2014シーズン試合結果
試合前
ゴールディンウィークを向かえた日本列島。2014J1第10節は東京・国立競技場でFC東京とのアウェイゲームとなる。
前節、ホームでのサガン鳥栖戦、後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを許しリーグ戦5連敗となったグランパス。怪我人続出の状況でベンチ入りメンバーが規定より1人少ない6人で戦うなど、緊急事態とも思われるチーム状況が続く。
そのグランパスだが、今日は怪我から玉田、大武の2人が復帰しさっそくスタメンに名を連ねる。コンディションがどこまで戻っているのか気がかりではあるが、急造センターバックで戦った試合や停滞気味の攻撃陣にとっては、開幕からのレギュラーメンバーの復帰は明るい兆である。
午後12時30分、ゴールキーパー陣に続きフィールドプレイヤーがウォーミングアップのため姿を現すと、ゴールディンウィークを利用し東京まで駆けつけた2000人を越すグランパスサポーターから大きな拍手で迎え入れられた。
1993年のJリーグ開幕から幾多の名勝負が繰り広げられた国立競技場。2020年の東京五輪メイン会場建設のため今夏からの取り壊しが決定し、グランパスにとっては現スタジアムでは最後のピッチとなる。それを目当てに駆けつけたサポーターも多く、試合前から競技場内各地で、記念撮影をする姿が見受けられる。
ウォーミングアップを行なう選手達も、通常のリーグ戦の1試合には過ぎないかもしれないが、やはり日本サッカーの聖地での最後の試合を前に、美しいピッチの感触を確認しているようだ。
前半
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、大武、闘莉王、本多の4人。枝村、田口、中村、小川の4人が中盤を構成し玉田、永井の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム・名古屋ボールでキックオフ。
1分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けたFC東京・米本から中へのクロスは闘莉王がクリアする。
2分、FC東京陣内中央の田口から縦を狙ったボールはFC東京・森重にクリアされる。
3分、名古屋ペナルティエリア右でFC東京・東がボールを受けるが、ここは中村がスライディングでボールをクリアする。
4分、自陣ハーフライン付近でハイボールを競り合った永井とFC東京・吉本が頭部を当てうずくまったため一旦プレーが止められるが。問題は無いようだ。
5分、FC東京陣内でのパスカットから玉田が相手ディフェンス裏へと抜けるが、ここはペナルティエリアを飛び出したFC東京・権田にボールをクリアされる。
7分、FC東京陣内右高い位置で永井がドリブルを仕掛けるが、FC東京・森重にコースを遮られ、蹴りだしたボールはFC東京・権田が抑える。
8分、ハーフライン付近からリスタートの名古屋、左を狙う闘莉王の位置でボールを奪われFC東京・東に一気に前線へのロングボールを入れられるが、ここは楢崎が前へ出て抑える。
9分、名古屋陣内中央右からFC東京ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールに複数選手が飛び込むが、ここはFC東京のオフサイド。
10分、FC東京左からのクロスは闘莉王がゴールラインへとヘディングでクリア。
11分、FC東京・左からのコーナーキックを中央のFC東京・平山に頭で狙われるが、このボールはディフェンスに当たり枠を外れる。FC東京・左からのコーナーキックはニアサイドの矢野がゴールラインへとクリア。
12分、FC東京・左からのとなるコーナーキックは中央の永井がヘディングでゴールラインへとクリア。FC東京・左からの5本目となるコーナーキックは中央の永井がヘディングでクリア。これを右で拾ったFC東京・三田に名古屋ゴール前へ低いボールを狙われるが、ここはFC東京のオフサイドとなる。
14分、FC東京ペナルティエリア右でスローインからのボールを受けた枝村が中の玉田を狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。
15分、自陣中央でボールを奪った田口がハーフライン上で倒される。このプレーでFC東京・三田に対しイエローカードが提示される。
17分、自陣左の本多から縦の永井へ楔のボールを狙うが、ここは相手ディフェンスと交錯、ボールはクリアされる。
18分、自陣ハーフライン付近でのボール奪取を狙った田口がピッチに倒れたため本多がボールを外へと出しプレーを止めるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
19分、センターサークル付近の田口から右へ流れる永井の前を狙ったボールはFC東京・森重にタッチラインへとクリアされる。
21分、闘莉王からの楔を田口がダイレクトで枝村へ、さらにボールを受けた永井が右へ流れながらペナルティエリア手前でのミドルシュートを狙うが、このボールはクロスバーを越える。
23分、FC東京ペナルティエリア右の田口から中の玉田の足下へ。ここで玉田が相手ディフェンスを背負いながらキープ、走り込んだ田口へと戻し左足で狙うが、このシュートはクロスバーを越えてしまう。
24分、FC東京・徳永から縦へのボールは大武がヘディングでゴールラインへとクリア。
25分、FC東京・右からのコーナーキック、永井の裏へと抜けたボールを中央のFC東京・吉本に頭で合わせられるが、このシュートはクロスバーを越える。
26分、ハーフラインを越えた本多から前線の永井の前を狙うが、このボールはFC東京・権田が直接キャッチ。
28分、FC東京・徳永が右サイドを上がるが本多が密着、苦しい体勢からのクロスは直接ゴールラインを割る。
29分、センターサークル付近の闘莉王から左の本多を狙うが、ここはボールが足下深くに入りキックミス、ボールはタッチラインを割る。
30分、FC東京陣内中央で永井がドリブル、ペナルティエリア付近右の枝村へ繋ぎ振り向いて左足でのシュードを狙うが、このシュートは力が無くFC東京・権田にキャッチされる。
31分、FC東京・権田へのボールに永井が猛烈なプレスをかけるが、ボールは右タッチラインへとクリアされる。
32分、FC東京ペナルティエリア手前で小川からのボールを受けた玉田がワンフェイントで左へとずらすがシュートは打てず、ボールを奪われると再奪取を狙い相手を倒してしまい、このプレーで玉田に対しイエローカードが提示される。
34分、左サイド高い位置でボールを受けたFC東京・太田からのクロスは田口がヘディングでクリア。
36分、センターサークル内で右からのボールを受ける玉田が背面の小川へとダイレクトプレーで狙うが、ここはタイミングが合わずボールはクリアされる。
37分、FC東京のショートカウンター、ペナルティエリア左へ走ったFC東京・東の足下へとボールが届くが矢野がマーク、体勢を崩してのシュートは枠の左へと外れる。
38分、FC東京・太田が左から名古屋ペナルティエリア内へドリブルで狙うが、ここは田口がボールをカット、これをクリアする。
40分、FC東京陣内右でルーズボールを狙った矢野が倒されフリーキックを得る。
41分、FC東京ペナルィエリア手前右から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足でゴール前を狙ったボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。
42分、玉田とのワンツーでFC東京ペナルティエリアへ進入した永井が相手ディフェンスと交錯、ノーファールでボールはタッチラインへとクリアされる。
43分、名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けたFC東京・三田のミドルシュートは枠の右へと外れる。
44分、左サイドハーフライン付近でボールを受けた永井が後ろから倒されフリーキックを得る。
45分、このフリーキック、田口からFC東京ゴール前へのボールをファーサイドの矢野がヘディングで競り合うが、矢野に当たったボールはゴールラインを割る。
(アディショナルタイム表示:2分)
アディショナルタイム1、本多が左サイドからドリブル突破を狙うが相手ディフェンス2人に囲まれボールはクリアされる。
アディショナルタイム2、自陣左で小川がFC東京・三田のドリブルを止めフリーキックを当たる。
アディショナルタイム3、名古屋ハーフライン付近右からFC東京ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは田口がヘディングでクリア。
ここで前半終了。
ボールポゼッション、シュート数ともにほぼ互角の内容だった前半。名古屋は田口のボール配球から玉田、枝村らが絡み何度か面白い攻撃が見られた。シュートチャンスまで持ち込むことはあまり出来なかったが、それでも前線に高さの無い今日の名古屋としてはテクニックとスピード、意外性のあるプレーでゴールを狙いたい。
後半
エンドを替えた後半、FC東京ボールでキックオフ。
FC東京1人目交代:三田→武藤
1分、枝村からのボールをペナルティエリア手前で受けた永井がキープ、サポートの小川から右を上がる枝村の前を狙うが、このボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。
2分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。これを再び名古屋が繋ぎ右サイド高い位置で矢野がボールを受けるが、ここは相手ディフェンスにスライディングでボールをゴールラインへとクリアされる。
【得点】
3分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボール、これにニアサイドへ飛び込んだ矢野が相手ディフェンスと激突しながら頭でニアサイドへ叩き付けゴール、名古屋が欲しかった先制ゴールを奪った。
4分、カウンターからFC東京ペナルティエリア右へ走り込んだ永井のシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。名古屋・右からのコーナーキック、小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。
5分、FC東京ペナルティエリア内左で枝村がボールを受けるが、ここはゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボール、ファーサイドの闘莉王が頭での折り返しを狙うが届かず、ボールは直接ゴールラインを割る。
6分、FC東京陣内右高い位置でボールを受けた永井がキープ、サポートの矢野へ戻し中へのクロスは相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。
7分、FC東京ペナルティエリア手前で玉田の落としを受けた小川がそのまま縦へとドリブル、コーナーキックを得る。
8分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドのFC東京・高橋にヘディングでクリアされる。これを左で拾った小川が再び中へとクロス、ファーサイドの大武が足で折り返すが、ここはオフサイドの判定となってしまう。
9分、センターサークル付近からのボールに永井が抜け出しペナルティエリアへ迫るが、シュートモーションでのボールはFC東京・吉本にゴールラインへとクリアされる。
10分、FC東京2人目交代:徳永→松田
名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリア、これを再び左から入れペナルティエリア内の闘莉王がオーバーヘッドで狙うが、このシュートは相手ディフェンスにクリアされる。
11分、名古屋ペナルティエリア内左寄りで味方の落としを受けたFC東京・渡邉のシュートはクロスバーを直撃、ディフェンスがゴールラインへとクリアする。FC東京・右からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。
13分、枝村からのパスに右サイドをオーバーラップした矢野のクロスはFC東京・松田にゴールラインへとクリアされる。
14分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドのFC東京・太田にヘディングでクリアされる。
15分、FC東京陣内ハーフライン付近でスローインのボールを競り合った玉田とFC東京・森重が激突。玉田は立ち上がるが、FC東京・森重が治療のためピッチの外へと出される。
17分、このリスタートは枝村がゴールラインへと蹴りだしFC東京ボールでのリスタードとなる。
18分、FC東京・太田が左で粘り中へとクロス、これが本多の位置をずれ拾われるが闘莉王が素早くクリア。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。FC東京ペナルティエリア内右の永井から戻したボールに走り込んだ田口のシュートは枠を外れる。
20分、左サイドを上がったFC東京・太田が右足へ持ち替え名古屋ゴール前、際どい位置へのボールは楢崎がパンチングでクリア。
21分、名古屋陣内中央でハイボールを競り合った大武とFC東京・武藤が交錯、ここは名古屋ボールのフリーキックとなる。
22分、FC東京陣内ハーフライン付近でFC東京・太田から永井がボール奪取を狙うが、ここはファールを取られてしまう。
23分、名古屋陣内センターサークル付近で田口がFC東京・太田を倒し与えたフリーキック。小さく繋ぎ名古屋ゴール前へのボールは闘莉王がヘディングでクリアする。
24分、左からのアーリークロスに倒れながら飛び込んだFC東京・平山に頭で合わせられるが、枠を捉えたシュートも楢崎が弾きディンフェスがゴールラインへとクリア。
25分、FC東京・右からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリアする。
26分、FC東京陣内右ハーフライン付近で玉田が倒され得たフリーキック。小さく繋ぎセンターサークルの闘莉王から右を上がる枝村の前を狙うが、このボールは相手ディフェンスにクリアされる。
27分、FC東京ペナルティエリア手前右タッチライン際で玉田が倒されフリーキックを得る。
28分、ここからのフリーキック、小川の右足からのボールをファーサイドの闘莉王がヘディングで狙うが、ボールには届かず逆サイドへと流れてしまう。
29分、名古屋ペナルティエリア手前で楔のボールを受けたFC東京・武藤が左へ流れ中への浮き球を狙うが、ここは本多がゴールラインへとクリアする。FC東京・右からのコーナーキックはニアサイドの小川がヘディングでクリア。このハイボールを競り合った枝村が相手選手と激突。枝村のファールを取られるが、そのままピッチに倒れたため、一旦試合が止められる。
31分、FC東京3人目交代:渡邉→エドゥー
名古屋ペナルティエリア手前右からFC東京ボールのフリーキック、FC東京・太田の左足で直接狙ったボールは左へ飛んだ楢崎が枠の外へと弾きクリア。
32分、FC東京・右からのコーナーキックは中央で楢崎が直接キャッチ。
33分、FC東京陣内右で中村がボールを奪取、近くの枝村を狙うが2人に囲まれボールはタッチラインへとクリアされる。
34分、名古屋1人目交代:枝村→ダニルソン
FC東京・松田が右サイドを上がるが、ここは本多がゴールラインへとボールをクリア。
35分、FC東京・右からのコーナーキックは中央で楢崎がキャッチする。ここからのリスタートを奪われFC東京・武藤に左を上がられると、マイナス方向へグラウンダーのクロスに走り込んだFC東京・エドゥーのシュートが枠を捉えたように見えたが、これも楢崎が一旦弾きながら抑える。
36分、矢野と交錯しながら左サイドを破ったFC東京・武藤の中へ入ってのシュートは力が無く楢崎が正面で抑える。
38分、FC東京陣内右サイド高い位置で小川が粘るが、相手ディフェンスに囲まれコーナーフラッグ付近でボールはタッチラインを割る。
39分、FC東京・松田からのアーリークロスは本多がゴールラインへとヘディングでクリア。
40分、FC東京・右からのコーナーキック、中央で楢崎と相手選手が交錯し名古屋ボールのフリーキックとなる。
41分、FC東京陣内左で永井がFC東京・米本からボール奪取を狙うがファールの判定、これに異議を唱えてしまいイエローカードが提示されてしまう。
42分、FC東京・松田が右サイドからドリブル突破を狙うがダニルソンが体を合わせ、蹴りだしたボールは直接ゴールラインを割る。
44分、FC東京陣内左を持ち上がったダニルソンが倒されフリーキックを得るが、ここは味方で繋ぎ残り時間をしっかりと使う。
45分、左サイドをワンツーで突破を狙ったFC東京・太田と永井が交錯、FC東京ボールのフリーキックとなる。
(アディショナルタイム表示:5分)
アディショナルタイム1、名古屋ペナルティエリア左からFC東京ボールのフリーキック、これは中央でディフェンスがクリア。ここから田口が繋ぎカウンターを仕掛ける名古屋。左サイドを一気に駆け上がった本多から中を狙ったグラウンダーのボールはクリアされてしまう。
アディショナルタイム2、名古屋2人目交代:永井→松田
アディショナルタイム3、FC東京左からのクロスはファーサイドへ流れダニルソンが前線へとクリアする。
アディショナルタイム4、大武からの浮いたクリアボールをセンターサークル内のFC東京・エドゥーに狙われるがダニルソン、中村で挟みボールをクリアする。
アディショナルタイム5、名古屋3人目交代:小川→ヘジス
アディショナルタイム6、ハーフライン付近で田口のクリアボールを受けた松田が縦へとドリブル、ダニルソンに預けリターンを右コーナーフラッグ付近へ持ち込むが中へは向かえずボールはクリアされる。そしてここで試合終了。
後半開始から速い攻撃でペースを握った名古屋がコーナーキックか矢野のヘディングで先制。その後も何度かチャンスを作るが決められないと、終盤はホームで負けられないFC東京の猛攻を受けるが闘莉王、大武を中心としたディフェンスライン、そして守護神楢崎のビッグセーブで全て弾き返しFC東京を完封。リーグ戦の連敗を5で止める、そしてサポーター、クラブにとっても数々の思い出の詰まった聖地・国立競技場での最後の試合で大きな勝利となった。
試合終了後記者会見
結果の出ないゲームが続いていましたし、今日もぎりぎりの戦いでしたが、なんとか凌ぎ切り結果を出せました。これでまた今後の試合にも変化を持たせて戦えるのではないかと思います。
内容としてはまだ不足している部分もありますが、今の状況を打破したいという選手の気迫が感じられたゲームでした。非常に苦しいゲームでしたが、結果を出せたことに安心しています。
玉田選手と大武選手が戻った事による好影響はあったのでしょうか?
本職のセンターバックが戻ってきてくれました。これまで、ダニルソンをその位置で使ったり、サイドバックにしても選手が足りない状況で怪我人が続きました。なかなか安定しない起用のため連携も取りづらい試合が続きました。大武は本職のセンターバックですし、リーグ序盤から闘莉王と組んでプレーしていたので、多少安定した部分はありました。
玉田にしても、怪我あけでしたが前線の仕事というよりも中盤に近い役割で、今のチームに不足しているボールを収めるという部分で貢献してくれました。今日は2人がチームに良い影響を与えてくれたと思います。
ここ数試合トップパフォーマンスを出せずにいた楢崎選手の今日の評価と、ここまでどのように取り組んできたかをお聞かせください。
彼ほど責任感の強い選手はいません。足に巻くテーピングの長さも、他の選手よりも長いというような状況です。体調は万全ではないと思いますし、トレーニングの量を少し落とすよう提案しても、強行して全体トレーニングに入ります。自分のミスをなんとか取り返したいという気持ちが日に日に増し、そういった気持ちでのゲームへのアプローチが結果に繋がりました。チーム全体に良い影響を与えてくれた部分もありますし、結果が出た事で彼自身も少し安心しているのではないでしょうか。
今日は中盤をコンパクトにしボールを支配する戦い方がある程度見えたかと思いますが、今日の戦いに関する評価をお聞かせください。
FC東京の特徴は3人のボランチによる堅い守備です。彼ら3人の距離感が良ければ強固な守備を出しやすい状況にさせてしまいます。その3人をどう開かせ、時間とスペースを作るかがポイントでした。そのポジションに玉田がアプローチし、人数を増やしボールを動かすことでスペースを有効に使えていました。しかし、そこから攻撃をスピードアップしていこうという部分でミスがあったり、コンビネーション不足な部分がありました。そのため後半はボールを短く繋ぐだけではなく、ダイナミックに大きく動かし、相手を引き出す事で生まれたスペースを攻略できていたと思います。