴールラインへとクリア。湘南・右からのコーナーキック、ニアサイドでのこぼれ球は小川が前線へとクリアする。
2分、湘南・大槻の右へと流れるドリブルは闘莉王がカット、ボールは湘南・大槻に当たりゴールラインを割る。
3分、湘南・三竿からのクロスは闘莉王がヘディングでクリア。
5分、湘南陣内中央で川又が粘り落としたボールを小川、松田、矢田と繋ぎペナルティエリア手前から左足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。
6分、湘南陣内左でボールを拾った永井から左前方へと流れる川又の前を狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。
8分、湘南・キムから前線へのロングボールは竹内が見送り直接ゴールラインを割る。
10分、センターサークル内の闘莉王から右へのボールに飛び出した田中のクロスはニアサイドで相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。
11分、名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールをファーサイドで味方に当たりゴールラインを割る。
12分、湘南・菊池(大)の右サイドでのドリブルは小川がスライディングでゴールラインへとボールをクリアする。
13分、湘南ペナルティエリア付近で川又が落としたボールを小川が右へ、外から上がった田中がボールに追いつくが、ここからの折り返しはゴールラインを割る。
15分、矢田からのボールを左で粘りキープした永井がそのまま中へドリブル、右足でのミドルを狙うが、このシュートは相手ディフェンスが体でブロック。自身のブロックで右サイドへとこぼれたボールを永井が追い再度ボール奪取を狙うが、相手ディフェンスを倒しファールの判定となる。
16分、名古屋ペナルティエリア内右の湘南・大竹の前へのボールは牟田が体を入れブロック、ボールは楢崎が直接抑える。
18分、センターサークル内のダニルソンから右の田中の前を狙ったボールは相手ディフェンスにスライディングでカットされてしまう。
19分、湘南・三竿の左サイド高い位置でのドリブルは竹内がマーク、そのままゴールラインを割る。
20分、湘南ペナルティエリア右でボールを受けた松田がそのまま中へと持ち込み左足でのシュートを狙うが、軸足がずれてしまいシュートは枠の左へと外れる。
21分、湘南ペナルティエリア左の矢田がゴールライン付近からマイナス方向へグラウンダーで折り返すが、ボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。
22分、湘南・菊池(大)の右からのアーリークロスは直接ゴールラインを割る。
25分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた湘南・三竿からのクロスは楢崎が直接抑える。
26分、右サイドタッチライン際の湘南・菊池(大)の前を狙ったボールは直接タッチラインを割る。
27分、湘南陣内中央左で松田が倒されフリーキックを得る。ここからのフリーキック、矢田が左足で湘南ペナルティエリアへと上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。
28分、湘南・永木から縦へのボールは楢崎が抑える。
29分、ハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック。闘莉王の素早いリスタートから縦へのボールをペナルティエリア付近の小川が頭で落とすが、サポートが追いつかずボールはクリアされてしまう。
30分、田中が右サイドへと流れながらドリブルを仕掛けるが、密着する相手ディフェンスのユニフォームを引っ張ったとしてファールの判定を取られる。
31分、名古屋ペナルティエリア付近中央でボールを受けた湘南・大槻のシュートは闘莉王がブロック、右へとこぼれたボールを湘南・菊池(大)に狙われるが、このシュートは牟田がゴールラインへとクリア。
32分、湘南・右からのコーナーキック、ニアサイドの選手が触り中央へと浮いたボールは竹内がクリアする。
【】
35分、自陣中央でボールを奪った闘莉王から右の田中へ。その田中が中方向へ持ち込み右足で湘南ゴール前へと出したグラウンダーボールに左外からフリーで走り込んだ永井が右足でしっかりと合わせゴール。ホームの名古屋が前半、欲しかった先制ゴールを奪った。
36分、名古屋ペナルティエリア手前左の湘南・永木から中へのボールはダニルソンがヘディングでクリア。
38分、ハーフライン付近でパスカットした田中の突破をスライディングで止められると、そのまま湘南がカウンター。左サイドへと開く湘南・高山の前を狙うが、ボールはタッチラインを割る。
39分、湘南ペナルティエリア手間中央でボールを受けた松田が右足で強烈なシュートを狙うが、ボールはクロスバーを叩き枠を外れる。
41分、ハーフライン付近左でダニルソンのパスカットから左の永井へ。その永井がライン際を持ち上がり味方の上がりを待つと中央へのボールを矢田が左足で狙うが、低いシュートは湘南・秋元の正面を突きキャッチされてしまう。
【】
42分、自陣中央で闘莉王のパスカットからのボールを拾った矢田が中央を持ち上がると、じっくりと相手ディフェンスを引きつけ右へフリーで流れる川又の前へ。このボールを川又が右へと体重が流れながら左足インサイドでしっかりと合わせると、美しく弧を描くシュートが湘南ゴール左へと突き刺さり貴重な追加点を奪った。
44分、名古屋ペナルティエリア内左で切り返した湘南・大竹の折り返しは湘南・高山に当たりゴールラインを割る。
45分、湘南陣内右で松田が競り合い裏へとこぼれたボールを拾った川又がそのまま湘南ペナルティエリア内左までドリブルで入り左足でのシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。
(アディショナルタイム表示:1分)
アディショナルタイム1、自陣中央でダニルソンのパスカットから右の松田へ。松田が味方の上がりを待つが、ここで前半終了。
暑さや連戦の疲れもありライン際で追いつけないなど、両チームとも苦しいシーンが見られた前半。それでも闘莉王の守備が起点となるカウンターを確実に決め2点リードしての折り返し。
後半も厳しいコンディションのゲームが続く事が予想されるが、なんとかチャンスを作り出し湘南の足を止める3点目を奪いたい。
後半
エンドを替えた後半、湘南ボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:松田→小屋松
湘南1人得交代:坪井→古林
1分、闘莉王のヘディングからのボールに追いついた小屋松が右前方の川又の前を狙うが、ボールは湘南・秋元が直接抑える。
2分、湘南陣内中央で川又が競り合い右へとこぼれたボールに小屋松がライン際で追いつくが、足下へは収まらずボールはタッチラインを割る。
3分、名古屋ペナルティエリア手前の湘南・大竹に当てた右へのワンツーはリターンボールを牟田がカット、タッチラインへとクリアする。
5分、ハーフライン付近の闘莉王からエリア内左の小川の前を狙うが、湘南・キムにコースを抑えられボールは直接ゴールラインを割る。
6分、名古屋ペナルティエリア左の湘南・菊池(大)から中へのクロスは牟田がヘディングでゴールラインへとクリア。湘南・右からのコーナーキックをファーサイドで中へと折り返されるが、ボールは楢崎が抑える。
7分、湘南陣内中央で小屋松のドリブルからのボールを受けた矢田の左足でのシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。
8分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。
9分、湘南・アンドレのクリアミスを湘南ペナルティエリア左で拾った永井が中へとクロス。このボールに川又が中央へと走り込むが、手前に入った湘南・秋元に先にキャッチされてしまう。
湘南2人目交代:大竹→山田
10分、右へと開く湘南・高山の前へのボールは牟田がスライディングでクリア。
11分、湘南・右からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。
12分、右からのクロスを名古屋ゴール前ファーサイドの湘南・大槻に頭で折り返されるが、ボールは楢崎が抑える。
14分、自陣から中央を持ち上がったダニルソンが右へ。このボールを外で受けた小屋松のクロスは逆サイドへと流れてしまう。
15分、右サイドに開いた湘南・高山から中へのボールは牟田がカット、ゴールラインを割る。
16分、名古屋2人目交代:田中→磯村
湘南・右からのコーナーキックは中央で川又がクリア。
17分、名古屋ペナルティエリア手前で磯村が弾いたボール、これを小屋松が湘南・キムと交錯しながら前へと繋ぐと、このボールを受けた矢田がドリブルから左足でミドルシュート。しかしボールはクロスバーを越える。
19分、湘南陣内左で磯村からのボールを受けた永井が中の矢田を狙うが、ボールは相手ディフェンスが触りゴールラインを割る。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボール、中央でのこぼれ球を闘莉王が右足で狙うが、ボールは相手ディフェンスに当たりクリアされる。
21分、自陣左でのボールを永井がダイレクトで縦へ。このボールを湘南陣内左タッチライン際で受けた矢田が中央の川又の前を狙うが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。
22分、湘南陣内中央をドリブルで上がった矢田からペナルティエリア内左の永井へ。その永井が一旦ボールを止め再度中へと戻したボールに走り込んだ矢田が左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。
24分、左へと流れた湘南・高山の前へのボールは闘莉王が触り、さらにカットを狙った磯村が引っかけられ、自陣で名古屋ボールのフリーキックとなる。
26分、名古屋陣内右を上がった湘南・古林からのアーリークロスは竹内が触り、楢崎がクリアする。
27分、磯村からのボールを湘南陣内で受けたダニルソンがそのまま左サイドを突破、ペナルティエリア付近で中へグラウンダーのボールを狙うが、中央の川又へは届かず手前で相手ディフェンスにクリアされる。
28分、湘南3人目交代:大槻→可児
29分、センターサークル付近でボールを受けた小屋松がそのまま中央を持ち上がるが、ペナルティエリア手間での切り返しは相手ディフェンスに止められてしまう。
30分、自陣左から矢田の前線へのクリアボールに対し川又が湘南・アンドレの裏を狙うが、ボールは先に湘南・秋元が抑える。
31分、左サイドへと開く湘南・菊池(大)を狙ったボールを競る小川が倒され自陣右から名古屋ボールのフリーキックとなる。
32分、湘南ペナルティエリア手前中央で小屋松が受けたボールを丁寧に落とし矢田へ、そのまま矢田がペナルティエリア内左へと持ち込み中の川又を狙うが、ボールが高く外で相手ディフェンスにクリアされてしまう。
33分、名古屋ペナルティエリア右の湘南・古林からのクロスは牟田がゴールラインへとクリア。
34分、湘南・右からのコーナーキック。ショートで繋ぎ中へのボールは川又がヘディングでクリア。
35分、湘南・左からのコーナーキックは楢崎が中央でキャッチ。そのままリスタートで左に開く小屋松の前を狙うが、ボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。
36分、湘南・ペナルティエリア左でボールを受けた矢田からグラウンダーのボールを中央で川又が待ち受けるが、手前に入った湘南・アンドレにボールはタッチラインへとクリアされる。
【】
37分、名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボール。中央で川又が競り合い外へとこぼれたボールを闘莉王が押し込み、この時間帯になりほぼ試合を決定付ける3点目を奪った。
39分、名古屋ペナルティエリア手前でのボールを矢田がダブルタッチでコントロール、左前方へのボールを川又がダイレクトで中の小屋松へと狙うが、このボールは相手ディフェンスに先にカットされてしまう。
41分、名古屋3人得交代:川又→ノヴァコヴィッチ
楢崎から左前方へのボールを小屋松が追うが、相手ディフェンスにコースを抑えられボールは直接タッチラインを割る。
44分、湘南・三竿からのアーリークロスは中央の闘莉王がヘディングでクリア。
45分、湘南陣内左でダニルソンの執拗なディフェンスから永井がボールを奪取、右の矢田へと繋ぎ中へのボールをゴールを背に受けたノヴァコヴィッチが反転し左足でのシュートを放つが、ボールは相手ディフェンスに体でブロックされてしまう。
(アディショナルタイム表示:3分)
アディショナルタイム1、湘南・左からのコーナーキック。ショートで繋ぎ中へのボールはディフェンスがクリア。
アディショナルタイム2、自陣で磯村のパスカットから右の小川へ、ペナルティエリア内で中の小屋松へと繋ぐと小さく浮かし右足ボレーで狙うが、このシュートは相手ディフェンスにブロックされてしまう。
アディショナルタイム3、湘南ペナルティエリア左で矢田が繋いだボールを受けた小屋松が縦へと仕掛けるが、ゴールライン付近で押し倒されてしまう。その場で立ち上がった小屋松が悔しそうな表情を見せるが、ここで試合終了。
前半、カウンターから2得点した名古屋が、後半も落ち浮いて試合をコントロール。前へと出るしか無くなった湘南を相手にカウンターで仕留める事は出来なかったが、それでもセットプレーから試合を決定付ける3点めを奪うと、最後まで集中を切らさず2試合連続となる完封勝利。ゴールデンウィーク真っ只中のホームで、サポーターと試合後の歓喜を分かち合う快勝を収めた。
試合終了後記者会見
今日の試合を振り返った感想をお願いします。
試合の流れとしては狙った通りの流れになり、その結果3点取れ次に繋がる試合になったと思います。暑い天候の中での試合で、前半の30分ぐらいまでは湘南の一歩速い出足やリアクションの速さで圧倒されていました。その中でしっかりとリアクションを受けた結果、先制点が取れてそれが湘南にとっても重く試合の流れを変えたように感じました。2点目も上手くカウンターができてよかったと思いますが、試合展開は湘南の流れが多かったように感じました。後半も湘南に点を入れられず、上手くしのげて3点目を取り、良い流れを作れたと思います。メンバーチェンジを強いられましたが、小川・磯村あたりがスムーズに入ってくれてディフェンシブにはなりましたが、2トップを活かした良い戦い方が出来ました。
闘莉王選手がカバーリングではなく前に出て攻撃に参加し、それがカウンターのきっかけになりましたが、それはディフェンスの人数に余裕があったから参加したのでしょうか?
「中盤の組み立てと攻撃に参加しろ」と試合前に指示しました。中盤の展開力はあるのですが、中盤の厚みや攻撃に参加する意識が薄いように感じたので、今日のミーティングで闘莉王にチャンスがあればどんどん参加してくれと言いました。彼は必ず最終的な仕事をしてくれるので、それが有効に得点に繋がってくれたので良かったと思います。
今日は田中輝希選手が右ウイングバックで出場し、途中小川選手がアシストする形になりましたが、二人の評価はいかがでしょうか?
オフェンス面ではバランスを持ってバタバタせず、持ち味を出していましたが、ディフェンス面でポジショニング、一対一でのリアクションなど不足している所もありました。初スタメンで90分出場は彼のフィジカル的に難しいと思っていましたが、後半輝希が足をつらなければ最後まで使おうと考えていました。小川に関しては 彼はユーティリティプレーヤーなので多少ポジションを動かしても個人的な戦術眼の高さで安定してプレーしていました。積極的に攻撃参加し、チャンスを作ってくれたので良かったと思います。
今日永井選手は攻守共に良いプレーをしてくれましたが、今日の永井選手はいかがでしたか?
前半は良いプレーが多かったと思いますが、後半は疲労のせいか積極的なオフェンシブなプレーは少なかったように感じました。ある程度後半は得点差があったので、多少抑えながら出ていけと声をかけました。力を入れる所、バランス取る所、抑える所がはっきりと出来ていたので得点もでき、ディフェンスに参加できました。彼は多少スピードを抑えた方が良いかもしれません(笑)。
今日の勝利でリーグ戦ホーム通算200勝、豊田章男会長も応援に来てくれてチームも良い流れになったと思いますが?
明日の新聞の見出しは「章男効果」ってなるのでしょうね(笑)。試合前にもロッカーに激励に来ていただいたので結果が出て良かったです。
試合の走行距離が持てはやされる風潮の中で、今日の試合は一試合の平均走行距離が一番多いチームと少ないチームとの戦いでしたが、終わってみると走行距離が少ない名古屋が3-0で勝利しました。この点は、どう思われますか。
データが全てではないですね。試合の結果が全てだと思います。走行距離が必ずしも結果に結びつくとは感じません。ポジションによっても距離が違いますし、動かなくてもクオリティの高いプレーをすれば走行距離は関係ないと思います。