2014シーズン試合結果
試合前
午前中の雨もあがり曇り空の広がるデンカビッグスワンスタジアム。2014J1第14節はアウェイでアルビレックス新潟との対戦となる。
前節、ホームでのガンバ大阪戦に敗れたグランパス。今シーズンここまでホームで1勝、アウェイでは4勝とホームのサポーターの期待に応えられない結果が続くが、中断前最後のJリーグとなる今日の試合、リーグ戦では分の悪いアウェイ・新潟での試合でなんとしても勝利を収めたい。
気温は10度をわずかに超えた程度で肌寒さを感じるスタジアムだが、雲の間から僅かに日差しがピッチへと注ぎだした午後2時30分前、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーが姿を現すと、遠く新潟まで駆けつけたグランパスサポーターから拍手と歓声が送られた。
ゴールデンウィーク期間の過密日程から1週間ぶりとなる今日の試合だが、選手達もある程度疲労は回復したようで、試合前には明るい表情が見られる。4月にナビスコカップで戦った同スタジアムだが、午前中の雨で少し水を含んだ芝も見た目には良好なようで、長短のパスや軽いフィジカルトレーニングで感触を確認しているようだ。
そのナビスコカップでは後半、1度逆転に成功しながら終了間際に追いつかれての引き分けとなってしまったが、約1ヶ月たった今のグランパスのチーム熟成具合を確認する意味でも、重要な1戦となりそうだ。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、牟田、闘莉王、本多の4人。枝村、田口、中村、小川の4人が中盤を構成し玉田、永井の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム・名古屋ボールでキックオフ。
1分、左サイドをオーバーラップした新潟・大野からマイナス方向へのボールは田口がゴールラインへとクリア。
2分、新潟・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。
3分、新潟ペナルティエリア内で本多からのボールを受けた小川が左の永井を狙うが、ここは新潟・大井にゴールラインへとクリアされる。
4分、名古屋・左からのコーナーキック。小川からのボールに中央で複数の選手が重なるが、ここは名古屋のファールを取られてしまう。
【得点】
5分、小川からのパスに右サイドを抜けた枝村からペナルティエリア内左の永井へ。相手キーパーとの1対1でのシュートを1度弾かれるが、そのまま押し込み開始早々に先制ゴールを奪った。
7分、新潟ペナルティエリア手前で玉田がヒールで落としたボールに走り込んだ田口のシュートは相手ディフェンスにブロックされてしまう。
8分、玉田からのパスに右サイドを上がった矢野のゴールライン付近からの折り返しは相手ディフェンスにクリアされてしまう。ここから名古屋ゴール前右の新潟・川又へとボールを繋ぎ右足でのシュートを狙われるが、このボールは枠の左へと外れる。
10分、楢崎からのロングボールを永井がヘディングで競り合い前へと流すが、ここは相手ディフェンスに先にクリアされてしまう。
【失点】
11分、右サイドとのワンツーを名古屋ペナルティエリア手前で受けた新潟・田中(達)に左足での強烈なシュートを決められ同点とされてしまう。
12分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた新潟・レオが左へ切り返しミドルシュートを狙うが、このボールは楢崎が抑える。
13分、左から名古屋ペナルティエリア内へのクロスは本多がクリア。
15分、新潟陣内右で中村と新潟・レオが交錯、ここは中村のファールを取られてしまう。
16分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた新潟・岡本の折り返しは矢野がゴールラインへとクリア。新潟・左からのコーナーキックはニアサイドの小川がヘディングでクリア。
17分、ハーフライン付近でボールを奪った新潟・田中(達)が名古屋ペナルティエリア内までボールを持ち上がるが、戻った玉田がボールをゴールラインへとクリア。新潟・右からのコーナーキックはニアサイドの小川がクリアする。
18分、左からのクロスを新潟・川又がペナルティエリア内で胸トラップでコントロールするが本多、楢崎がシュートコースを塞ぎ、ボールはゴールラインを割る。
20分、新潟ペナルティエリア内右でボールを受けた小川から中央の永井の足下を狙ったボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。名古屋・右からのコーナーキック。小川の上げたボールを中央の闘莉王が相手ディフェンスと競りながら頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。
21分、新潟ペナルティエリア手前でボールを競り合った永井がピッチに倒れたため主審が一旦試合を止めるが、立ち上がりプレーは続けられるようだ。
24分、名古屋陣内中央の新潟・岡本から縦へのボールは楢崎が直接押さえる。
25分、センターサークル付近の田口から縦へのボールをカットされカウンターを仕掛けられるが、左へ開いた新潟・川又へのボールは牟田が奪いクリアする。
26分、名古屋ペナルティエリア手前左の新潟・田中(達)から中へのクロスは闘莉王がヘディングでゴールラインへとクリア。新潟・右からのコーナーキックは名古屋ゴール前を飛び越しファーサイドへと流れる。これを拾った田口が倒され自陣深い位置から名古屋ボールのフリーキックとなる。
27分、左サイドを強引に突破した本多からグラウンダーのクロス、ニアサイドへ走った永井がわずかに触るが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。
28分、新潟陣内左ハーフライン付近で玉田が倒されフリーキックを得る。
29分、このフリーキック、闘莉王から左の本多を経由し再び受けた闘莉王が縦へのドリブル、ペナルエリア内左の玉田の前を狙うが、このボールは新潟・守田に先にキャッチされてしまう。ここから一気に名古屋ゴール前へとボールを運ばれるが、ここは戻ったディフェンスがゴールラインへとクリアする。
30分、新潟・右からのコーナーキックはニアサイドの枝村がクリア。
32分、新潟陣内中央センターサークル付近で永井が足を引っかけられフリーキックを得る。このフリーキック、小川から新潟ゴール前へのボールを左の牟田が頭で中へと折り返すが、このボールは新潟・守田にクリアされる。
33分、名古屋ペナルティエリア内右へ抜けた新潟・レオのグラウンダーの折り返しは楢崎が直接抑える。
34分、ディフェンスラインからの縦パスに新潟・川又が抜け出すが牟田が密着、新潟・川又に腰で弾かれるが、その川又もバランスを崩しシュートは打てず、ボールは楢崎が抑える。
36分、新潟陣内右でボールを受けた中村からのクロスは直接ゴールラインを割る。
37分、味方とのワンツーで右サイドを突破した新潟・松原からのクロスを中央の新潟・川又がヘディングで叩き付けるが、このシュートは枠の右へと外れる。
38分、左サイドハーフライン付近で本多が後ろから引っ張られフリーキックを得る。
39分、リスタートを小さく繋ぎ田口から右サイド高い位置を取る矢野へと大きな展開を狙うが、このボールは新潟・岡本にタッチラインへとクリアされる。
40分、新潟陣内中央・左で本多が倒されフリーキックを得る。小川から新潟ゴール前へのボールは中央の相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。
41分、ハーフライン付近からドリブルを狙った新潟・レオと矢野が交錯、ここは矢野のファールの判定となる。
42分、左サイドハーフライン付近で小川が新潟・小林を倒しファールの判定となる。
44分、矢野が右サイドから歩幅の大きなドリブルでの突破を狙うが、切り返したコースが相手ディフェンスと重なりボールはクリアされる。ここから名古屋ゴール前へとボールを運ばれるとエリア内左の新潟・川又へとボールが繋がるが、切り返してのシュートは打たせずボールは牟田がクリア。
45分、右サイド高い位置の新潟・松原からのクロスは小川がゴールラインへとクリア。
(アディショナルタイム表示:1分)
アディショナルタイム1、新潟・右からのコーナーキックはニアサイドの小川が右足でクリア。
アディショナルタイム2、新潟・田中(亜)からのクロスを中央の新潟・川又ににヘディングでゴールネットを揺らされるが、これはオフサイドの判定、ノーゴールとなる。
ここで前半終了。
アウェイで試合開始早々に先制しながら追いつかれた前半の名古屋。ボールポゼッションでは互角ながらシュート数、決定機で相手に上回られ危ないシーンも何度か見られた。特に中盤でのパスカットから縦へと速い新潟の攻撃には注意が必要だが後半も集中力を切らさず戦い、そして勝ち越しゴールを奪いたい。
後半
エンドを替えた後半、新潟ボールでキックオフ。
1分、名古屋陣内左から中へと持ち込んだ新潟・岡本の右足のシュートは枠の左へと外れる。
2分、新潟・田中(達)が名古屋ペナルティエリア内左へ走るが、前へのボールは矢野がコースを遮り直接ゴールラインを割る。
4分、新潟・川又が右からの突破を狙うが、闘莉王が対応、体を前へと入れボールを奪いクリアする。
5分、自陣中央の中村から右の矢野へと戻したボールは新潟・レオにタッチラインへとクリアされる。
6分、左サイドを上がった新潟・大野のクロスは矢野がタッチラインへとクリア。
7分、自陣中央でボールを奪った田口から左前方へと走る小川の前を狙うが、このボールは新潟・舞行龍に先にクリアされてしまう。
8分、名古屋ペナルティエリア手前左でドリブルを仕掛けた新潟・田中(達)から中へのボールは楢崎が見送り直接ゴールラインを割る。
9分、右へ開きボールを受けた新潟・田中(亜)からのクロスは牟田がクリア。
10分、名古屋陣内中央の新潟・田中(達)から縦を狙ったボールは闘莉王がクリア。
名古屋1人目交代:枝村→矢田
12分、左サイド高い位置へのボールを永井が追うが、ここは新潟・松原にタッチラインへとクリアされる。
13分、左サイドをオーバーラックした新潟・大野からのクロスは中央の闘莉王がヘディグでクリア。
14分、名古屋ペナルティエリア内左で縦へと仕掛けた新潟・岡本の中への折り返しは名古屋ゴール前を抜け逆サイドゴールラインを割る。
15分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを受けた新潟・岡本から中へのクロスは前へ出た楢崎が直接抑える。
16分、名古屋ペナルティエリア手前で闘莉王と新潟・田中(亜)が交錯、名古屋ボールのフリーキックとなる。
新潟1人目交代:田中(達)→鈴木
17分、右サイドを上がった新潟・松原からの田中(達)からのクロスに飛び出した楢崎が味方と交錯しボールがこぼれるが、ここは矢野がクリアする。
19分、自陣右サイド深い位置で矢野が新潟・鈴木に倒されファールの判定。
20分、左に開く新潟・鈴木の前へのボールは牟田がタッチラインへとクリア。
21分、新潟陣内中央右寄りで矢野が倒され得たフリーキック。小川から新潟ゴール前へのボールを新潟・守田が弾きこぼれるが、先に相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされてしまう。
22分、右サイド高い位置で矢野からのパスに抜け出した矢田のクロスは相手ディフェンスにクリアされる。
23分、新潟ペナルティエリア右でドリブルを仕掛けた矢野が新潟・岡本に倒されると、このプレーで新潟・岡本に対しイエローカードが提示される。
24分、新潟ペナルティエリア右から名古屋ボールのフリーキック。玉田の左足から新潟ゴール前への速いボールは新潟・守田にパンチングでクリアされる。ここから名古屋ゴール前へとカウンターを仕掛けペナルティエリア内左の新潟・鈴木が縦へと仕掛けるが、ここは本多がマーク、前へと蹴りだしたボールは直接ゴールラインを割る。
25分、自陣センターサークル付近で新潟・レオのドリブルからの切り返しを矢野が倒してしまいファールの判定を取られる。
26分、名古屋ペナルティエリア内中央で右からのクロスを新潟・川又が胸で落とし走り込んだ新潟・鈴木に左足で狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。
27分、新潟2人目交代:岡本→小泉
28分、新潟陣内右でドリブルを仕掛けた玉田が前に体を入れた新潟・レオと交錯、玉田のファールを取られてしまう。
29分、名古屋陣内中央でボールを受けた新潟・鈴木のドリブルから右足のミドルシュートは枠の右へと外れる。
30分、左サイドを上がった永井から中へのクロスは相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。
31分、自陣中央右タッチライン際で矢野と新潟・小泉が交錯、ここは矢野のファールを取られる。
32分、ここからのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは永井がヘディングでクリア。これを新潟が拾い右から再び名古屋ゴール前へと上げられるが、このボールは矢田がヘディングでゴールラインへとクリア。新潟・左からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディグでクリア。
33分、新潟陣内右で永井がボールをコントロールするが、素早く相手ディフェンス2人に囲まれボールは奪われてしまう。
34分、名古屋ペナルティエリア手前で右から中へと持ち込んだ新潟・田中(亜)のシュートはクロスバーを越える。
名古屋2人目交代:玉田→松田
35分、名古屋陣内右ハーフライン付近で矢野が相手選手と交錯しファール、ここで新潟・レオが少しエキサイトするが、レフリーが間に入って2人をおさめる。
36分、右から名古屋ペナルティエリア内へのボールは矢野がクリアする。
37分、ハーフライン付近で新潟ボールのフリーキック、素早いリスタートでペナルティエリア内右の新潟・川又へと繋ぎ右足での強烈なシュートを放たれるが、このボールは右ポストに当たり枠を外れる。
38分、新潟ペナルティエリア手前で田口からのボールを受けた中村の永井を狙ったクロスは相手ディフェンスにクリアされてしまう。
39分、矢野が右から新潟ペナルティエリア内へとドリブルを仕掛けるが、コースを作ろうとした永井が相手ディフェンスと交錯、ファールを取られてしまう。さらに、ドリブルで倒れた矢野がシミュレーション行為と見られイエローカードが提示される。
40分、新潟ペナルティエリア内で相手ディフェンスと交錯しながら粘った松田の折り返しがディフェンスに当たり、こぼれ球に走り込んだ矢田がミドルシュートを狙うが、これも相手ディフェンスに当たりクリアされる。
42分、自陣右コーナーフラッグ付近で新潟・小泉が矢野からボール奪取を狙うがしっかりと守り、相手のゴールを誘う。
43分、名古屋3人目交代:小川→ダニルソン
44分、名古屋ペナルティエリア手前で矢野と新潟・小泉が交錯、新潟ボールのフリーキックとなる。
45分、名古屋ゴール正面左寄り、25m弱の位置から新潟ボールのフリーキック。これを新潟・レオに右足で直接狙われるが、このシュートはクロスバーを越える。
(アディショナルタイム表示:4分)
アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア左へ走る新潟・小泉の前へのパスは矢野がスライディング、ボールは新潟・小泉に当たりゴールラインを割る。
アディショナルタイム2、新潟陣内左ハーフライン付近でダニルソンが倒されフリーキックを得る。
アディショナルタイム3、ここからのフリーキック、田口が右足で上げたボールを牟田がヘディングで前へと逸らし闘莉王が足を伸ばすが、僅かに届かずボールは新潟・守田がキャッチ。
アディショナルタイム4、センターサークル付近の田口から縦へのボールを永井が追うが、ここは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。田口からのボールを中央の松田が倒れながら頭で合わせるが、このシュートは枠の右へと外れる。
アディショナルタイム5、自陣からのカウンターで新潟・川又がペナルティエリア内でボールを受けるが、素早く着いた本多がボールをクリア。
そしてここで試合終了。
後半に入っても素早い縦への仕掛けからゴールに迫る新潟に対しボールを持ちながらも効果的な攻撃をなかなか仕掛けられなかった名古屋。アディショナルタイム間際までほとんどシュートも打てずチャンスらしいチャンスも無かったが、それでもディフェンスが崩れず守りきり1-1、今シーズン初となる引き分け、アウェイで勝ち点1を持ち帰る事となった。
試合終了後記者会見
前節、ガンバ大阪戦は試合開始から10分、15分と良い戦いが出来ませんでした。その流れが90分に波及した課題もありましたが、今日は試合開始からアグレッシブに、全体の距離感をコンパクトに保った攻撃、守備をしようと取り組んでいました。そのイメージを共有しながらゲームに入り、非常に良い立ち上がりから先制しました。その直後に追いつかれた事は課題ですが、全体的には自分達の狙い通りの前半でした。
それを持続できないのが今の問題です。フィジカル的な面もあるのかもしれませんが、メリハリのある戦いを後半も続けなければいけない状況で、徐々に新潟のカウンターを受ける形となりました。それでも後半は、主にディフェンスの面でしっかりと戦えた印象を受けています。前半のような戦いを90分間続けるのが自分達の理想ですし、あのような時間帯をコンスタントに出せるようにならなければ、結果にも繋がらないと思っています。
それでも前節の課題を今日は克服できたと思いますし、スコアにも満足しなければいけない結果だと思います。
前半の戦いが持続できなかった要因は、どこにあるとお考えでしょうか?
戦術への理解にまだ問題があります。守備面では、永井の初動に連動し、彼のスピーディーなアプローチを2列目の選手が共有できるかという問題があります。今日は最初の方はそれが出来ていたのですが、徐々に永井のスピードに付いていけなくなりました。そういった面で全体をコントロールする必要があります。
また攻撃面でも、ボールを持ってから速攻を仕掛けるのか、あるいはボールをしっかり動かすのか、全体での共通理解が90分の中で足りません。全て自分達がコントロールする事は出来ませんし、今まで14節を戦い、ポゼッションの高まった試合でも勝てていません。徐々にポゼッション率は高まっていますが、全てを自分達でコントロール出来る試合はありません。ここまでリーグ戦14試合を戦いましたが、まだまだ共通理解は足りないと感じています。失点が多いのも、そういった部分に理由があると思います。
それでも監督自身、共通理解が高まっているとは感じられるのでしょうか?
まだこれからですね。シーズンも3分の1を終えたわけですし、それではいけないのですが、この中断期間で取り組む必要があります。選手の個々の能力、技術面やフィジカル面で補える部分もありますが、それほど頼れません。全体的な規律を持って後半戦も戦わなければいけないと思っています。怪我人も徐々に戻っていますし、さらに良いチームを構築したいと思っています。
矢田選手、松田選手と若い選手2人を途中から入れた意図をお聞かせください。
旭(矢田選手)には、1ゴール1アシストを決めたナビスコカップでの活躍を今節も期待していたのですが、相手もそう簡単にはプレーさせてくれませんでした。交代のカードを切るというのは、流れを変える、アクセントを加えるという意図があります。限られた時間でいかにそれを発揮するか、どれほど素晴らしい選手でも、途中出場ではインパクトを残せない、試合開始から出なければ自分のリズムを掴めないというタイプの選手は、交代のカードとしては考えられません。今日の3人に関しては流れの中からの活躍に期待していました。旭(矢田選手)はこのスタジアムに良いイメージを持っているでしょうし、それももう1度出して欲しいと思っていました。交代のカードを切る事でマイナスになってはいけませんが、そういう流れを持つ選手、それがチーム力というものですが、それを高めなければいけません。