2015シーズン試合結果
試合前
風が強く肌寒さを感じる埼玉スタジアム2002。明治安田生命J1リーグ1st第7節はアウェイで浦和レッズとの対戦となる。
現在ナビスコカップを含め公式戦3連勝中のグランパス。水曜日の横浜FM戦から中2日と疲労の面では厳しい日程が続くが、勝利という結果がついてきている事で選手達の表情にも明るさが見られる。
午後5時キックオフとなる今日のゲーム、このあとスタジアムには照明が灯され3万人を超える浦和サポーターに囲まれた厳しいアウェイゲームが予想されるが、昨年最終節、ここで浦和を破り優勝を阻止した感覚をまだ鮮明に知る選手達も多く、今日も好ゲームに期待したい。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディンフェスラインは竹内、闘莉王、牟田の3人。ダニルソン、矢田が中盤底、永井、矢野が両サイドハーフを構成する中盤。ノヴァコヴィッチの1トップ、その後ろに小川、川又が並ぶ3-6-1のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム名古屋ボールでキックオフ。
1分、矢野からのボールを右に開いた川又が足下で受けるが、マークの浦和・槙野を倒してしまいファールの判定。
2分、名古屋ペナルティエリア付近の浦和・ズラタンへの楔のボールは闘莉王がカット、これをクリアする。このボールをハーフライン付近で受けたノヴァコヴィッチから右の川又へ、さらに逆サイドの小川へと大きく動かすが、ボールはタッチラインへとクリアされる。
3分、浦和陣内左からのスローインを受けた永井が縦へと仕掛けコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは外寄りの位置で浦和・西川がパンチングでクリア。
4分、コーナーキックのカウンターから名古屋ペナルティエリア内左で浦和・ズラタンがボールを受けるが、ここはゴールラインへとクリア。浦和・左からのコーナーキック、中央でのこぼれ球を浦和・槙野が浮かせるが、このボールは楢崎がしっかり両手で抑える。
5分、名古屋ペナルティエリア左でボールを受けた浦和・武藤からの折り返しは中央の闘莉王がクリア、このボールを左で拾いドリブルを仕掛けた永井が倒されペナルティエリア付近から名古屋ボールのフリーキックとなる。
6分、ハーフライン付近の竹内から右の矢野を狙ったボールをインターされそのまま浦和・宇賀神がドリブルで持ち上がるが、中央の闘莉王がカット、これをクリアする。
7分、浦和陣内左でボールを受けた永井がノヴァコヴィッチをポジションを入れ替え浦和ペナルティエリア内へと走り込む小川の前へと浮かせたボールを狙うが、このパスは浦和・西川に先にキャッチされてしまう。
9分、自陣で永井のパスカットからノヴァコヴィッチ、矢田、小川、ノヴァコヴィッチと繋ぎ右を上がる永井へと通すが、ここから縦へのドリブルはボールをタッチラインへとクリアされる。
11分、浦和・宇賀神が後方からのボールを名古屋ペナルティエリア左で胸で前へと落とすが、ボールはそのままゴールラインを割る。
12分、名古屋ペナルティエリア手前から中の浦和・ズラタンに当てワンツーでの中央突破は牟田がカット、クリアする。
13分、名古屋ペナルティエリア右を縦へと仕掛けた浦和・柏木からの折り返しは牟田がタッチラインへとクリア。
14分、自陣でダニルソンが引っかけられ得たフリーキック。楢崎からのボールを中央のノヴァコヴィッチが頭で前へと逸らすが、ボールは浦和・西川が抑える。
15分、名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けた浦和・梅崎が右足でのミドルシュートを狙うが、ボールは枠の左へと外れる。
16分、自陣右でボールを奪った川又が縦へのボールを狙うが、浦和・槙野にタッチラインへとクリアされる。
17分、浦和・関根からのクロスに浦和・ズラタンが飛び込むが、前へと出た楢崎が体でブロック、こぼれ球を再びペナルティエリア内へと入れられ浦和・ズラタンが受けるが、これはオフサイドの判定となる。
19分、自陣でボールを奪ったダニルソンがバランスを崩しながら相手ディフェンスラインの裏へとパス、このボールに小川が抜け出そうとするが浦和・森脇のスライディングでバランスを崩しノーファールでボールはクリアされてしまう。
20分、浦和陣内中央右でノヴァコヴィッチが後ろから押されフリーキックを得る。
21分、ここからのフリーキック、小川、矢田がセットされたボールに付くがゴール前の密集で接触があり仕切り直しとなる。
22分、このフリーキック、矢田が左足で上げたボールはニアサイドでディンフェスが触りクリアされる。
23分、名古屋ペナルティエリア内右でディンフェスラインの裏を狙った浦和・関根の前へのボールは牟田がゴールラインへとクリア。
24分、浦和・右からのコーナーキックはニアサイドの川又がヘディングでクリア。
25分、ハーフライン付近の浦和・阿部から縦へのボールは矢野がヘディングでクリア。
26分、自陣中央の闘莉王から右の矢野へ、その矢野が中へと持ち込み再度右に開く小川へと狙うが、トラップのボールは流れタッチラインを割る。
27分、浦和陣内中央左でハーフライン付近から走った永井が相手パスをカット、そのまま右足でミドルシュートを狙うがボールは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。
28分、浦和陣内ハーフライン付近で永井のパスカットから縦へ浮かせたボールをノヴァコヴィッチが頭で落としフリーで抜け出した川又が相手キーパーとの1対1を左足で決めるが、その前にオフサイドの判定、ノーゴールとなってしまう。
29分、浦和陣内左ハーフライン付近でノヴァコヴィッチが足下へのファールを受けフリーキックを得る。
30分、ここからのフリーキック、矢田が左足で浦和ペナルティエリア内へと上げたボールをファーサイドの川又が頭で中へ折り返すが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。
31分、スローインからのボールを受けた闘莉王が浦和ペナルティエリア内左で粘りコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは中央で浦和・西川がキャッチ。その西川がゴール前の密集で頭を打ったようで主審が一旦試合を止める。
32分、浦和・西川が頭を抑えそのままペナルティエリア内に留まったため、メディカルスタッフがピッチ内へと入れられ治療が行なわれている。
35分、センターサークル付近の矢田のカットからノヴァコヴィッチ、アウトサイドにかけ右の川又へと繋ぎ一気に左サイドを駆け上がる小川の前を狙うが、ボールは先に相手ディフェンスにクリアされる。
36分、浦和・武藤が左サイドでドリブルを仕掛けるが、ここはマークの矢野がボールをゴールラインへとクリアする。
37分、浦和・左からのコーナーキックは中央で楢崎がパンチングでクリア。ここからのボールを右で受けた永井が一気に加速しカウンターのドリブルを仕掛けると、この永井を後ろからのスライディングで倒した浦和・宇賀神に対しイエローカードが提示される。
38分、浦和陣内右ハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック、小川が右足で浦和ゴール前へと狙ったボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。
【失点】
39分、名古屋ペナルティエリア内でのクリアミスを拾った浦和・関根がそのまま横へ流れコースを作り左足でのシュートを決められ先制ゴールを許してしまう。
41分、右へと開く浦和・関根の前へのボールは牟田がスライディングでタッチラインへとクリア。
43分、浦和・那須から縦へのロングボールは楢崎が直接抑える。
45分、名古屋ペナルティエリア左からのボールを中央の浦和・ズラタンが前へと落とし反転して闘莉王の裏を狙うが、このボールは楢崎が抑える。
(アディショナルタイム表示:3分)
アディショナルタイム1、川又と陣で交錯した浦和・那須がピッチに一旦倒れれるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア内右で後ろからのボールを受けた浦和・関根に左足へと切り返したシュートを狙われるが、このボールは楢崎が正面で抑える。
アディショナルタイム3、浦和・西川からのボールを小川がカット、右の川又からフォローの矢野へと戻し浦和ゴール前へのクロスを狙うが、このボールは浦和・西川が抑える。
アディショナルタイム4、自陣左ハーフライン付近からの名古屋ボールのフリーキック。前半最後のプレーに楢崎が蹴ろうと前へ出るが、ここで主審がホイッスル、前半終了となった。
試合開始からボールポゼッション、シュート数で大きく上回られた名古屋。それでも相手に決定機はそれほど作らせずカウンターから何度かチャンスも作り出し互角の展開が続いた。クリアしきれず招いた失点は痛いが後半、気持ちを立て直し今のグランパスの生命線とも言われる両サイドハーフの攻撃参加を増やしまずは同点、そして逆転ゴールを奪いたい。
後半
エンドを替えた後半、浦和ボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:小川→小屋松
1分、浦和陣内中央でノヴァコヴィッチが落としたボール、これを拾った川又から右の矢野の前へと狙うが浦和・宇賀神と交錯、浦和ボールのフリーキックとなる。
3分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた浦和・関根からの折り返しに浦和・武藤が飛び込むが、足先で触ったボールはゴールラインを割る。
4分、浦和・関根からのクロスは矢野が触り内側の竹内がクリアする。
6分、浦和・左からのコーナーキックにニアサイドへのボールは永井がクリア、再び中を狙われるが、このボールはノヴァコヴィッチがクリアする。ここからのボールが浦和陣内、ディンフェスライン裏へと転がり小屋松が抜け出すが、ペナルティエリアを大きく飛び出した浦和・西川に先にクリアされてしまう。
【失点】
7分、名古屋ペナルティエリア右の浦和・梅崎からのクロスを中央の浦和・武藤に中央で合わせられ2点差となるゴールを決められてしまう。
8分、浦和陣内右前方へのボールを小屋松が追うが、相手ディフェンスにコースを遮られボールはゴールラインを割る。
9分、浦和・武藤から縦へのボールは直接ゴールラインを割る。
10分、名古屋陣内右、浦和・関根の前へのボールは牟田がタッチラインへとクリア。
11分、自陣左で永井が浦和・梅崎を倒しフリーキックを与える。
12分、フリーキックからのリスタートで浦和・梅崎が名古屋ペナルティエリア右へと突破、マイナス方向への折り返しを浦和・武藤に足先で触られるが、このボールは楢崎が正面で抑える。
13分、浦和ペナルティエリア内左で縦へと突破した川又の折り返しは相手ディフェンスに当たり、浮き上がったボールは浦和・西川にキャッチされてしまう。
14分、自陣中央でカウンターの出しどころ探す矢田が引っかけられフリーキックを得る。
15分、名古屋2人目交代:ノヴァコヴィッチ→磯村
16分、自陣左でボールをカットした闘莉王がタックルを受けフリーキックを得る。
17分、浦和陣内中央の矢田からのパスに永井が左サイドから相手ディフェンスライン裏へと抜け出すが、これはオフサイドの判定となってしまう。
18分、ハーフライン付近の矢田から縦のボールに永井が再び抜け出すが、これもオフサイドの判定。
19分、名古屋ペナルティエリア内右で縦を突いた浦和・関根の右足のシュートは竹内がスライディングでゴールラインへとクリア。浦和・右からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。
20分、名古屋ペナルティエリア右前で矢野が浦和・宇賀神を倒しフリーキックを与える。
21分、名古屋ゴール左20m強の位置から浦和ボールのフリーキック。浦和・柏木から名古屋ゴール前へ上げられたボールはディフェンスがクリアする。
22分、ハーフライン付近で小屋松が落とし矢田から左へと開く磯村へと通すが、中へのドリブルはボールをクリアされてしまう。
23分、浦和・西川のリスタートを名古屋陣内左で受けた浦和・武藤がそのまま持ち上がり左足でのシュートを狙うが、このボールは枠の右へと外れる。
24分、浦和1人目交代:梅崎→李
左からのボールを浦和陣内右タッチライン際の矢野が頭で前へと落とし小屋松が走り込むが、ボールは先に浦和・槙野にタッチラインへとクリアされる。
25分、ハーフライン上の竹内から浦和ペナルティエリア内を狙う川又へ浮かせたボールを狙うが、浦和・那須と競り合ったボールはクリアされてしまう。
26分、名古屋ペナルティエリア左をオーバーラップした浦和・宇賀神からのクロスをファーサイドの浦和・李にオーバーヘッドで狙われるが、このシュートは楢崎が弾きクリアする。
27分、浦和・右からのコーナーキックはニアサイドでディフェンスがクリア。
28分、浦和陣内右の矢野からのアーリークロスを中央の川又が相手ディフェンスの後ろから頭で叩き付けるが、バウンドしたシュートは浦和・西川にキャッチされてしまう。
30分、浦和2人目交代:武藤→青木
31分、浦和陣内左で永井がボールを受けるが、密着する浦和・森脇を倒してしまいファールの判定、浦和ボールのフリーキックとなる。
33分、浦和陣内左ハーフライン付近で川又が粘りファールを誘うと素早いリスタートで左の永井の前を狙うが、ペナルティエリア付近でのボールは浦和・森脇にコースを遮られ浦和・西川にキャッチされてしまう。
34分、名古屋3人目交代:矢野→田中
35分、浦和陣内中央左寄りのダニルソンから中央、相手ディフェンスラインの裏を狙う永井へのボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。
37分、浦和陣内右を持ち上がった磯村からペナルティエリア付近の川又へと浮かせたボールは浦和・那須がヘディングでキーパーへと戻しクリアされる。
38分、浦和ペナルティエリア手前から川又が繋いだボール、小屋松が強引に縦へと仕掛けこぼれたボールを田中が右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。
39分、浦和3人目交代:関根→永田
40分、ハーフライン付近の闘莉王から縦へのボールを永井がダイレクトでエリア内へと狙うがボールは相手ディフェンスにクリアされる。
41分、左からのボールを名古屋ペナルティエリア内で足先でトラップした浦和・李のボールは牟田がゴールラインへとクリア。
42分、浦和・右からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。
43分、名古屋ペナルティエリア右でダニルソンのスライディングを中へとかわし浦和・森脇が左足で上げたクロスは闘莉王がゴールラインへとクリア。
44分、浦和・左からのコーナーキックはファーサイドの川又が触り中の闘莉王がクリアする。
45分、浦和陣内中央右で闘莉王が蹴り出したボールを狙った永井が足裏で相手を蹴ってしまいイエローカードが提示される。
(アディショナルタイム表示:3分)
アディショナルタイム1、自陣右の田中のパスカットから左の矢田、縦の永井と狙いドリブル突破を狙うが、ボールはタッチラインへとクリアされる。
【得点】
アディショナルタイム2、浦和ペナルティエリア左でボールを受けた小屋松の右足でのクロスを中央の田中が頭で合わせるが、このシュートは浦和・西川に弾かれ枠を外れる。名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。これを左で拾い再び浦和ゴール前へと入れると、中央で闘莉王が潰れながら複数の選手が重なり、こぼれ球を田中が押し込み1点差とした。
アディショナルタイム3、浦和ボールのキックオフからのリスタートを左サイドで奪うが、ここで試合終了。
後半2点差とされてからはノヴァコヴィッチを下げ川又を前線の位置へ、リーグ戦連勝中のメンバーへと代えたゴールを狙い続けた名古屋。それでもやはり連戦の疲労からか終盤は動きが重く繋がらないパスも増え圧倒的に押し込む時間帯は作れなかった。最後はセットプレーからなんとか1点返したが、首位浦和と勝ち点差を3に詰めるチャンスのゲームで逆に9へと広げられる、アウェイでの痛い敗戦となった。
試合終了後記者会見
今日は相手のポジショニングに全く対応が出来ませんでした。全てがリアクションとなりました。その状況でも鋭くカウンターに入ることが狙いだったのですが、それも出来ませんでした。内容としても点差以上の差があったゲームだと思います。
ノヴァコヴィッチ選手を1トップで起用した狙いをお聞かせ下さい。
ノヴァコヴィッチは復調していると感じています。この連戦でスタートからの起用に挑戦したいという思いがありました。他の選手のコンディションと言うよりも、ノヴァコヴィッチのトップの位置での起用に挑戦したいという思いがありました。決して川又がトップで機能していなかったから代えたというわけではありません。ノヴァコヴィッチの試合に向けたコンディションは良いのですが、試合では機能しているとはまだ言えません。パフォーマンス自体は悪くないのですが、1トップで孤立する状況が今日もありました。
点差以上の差を感じたと言われましたが、特にどの部分で感じたのでしょうか?
選手1人1人がシステムの中でオートマチックにポジションを取れるかどうかという差がありました。アクションを自分達で起こし、ポジショニングすることが目標ですが、ここ数試合、名古屋の3バックはリアクションに追われています。コンビネーションやグループとしての機能という部分で大きな差を感じました。
試合が続く中で新しい挑戦は難しいとは思いますが、この形で戦い続けるしかないとお考えでしょうか?
そうですね。1人1人のプレースタイルを見た場合、例えば闘莉王は4バックよりも今の3バックのセンターの方が持ち味が出ています。本多もこれまでは4バックのサイドバックだったのですが、センターバックに入れ守備が安定しました。その本多を今日は使えなかったという問題がありました。そして永井が前線より少し低い位置からアップダウンを続けられるプレースタイルなど、1人1人のプレースタイルを見ると機能している試合も多くあります。もちろん今は時間的な猶予がありませんし、今のスタイルを続けたいと思っています。