2014シーズン試合結果

2014J1リーグ第11節:名古屋グランパスvsセレッソ大阪

最終更新日時 2014/05/04 12:37

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豊田スタジアム 5/3(土・祝) 19:04キックオフ

試合前

前節、アウェイ国立競技場でFC東京に勝利、リーグ戦連敗を5で止めたグランパス。得点こそコーナーキックからの1点でそれを守り切っての辛勝だったが、それでも4月に入り勝てない、怪我人続出という負のスパイラルを断ち切る意味で、大きな勝利となった。

今日の対戦相手はセレッソ大阪。W杯前回大会のMVPのフォルラン、日本代表候補の柿谷、山口らを擁し注目度の高いクラブとの対戦となるこの試合、チケットは前売完売、3万5千人を越える観衆の来場が見込まれる。

ファミリーJoinデイズとして試合前から様々なイベントで盛り上がったスタジアム。すでにゴール裏席はグランパスレッド一色、メイン・バックスタンドの指定席も徐々に席が埋まりだした午後6時30分、ウォーミングアップのためピッチへと姿を現す。

前節、FC東京戦で決勝ゴールを決めた矢野は今日も右サイドバックとしてスターティングメンバーに名を連ねる。さらにディフェンスでは大武に代りニッキが先発メンバー、闘莉王と2人のセンターバックとしてJ屈指の2トップとの対戦となるが、試合前の表情を見る限り、極度の緊張というよりは、その2トップとの対戦を楽しみにしているようにも見受けられる。

今シーズン、リーグ戦ここまで4勝のうち3勝はアウェイゲームということで、ホームのサポーターは目のまでの勝利を欲している。特に今日はここまでで最多となる来場が予想され、そのサポーターと共にグランパスの勝利に酔いしれたい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、ニッキ、闘莉王、本多の4人。枝村、田口、中村、小川の4人が中盤を構成し玉田、永井の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム・名古屋に対しC大阪ボールでキックオフ。

1分、右サイドでボールを奪ったC大阪・柿谷が中へと持ち込むが、ペナルティエリア外からのシュートへは持ち込ませず中村がボールを奪う。

2分、小川とのワンツーで永井がC大阪ペナルティエリア内へと進入するが、相手ディフェンス2人に囲まれシュートは打てずボールはクリアされてしまう。

3分、C大阪ペナルティエリア左の玉田から中の枝村へ当ててのリターンを狙うが、ここは相手ディフェンスに潰されてしまう。

【失点】
4分、C大阪・フォルランのダイレクトパスに反応しペナルティエリア右からディフェンスライン裏へ抜け出したC大阪・柿谷に右足でのシュートを許し、先制ゴールを決められてしまう。

6分、名古屋ペナルティエリア内右を突破したC大阪・柿谷のグラウンダーの折り返しは楢崎が一旦弾きながら抑える。

7分、C大阪ペナルティエリア手前左よりでボールを受けた小川の右足ミドルシュートは枠の左へと外れる。

8分、C大阪・染谷から左前線へのフィードは直接タッチラインを割る。

9分、センターサークル内の田口から前線を狙った浮き球が相手ディフェンスに弾かれ、こぼれ球を拾った中村の右足のミドルシュートはクロスバーを越える。

11分、C大阪・武田からのロングボールはニッキがヘディングで弾き返す。

12分、センターサークルの闘莉王から前線へのボールを玉田がペナルティエリア内でのトラップでコントロールするが、ボールはC大阪・山下にクリアされてしまう。

13分、ハーフライン付近で闘莉王のクリアボールを受けようとした永井の頭にC大阪・柿谷の足が当たり、ここは名古屋ボールのフリーキックとなる。

16分、右サイドを上がったC大阪・酒本からのクロスはニッキがヘディングでクリア。

17分、センターサークルでボールを奪った玉田のドリブルから永井、玉田と戻し中央の枝村へ、ここから右足のミドルシュートは枠の右へと外れる。

18分、左サイドを上がるC大阪・南野の前へのボールはニッキがゴールラインへとクリア。C大阪・右からのコーナーキックはニアサイドのゴールラインを割る。

19分、自陣でのパスカットからセンターサークル内のC大阪・フォルランに楔を当てられさらに右サイドを狙われるが、このボールは直接タッチラインを割る。

20分、右サイドを上がったC大阪・柿谷のクロスはニッキがゴールラインへとクリア。C大阪・右からのコーナーキックは中央のディフェンスがクリア、これを右で拾ったアーリークロスをC大阪・柿谷にダイレクトで合わせられるが、このボールは楢崎が正面で抑える。

21分、C大阪ペナルティエリア手前で永井がC大阪・藤本と競り勝ちボールを受けるが、ここはファールの判定を取られてしまう。

22分、ワンツーからのこぼれ球を名古屋ペナルティエリア右で拾ったC大阪・酒本のクロスは矢野がヘディングでクリア、こぼれ球をC大阪・扇原に狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

23分、自陣左ハーフライン付近で中村がC大阪・山下を倒しファールの判定。

24分、名古屋ペナルティエリア手前で闘莉王とC大阪・柿谷が交錯、闘莉王のファールを取られる。

26分、名古屋ゴール正面30m弱の位置からC大阪ボールのフリーキックをC大阪・丸橋に直接狙われるが、このシュートは壁に当たりクリア。

27分、自陣でパスに迷ったニッキがC大阪・南野にボールを奪われペナルティエリアまで持ち込まれるが、このシュートは楢崎が抑える。ここからC大阪陣内までボールを運ぶと、ペナルティエリア内右へ流れた永井が角度の無いところから右足で狙うが、このシュートはC大阪・武田に弾かれクリアされてしまう。

28分、左を上がるC大阪・南野の前へのボールはニッキが追いつきクリアする。

29分、C大阪・柿谷とのワンツーでペナルティエリア内右へ走り込んだC大阪・山口の右足のシュートは楢崎が正面で抑える。

31分、闘莉王からのパスをC大阪・南野がカット、右の柿谷へと繋ぎ中を狙うが、このボールは名古屋ゴール前を抜け逆サイドタッチラインを割る。

32分、左に開いたC大阪・扇原からのクロスは本多に当たりゴールラインを割る。

33分、C大阪・右からのコーナーキックは中央でC大阪側のファールとなる。

34分、ハーフライン付近で永井とC大阪・山下が交錯、ここは名古屋ボールのフリーキックとなる。ここからのフリーキック、田口からのボールにC大阪ゴール前ファーサイドへニッキ、闘莉王の2人が上がるが、これはオフサイドの判定となってしまう。

36分、C大阪陣内中央左から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足でゴール前へ上げたボールはC大阪・武田に直接キャッチされてしまう。

37分、中盤からの縦パスに抜け出したC大阪・南野がトラップからシュート、これを楢崎が枠外へと弾き出すが、その前にオフサイドの判定となる。ここでC大阪・南野の遅延行為に対しイエローカードが提示される。

39分、闘莉王のパスカットからカウンターを仕掛ける名古屋。田口、右の枝村、その外の矢野と繋ぎ中央へのクロスは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。小川からのボールをC大阪・武田と競った闘莉王に当たり、逆サイドタッチラインを割る。

41分、C大阪陣内右の矢野からのアーリークロスは中央でクリアされる。

42分、自陣でのクリアボールを拾い左へと仕掛けた小川がC大阪・山下にファールで止められる。このプレーでC大阪・山下に対しイエローカードが提示される。

44分、C大阪ペナルティエリア手前の中村から前への浮き球を玉田がトラップしようと狙うが、軸足が滑ってしまいボールはクリアされる。

45分、C大阪陣内左で本多からの縦パスを玉田が追うがわずかに追いつけずボールはゴールラインを割る。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、C大阪陣内中央でハイボールを競った永井とC大阪・染谷が交錯、ここは永井のファールを取られてしまう。

アディショナルタイム2、C大阪・藤本へ戻したボールを永井が追うが、ボールはC大阪・武田へ戻し前線へとクリアされる。

ここで前半終了。

開始早々、一瞬のプレーで先制ゴールを許した名古屋。その後何度か相手ゴール前まで迫る場面はあったが決定的な場面はまだ作り出せていない。またディフェンス面でもミスから何度か危ない場面が見られたが、ここは楢崎を中心に1失点で乗り切った。
後半、前節のようにスピードを活かした攻撃陣を活性化させ同点、そして逆転ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、C大阪・染谷から前線へのボールは本多が見送り直接タッチラインを割る。

2分、自陣でのパスカットからそのまま前線まで上がった闘莉王が左からのクロスを受けようとするが、ここは相手ディフェンスに先にクリアされる。

3分、ハーフライン付近から闘莉王のヘディングでのクリアを永井が追うが、このボールは先にC大阪・武田にキャッチされる。

4分、自陣右で矢野が倒されフリーキックとなる。

6分、名古屋陣内でボールを奪った柿谷が縦へとドリブル、ペナルティエリア内で右のフォルランへと浮かせるが、このボールは流れタッチラインを割る。

7分、C大阪・南野の左からのドリブルは中村がゴールラインへとクリア。
名古屋1人目交代:永井→松田

8分、C大阪・左からのコーナーキックは中央の闘莉王がクリア。

9分、田口からのパスにペナルティエリア内右へと抜け出した小川の折り返しを枝村が右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

10分、玉田との縦へのワンツーに小川がペナルティエリア内左へ抜け出すが、ボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

11分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはC大阪ゴール前を抜け逆サイドゴールラインを割る。

12分、センターサークル付近の玉田からのスルーパスに抜け出した小川がC大阪ペナルティエリア内で後ろから倒されPKを獲得すると、このプレーでC大阪・山下にレッドカードが提示され退場となる。

【得点】
13分、このPKを闘莉王がゴール左下隅に突き刺し同点とする。

15分、C大阪陣内中央で玉田がC大阪・扇原に倒されフリーキックを得る。

16分、このリスタートを小さく繋ぎ縦へのタイミングを狙うが、玉田の位置でボールを奪われる。すると一気に名古屋ゴール前へとボールを運ばれるが、右のフォルランへのボールは逆サイドへと流れる。

17分、自陣左ハーフライン際で本多とC大阪・柿谷が交錯、ここは本多のファールを取られる。

18分、ここからのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールをニアサイドのC大阪・柿谷に体をひねり頭で合わせられるが、このシュートは枠の右へと外れる。

19分、C大阪・武田へ戻したボールに松田がプレスを仕掛けると左へのパスが乱れ枝村が奪取、しかし中への折り返しは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

20分、左サイドでボールを受けた本多のアーリークロスはC大阪・武田にクリアされる。

21分、右ハーフライン付近のC大阪・柿谷から前線へのボールは楢崎が直接抑える。

23分、C大阪陣内センターサークル付近で玉田が一度潰されながら粘ってボールをキープ、左の小川へとアウトサイドで出しここから中を狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。

24分、C大阪1人目交代:南野→長谷川

25分、C大阪陣内中央の玉田から縦へのボールに松田が左から相手ディフェンス裏を狙うが、ここはペナルティエリアを出たC大阪・武田にクリアされてしまう。

26分、自陣で田口のボール奪取から玉田、右の松田へと繋ぎ再度中央の玉田へと戻すが、足下深くに入ったボールのシュートは力が無くC大阪・武田にキャッチされてしまう。ここからのカウンターを左で止めた本多に対しイエローカードが提示される。

27分、小川からのパスに左サイドを上がった本多のグラウンダーのクロスは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。

28分、C大阪2人目交代:扇原→ゴイコ
名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールを玉田が倒れながら左足ボレーで合わせるが、このシュートは枠の右へと外れてしまう。

29分、自陣中央で中村からC大阪・ガイコがボール奪取、素早く中村がスライディングで奪うがこぼれ球をC大阪・フォルランに左足で狙われる。しかしこのシュートはクロスバーを越える。

30分、C大阪陣内中央で中村のパスカットからのボールを受けた枝村が左へずらし左足でのミドルを狙うが、このシュートはC大阪・武田の正面を突きキャッチされてしまう。

【失点】
32分、C大阪・丸橋に左からペナルティエリアへ進入されると、マイナス方向へのボールを中央でフリーとなったC大阪・フォルランに決められ再び勝ち越しを許してしまう。

35分、C大阪・酒本が左へ流れドリブルを仕掛けるが、ここはディンフェスがタッチラインへとクリアする。

37分、中村から闘莉王へのボールをC大阪・柿谷に奪われ縦を狙われるが、このボールはニッキから楢崎へ戻しクリア。

38分、名古屋2人目交代:小川→佐藤
ここでトップ下のようなポジションへ動いた闘莉王が玉田の落としを松田の前へと狙うが、ここはC大阪・武田にクリアされてしまう。

39分、佐藤からのクロスを松田が胸で落とし闘莉王が左足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスがクリア、こぼれ球を玉田が繋ぎ走り込んだ田口が左足で狙うが、このシュートはC大阪・武田の正面を突きキャッチされてしまう。

41分、センターバックに移った本多からの縦パスに松田がギリギリのタイミングで相手ディフェンス裏を狙うが、ここはオフサイドとなってしまう。

42分、C大阪陣内右で玉田が外へと流れながら右足での折り返しを狙うが、このボールは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

44分、自陣左で佐藤がC大阪・柿谷を後ろから倒しファールの判定。
名古屋3人目交代:枝村→青木

45分、自陣でのスローイン、佐藤からのボールを闘莉王が僅かに触ると、これを青木がダイレクトで左を走る闘莉王の前へ。ここからペナルティエリア付近へ持ち込み中へのボールにファーサイドで追いついた矢野の角度の無い位置からのシュートは枠の右へと外れる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、田口からのボールを左サイド高い位置で受けた佐藤の低いクロスは相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム2、右サイドを上がった矢野からのクロスを中央の闘莉王がヘディグで叩き付けるが、枠を取られたように見えたシュートもC大阪・武田に弾かれクリアされてしまう。

アディショナルタイム3、C大阪3人目交代:フォルラン→杉本

アディショナルタイム4、C大阪ペナルティエリア手前左の本多から中へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム5、ニッキから前線の松田を狙ったボールはC大阪・藤本にクリアされる。

ここで試合終了。

後半に入り、少し下がった位置でボールを触る玉田から何度かチャンスを作ると、その玉田のパスから小川が倒され得たPKで一度追いついた名古屋。退場者を出し1人少なくなったC大阪相手に逆転ゴールを狙ったが決定機をなかなか作り出せないと、一瞬の隙から右サイドを突破され警戒していたフォルランに勝ち越しゴールを許す。その後は闘莉王を前線へ上げるパワープレーで枠内シュートを含む数度のチャンスを作り出したが、それでも決められず。
クラブ最多となる3万8千人を超えるサポーターを集めたホームでの重要な一戦だったが、またしてもホームのサポーター勝利を届けられず、試合後のゴール裏サポーターからは大きなブーイングが浴びせられた。


試合終了後記者会見

140503-nis.jpg同じようなことばかりコメントしなければならず、非常に悔しい思いでいっぱいです。今日の試合で、チームが改善されていない、そしてチーム力を上げきれていないということを実感しています。

数的有利な状況の中でも打開が出来ず、流れの中で決めきれませんでした。個に頼るのではなく、チームとしての攻撃の改善や修正をしていかなければなりません。全員でチャンスを作るためのポゼッションやグループでのコンビネーションは出来ていますが、最後の一歩で決めきれていません。そのように決めきれないのであれば、更にチャンスを作らなければなりません。今はあまりにも決定力がないということを痛感しています。

Q.終盤に闘莉王選手を前線へ上げていきましたが、西野監督はこれまで闘莉王選手を前線に上げるオプションは使いたくないとおっしゃっていましたが、そこを思い切って行かせた意図をお願いします。

数的有利な状況でもあったし、追いかけなければいけない状況だったからです。DFの数は充分に足りていることもあったため、多少バランスが崩れる形となりますが、前線にターゲットが欲しい状況でした。サイドに置いた佐藤はクロスの精度も高いので、チャンスメイクを求めていきました。ただ、これは相手と同じ選手の数での戦いであれば、取りたくない手段です。

Q.今日の試合では闘莉王選手のオーバーラップが目立ちましたが、あれは西野監督の指示だったのか、それとも自身の判断だったのでしょうか?

ハーフタイム中にはなるべく抑えるように言いました。バランスを崩さなければいけない状況でもなかったし、逆に自分たちでバランスを崩すことで、失点するのは避けたいと思ったからです。そのため、彼には極力ブレーキをかけました。もちろん状況が状況でしたし、インターセプトした流れの中で前に行こうとしていたのははっきりしているので、彼の行動は状況によっては良いことだと思います。

Q.柿谷選手とフォルラン選手のパフォーマンスはいかがでしたか?

彼ら自身で持ち味を出そうとしていましたし、開始早々に我々が集中力を欠く中で、彼らのストロングを引き出してしまったということが今日のゲームの全てだったと思っています。あそこで良い立ち上がり、いつもの立ち上がりが出来ていれば、我々のプラン通りのゲームになったと思います。彼ら二人の最高のコンビネーションを引き出してしまったことで、あの失点は生まれました。

彼らのコンディションはあまり良いとは思っていなかったのですが、ああいうプレーを目の当たりにして、精度の高さやチャンスを決めきれる選手だと感じました。ストライカーとしての高い能力を持っている選手とそうでない選手の差を感じました。