2015シーズン試合結果

2015Jリーグヤマザキナビスコカップ第3節:モンテディオ山形vs名古屋グランパス

最終更新日時 2015/04/09 11:08

AWAY GAME

NDソフトシステム山形 4/8(水) 19:04キックオフ

試合前

真冬のような寒さのNDソフトスタジアム山形。2015Jリーグヤマザキナビスコカップ・グループステージ第3節はアウェイでモンテディオ山形との対戦となる。

リーグ戦でここまで4試合勝ちの無いグランパス。対照的にナビスコカップでは開幕から2連勝でBグループ1位につき折り返しとなる今日のゲーム。ここで勝ち点を積み重ねれば今後の戦いも優位に立てる。

キックオフまで約30分となり、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現した。水曜日、遠くアウェイの山形まで駆けつけたサポーターからの拍手で迎えられた。

全国的に寒の戻りと言われる今日の天候だが、この東北地方の夜は真冬のような寒さで、選手達は試合前から念入りに体を動かし温めているようだ。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは高木。ディフェンスラインは右から矢野、竹内、闘莉王、ダニルソンの4人。磯村、矢田が中盤底に、ノヴァコヴィッチの1トップ、その後ろに川又、小屋松、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋に対し山形ボールでキックオフ。

1分、山形・伊東が左サイドに開いてボールを受けるが、川又がマーク、そのままタッチラインを割る。

2分、自陣右ハーフライン付近で接触したノヴァコヴィッチが出血、治療のため一旦ピッチの外へと出される。

3分、右サイドへと開いた小屋松から足下へのボールを川又が粘り、反転し左足で狙うがこのシュートは山形・山岸が触り枠を外れる。

4分、名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールをニアサイドのノヴァコヴィッチが頭で触るが、ゴール前混戦でボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

5分、名古屋陣内右の山形・高木の足下へのボールはダニルソンがカット、ゴールラインを割る。

6分、磯村からのボールに左サイドを縦へと突破した永井からグラウンダーのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

7分、自陣左のダニルソンからのボールに対しオフサイド判定無しで右へと抜けだしたノヴァコヴィッチの右足のシュートは山形・山岸に弾かれてしまう。

【得点】
8分、左サイドを上がったダニルソンのクロスから得た名古屋・右からのコーナーキック。矢田が左足で上げたボールをニアサイドで川又が頭で浮かせ、中央の竹内が頭で合わせゴール。幸先良く先制に成功した。

11分、山形・伊東がワンタッチで名古屋ペナルティエリア内を狙ったボールはダニルソンがクリアする。

12分、名古屋ペナルティエリア付近の山形・中島へのロングボールは競り合った闘莉王が一回相手に当てながらボールをクリアする。

13分、センターサークル付近の山形・宮阪から前線へのボールは矢野が見送り直接ゴールラインを割る。

14分、名古屋陣内右から山形ボールのスローイン。これを名古屋ペナルティエリア内右で受けた山形・中島のシュートは枠の左へと外れる。

15分、名古屋ペナルティエリア手前から山形・宮阪のシュート気味のボールは前へと出て抑える。

17分、右サイドハーフライン付近で味方からのボールを受けるノヴァコヴィッチが後ろから押されフリーキックを得る。

18分、山形・高木(利)の左からのドリブルは戻った川又が後ろから体を入れノーファールでボールを奪う。

19分、左サイドから山形ペナルティエリア付近まで持ち込んだ永井からのボールに小屋松がペナルティエリア内へと走り込むが、トップスピードで触ったボールは流れゴールラインを割る。

20分、左サイドでインターセプトした永井が右足へと持ち替えペナルティエリア内のノヴァコヴィッチを狙うが、このクロスは手前のディフェンスにクリアされる。

21分、自陣中央左でダニルソンが山形・高木(純)をスライディングで倒してしまいファールの判定。

23分、山形・當間からのパスがダニルソンの裏へと抜け山形・中島が受けるが、これはオフサイドの判定。

24分、山形・宮阪の足下へのボールはノヴァコヴィッチがプレスを仕掛けタッチラインを割る。

25分、自陣中央でダニルソンからのボールを小屋松が山形・石川と体を入れ替えうまく受けるが、相手の足を引っかけてしまいファールの判定。

27分、右へと開く高木(利)の足下へのボールはダニルソンがタッチラインへとクリア。

28分、センターサークル内でのボールを競り合った磯村が引っかけられフリーキックを得る。

29分、山形陣内左から名古屋ボールのスローイン。ダニルソンからのボールをペナルティエリア内のノヴァコヴィッチが裏へと逸らし永井が狙うが、このボールは直接ゴールラインを割ってしまう。

30分、山形陣内左でノヴァコヴィッチからのボールを永井がダイレクトで前へ、川又が相手ディフェンス裏へ抜け受けるがこれはオフサイドの判定。

31分、名古屋陣内中央左寄り30m程度の位置から山形ボールのフリーキック。山形・宮阪が右足で直接狙うが、このシュートは高木が正面で抑える。

32分、磯村のインターセプトから山形ペナルティエリア内左へと走り込んだ永井の左足のシュートは山形・山岸に弾かれ枠を外れる。名古屋・左からのコーナーキック。矢田が左足で中央へとボールを上げるが、その中央の交錯で名古屋のファールを取られてしまう。

34分、ハーフライン付近で小屋松が引っかけられ得たフリーキック。闘莉王の素早いリスタートでペナルティエリア付近中央の川又を狙うが、ファーストタッチのボールはクリアされてしまう。

36分、矢野からのボールを山形陣内中央の小屋松が頭で前のノヴァコヴィッチへと狙うが、このボールは先に相手ディフェンスにクリアされる。

38分、山形陣内左のダニルソンから中央の川又、右を上がった矢野と繋ぎ中へのクロスを狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

39分、右に開いた山形・中島のヒールでの落としを受けた山形・高木(純)の右足のシュートは高木が弾き枠を外れる。

【失点】
40分、山形・右からのコーナーキックを中央へフリーで走り込んだ山形・當間に倒れながら頭で合わせられ同点とされてしまう。

41分、山形陣内左でノヴァコヴィッチがハイボールを競り合い得たフリーキック。矢田が左足で山形ゴール前へと上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。

42分、左に開く山形・伊東の前へのボールは竹内がタッチラインへとクリア。

44分、名古屋陣内左から山形ボールのフリーキック、名古屋ゴール前への低いボールはニアサイドで永井がクリアする。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、左から名古屋ペナルティエリア内を狙う山形・高木(利)を矢田がエリアぎりぎりの位置で倒してしまい、このプレーでイエローカードが提示される。

アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア左から山形ボールのフリーキック中央でのこぼれたボールは矢野が頭でクリア。

ここで前半終了。

前半、早い段階で得意のセットプレーから先制した名古屋。その後の何度かのチャンスも決められず、相手のセットプレーから追いつかれての折り返しとなった。

後半、再度ギアを上げリードを奪い返したい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:小屋松→本多

1分、左サイドを縦へと突破した本多のクロスは相手ディフェンスに当たり、浮いたボールはクリアされる。

2分、ハーフライン付近でボールを拾った矢田がそのままペナルティエリア左へと持ち上がるが、中への折り返しは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

3分、自陣中央でダニルソンのパスカットから左の永井を狙うが、このパスは手前で相手ディフェンスにカットされてしまう。

【得点】
4分、山形陣内右でノヴァコヴィッチが中へと落としたボール、これを川又がさらに繋ぎ永井から最後ペナルティエリア内へとフリーで抜け出した矢田が左足でのシュートを決め再び名古屋がリードに成功した。

6分、山形ペナルティエリア右へと開く川又を狙ったボールは手前でクリアされる。

7分、左サイドでの突破からの折り返しに逆サイドから走り込んだ山形・高木(純)のシュートはクロスバーを越える。

8分、右からのクロスを左で折り返され中央の山形・林に頭で合わせられるが、このシュートは高木が弾きディンフェスがクリアする。

10分、名古屋ペナルティエリア手前左から山形ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは矢野が頭でクリア。これを再び左へと繋がれたところを本来の位置へと戻った矢野が倒してしまい再びフリーキックを与える。

【失点】
11分、山形左コーナフラッグ付近から山形ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのゴールを再び中央で山形・當間に頭で合わせられ同点とされてしまう。

13分、自陣右で川又のパスカットから前へのボールは山形・山岸が直接抑える。

14分、山形・中島が右からドリブル突破を狙うが本多が密着、ボールはそのままゴールラインを割る。

16分、山形陣内中央でボールを拾った本多のシュートは相手ディフェンスが体でブロック。ここから一気にカウンターを仕掛けられるが名古屋ペナルティエリア付近でのシュートは矢野が体でブロック、右タッチラインを割る。

【得点】
18分、左へ開きボールを受けた永井からサポートの本多へと戻したボール。ここからのクロスを山形ペナルティエリア内中央のノヴァコヴィッチが頭で合わせ3度目となるリードに成功した。

20分、名古屋ペナルティエリア内へのボールに山形・中島が抜け出すが、前へと出た高木が先にボールを抑える。

22分、山形陣内左の永井からタッチライン際の矢田の前を狙ったボールは直接タッチラインを割る。

23分、自陣の闘莉王から左の永井、センターサークル付近のダニルソンと戻し縦を狙うが、球足の速いボールは山形・山岸が直接抑える。

24分、右からハーフラインを超えた矢田から左前方の永井の前への速いボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

25分、右からのクロスを競り合った矢野と山形・林が交錯、ここで矢野がピッチに倒れたため一旦プレーが止められる。

26分、山形1人目交代:日高→ロメロ

28分、山形陣内中央で磯村が潰されフリーキックを得る。

29分、山形ゴール正面28m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。これをノヴァコヴィッチが右足でカーブをかけ直接狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。
山形2人目交代:伊東→萬代

31分、山形3人目交代:高木(純)→キム
自陣右で磯村が山形・ロメロを引っかけフリーキックを与える。

32分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた山形・萬代から左へのボールは直接ゴールラインを割る。

34分、山形・左からのコーナーキックは中央の高木がパンチングでクリアする。

35分、左を上がった山形・石川からグラウンダーのボールはダニルソンがカット。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。右の矢田へと繋ぎ山形ペナルティエリア内中のノヴァコヴィッチを囮に外の永井へ。ここから前へと蹴り出しシュートを狙うが、このボールは僅かに枠の右へと外れる。

37分、左でボールを受けた山形・當間からのクロスは竹内がクリア。

38分、山形・キムの右からの突破は前へと蹴り出したボールをカバーのダニルソンが先にスライディングでクリアする。

40分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた山形・中島のシュートがディフェンスに当たり浮くと高木の背後へと飛ぶが、このボールはクロスバーを越える。

41分、山形・右からのコーナーキック、逆サイドでの頭の折り返しは高木がしっかりと抑える。

42分、名古屋陣内右で山形・萬代と矢田が重なりファールの判定、山形ボールのフリーキックとなる。
名古屋2人目交代:ノヴァコヴィッチ→グスタボ

43分、名古屋陣内中央右から山形ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは中央でディフェンスがクリア。

44分、左サイドハーフライン手前から山形ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのロングボールはディフェンスが見送り高木が直接抑える。

45分、右コーナーフラグ付近から名古屋ボールのスローイン、矢野からグスタボ、矢野と戻したところを倒されフリーキックを得る。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、このフリーキックは小さくグスタボへと繋ぎ時間を使うが、そのグスタボが中へと突破。ゴールライン付近から右足でシュートを狙うが、このボールは枠を外れる。

【失点】
アディショナルタイム2、センターサークル内でボールを受けた山形・中島を磯村が倒し、このプレーで磯村に対しイエローカードが提示される。
このフリーキックからのボールをゴール前で繋がれ山形・萬代に頭で合わせられると、左ポストに当たったボールをなんとか高木が抑えるがわずかにゴールラインを超えたと認められ、三度同点とされてしまう。

アディショナルタイム4、左サイドを上がった山形・ロメロのクロスは闘莉王がヘディングでクリア。

ここで試合終了。

3連勝を狙ったナビスコカップ。3度リードに成功したがらも全てセットプレーから追いつかれての引き分け。高さで守る名古屋のセットプレーに対し対策され尽くしたかのような、大きな課題の残る試合となった。


試合終了後記者会見

150408-nis.jpgスコア的には常にリードした試合でしたが、全体的な内容を見ると、相手のポゼッションをかなり受けました。山形のシステムに対し対応することが出来ず、後手後手にまわりポジションをずらされました。全体的に守備意識を高めてカウンターを狙うことをハーフタイムに強調し、後半もスコア的には先手を取りましたが、全体的に山形のペースでした。最終的に勝ち切れられなかったことが今後の課題です。

Q.2つの失点がセットプレーからでした。リーグ開幕の松本戦から続き、セットプレーでの守りに改善が見られませんが、どこに問題があるのでしょうか?

修正はしているのですが、過敏になり過ぎとも言えます。決してルーズではないのですが、意識しすぎてマークのズレなどが生じています。マンツーマンで守っていますが、同じ選手に2度決められたという部分は修正すべきポイントです。

Q.ダニルソン選手が左サイドバック、川又選手が右サイドハーフでの先発となりましたが、今日の評価をお聞かせください。

本多に疲労が感じられました。今後も見据えたうえでダニルソンを今日の位置でトライしました。初めてのポジションではありませんが、縦との関係や距離、アプローチのタイミング等しっかりと取れていない部分もあったと思います。

ゲーム展開的にも、川又はディフェンスに回る局面が多く、本来のオフェンスでの仕事量は少なかったと思います。それでもアップダウンを繰り返しながらカウンターに貢献出来ていたと感じています。

Q.最後、1点リードでグスタボ選手を起用した意図をお聞かせください。

あの時間は自陣での展開が多く、前のスペースを使いグスタボの走力をいかすことを考えていました。サイドでのキープなども期待していました。