2014シーズン試合結果

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会準々決勝:名古屋グランパスvs清水エスパルス

最終更新日時 2014/10/12 11:43

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名古屋市瑞穂陸上競技場 10/11(土) 19:04キックオフ

試合前

第94回天皇杯準々決勝はグランパスにとって戦い慣れた名古屋市瑞穂陸上競技場での開催となる。南から台風19号が近づく日本列島だが、今日の試合は風、雨ともに心配は無さそうだ。

午後6時25分過ぎ、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現した。昨日、新潟で開催された日本代表vsジャマイカにて、代表初選出の田口が後半44分から初出場をはたした。今日の会場でもその話題が溢れているようだが、普段からチームメイトとして戦う選手達にも刺激となったようで、目の前に対してより高いモチベーションで挑むのではないだろうか。

頂点まであと3試合となった天皇杯。今シーズンから決勝戦の開催日、会場ともに変更された同大会だが、グランパスにとっては今日が、J1勢とは初対戦となる。リーグ戦でも11月に対戦のある清水エスパルスが相手となるが、今シーズン、残されたタイトルに向かい両チームとも全力の熱い戦いが予想される。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、牟田、闘莉王、本多の4人。中村、ダニルソンが中盤底に、松田の1トップの後ろに矢田、L.ドミンゲス、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋に対し清水ボールでキックオフ。

1分、キックオフ直後、名古屋陣内左を上がる清水・高木(俊)の前へのボールを狙われるが、ここは矢野から楢崎へと戻しクリアする。

2分、清水陣内右を上がった闘莉王からペナルティエリア付近のL.ドミンゲスを狙ったボールは相手ディフェンスに先にクリアされる。

3分、自陣左の清水・吉田から縦へのボールは直接タッチラインを割る。

4分、清水陣内中央のダニルソンからペナルティエリア付近の矢田への楔のボールはトラップが浮いたところでクリアされてしまう。

7分、自陣左の清水・吉田から逆サイドを狙ったボールは矢田がカット、直接タッチラインを割る。

8分、清水陣内中央、右タッチライン付近で矢野が倒されフリーキックを得る。

9分、このフリーキック、L.ドミンゲスから清水ゴール前へのボールをペナルティエリア内ファーサイドの牟田が追うが、ボールは直接ゴールラインを割る。

10分、右サイド高い位置でボールを受けた清水・高木(善)からのクロスは直接ゴールラインを割る。

13分、ペナルティエリア内左でボールを受けた清水・高木(俊)からマイナス方向への折り返しはダニルソンがクリア。

14分、右からマイナス方向への折り返しをペナルティエリア内右寄りへ走り込んだ清水・大前に右足で狙われるが、このシュートはクロスバーを越える。

15分、清水・櫛引からのボールが牟田の裏へ抜け、清水・高木(俊)が左から抜け出して放った左足のシュートはクロスバーを越える。

16分、中村と縦方向のパス交換で清水陣内でボールを受けたL.ドミンゲスが前へと持ち替えペナルティエリア内へ走り込む松田の前を狙うが、このボールは清水・櫛引に先にクリアされる。

17分、清水ペナルティエリア左でボールを受けた松田が縦へと仕掛けゴール前の永井へとクロスを狙うが、このボールは高く、逆サイドゴールラインを割ってしまう。

18分、清水陣内で松田の左外をオーバーラップした本多からのクロスは清水・ヤコヴィッチにヘディングでクリアされる。

19分、清水陣内左ハーフライン付近で永井が倒されフリーキックを得る。

20分、ここからのフリーキック、L.ドミンゲスが清水ゴール前へ上げたボールを中央の牟田が倒れながら右足アウトサイドで合わせゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定となってしまう。

21分、ハーフライン付近のL.ドミンゲスから縦を狙ったボールは相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。

22分、名古屋・右からのコーナーキック。L.ドミンゲスが右足で上げたボール、中央で相手ディフェンスに当たりこぼれたボールを粘り繋ぐと、闘莉王から戻したボールをダニルソンが右足で狙うが、このシュートは清水・櫛引に弾かれ枠を外れる。名古屋・右からのコーナーキックは中央で相手ディフェンスがクリア。

23分、コーナーキックから右へのクリアボールをL.ドミンゲスが清水・高木(俊)と激突しながら落とすと、このボールを受けた矢田が左足アウトサイドでミドルシュートを狙うが、ボールは枠の左へと外れる。

24分、ハーフライン付近でハイボールの落下地点を狙う松田が清水・本田に抑えられフリーキックを得る。

25分、自陣からのロングボールを清水・大前が左へ流れ追うが、牟田が粘りのディフェンスでボールへ触らせずタッチラインへとクリアする。

27分、名古屋ペナルティエリア左で清水・高木(俊)が粘り得た、清水ボールのフリーキック。名古屋ゴール方向へのボールは楢崎が直接抑える。ここから左のダニルソンへボールを送りカウンターを仕掛けるが、ダニルソンから逆サイドへのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

28分、清水ペナルティエリア左で永井がボールを受けるが、清水・河井にドリブルをカットされると、その永井が相手を倒してしまいファールの判定。

30分、楢崎からのフリーキックを受けるダニルソンと清水・ヤコヴィッチが接触、名古屋ボールのフリーキックとなる。清水陣内左センターサークル付近から名古屋ボールのフリーキック、L.ドミンゲスから清水ゴール前へのボールはファーサイドでクリアされる。

31分、左サイドハーフライン付近の本多から縦へのボールに永井が上がるが、ペナルティエリア内でボールは相手ディフェンスに引っかかりクリアされる。

33分、ハーフライン付近の矢野から縦へのボールを松田が追うが、ペナルティエリア内ぎりぎりの位置で先に清水・櫛引にキャッチされる。

34分、永井からのボールを清水ペナルティエリア手前左で受け中へのドリブルを仕掛けた松田が倒されフリーキックを得る。

35分、清水ゴール左、ペナルティエリア手前から名古屋ボールのフリーキック。これをL.ドミンゲスが右足インサイドで縦にカーブをかけ直接狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

37分、自陣で中村がボールを奪うと中央のL.ドミンゲスへ、ここから縦へのドリブルで持ち上がるが、清水陣内中央で足を引きずるようにL.ドミンゲスが倒れ、ボールは外へと出される。

38分、L.ドミンゲスがプレーは続行不可能なようで、そのまま担架でロッカールームの方へと運び出される。

39分、名古屋1人目交代:L.ドミンゲス→小川

41分、闘莉王からのボールを清水ペナルティエリア右で受けた小川が粘ってキープ、中を上がる矢野へと狙うが、ここは相手ディフェンスにカットされてしまう。

42分、自陣左でボールを受けた永井が清水・河井に後ろから引っかけられフリーキックとなる。

43分、清水ペナルティエリア付近で後ろからのボールを松田が頭で落とすと、走り込んだ小川が右足ダイレクトで狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

44分、清水・高木(俊)が左へ流れ名古屋ディフェンスライン裏でボールを受けるが、これはオフサイドの判定。

45分、ハーフライン付近右で中村が体を伸ばし縦へ、このボールを右で受けた小川がゴール前の松田へ低いアーリークロスを狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。
(アディショナルタイム表示:2分)

アディショナルタイム1、自陣から一気に50m近くを持ち上がった永井が清水ペナルティエリア手前で倒されフリーキックを得る。

アディショナルタイム2、清水ゴール正面左寄り、25m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。これを小川が右足で直接狙うが、壁を越え枠へと飛んだシュートも清水・櫛引にパンチングでクリアされてしまう。

ここで前半終了。

ボールポゼッション、シュート数ともにほぼ互角の両チーム。アクシデントの怪我によりL.ドミンゲスを失い名古屋にとって後半も難しい展開が予想されるが、一発勝負のトーナメント試合、高い集中力を保ち、訪れたチャンスを決めたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、左サイドを上がった清水・高木(俊)からのクロスは闘莉王がヘディングでタッチラインへとクリア。

2分、名古屋陣内中央左寄りから清水ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールがニアサイドへ走った清水・平岡に当たるが、ボールはゴールラインを割る。

3分、清水・高木(俊)が左サイド高い位置でドリブルを仕掛けるが矢野がマーク、蹴り出したボールは直接ゴールラインを割る。

4分、清水陣内中央でボールを受けた永井が右へ流れながらワンフェイントで相手ディフェンスのマークを外し右足でのシュートを狙うが、このボールは清水・櫛引にキャッチされてしまう。

6分、右からのボールに名古屋ペナルティエリア内へ走り込んだ清水・石毛がワンタッチでコントロールし右足のシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。

8分、自陣で清水・ヤコヴィッチのドリブルを永井がカット、こぼれ球を拾ったダニルソンが中央を持ち上がり左へ開く松田の前を狙うが、ここはタイミングが合わずボールはクリアされる。

9分、名古屋ペナルティエリア左で矢野が清水・高木(俊)を引っかけてしまい与えた清水ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは闘莉王がタッチラインへとクリア。

10分、清水・高木(俊)の左から名古屋ペナルティエリア内へのドリブルのこぼれ球を清水・石毛が右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

11分、ハーフライン付近の闘莉王から縦へのボールを松田が相手ディフェンスライン裏で受けるが、これはオフサイドの判定。

12分、名古屋ペナルティエリア付近で楔のボールを体を入れ替え縦へと持ち替えた清水・石毛の右足のシュートは楢崎がクリア。清水・左からのコーナーキックはディフェンスがクリア。

13分、清水・左からのコーナーキック、ショートで繋ぎ中へのボールも再びディフェンスが枠の外へとクリアする。

14分、清水・右からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

15分、清水陣内中央で小川のプレスからこぼれたボールを矢田から右の松田へ、ここから清水ゴール前を狙ったボールは清水・櫛引にクリアされる。

17分、センターサークル内でこぼれたボールを狙った中村と清水・石毛が交錯、ここは中村のファールを取られる。

19分、清水陣内中央左寄りで中村のスライディングから前へとこぼれたボールに矢田が反応するが、ボールは先に相手ディフェンスにクリアされる。

【失点】
20分、左サイドを縦へと上がった清水・高木(俊)からマイナス方向への戻しを中央の清水・高木(善)に右足で決められ先制ゴールを許してしまう。

【失点】
22分、名古屋陣内中央で清水・六平がボールを奪うとそのまま縦へとパス、このボールにペナルティエリア内へと走り込んだ清水・高木(俊)に完全にフリーで抜け出されると、右足爪先でのシュートを決められ2点差とされてしまう。

23分、自陣左、低い位置で本多が清水・吉田を倒し、このプレーで本多に対しイエローカードが提示される。

24分、名古屋ペナルティエリア右から清水ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールは逆サイドへ流れゴールラインを割る。

【得点】
27分、左サイドを持ち上がった本多がさらに縦へと仕掛けゴールライン付近で倒れながら中へと折り返し、このボールをペナルティエリア内左の小川が左足で蹴り込み1点差とするゴールを決めた。

28分、清水陣内右でボールを受けた永井から、中を上がる小川の前へと通すが、ファーストタッチのボールは流れゴールラインを割ってしまう。

29分、自陣右の矢野からのボールを清水ペナルティエリア付近の永井が受けようとするが、相手ディフェンスを抑えてしまいファールの判定。

32分、清水1人目交代:高木(善)→水谷

33分、名古屋ペナルティエリア手前でトップからの戻しを受けた清水・六平の右足のシュートはクロスバーを越える。

34分、清水ペナルティエリア手前で小川と矢田のコースが重なりボールを失うと、小川が相手を倒してしまいイエローカードが提示される。

35分、センターサークル付近の闘莉王から縦へのボール、清水ペナルティエリア付近へ永井が走り込むが清水・ヤコヴィッチ、櫛引と交錯し永井のファールを取られてしまう。

36分、清水2人目交代:河井→イ

【得点】
37分、清水ペナルティエリア手前でボールを受けた永井が縦へと蹴り出し一瞬の加速で相手ディフェンスを置き去りにすると、清水・櫛引との1対1も落ち着いて左足で蹴り込み、この時間に名古屋が同点に成功した。

39分、清水ペナルティエリア右でボールを受けた永井から清水ゴール前へ低いボール、中の松田が相手ディフェンスに当たり打てなかったボールに走り込んだ小川の左足のシュートは僅かに枠の左へと外れる。

40分、ハーフライン付近の闘莉王からペナルティエリア方向の永井の前へのボールは清水・ヤコヴィッチにゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。

41分、左コーナーフラッグ付近で粘った闘莉王から中への折り返し、相手ディフェンスのクリアをダニルソンが左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

42分、右サイドを上がった清水・石毛からグラウンダーのクロスはディフェンスがゴールラインへとクリア。

43分、清水・右からのコーナーキックはニアサイドの闘莉王がゴールラインへとクリア。再び清水・右からのコーナーキック、中央でのこぼれ球は闘莉王が前線へとクリア。これを清水陣内へ入った位置で拾った永井が倒されフリーキックを得る。

44分、清水陣内左寄り、センターサークル付近から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足で上げたボールに対しファーサイドの矢野が頭での折り返しを狙うが、このボールはゴールラインを割る。

45分、ディンフェスラインの中村の裏へのボールに清水・石毛が抜け出しフリーでシュートを狙うが、このボールは右ポストに当たりディフェンスがクリア。清水・石毛からのコーナーキックは中央の永井がクリア。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、名古屋陣内中央右から清水ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールがディフェンスに当たりゴール方向へと向かうが、枠の左へと外れる。

アディショナルタイム2、清水・左からのコーナーキックはニアサイドで本多が潰され名古屋ボールのフリーキックとなる。

アディショナルタイム3、清水陣内で小川が足を痛めた様子だったため楢崎が一旦ボールを外へと出すが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

アディショナルタイム4、清水・櫛引からのボールは中村がクリア。このリスタートのスローインを跳ね返したところで後半終了。

後半に入り清水の前への圧力を押し返せず防戦となった名古屋。20分過ぎには立て続けにゴールを奪われ2点差とされたが、その後、中村をセンターバックに、闘莉王を中盤前へと移すスクランブルを敷くと前線が奮起し、小川、永井のゴールで同点に成功。試合は90分を戦い同点、延長戦へ突入となった。

延長前半

左にエンドを取る名古屋ボールで延長前半、キックオフ。

1分、名古屋2人目交代:ダニルソン→磯村

2分、名古屋ペナルティエリア内へ楔のボールは本多が縦へとクリアする。

4分、清水陣内中央で左の磯村からのボールを受けた中村が右足でミドルシュートを狙うが、このボールは清水・櫛引が横へと飛び抑えられてしまう。

5分、清水陣内左で縦へと仕掛けた磯村の左足のクロスは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。

7分、センターサークル内で闘莉王のカットから左の松田、中の小川へと狙うが、コースが外れたボールはクリアされる。

8分、左から清水ペナルティエリア内へと持ち込んだ磯村が粘りコーナーキックを得る。

9分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。

10分、ハーフライン付近の闘莉王から右の松田へ、さらに外を上がる矢野へと繋ぎ中へのクロスを狙うが、このボールは相手ディフェスにブロックされる。

11分、右からのボールに名古屋ペナルティエリア内へ走り込んだ清水・大前のシュートは矢野がスライディングでブロック、これをクリアする。

12分、名古屋陣内右を上がった清水・イのクロスは本多がヘディングでクリア。

13分、中村からボールに左サイド高い位置で永井が粘りコーナーキックを得る。

14分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。

15分、楢崎からのフリーキックを清水ペナルティエリア付近の松田が左へ落とし小川が左足で狙うが、このシュートは清水・櫛引にクリアされてしまう。

ここで延長前半終了。

延長後半

エンドを替えた延長後半、清水ボールでキックオフ。

1分、清水3人目交代:石毛→村田
キックオフ早々のボールを代わって入った清水・村田が右サイド高い位置で受けるが、マークの磯村が倒されファールの判定。

3分、自陣から中央をドリブルで持ち上がった永井から、清水ペナルティエリア手前で右の松田へ、ここで左足へ持ち替え浮かせたシュートを狙うが、このボールは枠の左へと外れる。

5分、名古屋3人目交代:松田→杉森

6分、ハーフライン付近左の闘莉王がヘディングで前へと落としたボールを永井が狙うが、抜け出すことは出来ずボールはクリアされてしまう。

7分、清水ペナルティエリア手前で永井が倒されフリーキックを得る。

8分、清水ゴール正面左寄り20m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。これを小川が右足で直接狙うが、枠へのボールも清水・櫛引に一旦弾きながらもキャッチされる。

9分、磯村から清水ペナルティエリア内の杉森の足下へのボール、ゴールを背に受けた杉森がワンタッチでコントロールし磯村へのリターンを狙うが、このボールはクリアされてしまう。

10分、名古屋ペナルティエリア右から清水・村田が強引に中へと持ち込むが本多が密着、左足のシュートは枠の左へと外れる。

11分、自陣右の矢野から縦へのボールを杉森が追うが、これはペナルティエリア内ぎりぎりで清水・櫛引に先にキャッチされる。

12分、右に開いた清水・村田からグラウンダーのボールは中村がタッチラインへとクリア。

13分、左サイドを上がった磯村からのクロス、これに対し右サイドを上がった矢野が頭で中へと折り返すが、闘莉王へは届かずボールはクリアされる。

15分、左の磯村からのボールを清水ペナルティエリア付近の闘莉王が頭で前へと落とすが、ボールはクリアされる。再び名古屋が繋ぎペナルティエリア内左で永井が縦へとコントロール、左足のシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。

ここで延長後半終了。

試合は120分を戦い2-2の同点。天皇杯準決勝進出をかけ、結果はPK戦にゆだねられる事となった。

PK戦

グランパスサポーター側ゴールを使い、清水の先攻で行なわれるPK戦。

【清水】
1人目:大前 ○(右下)
2人目:高木(俊) ○(左下)
3人目:本田 ○(左上)
4人目:六平 ○(右下)
5人目:平岡 ○(左)

【名古屋】
1人目:闘莉王 ○(中上)
2人目:磯村 ○(右上)
3人目:中村 ○(左上)
4人目:矢田 ×(枠外)
5人目:─

※方向はすべて、キッカーから向かって


試合終了後記者会見

141011-nis1.jpg予想以上に清水がアグレッシブに来ました。そんな中、逆にそこを狙って自分達からアクションを起こしていきましたが、内容においても、かなりディフェンスラインに圧力を掛けられていた厳しいゲームだったと思います。その中で、選手はよく反攻して追い付いてくれましたし、少しオープンなゲームになりましたが、両チームとも非常にタフなゲームをしたと思います。なかなかオプションが見つからない中で、ポジションを変えて、闘莉王を上げたことで、多少アクセントを付けられましたが、それでも全体的に見ればやはり相手にコントロールされていたゲームだったと思います。

Q.L.ドミンゲス選手の容態と、2-2の状況で闘莉王選手を前に上げた思惑を教えて下さい。

レアンドロの状態はまだ分かりません。同点になってからの展開ですが、前線でのポゼッションが取れていない中で、ペースを少し盛り返していた状況でもありましたので、そこは勝負を掛けていきました。ピッチ内に『ハイリスクで入っていく。』というメッセージを出した中で、90分という時間の中で、3点目を取れるチャンスはあったと思います。

Q.中村選手が120分間フルでプレーしましたが?

終盤はだいぶ朦朧(もうろう)としていましたが、ある意味ゾーンに入った中でのプレーだったと思います。それでも最終ラインに入ってからもある程度戦かってくれていたと思います。

Q.3人目の交代のタイミングのプランはあったのでしょうか?

厳しい流れの中で、逆にそういうストレスを感じないタイプの選手を一発何かを、というようなプレーを期待し、そのワンプレーを期待して杉森を出していきました。こういうゲームの中では多少はそういう部分も必要だと考えました。

Q.普段、 PK戦に向けての練習はされているのでしょうか?

まったくやっていません。これほどの大舞台ですし、仮にPKの練習を一日二日練習したところで、こういう緊迫した状況の中ではおそらく成果は出せないでしょう。それよりも90分の中でどう戦うかというトレーニングの方が大事だと思っています。